やなぎみわ「無垢な老女と無慈悲な少女の信じられない物語」展
2005.9.29 原美術館
久しぶりにいいモノを観た。
口に手を突っ込まれて中身を引きずり出されそうな作品たち。
グリム童話などに題材をとった「寓話」シリーズ。
老女の面をかぶった少女の繰り広げるモノクロームの異界。光と影の密室劇。
目が離せない。なんだろうこの親近感と拒絶感。グリムの寓話が現在の倒錯した異物として蘇る。
「無題」砂女のシリーズ。
なぜテントをかぶっているんだろう。そこから伸びる腕はカラカラに老いていたりする。砂は潮のにおいがするらしい。足下には砂と貝殻がころがっていたりする。書き割りのような背景。ボッシュの絵にでてきそうなキャラクター。
ビデオ作品もいい。
「砂少女」。風の音だけがむやみにするやかましい静寂のなか砂遊びをする少女の顔はよく見ると老いている。観ているこちらはテントの中にいて、そこから外を覗くような視点になっている。自分が砂女なのか?いつのまにか・・
砂女からみた少女の顔は老いているということなのだろうか・・・遠く走り去る少女を見やる私=砂女。
「砂女」。スペイン語バージョンを観たが、とてもしっくりしていた。老女が以前見たという砂女の話を少女に聞かせる。砂女を追ってさまよった話。砂女は求めても見つからないが、ときに遙か彼方を歩いているのを見かけたりする。力尽きて眠り込むある日、ふと気づくと砂女が側に座っている。祈りを捧げると砂女の中に取り込まれてしまう。深い穴に落ちるようだったと老婆は言う。気がつくと砂女の抜け殻と、海のにおいのする砂が周りにある。
その砂は老女の死後も少女に託すことはできないらしい。
砂は自分で手に入れるべきなにかなのか。
ガルシア=マルケスに捧ぐ、とある。
別れがたい作品たちだった。こんな作家がいるのは心強い。
常に魅力的なものは不可解でグロテスクでとらえがたく形がない。
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展覧会タイトルはガルシア=マルケスの「エレンディラ」の原題「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語」から着想したのだそう。
カタログ2800円高いけれど安い買い物。
秋晴れのなか友人と訪れた美術館は静かで心地よかった。
帰りは木漏れ日のなか丘を下って、大崎駅へ出て別れを惜しむ。
日差しは強かったけれど風はさわやかだった。
ザ・ミュージアム:ギュスターヴ・モロー展
ギュスターヴ・モローといえば19世紀の象徴画家という認識でいたが、本人は「歴史画家」を任じていたとのこと、確かにその題材の選び方には一貫して歴史の物語へのまなざしがある。
それでもなお象徴主義的に受け取られるのは、むしろ「歴史画家」として収まりきれなかったモローの独創の部分によるところが大きいのだということが、今回の展示でわかった。
たとえば有名な「出現」という絵画。サロメと殉教者ヨハネのエピソードを、宙に浮く首により印象的に描いた作品。この着想は、他に類を見ないモローの独創と位置づけられるのだそうだ。この独創こそが同時代の注目をモローに集めたのだろう。
また「歴史画家」として見るとき、19世紀の特徴であるキリスト教信仰の衰退(というか相対化)を背景に、聖書世界を他の歴史神話と並列に、時に混合して題材として用いており、これも興味深い。
そして技法的には、代表的な油彩はまさに歴史画家のそれだが、デッサンや習作、水彩バージョンでは、20世紀の表現主義を思わせるタッチがあり、驚きであった。
他には、寓意に満ちた晩年の祭壇画「人類の生」(本体は運搬不可能なため、ほぼ同サイズの別バージョンの展示)や、「神秘の花」などが圧巻。
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この画家、幼少より絵画を志し、両親の理解の元研鑽を積み、若くして名をなし、晩年には自宅を改装し自作を展示する美術館とした。
ほとんどの作品が散逸せず残っている。
苦労もあったに違いないが、画家としては恵まれた生涯だったのではないだろうか。
「サロメ」のエピソードは新訳聖書に登場するが、「サロメ」という名が初めて登場するのは、ユダヤの歴史家ヨセフスの「ユダヤ古代誌」なんだそうだ。
ヘブライ語で「平和」を意味するそうだ。
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しかし、「リンダリンダリンダ」観た直後に観たので、記憶がぐちゃぐちゃである・・・
2005日本
監督:山下敦弘
出演:ペ・ドゥナ:ソン(Vocal)
前田亜季:山田響子(Drums)
