Piano Quintet 1 | |
Ébène Quartet | |
Virgin Classics |
唐突にブラームスですが。
最近のお気に入りの演奏はこの盤で。
フランスのカルテットと日本人のピアニストによる演奏。
この曲はワタシはまだ十代のときに
仲間と演奏して悲惨な結果になった過去がアリ。
そのとき以来の愛聴曲なわけです。
ずっとゼルキン+ブダペストSQのものが一番いいと思っていたのですが
最近はいろいろと新しい録音が増えて
聴き比べたりしたところ
このquatuor ebeneの演奏は結構好きかもと。
ゼルキン盤はなんというか朴訥な演奏で
木造の古い建築を思わせるつくりと音なのに対して
エベーヌのほうは、もっと流動的で波打つ湖のような演奏なのですな。
ダイナミクスにかなり気を使った設計がされており
生き生きと音がよせてはかえすように波打つのは
なかなか聴きごたえがあるですね。
これは演奏者の若さにも由来するような気がします。
元気があるし集中力もあるので
思い切り音量を揺らしてきます。
テンポの方はあまり派手なギミックはなし
ダイナミクスの変化に応じて自然に揺れるのがまたいい感じ。
個人的にはゼルキン盤の朴訥さのほうが
どうやら不器用な生き方をしたらしいブラームスらしいと
今でも思うのですが、
エベーヌのような若々しくみずみずしい現代的な演奏もまた
この曲の可能性というか意外な面を教えてくれるという点で
とても楽しめるのですね。
このCDはカップリングにやはりブラームスの弦楽四重奏曲第1番が入ってます。
これも名曲だねえ。
こちらと聴き比べてみるとまた面白いと思いマフ。。
↓
ブラームス:ピアノ五重奏曲 | |
ブダペスト弦楽四重奏団 | |
ソニーレコード |