Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

「ゲバラ日記」チェ・ゲバラ

2009-03-30 22:05:35 | book
新訳 ゲバラ日記 (中公文庫)
チェ ゲバラ
中央公論新社

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チェ・ゲバラというふうにはあまり呼ばないそうです。単にチェと呼ぶ。日本ではチェ・ゲバラだよな。チェだけでは誰だかわからない。。チェ・ジウかもしれない。日本にチェさんはいっぱいいる。このあいだ上野で釜めし食べた時の店員さんもチェさんだった。

***

1966年11月にボリビア入りし、67年10月8日にボリビア軍により捕縛され処刑されるまでの、チェの最後の日記である。日記は実際には捕縛される1日前10月7日で終わっており、最後の日の文面ももちろん自身の終焉をまったく予期していない、綿々と継続した山中ゲリラ行動の続きとしての淡々とした記録である。

当然のことながら出来事を俯瞰する視点で書かれてはおらず、山中の限られた情報しかない一面的な記録である。読む我々も、山中行をともにし、不確かな情報源をもとに知恵を絞り行動する彼らによりそうように生きることになる。
たとえば彼らにとって致命的な出来事のひとつである、連絡が取れなくなった別部隊(ホアキン隊)の全滅についてももちろん直接チェたちは知りえず、日々連絡の回復に努力し、ある日ラジオ放送で隊の全滅を報じる声を聴くも、これは軍による扇動報道なのかあるいは真実であるのか確信が持てないままである。万事がそのように不明瞭であり、そして緊張感がある。

その意味では、この日記は他の評伝本などと併せて読まないとまったくことの動きがわからないということになるだろう。できれば彼らがたどった道筋の描かれた地図もいっしょにあるといい。




とはいえ、こうして全体を読み通してみると、ゲリラ隊の陥った状態がどのようなものであったのか、大まかな情勢を日記から感じ取ることができるのが興味深い。

彼らはまず各地の革命支援勢力と連携を求めながらも果たしえなかったことがわかる。ボリビア共産党のモンヘとの決裂、都市協力者との見解の相違、形式的主導権を主張する勢力に対する辛辣な拒絶、外部連絡員の捕縛などなど。ああ、孤立しつつあるなあという実感がある。

それから、山地の農民たちの共感を思うように得られないこと。協力的な者もいるが、ゲリラを恐れ強力を渋る者、軍隊へ通報に走る者、と、その態度はまちまちである。協力者ものちに軍隊に処刑されたりと、どうやら政府が恐怖政治的圧力で農民を押さえつけていたらしいことも伺える。ゲリラを守り立てる気運はなく、現地農民から戦士として参加するものもほとんどない。

ゲリラ戦士の士気の底上げにも苦労している。ゲリラ未経験の者は規律から教え込まないとならないが、キューバで活動をともにした者でさえ時に問題行動をとる。脱落者や規律に反し処刑される者も多く、なかなか精鋭部隊として成長していかない。新参者もなかなか定着せず、十数名から最終的には数百人規模になったキューバでのゲリラ隊と比べると、質も規模もどちらかというと先細り感がある。

姿は見えないが徐々に拡大しつつある政府軍の影も感じられる。初めは小部隊との小競り合いで若干の武器などを収穫していたゲリラ隊だが、次第に大規模な軍隊の行軍を目撃するようになり、戦闘で同志を失ったりするようになる。時には的外れな空爆も、次第にゲリラ隊がどこに潜んでいるか把握しているような攻撃をかけてくる。

またチェは、ゲリラ行動に大きな障害となる、自身の喘息の病状についても忘れず書き込んでいる。症状は悪化し、そのうえ薬もない状況をどう打開するか考えている。

このように状況が浮かび上がってくるような記録は、チェの状況分析能力を物語るものと言っていいだろう。状況を判断するに必要な情報を選び記録する力に長けていたため、後日その日記を読むものにも情勢が感じ取れるのだろう。

おそらくはチェ自身もこの閉塞する情勢を理解していたに違いない。冷静に状況を分析し、自分のなすべきことを考え、時には明晰に、時には逡巡し、作戦を練り指令を発する様が記録されている。あの状況でまったく希望を失うことなく、事態打開に打ち込む姿は実に感動的である。

一方で、この状況から判断して、一次撤退・脱出という選択はありえなかったのかという思いも抱く。ホアキン隊と連絡が取れていればあるいはそうしたかもしれない。あるいは十数名から革命を成し遂げたキューバでの経験を胸に、あくまでも楽観的な判断であったのかもしれない。そこのところはもはや神のみぞ知る。

***

チェが思い描いたようなラテンアメリカ(あるいは世界)労働者革命は、結局今なお達成されず、逆にその間ソ連主導の社会主義陣営は崩壊し、以前よりビジョンの見えない世界に突入しているのだろう。
革命のリアルなアイコンとしてのチェの時代から遠く隔たり、今ふたたびチェのブームが来ているように見えるのは、何を意味するだろうか。

一定のビジョンをもって改革を修めたケーススタディとしてのキューバ革命と、対照的に暗い失敗の事例としてのボリビア闘争。チェを一つの軸としてそうした俯瞰的な次元であの「事件」を取り上げる時代になったということだろうか。アイコンからファッションへと移行していたチェについて、ふたたび生きる歴史のなかに位置づけようという、「後世」の検証の時代になったということだろうか。

それは、積極的に歴史に学ぼうという動きなのか、ビジョンある時代へのノスタルジアなのか、今はよくわからない。


過去記事
「革命戦争回顧録」チェ・ゲバラ
「チェ・ゲバラ伝」三好 徹
「チェ28歳の革命」「チェ39歳別れの手紙」スティーヴン・ソダーバーグ


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文藝春秋4月号には村上春樹のエルサレム賞スピーチが

2009-03-29 23:34:59 | book
文藝春秋 2009年 04月号 [雑誌]