香椎由宇:立花恵(Guitar)
関根史織:白河望(Bass)
三村恭代:丸山凛子
湯川潮音:今村萠
水曜日に1000円で観ました。
バンドやるぞっていう初期衝動のみずみずしさと、学園祭の懐かしい熱気に触れて
久々に血の巡りがよくなった。
おもしろかった。
いいところがいっぱいあった。
誰も表だって熱血ではないけれど、一所懸命で、でも力まない。そのオフビート感がリアルでいい。
学校がいかにも学校らしいのがいい。小汚く埃っぽいし、その空間を満たす放課後のざわめきがリアル感を増す。
全編変に音楽で満たさないで空間の音をよくとらえているそのセンスがいい。
ソンさんのペ・ドゥナが絶妙によい。
・「いい加減な返事」が絶妙にいい。
・カラオケ店でのやりとりがシニカルでいい。
・男の子がソンさんに告白するところの会話がいい。
相手の母国語で話そうとする男の子と、その言葉を必死に聞き取るソンさん。
その受け答えがいい。結局意思疎通できないのだけれど。
・ソンさんパンツ見て笑ってるし^^
あと終盤、疲れ切ったスタジオのトイレで、ソンと恵が韓国語と日本語で会話するところがいい。バンドだけじゃない、彼女達の心のふれあいもいつのまにかしっかり成熟していたんだ。その表現のさりげなさはうまいなあ。
・・でも最後のほう、湯川潮音さんたちが穴埋めで歌うシーンはとってつけたように思えたな。それを受けたお客さんのテンションの上げ方もいかにもラストに向けてしつらえましたっていうノリ。
客席はもうちょっと引き気味なのがリアルなんじゃないかな。
ああでもそれはバンドの演奏でも同じだよな。最後に向かってどうやって作り上げていくか、これ重要だもんな。多少無理でも、予定調和でも、形ははずせないってあるよな。
バンド的構造を目指した映画なのかな。
でも高校生の軽音ってあんなにレベル高いのか?高すぎないか?それとも今はこうなのかな。
昔に比べると、今はバンドをやろうっていう若い人には、いろんな意味で先導者がいっぱいいる。
日本のロックっていうかJ-POPのモデルとなる「過去」がいっぱいある。
レベルも高くなるだろう。
でも、うらやましいような窮屈なような・・・
バンド・プロデュースにムーンライダースの白井良明氏の名が。
まあ実際の所バンドらしさもちゃんと作っているっていうことかな。
あと夢のシーンの「ラモーンズさん」本物?
じゃないよね?もうラモーンズさん亡くなってるはず?
関根史織サンはホントのベーシストで、所属するバンド→Base Ball Bear
がんばってください。いいなあ若いって^^;
P&M Blogのpiaaさんが、「ディックやレムファンはぜひ」と仰っていたので、これは読まねば^^ということで、読んでみました。
で、私はこれ好きです。
虚構を作っている骨組みと肉付けがほどよくスカスカで、危うい揺らぎのある物語になっている。
SF的仕込みもなにやら解決されないまま、別の本筋があったりするし、本筋すら全うされず宙ぶらりんに放り出される。
このあたりが快感である。
意図してか意図せざるモノかわからない抜けがある。
天然系SFとでも言いたくなる、そういう素質がある。
宙ぶらりんな架空世界はディックのそれに近いかも。
ブレードランナーネタもあるし「電気熊」も出るし、
ある程度はディック(というよりディックのメジャーな要素)の影響があるだろう。
でも話自体はうんと軽い。
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「天脳賞」には笑った。「電気熊」や「人工知熊」といい、言葉への独特の嗅覚があるのがいい。
デパートの屋上のノスタルジックな風景も、地球防衛軍的TV感覚も、「抜き」感覚の舞台としては絶妙のセレクトだ。
落語ネタも面白かった。落語と記憶のアナロジーを論じながら、実は落語のスタイルを思いがけなく取り入れている。
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ちょっと穂村弘のエッセイを読んでいるような感覚だな、と思ったらこのご両人は同い年=私と同世代。
何事も世代で括ってしまうのは私の悪い癖だけれど、
う~ん、やはりピンと来るモノが違うと思うな・・・
piaaさんどうもありがとう。おもしろかったです。
歌恋さんときんちゃんさんから誕生日についてのコメントをいただいたので、ちゃんと記事にしようと思いました。
今日は私の誕生日です。
××歳になりました。
不惑とはほど遠い生活態度ですが、今後ともよろしくお願いします。
で、明日はきんちゃんさんの誕生日です。
おめでとうございます。
きんちゃんさんは??何歳になられたのでしょうか?
