猫沢エミPetit concert de Noel‐‘my-an’@AKASAKA
2009.12.19sat
猫沢エミ:Vo,perc etc
円山天使:g
岩見継吾:b
special guest Mari-Mari:Vo
赤坂のちょっと奥まった通りにある小さなお店でのライブでした。
クリスマスなので、ディナープレートもついたウレシイ企画。
この日は2ステージ構成で、ワタシは後半2ステージ目に行ってきました。
店内の席は、そうねえ、10~15席くらいでしょうか?
そこに30名のお客さん。
う~ん、入り切るのか?と心配したのだが、やっぱり一部の人は
外のテラス席でのお食事となっていました。
ストーブがあるとはいえ、寒いよ~~
ライブがはじまっても外で聞いている人もいて、
扉を閉められなかったのですが、
おりしも東京では今年最低の気温となったらしい日だったので
夜が更けるにつれぐんぐん寒くなり、
室内でも結構冷えました。
ご老体にはこたえるのぉw
あの場所はちょっと冬はキツいかもなあと思いました。
夏の夕暮れならば気持ちがよいかもしれません。
でも外席ではあくまでもライブはガラス越しになってしまうので、
これもよろしくないかもね。
同じチャージ払ってある人は室内で、ある人は凍えながらガラス越しってのもねえww
ということで会場運営上はいろいろ課題が残るような気がいたしましたが、個人的には室内で座れたのもあって、結構それはそれで楽しかったんですけど。
お客さんも出演者も寒い寒いとストーブを取り囲んで雑談したりして、アットホームな苦行って感じでね(笑)
それに、お客さんはぬくぬく大事に扱われるべきとも思っていないので。
でも、楽しんだ人は場の雰囲気を良く知っているおなじみな人とかだったのかもしれない。初めてライブに足を運んだようなお客さんは所在ない思いをしたかもしれないな・・・・どうだろう。
お料理:ひっつみのラザニア、ラタトゥイユ、サラダ&クリスマス・シュトーレン
美味でした~
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さて、ライブ。
猫沢さんのパフォーマンスは前半と後半にわかれ、
後半の最初の方にスペシャルゲストMari-Mariさんが2曲やる
という構成でした。
会場がアットホームな雰囲気でリラックスしていたせいか、猫沢さんのパーカッションは一層ワイルドで、ばしばし鳴ってました。
グルこと岩見氏のベースもはじけぎみ。全体的にパワフルな演奏でした。
よく言えば元気よい演奏。悪く言うとちょっと荒い感じ?かも。
で、恒例セットリストを兼ねた曲ごとのつぶやきをば↓
宇宙の法則
イントロにノイジーなインプロヴィゼーションを入れていたが、ギター円山氏がディレイとテープループをあわせたようなエフェクトを披露してました。ディレイ速度を変えると音程も変わってしまう懐かしいテープディレイ、いや、テープエコーwですが、アナログな機材は音楽的な味わいがあるよね。
で始まったのはアルバム「goldfish pie」からの1曲。いや、これ曲名がすぐにわかりませんでしたよ。なつかしい。原曲はなんとも怠惰なラテンの昼下がりみたいなリズム隊なのだが、今回はちょっと鋭角的(相対的にね)なのは、猫沢さんのコンガがパワフルなせいでしょう。後半のブレイクビートをくりかえすところは、結構ライブでウケル構成なんだな~
Les Cafés
続いてグル岩見氏のリフに導かれておなじみカフェチューン。今日はグルのソロ部分が妙にはじけている。変だw。どんなに変なところに迷い込んでもちゃんとテンポがキープされているところがサスガデアル。これは歌詞(和訳)を見ながら聴きたいな。
曲が終わったところで、猫沢さんがひとこと「手の水分が奪われてる!」乾燥しているらしい。あとでハンドクリームをスタッフから借りて塗っていた。すでにアットホーム。
ムッシュ・ダンダン
これもワリとおなじみな曲なんですが、考えてみたら誰の曲だ??(今まで知らなかった)で、ググってみたけれど、「ピチカート・ファイヴ初期メンバーだった鴨宮諒が、ボーカルに梶原もと子を迎えて結成したマンナのデビューシングル。」で正しいでしょうか?曲調から歌詞から猫沢ワールドにぴったりなので猫沢さんの曲かと思ってました。
猫沢さんがマラカスとともに器用に弾く鉄琴がかわいいのですが、あれを聴くといつも、楽器を弾き間違えるとかそういうことは、曲全体のよさとかにはあまり関係ないことなんだなあと思うw。
私の世界
これも最近の定番ですね。原曲はアントニオ・カルロス・ジョビンなんですが、曲の(というかコード進行の)ものすごさに気を奪われるのですが、原曲作詞もジョビンなんですね?猫沢さんは歌詞を猫沢界のあれこれに置き換えていて、また独自のものにしています。これは思うに21世紀の「Bath Room」なのかもな、とふと思う。
ギターのコードさばきがますます流麗になっているような気がする。これが弾けるようにならないと猫沢バンドのギタリストの座は奪えない。(なんの野心だ?w)
Alaskaの恋
ホース振り回したのはこれでしたっけ?アラスカを吹くであろう風の音を想像させるホース音ですが、今回は会場が狭く、ホースをときおりマイクスタンドにゴツンとぶつけて笑いを取っておりましたw 最近加わった新兵器ジャンベによるビートが似合う曲です。ジャンベはコンガに比べると音に色彩がないというか、ちょっと土っぽい音なので、猫沢セットに加わったことで全体の多彩さがぐっと増したと思う。よいね。
ホース!