文藝春秋

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物議をかもした村上春樹のエルサレム賞受賞についての
彼の考えと、受賞スピーチ原稿の全文が掲載されています。

ワタシ的には彼の考えについてはいちいち共感を覚え、納得もできるんですが、
一方でああいう彼のスタンスやポジションに反感や異論をもつ人もいるだろうなと想像もするのです。

普段は小説という形で彼はこの世のことについて書いているのですが、本書でのインタビュー「僕はなぜエルサレムに行ったのか」では珍しく直裁に彼の根本思想のようなものについて述べていて、それはそれなりに小説を読みかじっていたワタシが漠然と抱いていた彼の本質であろうと思うものをよく表現していて、興味深いテキストになっています。

そのなかで特に中心的な部分は、彼が常に「個とシステム」をテーマにしていると述べるくだりでしょう。そのとおり、彼の小説を読むと、そこにはシステムを前にした、あるいはシステムに巻き込まれた者というテーマを感じます。
でもそれは感じるだけで、論理的にどうこう述べられているというものではありません。ある意味冷静なくせに非常に情緒的にそのテーマに迫ってくるのです。
そこには回答はありません。だからとても無責任に思えることもありますが、すべてに責任を取るというあり方もまたそれは、理念ではとらえきれない人間の真実をナントカとらえようとする彼の小説界では、逆説的に無責任な態度といえましょう。

システムと個という関係の中では常に個の側に立つ、という彼の信念も、じゃあそのためにどうすればいいのかということ、もしくは、そもそもシステムと個とは対立概念ではなく、あらがいようもない関係性を生きるということのなかにこそ個があるということこそがシステムを揺らぎ立たせているのだと言うことを、一旦は不問にしてしまい、個をぽつねんと切り出しているような、やはり無責任な保留の上に構築されているような気もしてなりません。

でもその彼の無責任を、褒めることこそないけれど、まさに自分自身もそうした保留の上に生活を成り立たせて行く他無いのだと言う点で、同病相哀れむ的な共感を抱いてしまうのです。
それは共感という以上のものかもしれません。彼の考えていることが、言葉にはできないけれどもでもわかる、そして彼の今回のテキストは、一字一句が予測されたものに思え、いちいち理解でき、いちいち共感してしまう。こうした無責任な仮借を生きる者たちこそが、彼の読者であり、彼の小説の登場人物でもあるのでしょう。

村上春樹を支えている読者層は、どのようなメンタリティであるのかを知りたい場合、このテキストを読むとよくわかるのではないかと思うのです。
あるいは結局よくわからない、と思う方も多数おられることでしょうけれども。。
まずはニュートラルな気持ちで、ぼんやりと読んでみてはいかがでしょう。
立ち読みでいいんで・・



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フランソワ・トリュフォーDVD-BOX「14の恋の物語」

2009-03-29 01:32:23 | cinema
フランソワ・トリュフォーDVD-BOX「14の恋の物語」[I]

角川エンタテインメント

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フランソワ・トリュフォーDVD-BOX「14の恋の物語」[II]

角川エンタテインメント

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フランソワ・トリュフォーDVD-BOX「14の恋の物語」[III]

角川エンタテインメント

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知らないうちにトリュフォーのBOXが出ていました。
これはどうしようかなあ
買ってしまうかも知れませんが、3つは買わないかもしれません

BOX1はジャン=ピエール・レオ演じるアントワーヌ・ドワネル君の変遷を、レオが少年から青年になる過程と重ねあわせるように撮った、なかなか貴重な映画作法による作品群なので(ってほとんど実は観ていないのだ~)、これは欲しい気がします。

BOX2もなかなかに捨てがたく『ピアニストを撃て』を除き80年代の作品で構成されています。遺作となった『日曜日が待ち遠しい』も観たいです。

BOX3は中期の作品という感じでしょうか。『突然炎のごとく』など、情念豊かな作品群です(ってほとんど観てないんですけどねっ!)


ああ、どおしよお、ものすごく欲しくなって来た~~~
毎月ひとつずつ買おうかなあ・・・・・・・・




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『のだめカンタービレ』22巻はやっぱり予約でしょう??

2009-03-28 02:46:58 | book
DVD付き初回限定版『のだめカンタービレ』第22巻
二ノ宮知子
講談社

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オリジナルアニメのDVDが付く初回限定版『のだめカンタービレ』はやっぱり予約して買うべきでしょうか?
発売日は結構先なのにもう結構宣伝しているので、これは危ない??と思っています。

アニメDVDがそんなに欲しいかとよく自問すると
そんなでもないというのも確かですが・・・・
こういう商法には非常に弱いのも事実

きっとワタシは予約してしまうでしょう
多分48時間以内には・・^^;



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「エレファント・マン」デヴィッド・リンチ

2009-03-27 22:30:07 | cinema
エレファント・マン (ユニバーサル・ザ・ベスト2008年第5弾) [DVD]

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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1980アメリカ/イギリス
監督:デヴィッド・リンチ
製作:ジョナサン・サンガー
製作総指揮:スチュアート・コーンフェルド、メル・ブルックス
原作:フレデリック・トリーブス、アシュリー・モンダギュー
脚本:クリストファー・デヴォア、エリック・バーグレン、デヴィッド・リンチ
撮影:フレディ・フランシス
音楽:ジョン・モリス
出演:ジョン・ハート、アンソニー・ホプキンス、アン・バンクロフト、ジョン・ギールグッド


リンチ作品でこれは観ていなかったんだけど、その理由はレンタル屋にDVDがなかったというものにすぎず。。このたび廉価版DVDが発売となり、それがDVD屋にも卸され、となれば即鑑賞と相成るわけです。

リンチの実質的なメジャー第1作となる本作は、そのヒューマニスティックな外観をよそに、しっかりとリンチ印の刻印された秀作でありました。いや、習作だったのかもしれない。メジャーでリンチとして生きていくための表現を習得するための。。