お互い健康に気をつけて長生きしましょう。
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写真は愛用のベースです。
全然本文と関係ありませんね。
MOONという日本のメーカーの5弦フレットレスベースです。
シングルコイルのピックアップが2つのモデルです。
ちょっとパワー不足かなあと思っていたら、このモデルのあと、
改良版でハムバッキングのピックアップがついたモデルが出たと記憶しています。
10月6日のライブはこのベースを弾くつもりです。
いい音で弾けますように・・・
そしてある日、眠剤を飲む力もなく早寝した私は、誰かが未知の言語で叫ぶのを聞いて、目を覚ました。
まだ0時台である。
う~んTVの声だったか・・・・
トイレに行き眠剤を改めて飲むが、そういうときは大抵眠剤の効果がないのだ。そして、半分寝て半分起きているような脳の状態で朝まで過ごすことになる。
そして夢を徹底的に見る。
エンドレスになったり、連続ものになったりして、いつまでも続く。
そして大概は居心地の悪い悪夢になる。
寝た気がしない・・・
そうして朝を迎えても、朝食後、また布団でごろごろとしてしまう。うとうとしては妙な夢の断片を見る。
このままでいるのもとてもいやだが、どこかに出かけることを想像しても、それはかなり億劫だ。台風が接近していることもあって輪をかけて全身だるい。
家族みんなでだらだらとしながら、声だけで話し合う。
・アキバに行ってみる~?
・したら、つくばエクスプレスでつくばにいくとか?
・う~んお台場は?
・いや近所のジャスコで夕ご飯の買い物でもすべえ
・回転寿司!
う~ん・・・
結局もうすぐ私の誕生日だし、とよくわからない理由で、2駅先にある回転寿司屋に4人で行く。
昼食時だけあってなかなか4人でカウンターに座るのがムズカシイ。
ようやく席にすわると、今日は珍しいモノがいっぱい普通にまわっている。
私は声が低くて通らないので、寿司屋で職人さんに注文するのが苦手である。
だからこういうふうにいろいろな種類のネタがぐるぐるまわっていると非常にウレシイ。ああウレシイ。
と皿を取りまくって食べた。食べた。マダイやスズキやイサキ、カンパチ、アオリイカ、キンメダイ。
Aちゃんはサーモンのネタの厚さと長さに感動したらしく「厚い!大きい!」を連発する。純朴に育てよ我が子
帰りは腹ごなしに2駅を歩く。途中でOggiの店があるのでそこでアイスクリームを食べる。美味なり。
家に帰り着くとまだ2時半。残りの時間、またウトウトと雑夢を見てしまう。う~なにやっているのか?
夜はタイ風生春巻きを作る。具材をテーブルに並べ、ライスペーパーを水で戻して自分で具を包んでは食べる。
なんか食べて寝る生活だ。
そして夜、またもや眠剤を飲み損ねて21時には寝てしまい、23時に起きる。またもや異様な夢を見る。なんとなくしっかりと寝付けないまま繰り返しいろいろな夢を見る。これだけ見ると何本も映画に出演した気分。相当働いたような気がする。
朝になっても起きているのか自信がない感じ・・・・・・
今日は悪循環を断ち切るべく、朝からベランダに出て朝日を見て、セロトニンの分泌を促す。(セロトニンは分泌されるんだっけ?)
そして洗濯を始め、食器を洗い、ブログを書く。
効果があっただろうか。
検証は数時間後に・・・
眠剤を飲み忘れたりするとすぐに目が覚めてしまったり、
おかしな夢をみたりする。
妙に暗い夕方。
埃っぽい停車場に何本もの列車が止まっている。
車内だけが妙に明るく人が詰まっている。
自分の乗るべき列車はどれだ?