K
で、またジャンベによる高速16ビートで始まったのはなんと、最近のライブでは初登場の「K」でした。アルバム「Gyan-Gyan」に入っている。原曲はちょっと宇宙っぽいシーケンスビートなんだけど、ここでは強力にジャングルビートになっていてかっこいい。まんなかサビ後のCメロ「ち~いさ~な~て~で」てとこが好きなんだよね~。ここをライブではちょっとさらりとやってしまったので、かすかに残念。
Röntgen
レントゲンもいいね~これはライブではまんなかのインスト部分でベースがランニングするジャジーなレゲエになるのがかっこいいんだよね~。今日のグルのランニングは荒々しい。どこまで走っていってしまうのかわからないのが楽しい。
ここで前半終わり。KのあとのMCでグルも猫沢さんと同郷の福島県出身だということがわかる。円さんが新潟ってのは知っていた。
The Rabbit Was Me
後半は、小さな手帳をみながらロリータな隠微な詩を朗読した後、MashCatのThe Rabbit Was Me。歌詞も曲もゲンズブールの世界でよい。歌詞はゲンズブールよりやばいかもしれない。バタイユの域?
C'est vous sur le pont
この曲を後半にやるのはめずらしい。前回だかに書いたが、言葉がどんどん音節をあいまいにしていき、歌とは音声なのだと思わせる傾向がますます強まっている。これはいかにこの歌が身体に染み付いているかということを表すと思う。サビのところで猫沢さんがマラカスと・・あれはなんていうのか?もう一個の鳴り物を両手で扱いながら歌うのを、前列に座っていたお客さんがとても楽しそうに見ていた。
Mon petit chat
冒頭に曲の主旨を解説してました。これもめずらしい。口笛の枯れ具合も絶好調で、なごみ系、会場の雰囲気に妙にあっていました。寒さとともにパリの冬の猫を想像させる感じ。
ここからスペシャルゲストMari-Mariさんの登場です。猫沢さんとMari-Mariさんはデビュー年が一緒だそうで、ほとんど同期会でのガールズトークになってました。いいなあガールズトーク。2曲やりました。
J
Sunrise Sunset
Mari-Mariさんと猫さん
猫沢バンドをバックにMari-Mariさんがリバーヴの効いたマイクで流麗に歌うのです。二人のボーカリストの個性の違いをしみじみ。声や歌い方の違いもあるけれど、結果として出る音の姿に求めるものが違う、と当たり前のことを強く感じる。
猫沢さんがコーラスをつける。いいなあ女性のコーラスは。
猫沢さんは自分のパフォーマンスでは無意識に歌の部分ではパーカッションをほどよい具合に抑え目にしているのだが、ここでは打楽器奏者なのでばしばし叩いている感じ。
TABACの森
猫沢バンド最小ユニットなのに、色彩感豊かな演奏になるのが不思議な曲。リフがそのままコード進行になっているからかな。この曲を聴くと岡田史子のマンガを思い出す。森に彼の骨を拾いに行く、タバコの白は骨の白だ、そんなイメージが岡田史子ぴったりだと思う。
ミルクの冠
冒頭のパーカッションパターンだけで悶絶してしまう、名曲だよなあ~。
あのパーカッションのイントロだけは変えないでもらいたいというくらい。
Zo-wa-zo Oiseaux
「暴れん坊の時間です」って言ったっけ?あれ?記憶が・・・
とにかくタダでさえ元気がいいのに、さらに元気を出す皆さん^^;
ベースのソロではもうぶっ飛んでしまって、ソロから復帰する時のテンポがえらく早くなってしまって、後半の歌がキツそうでウケましたww
グル~
猫沢さん~
T'en va pas
最後の曲ですといって始まったのがこれ。
80年代の終わりころにフレンチロリータ?ポップの代表格だった
エルザが歌ってヒットした曲なんだよね。
でも90年代初め頃にはもう日本盤も出ないでなかなか手に入らなくなっていたエルザ
いまはどうなんだろう。
最近にも新作を出しているようだ。
エルザのサイトなんか見つけちゃった。
原田知世ちゃんもカバーしていたが、これは原曲に近いビートのあるアレンジ。
猫沢さんのはもうちょっとしっとりした前半から、コードで刻む後半へと、抑制がきいたドラマという作り。これが一番好きかも~
さて、「ここからはアンコールなのでお時間のある方はきいてってください」といつものw自分でアンコール宣言しちゃうパターンw
Le Noyee
ゲンズブールの渋い曲。日本語の訳をつけたのはどんな人だろう?今度はこれを訊いてみよう。これも猫沢さんが歌うとまたぴったりな歌詞なんだな。
God Only Knows
「クリスマスなので神様という言葉が入っている曲を」といって始めたこれ。ビーチボーイズ、というかブライアン・ウィルソンの名作Pet Sounds収録の有名曲。これはもう曲の良さですが、これを猫沢さんの声で聴くと猫沢さんの曲に聴こえるから不思議だよね~
この曲のおかげですっかり最後に気分がふわふわよくなってしまった。
猫沢さん、終演後にちょっと赤い顔をしていたので心配です。風邪気味だったようですね~
終わってからはストーブ囲んでお客さんどうし雑談とかでなごむ。
twitterでフォローしていた人に会えたりした。
帰りは寒いね~といいながらKさんと歩き南北線に乗りました。
猫沢ライブでほとんど今年が終わった気分になってました。。。
あ、そうそう。ホースを振り回す時に上を見上げる猫沢さんの顔は、
まさしくあのアルバム「BROKEN SEWING MACHINE」のスリーブ写真の顔そのものでした。なんか感動したな~^^
あと、Mari-Mariさんとmanimaniさんは名前が似ているねww
おしまい。
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