19世紀ロンドンという~工業社会・貧富格差・栄光の陰り~な、いかにも爛熟と疲弊がごちゃまぜなイメージのある舞台でリンチに期待するモノは、やはり目的も定かでない機械の運動とノイズ、それから、まったく人に優しくないレンガ造りの壁、蒸気、そして異形の人。事件。アンダーグラウンド。
冒頭、母の写真のクローズアップから続く映画の光景は、そうしたリンチの要素を余すところなく盛り込まれている。
視覚と聴覚でその聖痕を追い続ける快楽は、まさに『イレイザーヘッド』と何ら変わることのない世界だ。

しかしそうした既知の肌触りの世界に突然割り込んできてはっとさせるのは、まさに主人公であるジョン・メリック。
彼はその異形を早い段階で人目にさらすのだが、ほんとうに彼が登場するのは視覚の世界ではなく実は聴覚の世界においてなのだ。
彼はエレファントマンとしてではなく、ノイズマンとして登場するのだ。彼の耳障りな呼吸音、言葉を発しようとするときの気色悪い雑音、うなり声。
ロンドンの街や病院の隔離病室にあふれる環境音に拮抗して彼が存在していくには、彼の発するノイズをもって対するしかない。リンチはロンドンという舞台に主人公を立たせるための、彼ならではの手段を見つけていたのである。
これは感動的なことである。

それに比べれば、アンソニー・ホプキンスが善良そうに演じる医師トリーブスも、恩人でありながら決して主人公ではあり得ない。ほとんど冗談のような役割しか演じないサー・ギールグッドとともに、この映画の凡庸な瞬間を彩る役者である。特にホプキンスは、ものの本によると新人無名監督デヴィッド・リンチ君を結構苛めたらしいから、この際イジメ返しておこうと思う(笑)

イジメの中でもリンチ君は結構奮闘し、要所要所にリンチワールドを染み渡らせながらも大どころの役者を立てたこざっぱりした作品に仕上がっているのはこれまた感動的である。これを撮ったので、もう当分映画らしい映画は作らなくてよいときっと思ったに違いない。快進撃の後に次に彼が我々を驚かすのは1999年の『ストレイト・ストーリー』だ。

***

『エレファント・マン』はモノクロ作品であり、これは『イレイザー・ヘッド』の世界観を継承しようという意識の現れであるとともに、ジョン(ジョセフ)・メリックの生きた時代の空気を表す上での選択だったのだということはよくわかる。
そのうえで、なお、これがもしカラーであったら?という問いを起こさずにはいられなかった。
薄暗いレンガ壁の路地裏の霧や、蒸気を吹き出す機械群の間をうごめく労働者や、場末の見世物小屋あたり、そしてなによりメリックのグロテスクな肢体に色が与えられたならば・・?
それは、想像するに、後のいかにもリンチ的な危険な世界そのものではないのか?
もしかしたら、他のどの作品よりも扱いがたい危険物になったのではないか?

そんな気がした。



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バッハ「平均律クラヴィーア曲集第1巻」とか

2009-03-23 21:41:19 | music
バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻(全曲)
レオンハルト(グスタフ)
BMG JAPAN

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たまにはクラシックな話題など

ワタシ、バッハ好きなのです。ヨハン・ゼバスティアン。
そして、今、チェンバロレッスンでバッハの平均律クラヴィーア曲集第1巻に取り組んでいます。

バッハといえば宗教曲(声楽曲)に本髄を見る向きも多いでしょうし、確かに二大受難曲や現存する200のカンタータなどの質と迫力は本物です。ワタシも好んで聴きますね。カンタータ。
受難曲の内容の高さはすばらしいですが、カンタータ群もなかなかに面白い。成立年代順にところどころ聴いてみると、初期はその古風で静謐な作風が新鮮に響くし、中期のいかにもバッハ的な書法の確立期はなかなかにスリリング。受難曲や晩年のロ短調ミサ曲の元ネタなんかも散見されて面白い。
「ロ短調ミサ曲」はバッハの書法の集大成という趣で、古風な多声音楽から現代的な(というのはバッハの時代での)ロココ風ともいえる響きまで、すべてが詰め込まれている。全体的に散漫だという評もありますが、ワタシは繰り返し聴くほどに気に入っています。

バッハのキャリアの中期に充実した作品の多い器楽曲も、あらためて思い起こしてみると意外と作品数も多く、内容も多彩です。
鍵盤曲の代表作はまさしく平均律でしょうけれど、それでも初期の形式より情熱と技巧が勝っているようなオルガン曲群もあるし(ということはワタシは苦手なんですけどね^^;)、イギリス、フランス、パルティータの舞曲集も魅力的です。晩年の「フーガの技法」も、演奏楽器についての論争はあるものの、レオンハルトの論考では鍵盤楽器を想定したものとされています。他には協奏曲やトリオソナタ、アンナ・マクダレーナやヴィルヘルムのための練習曲などなど、あ、ゴルトベルク変奏曲も忘れてはいけません。結構多彩です。

器楽曲では「無伴奏」ものが有名ですが、ワタシが捨てがたく好きなのは何曲かあるトリオソナタたちですね。曲によって編成は違い、またさまざまに編曲、改変もされているようですが、例えばフルートとヴァイオリンと通奏低音によるものとか。なかなかよいですね。よく言われますが、通奏低音で伴奏として扱われていた鍵盤楽器の「右手」を第3の声部として活躍させたことにより、曲の表現力がパワーアップしたとか。パート譜を買ってチェロの練習教材にしたもんです。

*******

さてと、平均律クラヴィーア曲集第1巻は1720年代に成立したというので、もう300年近く前のことですね。バッハの30代、ケーテン時代からライプツィヒ時代にかけて成立したのですね。働き盛りです。
鍵盤楽器をマトモに習ったことのないワタシには到底無理な壁だと思っていました。現に苦節20年、自己流で弾いているうちは全くダメダメだったんです。
でもチェンバロのレッスンで惹くようになってからは、業界標準的?なフレージングやタッチを教えていただけるというものありますが、やっぱり「次までに少しはうまくなってないと」という前向きな気持ちで弾くせいか、上達度がまったく以前とは違います!
いや~習うというのはすごいことなんだなあと実感するのです。