招くように黒装束の女が立っている。
血の気配がする。
大広間に着く。
太い柱と光る床。
そこで、さる高貴なお方(名は伏せる)の遺体を血抜きして煮る。
かたくなった内臓を取り出して、種類ごとに区分けする。
鼻をつく蒸気と臭気。
家にもどるが家はあばら屋。
トイレを探すがどこにもない。
家の中は複雑に入り組んでいる。迷路だ。
風呂場には人が寝ているうえに水があふれえている。
しかたがないので洗面台で用をたそうとする。
足まわりは妙に湿気ていて汚い。
いやまて、これは夢だ、夢の外に出れば良いのだ。
出口はどこだ?今は何階にいるのだ?
走り回るうちに、再び停車場に出る。
招くように女が立っている。もう一度夢を見なければいけないようだ。
出口はない・・・
もうかんべんしてもらいたい。
力をふりしぼって夢のループから抜け出す。
ぐぐ~っと無理矢理目をあける。すごく力が必要だ。
どっと汗をかいて目覚める。
いったいなにに力をつかうんだろうか。
まったく寝た気がしない・・・・
待ちに待った97年の長編の邦訳。
発売日は9月22日でしたが、前日の21日に書店で購入。
読んでいたレム「天の声」をおっぽり出して、こっちを読むことにした。
(レム、読むのに骨が折れるんだもんな~そこが好きなんだけど)
でまだ20ページしか読んでないけれど、いや期待しただけあって
面白い!
精神をマシンでシミュレートしたとすると、我々の同一性ってどう保たれるの?というのはイーガンのよく使うプロットだけれど、
イーガンの場合、そのプロットだけで満足しない。
シミュレートする様を実際に見てきたかのように詳細に書いてしまう。
本書はいきなり冒頭からこの「詳細」に引き込まれる。
全体を見失わないようにしながら「詳細」を味わう。
この感覚がいいな。
バッハのフーガを弾いているときの感覚に似ている。
(なに言ってるんだ?^^;)
イーガンはテーマが青臭いよ~と某ブログで書かれているのを見てしまったんだけれど、まあいいじゃないですか若いんだし(^^;)
それよりテーマだけで偉そうな顔していないのがイーガンのいいところなんですよぉ。
当分楽しめるな。
早いモノです。
数限りない駄文を見返してみるに、いかに自分は焦点の定まらない、浮き草のごときものか、
身にしみて感じるのでありまする・・・
**
で、それを記念して・・というのはウソ・・・
今日は初めて心理カウンセリングというのを受けた。
職場復帰の前に、心身ともに整理をつけておきたいと思ったのだ・・
が・・どうもピンと来なくて終わってしまった。
主に発病時の職場や身辺の様子などを話して終わったのだが、
これを続けていけば自分になにがしかの変化がおとずれるのだろうか?
そのへんの感触がいまいちよくわからない。
単なる世間話のような感じだった。
とにかく1時間話して疲れた~
今日もスタバでのんびりしよう
しかし、カウンセリング、あれで1万円だと思うと・・
・・・・・次回どうしよう・・・・・
2004ドイツ・イタリア
監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル
原作:ヨアヒム・フェスト『ヒトラー 最期の12日間』(岩波書店刊)
トラウドゥル・ユンゲ『私はヒトラーの秘書だった』(草思社刊)
脚本:ベルント・アイヒンガー
音楽:ステファン・ツァハリアス
出演:ブルーノ・ガンツ
アレクサンドラ・マリア・ララ 他
久々にひとりで映画館に観に行った映画がこれ。
どうもいざ大枚を払うとなると、大上段に構えた映画を選択してしまう傾向にあるらしく・・・
前にひとりで観に行ったのは「パッション」だったし・・・・
で、ヒトラー。
ベルリン地下の総統本部。
そしてソ連軍が目前に迫るベルリンの市街。
限られた場所を舞台に、独裁者の最期を、若い総統秘書の目を通じてドラマティックに描く。
大判の戦略図を前に、状況打開の戦略をぶつヒトラー。
しかし頼みの師団にはもはや戦闘能力がないことは誰が観ても明らか。
ベルリン官庁街には敵軍が重装備で迫りつつある。
もはやこれまで。
ブルーノ・ガンツの迫真の演技は、まさに我々の持っているヒトラー像。
身内には優しく、総統としては冷徹に、時に激高して広角泡を飛ばす。
そして状況が窮してきたときの姿は、ひとりの力を失いつつあるリーダーの苦悩の姿だ。
哀れで滑稽ですらあるけれど、しかもその苦肉の策の果てには確実に多くの人の死が伴っている。
笑えない。
地上では、暴走するSSによる市民のリンチがあり、
またその市民による「治安維持」と称する共産主義者狩りがあり、
若きユーゲントの自決があり・・・
どの切り口でもって見ても戦争とは悲惨なものだな。
**
監督は「es」を撮った人だそうです。
閉鎖的な緊迫感に強いのか?