先生が優秀でしかもステキだというのもありますね^^;

***

平均律は昔はグールドの演奏を好んで聴いていました。
グールドは人がレガートでひくであろう所は粒立ちのいいスタッカートで、
人がアレグロで弾くであろうところは消え入りそうなラルゴで弾くようなへそ曲がり、というか、変人の名を恣にした人物で、ワタシは基本大好きですが、
彼のバッハというのも、業界標準とはかけ離れているとはいえ、音楽の構造にたいするひとつの説得力のある見解をもっているように思えます。
とくに右手の声部をほとんどオブリガードのようにしてしまって(=尋常でないテンポにして)左手、低音声部の動きを主役に立てるようなやり方をよく好んだと思います。それは隠された運動を浮かび上がらせるひとつの考え方ですね。

で、まあいまだにグールドの演奏は好きですが、チェンバロのレッスンで、グールドはこう弾いてました、といって弾いてみると、先生は「巨匠はなにをやっても許されます」とひとこと(笑)。グールドの演奏の影を引きずりながらも、バロックの奏法を学ぶのはまた面白くあります。

最近は冒頭に上げたレオンハルトの演奏を参考にしています。
これまた超・巨匠でありますが、こっちはスタンダードを形作るタイプの巨匠ですね(笑)完全にエレガントな演奏ではありませんが、そのへんの武骨さというのがなんだかバッハぽいのです。

レオンハルトは実際に18世紀とかの住居や家具に囲まれていにしえの人のように暮らしているとか聞きますが。ストローブ=ユイレの名作映画「アンナ・マグダレーナ・バッハの年代記」でバッハを演じたのが彼です。演じたといってもバッハの扮装をして実際に演奏をするのです。ストローブ=ユイレの映画作法も、きわめてストイックであって、映画で聴こえる音はじっさいに映像の中で音を発する人/モノが移っていなければならない、というのも彼らの作法の一つです。その原則に則り、この映画ではバッハ(レオンハルト)やアーノンクールが実際にまるまる1曲を演奏するシーンが続出します。映画という魅力を離れても、音楽好きならば一見の価値ありという映画です。

アンナ・マクダレーナ・バッハの年代記 (公開題「アンナ・マグダレーナ・バッハの日記」) [DVD]

紀伊國屋書店

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あら?いつのまにか映画の宣伝に



なわけで、平均律第1巻は24曲中18曲を制覇し、今はへ長調のプレリュードとフーガを練習中です。
これまでに、割と前から弾けていハ短調のフーガとか、ちょっとムズカシイなあと思っていたハ長調フーガとか、もう絶対ムリ!と思っていたイ短調フーガまで、いくつも山越えをして、いや~こんな曲も真剣に練習すれば(或る程度)は弾けるようになるんだなあ・・・と人間の可能性というものにオドロくのでありました・・・

しかし・・・残る曲は・・・シャープやフラットが尋常でなく多い曲ばかり。
嬰ハ長調のフーガ・・なんてほんとうにムリ!!だと思うし・・嬰へ長調だって結構頭混乱するですよ・・
フラット系は割と行けるんだけど、シャープ系が苦手です。
これも、練習すれば道は開ける、の精神で行けばなんとかなるもんでしょうか???

この壁を乗り越えて第1巻を制覇するか??
それともあっさりあきらめて第2巻に行くか??

ああ、第2巻もまた楽しみですね~~渋い曲ばっかで。




とりとめもなくなってきましたね~~~
というわけで、バッハ愛とチェンバロ修行は
これからも続くのです~~~~~~~~~~~~~~





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aiko「DECADE」LOVE LIKE ROCK another side

2009-03-20 22:58:26 | music
DECADE プレミアムエディション(完全限定生産) [DVD]

ポニーキャニオン

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DECADE スタンダードエディション [DVD]

ポニーキャニオン

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なんだったけ?
aikoちゃんのすごい限定ライブハウスツアーから
あちこちでの映像とバックステージの様子が収録されている。
限定版のみのDVD。。

タイトル通りロック!という感じの選曲で
演出というか、スモークガンとかターボ水鉄砲とかも繰り出して
お客はオールスタンディングでぎゅうぎゅう汗だく
ライブ!ってかんじ~
お年寄りには辛い環境ですね^^;

お客がみんな腕上げて指立てて曲にあわせてゆらゆらさせるのは
なんかねえ、ライブのお約束みたいになってきて
60年代生まれのワタシにはやっぱりなんか違和感あるのよねえ
み~んなおんなじっていうのがね~
あの中にあって、「きょうのaikoはちょっとダメだ!」とか吐き捨てて
帰っていくような人もいて、人類としてバランスとれるんじゃないかなという気がする

まあ、あの中でいっしょに跳ねていればきっとそれはそれで楽しいだろうけどね


で、aikoちゃん
武道館とはまた違った魅力というか
パワー全開で汗もいっぱいかいて
いいなあ若くて元気で歌がうまくていい曲作れてかわいくて(笑)
ワタシもあんなにんげんだったらよかったのにな~~
とか思いながら
DVDにあわせていっしょにギター弾きながら観ましたよ
あんだけ汗かいたらダイエットになるだろうな~

aikoの曲って実はあんまりタイトルと曲がワタシの頭の中では一致していなくて
(iPodで聴いてるせいですね)
へえこれって「ふたつの頬花」って言う曲だったのか~とか
「恋ひ明かす」っつ~のか~とかいちいち新鮮に楽しめました
さすがに知ってる「ボーイフレンド」「相合傘」「愛の病」「Power of Love」と
怒濤のロックナンバーで後半ぐいぐい押します
一緒にギター弾いて汗かいて少しは痩せるだろうか

このラインナップのなかでは新しめの「二人」がまた
違った魅力をもって響きますね~
でもやっぱりラストの「恋愛ジャンキー」は強力です!
「そうよわたしはれんあい」でぐぐ~っと極限まで降下して
「じゃんき~~~~~~」で急上昇するボーカルラインは
みごとにaiko的ロック魂ですよ
この曲ってどのアルバムにはいってましたっけ?
「カブトムシ」のあとのおまけトラックだった?
「桜の木の下」かな??
記憶力無し。。。。


まだライブハウスに行けるうちにaikoちゃんを観てみたい!
と強く思うオジサンのmanimaniでありました。

カワユス~~~

これはALOHAの写真ですね。。

***

ロックなので?バンドが完全に男所帯なのがちょっと気になる
男に支えられてそのうえで元気に走り回る女という感じもしないでもない
この中でひとり女性であることはどんな気分だろう

武道館のライブはストリングスなんかもいて
舞台に適度にフェミニンな香りがあって
そっちのほうがバランスいいような気がした

お客は7:3くらいで女子男子かな

****

そいから、バックステージやリハの様子も挟まれていますが、
ステージやステージ裏でおどけたりはしゃいだりするaikoをみると
おお~いっしょにバンドやってみてえ!と思います。
ベース弾きてえ!

だれか歌うたいに来ませんか?
女性ボーカル募集!
バンドメンバーそろえますよ~~~~がんがんライブやろう!^^v


な気分になったワタシでした~~~~~~~#$%(’&%$#






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そつぎょうしき

2009-03-18 22:21:32 | diary
明日はAちゃんの卒業式です

いったい幾つになったのだ?

はじめてAちゃんが家にきたとき
お父さんは初めての経験なので
家中を掃除しなければ!とはりきって
畳のぞうきんがけから天井のすすはらいまでやったのだ

あれはもう十数年前のことになったのだね

座布団に納まってしまうくらいの赤ん坊だったのに
すぐに三輪車にのるような子供になり
仕事帰りのお父さんを
家のちょっと先まで迎えにきた姿をまだ覚えている

あれすらももう十数年前のことになった

いや、光陰矢の如しとはよくいったもんだ

これからも時はあっというまに過ぎて
あれやこれやすべてのことも光のかなたに消えてなくなってしまうのでしょう
それでもワタシのこころのあるかぎり
あなたとの過去は永遠に生きているのです
そのことに深く
感謝しています。

卒業おめでとう



いや~~親にしか味わえないセンチメンタリズムですなあ
ふっふっふ~^^v



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aiko「DECADE」LOVE LIKE ALOHA3

2009-03-15 13:19:16 | music
DECADE プレミアムエディション(完全限定生産) [DVD]

ポニーキャニオン

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DECADE スタンダードエディション [DVD]

ポニーキャニオン

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aikoちゃんのDVD「DECADE」の二枚目「LOVE LIKE ALOHA3」を観ました~
2008年8月30日サザンビーチ茅ヶ崎でのフリーライブを収めたもの
夏の海辺ライブは3回目のようですけど
いつも直前告知みたいです。
湘南海岸はワタシのふるさとなのでそこでaikoで盛り上がるのもいいですね~
でも映像ではお客さんは当然オールスタンディングぎゅうぎゅう詰め^^;
これに耐える自信がないすよ
身長低いし。。

最近のライブはどうもオールスタンディングでもっしゅもっしゅやるのがいいみたいな風潮があるような気がして、独立穏健派のワタシは基本ライブは思い思いに楽しめばいいと思っているので、みんなで一つになって同じ盛り上がりというのは非常に苦手なんですよね~
aikoちゃんも「みんなひとつになろう~」とか叫んでますけど、いや、ワタシはここで一人で楽しみます、とか答えちゃいそうで、ああ、つまらないヤツとか思われるんだろうな~
ま、慣れてますけどね。

なわけで、aikoのライブは冷静にDVDで観るってのもいいじゃん。

***

8月30日はあいにくの空模様で、その前後なにやら妙に寒い日が続いたような記憶がある。雨が降ったりやんだり。ライブ中もときおり雨がパラつき、客席も白くもやが立ちこめるようなすごい環境。カメラも水滴がついたり曇ったりですごい収録が大変そうでした。
やっぱ夏の野外ライブはからっとはれてくれたほうがいいね。

でも雨に濡れたaikoというのもなかなかカワユス~でよかったんですがね。

そんな環境もあり、選曲もしっとり系はほぼなく。ノリノリでいきました。
二曲目に「花火」やって、イントロにぞわぞわする。
あれはいい曲ですなあ。ああいう強力な曲が最近は少ない気がするね。
「ボーイフレンド」とか「アスパラ」とかも凝っているけどパワーもある昔の曲たちもありました。

「KissHug」と「天の川」がしっとり系でプログラムの真ん中にある。
「天の川」はミディアムテンポだけどすごいパワフルな曲だと思うので、これは大空の下で歌って迫力が増していると思う。これはすごい曲だと思う。こういう曲をもっと書いてほしい。

「イジワルな天使よ世界を笑え!」「二人」で幕を閉じるんですけど、これまたまんなかにのびている花道と円形舞台にぱ~~っとaikoが駆けてゆく姿は
とってもかわいい~~~~ので
もうでれでれなおじさんです。
これは現場にいることもステキだけれど、カメラでアップから遠景まで楽しめるDVDもなかなかいいもんだねえ^^ムフフフ

雨だと花道ですってんころりんいきそうで心配しながら観てました。
バンドのひとびとも大変そうだよね雨だと。
指がすべるとかすべらないとかありそうで、暑いとか寒いとかありそうで。

来年もやるかな?天気が良さそうだったら行ってみようかな


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議員はしっかり選ばないと

2009-03-13 22:09:29 | diary
「東京都内の養護学校の元教諭らが都議3人と都などに損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁(***裁判長)は12日、慰謝料計210万円の支払いを3都議と都に命じる判決を言い渡した。03年に学校を視察した都議らが性教育を実践していた教諭を非難したことが教育への「不当な支配」にあたると指摘。都教委が教諭らを厳重注意したことも裁量権の乱用と判断した。」