ゲッベルス役の役者は非常に見覚えのある顔だが思い出せない。
フィルモグラフィを見るもピンとこないので単なる気のせい?
音楽を本当に要所のみに使っているので、静寂と砲撃の音が効果的に交差する。
変に感情をあおったりしない。
しかし秘書役にきれいな人をもってきたものだなあ・・・
暴力、突然の死、負債、利己主義、嫉み、恨み。
人間をとりまくどうしようもなくやりきれないこと。
大人も子供もない、負の力場。
その渦中に生きる幼い兄弟の軌跡。
ハルカとヨキ
純真と屈折を、成熟と未熟を併せ持つ兄弟。
これからいったいどうなるのか、本当に心配で切ない。
このコミックもいったいどこまで行くんだろう。
人間の暗部を赤裸々に、でも当然のことのようにして描いていく。
時折みせる兄弟の無垢な心が奇跡のようにきらめく。
それがこの物語の救いなんだろうか、
それとも救いのない物語なんだろうか、
やりきれない日常の諸悪に贖罪の契機は訪れるのか。
--雨は知らないうちに/雪になっていた
雪の方が/雨よりはずいぶん/あたたかい気持ちがしたけれど
太陽が/出ていないことに/かわりはなかった--
(period 1・巻末より)
**
まだ進行中の作品。
年1冊のペースで単行本が出ている。
登場人物の名前が皆凝っていてステキだ。
1巻、2巻ともに雪のシーンで終わる。
写真にうつりこむゴミがかなり気になるなあ・・・・
**
我が家はイベントラッシュ
おばあちゃんとAちゃんと私の誕生日がこの2週間に固まっている。
なのでお祝いも錯綜する。
昨日はAちゃんのためにマロンのシフォンケーキを焼いた。
が、同じタイミングで私の両親がケーキを持ってやって来る。
プレゼントも誰が誰に何をあげるのか、よくわからなくなってくる。
私とAちゃんは相殺して互いになにもなし、というのが経済的だと思うが、
子供相手だとそうもいかず・・親と祖父母で合同出資をしてこいつをプレゼントした。
ちょっと贅沢だったか・・・
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というわけで、きのうは3世代でケーキを2品食べ、なぜかお好み焼きを食す。
些細ながらこれぞ完璧な幸福なり。
**
このイベントのさなか、
衝動的に夫婦でケータイを買い換えた。
というか機種変更だけど。
ポイント等の割引を駆使して2台で8000円ちょい。
通常の半額以下で変更出来た。
(vodafone model_3G/v703sh)
衝動なのでろくに機種も検討せずに、見た目のみで変更した。
そしたら、懸案だった「たまごっち」の通信ができない機種だった。
う~ん失敗だ。
しかし新機種、操作方法もよくわからないし、
前の機種と別れるのもさびしいな~という段階。
**
イベント週間中に実はさらに、「初カウンセリング」という
一大イベントもあるのだ。
なんだかんだで自分をさらけ出している暇はないかも^^;
しかも誕生日ラッシュで飲み食いしたらまた少し体重が・・・
いかんなあ
おっと、そうそう。
カウンターを変えてみました。
前のカウンターはデザインはよかったんだけど、
なぜかマックちゃんで見たときとウインドウズ環境で見たときで
数字が1000カウントくらい違っていたので(^^;)
(なんでかな~??)