という記事を新聞で見つける。
新聞にはもっと細かく、判決に対する当事者都議の反論コメントなども
掲載されていたのだが。

そのなかで、某民○党の某○屋という議員は、以下の趣旨の発言をしていた
(と記事にはある)

  「このくらいの金額で都の性教育がよくなったと思えば安いモノだ」

ワタシはこの都議の見識を疑う。



今回の判決は、都議たちの性教育に関する主義主張がまちがっていたといっているのではない。主義主張の通し方、手段が間違っていますよ、という判決である。

しかし上のような発言は、手段は選ばず目的が達せられればそれでいい、罰則を受けても金を払えば済むことで、やった者が勝つのだ、といわんばかりである。

教育の現場に行って声高に相手を威圧し、そのことが教育現場の萎縮という影響をもたらした。そのやり方が誤っているといわれているのに、それを成功と観る、その見識には驚くばかりだ。

世の中ジェントルマンばかりではないので、きれいごとばかり言っていてははじまらないということも間違いないのだが、少なくとも21世紀に議員バッチをつける人ならば、どんなに腹黒かろうと、表向きは民主主義の原則を守り、「やり方が悪うございました改めます」位の発言をする知性とセンスがほしいよ。

こういうひとを議員に選んでいる有権者の見識が問われます。

****

議員の権威を笠に着たこういう類いの現場への圧力というものが
おそらくは各方面で横行しているに違いないことは、
その主張が正しいか間違っているかということとはいっさい無関係に、
人間が人間に対して取る態度というやり方の面において、
ワタシは非常に暗い気持ちにさせられます。

「主張を通す」ということは、本来、関係者のあいだでコンセンサスを得ていくというコミュニケーションの形成の場であるはずです。
どんな意見にもかならず異論というのがあるはずです。主張を通すとは、異論を押さえ込んで勝つことではありません。互いの立場を理解しあい、適切なおとしどころを探り、双方合意をめざして努力することに意味があるはずです。

これはきれいごとではなく、人として尊厳をもって生きることの本質でもあるでしょう。
だからこそ人々は毎日苦労して人波にもまれているのです。


それなのに手段を選ばず自分の「正論」を通せばそれで正義が実現できると、
なかば本気で考えているような、そんな風潮が立派な人たちの間にすらあるような気がしてなりません。
世の中が声高な正論で他人を抑圧していくような、そんな風潮があるような気がしてなりません。

そんな風潮はワタシはいやです。

****

先日までの村上春樹さんエルサレム賞についての
ネット上での騒ぎでも同じような
正論原理主義的な匂いがぷんぷんしていました。
あのあとあの騒ぎはどうなったのでしょうか。
小説不買運動は巻き起こっているでしょうか。

正論も「圧力」となればそれは暴力です。
目的の正しさと手段の正しさは別物です。
正しければいいというものではないという、人間としての真実に、ひとはもっと謙虚になるべきです。



あ~~いやだいやだ。。ウツウツ



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おいわい

2009-03-10 21:49:13 | diary
先日Aちゃんの高校受験が終わり合格発表があり
無事第一志望に合格していました
いや~めでたい
というより、一安心です。

なんだかんだと平穏な家族でいられるのも
おだやかに育った子供たちのおかげでありますよ
ありがたいことだなあ~~

ということで、この間の休みの日に
近所で豪華バイキングお昼ごはんでお祝いしました。
そんなに豪華ではないですけどね^^;

もう食べかけですけどこんな感じで~す↓

ひさしぶりにカニ食った~いっぱい食った~
いまのところカニアレルギーの家族がいないことも幸せです。


もう5日分の昼ご飯をまとめて平らげたか?という段になって
こんどはデザートの嵐!↓


吐く寸前まで食べました(貧乏性)

なんだかんだと不景気な風が吹いてますが
それでもバイキングは大混雑で
飽食ニッポンいまだ健在なりという感でした。

我が家も次第に米びつの底が見え始め・・と言った感じで
当分贅沢は出来そうにないので
これもよき思い出となるでしょう
あるいは忘れちゃうかもね^^;

そもそもお父さんの本とDVDとCDと映画をヤメて
スタバもやめると結構倹約できるのですがねえ
(そこまでやめるといったいなにが残る?^^;)




3年後にはMちゃんも参入してダブル受験となり・・
・・うげげ、いまから頭いたい・・・






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aiko「DECADE」LOVE LIKE POP vol.11.5

2009-03-08 00:21:20 | music
DECADE プレミアムエディション(完全限定生産) [DVD]

ポニーキャニオン

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さっそく見ました
aikoちゃんの10周年記念DVDのうちの1枚
これはいつのライブかな?
ああ、2008年9月。武道館ですね~

アリーナの真ん中にまるい張り出しステージがあって、メインステージから花道でつながってる。
ステージ左右にも2階席まで届く坂道がつくられてて
そこを所狭しと走り回るaikoちゃん

か・かわいい

あれだけ走り回っても全然息が切れないし
歌も音程も呼吸も乱れないで細かい半音階なんかを決めていく
すごい歌うまいですね~~

こうしてじっくり聴くと、やっぱり曲のクオリティはそれぞれ高くて、
ボーカルのテンションや感情の込め方がライブならではの高まりがある分
アルバムで聴くよりずっと各曲の印象がいい。
しっとりと歌い込む「キョウモハレ」なんかは、コード進行といい乗せるボーカルのラインといい、なかなかによく作り込んである曲だということがよーくわかった。

昔の曲はそれぞれ個性的なんだけど、最近の曲は悪く言うとちょっと同じパターンが多いかなと思っていたが、個々に作り込み方を見ていくと、そう捨てたもんじゃない。後年は同じ曲を一定のスタイルの中できわめていくのはまるでバッハと同じじゃないか(笑)

2曲目にちょっとなつかしい「あした」をもってきて、ちょっとぞくっとした。
やっぱりライブDVDは曲目とか知らないでみたほうが面白い。

昔の曲はメドレーでもたくさんやった。どれも全部聴きたい曲で、ちょっと残念。いまのaikoの声で「カブトムシ」とかなかなかいいんじゃないかなあ。

しかしエンディングが未だに「be master of life」と「ジェット」というのはちょっと寂しいかもしれない。
でも若いうちにそういう元気いっぱいなレパートリーがあったことは幸せだろう。
ほんとの最後は「シアワセ」でしたが、aikoちゃんはしあわせなんだろうな~とおもうとちょっとうらやましい。

こうやって音楽に人生を賭けられるのはやっぱりステキなことである。
バンドのメンツなどをみてると、ああ自分はみゅーじしゃんになり損なったな~という思いがわき起こってきて寂しくもなったが・・
来世ではもっと頑張ろうと思う(人間だったらね)

****

真ん中へんでしっとり歌い上げるところなんかは、ちょっと大人っぽい感じが自然に出ていて、いい感じです。
かわいいだけではなくなってきている。いろんな魅力を放っていってほしいです。

がんばれaiko!!(and me!?)



我が家のDECADE
パッケージがカワイイのよ^^




【追記】
しかし!
上のアマゾンへのリンクをたどるとわかるが
この完全限定版、すでに中古で出ていて
2倍近い値がついている。。。
しかも新品出品が多く

ライブのチケットでもなんでも
こういう商売はよくない。
世間知らずと言われると返す言葉もないが
こういうのこそほんとの「さもしい」なのだと思いませんか??

(注:個別にアマゾンに出品されている方を中傷するつもりはありませんので念のため)(じゃあなんだ?^^;)

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「告白」チャットモンチー

2009-03-07 05:04:20 | music
告白

KRE(SME)(M)

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おっ!なんかしらんが、このバンド、ノリノリだ!
絶好調!

1年前にはプリプロをやっていたというから、結構な期間をかけて作られた
チャットモンチーの3枚目フルアルバムは
とってもいきのいい、洗練された3ピースポップロックピースにあふれていました~

シングル曲だった「ヒラヒラヒラク秘密ノ扉」「染まるよ」「風吹けば恋」「Last Love Letter」の中央突破的パワーもいいですが、その間の新しい曲たちも、かわいいくせに実験精神あふれたナイスなピースです。

「海から出た魚」のナイーブな押しもいいし「CATWALK」の魅惑的なAメロにはしびれるし「余談」のエリコちゃんらしい歌詞もよい。

でも一番ぶっ飛んだのは「ハイビスカスは冬に咲く」のBメロですかね。4拍子だったところに8分3つどりのメロを乗せるのはけっこうエリコちゃんの癖みたいなところがあるけど、この曲はその3つ取りに途中からドラムもベースも巻き込まれちゃって3連ノリに!そして突如もとの4拍子にもどるのですよ。
これはやってみるとわかるけど、結構感がよくないとできないですよ~このアレンジに至るまでの様子が知りたいな!

あとは、「あいまいな感情」でああ、そういう言葉であそべるね~とか、「長い目で見て」はな~んとビックリ○○が××ってるんですね~長い目で見てってのはそれをかんべんしてねということもあるのかもね(笑)あらためてエリコちゃんの声の魅力を知りました。
「LOVE is SOUP」はアッコちゃんのもう一つの面というか、ほんわかかわいいけどなんか高いところに繋がっているという作詞力。

そして、このアルバムで実はいちばんすごいのではないかというのがラストの「やさしさ」。バンドの潜在力を知らされる曲をラストにもってくるのは前回の『生命力』でも同じでしたが、今回も同じエリコちゃん作詞作曲のスーパーチューン。
シンプル・イズ・パワー。歌詞は12行しかないが4分を越える曲。「明日雨でも 明後日雨雨でも」と「雨雨」という言葉を並べられるあたり、エリコちゃんの非凡な頭のユルさを感じますね~~

ラスト3曲「風吹けば恋」「Last Love Letter」そして「やさしさ」の連続はうれしくなるほどワクワクだ!

チャットとして最高のアルバムかというと評価はムズカシイけれど、アレンジも音の作りも洗練されてきているし、個性を出しつつ変じゃないという領域をしっかり歩けるバンドになってきたなあという感じです。
演奏力も3人そろってすごい向上しているし、極力オーバーダヴを控えたサウンドを意識しているし、かっこいい。
ホントに旬なバンドなのですね~~

そのうち、どこがかっこいいのか~をじっくり書きたいな。





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aiko+チャットモンチー+トミフェブ・ヘヴ+YUKI買いましたよ

2009-03-03 21:09:29 | music
年度末ってお財布のひもが緩むのでしょうか
いろいろなものが目白押しで発売になるので
毎年金欠になるような気がするのです

今日は端午の節句
じゃなかった、ひな祭りの日ですが
我が家のおひな様を出すのはすっかり放棄して
いろいろ最近発売したものを買って帰り、
妻に嫌みを言われそうなのでこそこそと隠しているワタシです


aikoちゃんのデビュー10周年記念DVDは完全限定版3枚組
3つのステージを収録したものだそうです
aikoちゃん漬けになれそう~~^^
これはあまぞんで買いました
DECADE プレミアムエディション(完全限定生産) [DVD]

ポニーキャニオン

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次はチャットモンチーの3rd?アルバム
明日発売ですがたわれこで前日ゲット
カワユスなステッカーもついてグッズ抽選券もついて期待期待!
告白

KRE(SME)(M)

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買う予定でなかったですがYUKIのシングル
DVD付きというのに惹かれて・・&ジャケに悩殺されて購入
ランデヴー(初回生産限定盤)(DVD付)
YUKI,mugen,玉井健二,橋本竜樹,百田留衣
ERJ(SME)(M)