白くまアリスのHPです
スティール・ドラムのいる、はちゃめちゃエンタメバンド「白くまアリス」でベースを弾いております。
10月6日、吉祥寺でライブがあるのでお知らせします。
吉祥寺が活動圏内の皆様、ぜひお越しください~
詳しくは白くまのHPを見てください。
毎回ビックリドッキリなバンドです。
10ミニッツ・オールダーの続き、原題はThe Cello
1 ベルナルド・ベルトルッチ「水の寓話」
あれ?どんなんだっけ?(苦笑)
2 マイク・フィギス「時代×4」
かなり実験的な作風。おかげでベルトルッチの記憶が吹っ飛んだ。
映像パフォーマー出身とのことで納得。
3 イジー・メンツェル「老優の一瞬」
一瞬を集積すると、何とも居心地悪い、人間と時間とのつきあいを
認めざるを得ない?
4 イシュトヴァン・サボー「10分後」
妙な話。全然状況はわからないけど、でも気持ちはわかる。
でも10分後こんなコトになってしまうのは、滅多にはおこらないだろう。
事故か?無意識の故意か?
5 クレール・ドニ「ジャン=リュック・ナンシーとの対話」
ゴダールの中国女での、ヴィアゼムスキーとジャンソンの会話を思わせる、
シチュエーション。ちょっと女性の方が影が薄いけれど。外国人であること、
異質であることとは?
6 フォルカー・シュレンドルフ「啓示されし者」
アウグスティヌスの引用をバックに、不安定なカメラワークで俗っぽい
バーベキューのシーンが、微妙にグロテスクに描かれる。笑えないのに笑える。
7 マイケル・ラドフォード「星に魅せられて」
宇宙飛行士のタイムパラドックス?でもタイムトラベルもしてたぞ。
その矛盾の中の悲哀を正面から見つめる。
8 ジャン=リュック・ゴダール「時間の闇の中で」
ゴダールに「10分間」なんか与えたら、もう水を得た魚のよう(笑)
映像と言葉の引用、本をゴミ袋に詰めるシーンやホロコースト、
イエスの架刑などがコラージュされる。パゾリーニ「奇跡の丘」と、自作
「女と男のいる舗道」からの引用はわかったぞ。
The TrumpetとThe Cello、こっちの方がちょっとツラめかも・・
シュレンドルフのは面白かったな。「ブリキの太鼓」観たいな。
このメンツみてたら、ファスビンダーがいたらいいのにとふと思いました。
10分の作品を集めたオムニバス。
2本あるうちの1本、原題The Trumpet、DVDではredという方を観た。
短いオムニバスは集中力が続くので私向きかも。
いろいろな監督の味見が出来るし。
1 アキ・カウリスマキ「結婚は10分で決める」
なんだか寒々しい画面なんだけどやっていることは妙にとぼけている。
ケド大まじめ。アキ監督の作品は未見なのだけどちょっと好きかも。
2 ヴィクトル・エリセ「ライフライン」
モノクロの柔らかい質感と静謐感はさすがエリセ監督。
「ミツバチ・・」「エル・スール」を観たくなった。
赤ちゃんの名前を刺繍しているところが二度出てくるが、刺繍が進むに連れ
名前がはっきりわかるところが芸が細かくていいなあ。
3 ヴェルナー・ヘルツォーク「失われた一万年」
さすがにただ者じゃない。10ミニッツに対して一万年を当ててくるとは。
ドキュメンタリーなのだろう。未開部族が文明に触れて得たモノと失ったモノ。
たった10分なのに・・・
4 ジム・ジャームッシュ「女優のブレイクタイム」
ジャームッシュらしいブレイクタイムもの(そんな括りはないか^^;)
ロケ中の女優のトレーラーに出入りする小さなドラマたち。
とてもジャームッシュらしい~
5 ヴィム・ヴェンダース「トローナからの12マイル」
これは?
映像でもロックジェネレーションへのオマージュなの?
イージーライダーを観たくなっちゃった。
6 スパイク・リー「ゴアVSブッシュ」
スパイク・リーも観てないんだよな。カット割りのキビキビしたテンポでたたみかける大統領選の終盤の動勢。ブッシュが勝ってどうなったか。
7 チェン・カイコー「夢幻百花」
漢字だと陳凱歌?このひとのも観てない。
ちょっと中国4000年の夢幻という趣の映画。しかしおそらくは経済成長著しい上海の歪みに根ざしている。勘違いかもしれないけど。
次は「イデアの森」(GREEN)を観ます。