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ここまでチャットとYUKIを手にレジに向うと、今日は殺人的大行列が!!
もちろん行列などにはめげないので根気よく並んでいると、
人が進むにつれ近づいてくる棚が目に入り・・・そこには
どうしようか悩んでいたTommy February6+Tommy Heavenly6のベストがおいてあるでないですか。
「完全限定版は売り切れました」と書いてあるのですが、ワタシは音と映像があればいいのです~~ふらふら~~と思わず↓2セットを手に取ってしまい・・・散財
Strawberry Cream Soda Pop“Daydream”(DVD付)
Tommy february6
DefSTAR RECORDS(SME)(M)

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Gothic Melting Ice Cream’s Darkness“Nightmare”(DVD付)

DefSTAR RECORDS(SME)(M)

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いきものがかりのDVDも気になるんですけど~
でもまあ彼らは音があればいいかな
男の動く映像見てもしょうがないし(なにいってんだ?^^;)ということでパス
とってもええぞう [DVD]

ERJ(SME)(D)

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買いまくってすこしすっきり
資本主義社会の生み出した「消費者」を生きるって
なんて欲望チックなんざましょ
うれしくて、後ろめたい

しかも散財の帰りに、グローバリゼーションの象徴みたいになってるスタバに寄り、「ゲバラ日記」を読むワタシって・・いったい何者なんだい??


なので、週末は映画に行きたいとも思うが、DVDなどをひたすら鑑賞するかな。
(まだ週初めだった;;)
しかし、今月はあとあれだ、クエイブラザーズのDVDも来るんだった。
マジ財布やばいかも
子供の入学準備もあるって~のに
ひょっとすると親失格状態かもしれず、めげめげ


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「赤い影」ニコラス・ローグ

2009-03-02 21:21:21 | cinema
赤い影 [DVD]

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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赤い影Don't Look Now
1973イギリス/イタリア
監督:ニコラス・ローグ
原作:ダフネ・デュ・モーリア
脚本:アラン・スコット、クリス・ブライアント
撮影:アンソニー・B・リッチモンド
音楽:ピノ・ドナッジオ
出演:ドナルド・サザーランド、ジュリー・クリスティ、ヒラリー・メイソン、クレリア・マタニア、マッシモ・セラート、アンドレア・パリジ


結論から言うならば、この映画、好きだな~~(笑)

ニコラス・ローグの魅力というのは、インタビューなどからするにかなり周到に丁寧に映画作りをしているようなのだが、その結果としての映像が、なんとも二流感あふれちゃう、洗練・美・超越というのとはなにやら無縁で、どうしようもなく辺境的なものに仕上がってしまうところだろう。
これを魅力とするかどうかは見る人によって分かれるところなのだが、ワタシ的には、逃れようもなく70年代サブカル臭い画質と演出に、深夜民放地上波TVノーカット字幕放映的なチープさを感じさせるこの映画は、なんとも郷愁に似た誘惑を覚えずにはいられませんのだ。

***

周到に画面から赤を排除し、ここぞというところに赤を差し込む。フラッシュバック的な大胆な編集で時制をさまよう。冒頭、少女の事故に至るまでまったく無言で遊ぶ子供たち。レリーフや像がすべてどこかまがまがしい教会。官能的な濡れ場を、逆に服を着るカットをこまぎれに差込みずたずたに切り刻む。ベネツィアの迷路のような路地と運河のかもし出すよどんだ空気とゆがんだ音の反響をそのまま生かす。全然清く澄むことのない水面の画面。突然オーバーラップする不吉な顔の映像。

こうした演出の指し示す方向はすべて映画的に「吉」なはずなのだが、それがいっこうに洗練につながらない。妙に光ってしまって白茶けた水面、必要以上に対象を強調してしまう速度のあるクローズアップ、暗闇に色彩を吸収されてしまった赤いレインコートの影の生彩のなさ、ラスト葬式船に立つ妻ローラの顔のアップで鼻息が白いこと・・etc.そういう要素が拙劣さとして見えてしまってもそれは無理からぬことだろう。

そういう残念さはしかしこの映画の構成要素のすべてともいえるのだ。
なにしろこの映画には大向こうを唸らせるプロットというものが存在しない。クリスティンの死後の世界と父親とのつながりは、しかし父親の命を救うでもなく奪うでもない。赤い影として通低するクリスティンと殺人者とのあいだのつながりも実はない。謎解きのサスペンスも展開のオカルト性もいずれもここでは宙ぶらりんの消化不良である。そうした説話的な突破口をはなから製作側が意図しなかったことは明白であり、むしろ説明に回収されない映像のつらなりのうちに、なにがしかのまとまった体験をもたらすことを企図している。

その意味で、この映画の体験における二流・拙劣な肌触りは、映画総体を織りなすエモーショナルな体験の一部分として、観るものは消化していかなければならないのだ。

粗い画面、粗野なカメラワーク、技巧的に過ぎる編集。それらのものがかもし出す居心地の悪さというものが、舞台となる水没に向かうベネツィアと、そこに水という偶然で連接する冒頭の惨劇の記憶とを、ある一定のメッセージのある場に仕立て上げることに成功しているのだとワタシは思う。二流であることによって成しえるなにかをこの映画でワタシはいとおしく思う。

****

・しかし、冒頭のいっさい説明抜きの、赤いコートをまとった少女と、自転車で荒れ地を走る少年とのカットの交錯の、なんとも二流的な美しさよ・・・(ほめことば)

・また音楽がヨーロッパしている上に妙に省エネ的というか、同じモチーフをいろいろにアレンジして、それがまた豪華なところはいっさいなく、チープな全体像によくマッチしている。

・ドナルド・サザーランドのなんというか、ふつうの人な姿は貴重かも?

・原題のニュアンスがよくわからん。なんでこれが「今見るな」なんだろうか??
 原作を読めばわかるだろうか。
 (原作者はヒッチコック「鳥」「レベッカ」の原作者として知られるそうです。)



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