Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

期せずして締めくくる

2007-12-31 17:53:45 | movelog
今年の飲みおさめであるが、大当りラテで大変満足である。
バリスタさんも手際よくしかし丁寧に作っていた。
余は満足じゃ。

大当りラテを飲みストルガツキイを読む年の瀬です。
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レム再刊?

2007-12-29 14:52:00 | book
エデン (ハヤカワ文庫SF)
スタニスワフ レム,小原 雅俊
早川書房

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宇宙創世記ロボットの旅 (ハヤカワ文庫 SF 203)
スタニスワフ・レム,村上 昭三,村上 義治
早川書房

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レムの旧作(って新作はもうないが)がいつのまにか復刊されている!
とpiaaさんのブログにあったのでここでも紹介。
さすがpiaaさん情報早っ!

よ~し早速本屋にGo!と思ったが、ここで買えばいいんだな~
でも届くの待ちきれないぞっ


「ソラリスの陽のもとに」もともに再刊なのかな。(これは絶版になってたのか?)
ソラリスの陽のもとに (ハヤカワ文庫 SF 237)
スタニスワフ・レム,飯田 規和
早川書房

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↑これはロシア語訳からの重訳版で、原書にくらべ欠落部分のある版なので、ソラリスならば国書刊行会版の方↓がおすすめですが。

ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション)
スタニスワフ レム,Stanislaw Lem,沼野 充義
国書刊行会

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【追記です】

近所の本屋にはなかったので新宿紀伊国屋書店に行きました。
そしたら、どうやらこの復刊は、紀伊国屋書店の企画による文庫復刊フェアの一環のようです。
他の出版社の文庫も復刊されています。
他の本屋さんにも並ぶのでしょうか?
そこはわかりませんがamazonで買えるので大丈夫なのでは?

あと「ソラリスの陽のもとに」は復刊ではありませんでした。






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ツイン・ピークス エピソード8

2007-12-27 21:40:08 | TWIN PEAKS
ツイン・ピークス ゴールド・ボックス【10枚組】【初回限定生産】

パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

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1990-91アメリカ
監督:デヴィッド・リンチ
製作総指揮:デヴィッド・リンチ、マーク・フロスト
脚本:デヴィッド・リンチ、マーク・フロスト
音楽:アンジェロ・バダラメンティ
出演:カイル・マクラクラン、マイケル・オントキーン、ジョアン・チェン、パイパー・ローリー、シェリル・リー、シェリリン・フェン、ララ・フリン・ボイル、メッチェン・エイミック、ジャック・ナンス、エヴェレット・マッギル、キミー・ロバートソン、グレイス・ザブリスキー


ツインピークス・エピソード8はリンチ監督。

セカンドシーズンに突入。リマスター映像なせいかこころなしきれいな絵だ。ま、比較対象がLDからダビングしたウチのVHSだから当然だけれど。

あまりに衝撃的なエンディングで締めくくられた前回。
しかしその衝撃をかる~く凌駕するなんじゃこりゃ展開でのっけから惑わされる。さすがリンチ監督回。長身のよぼよぼなルームサービスじいさん。クーパーの惨状を見ての第一声は「ルームサーヴィス!」(笑)
「医者を呼んでくれ」というクーパーの願いもむなしく、「ミルクが冷めますよ」等々・・・挙句の果てに、去り際親指をぐっと立てて派手にウインクしてみせる。このおとぼけパフォーマンスがすごい長い時間続いた後、問題の巨人の登場だ。長身の老人は長身の巨人の登場のイントロだったか。。

巨人は三つの謎の言葉を残す。
「男は笑う袋のなかにいる」
「ふくろうは・・・
あれ?あとふたつなんだったけ?(苦笑)
ふくろうと、あとはケータリングに関することだったな。

巨人は「三つの事柄が事実であることがわかったときに返す」と言って、クーパーの左手小指の指輪を抜き取る。夢でない証拠に、クーパーが正気に返ったときも小指に指輪はない。指輪はいつ返されるんだろう。。
巨人はもうひとつ手がかりを残す。レオは×××にいる。(×××のところは忘れてしまったよ)レオの家に証拠がある。

この夜には、レオが撃たれ、ジャック・ルノーは窒息死。製材所は焼け、シェリーは製材所から逃げて入院。キャサリンは行方不明になり、ピートはキャサリンを救おうとして煙に巻かれ入院。ネイディーンはODで意識不明。盛りだくさんの一夜だ。
ついでにリーランドの頭髪も一夜にして真っ白に。

巨人のお告げにしたがいレオの家を捜索するクーパーたち。
そこへ毒舌ローゼンフィールド登場(笑)今回も周囲に嫌われオーラ全開だ。

その一方でクーパーたちがローラ事件の整理をする。「Jに会うのが心配」と日記にかかれたのはジェームズ。ローラはジェームズに会った後、交差点でジェームズのバイクから飛び降りる。そしてレオとルノー、ロネットと合流し乱交する。が、レオとルノーは立ち去り、第3の男が残った。男はローラとロネットを廃貨車に連れて行き、ローラを殺害する。第3の男が事件のカギだが、それが誰かを知るものはいない。ローラ死亡、レオ昏睡、ルノー死亡、ロネット昏睡。さてどうする?

とか言ってたら、巨人は言い忘れたことがある、とかいってまた出現。「第3の男を知るものは一人しかいない。他に3人が彼をみているが、その実体は見ていない。」
一人とは誰だ?

わざとらしく片腕の男が保安官事務所を不意に訪れたりするし。
男「靴を売りに来た」
ルーシー「・・・・・・・・(長い間、カメラ寄る)・・・・・・・・靴?」
これだけのショット(笑)
片腕の男はボブと古巣を一緒にした関係だと、かつて前振りがあった存在だ。
ヤツか?(でもちがうよな~きっと)

そんでもってジャコビーがネックレスの片割れを持っていたことを知り、「あいつか~」とかクーパーに言わせてみたり。(やつも違うって~たぶん)

***

ドナはあちこちに出てくるが大した動きをせず。
ただローラがケータリングボランティアをやっていたことを突き止め、ローラの後を引き継ぐことにした。どうなるか?
ドナはしかし、ファーストシーズンとくらべると大分殺伐とした顔つきに変わってしまったよな~。ローラのサングラス(似合わね~)をしてブルーの服を着てタバコふかして、牢屋にいるジェームズに妖艶に迫ったりする。これらの意味のないパフォーマンスは、ひとえに彼女の顔が変わってしまったことからリンチが思いついたネタなんじゃなかろうか(笑)ただそれだけ。

そのドナの家ではヘイワース家のホームパーティー。パーマー夫妻も招かれる。ドナの妹ハリエットはパイロット版で存在を知っていたが、なんとさらに下に妹ガースティンがいたとは初耳。彼女たちはハイスクールのダークサイドをまだ知らない。未来に暗闇を背負った幸福。なんか胸を打たれる。
ハリエットはローラについての詩を朗読する。いい詩だ。いいという以上に、謎めいて示唆に満ちている。馬の話とか。リンチらしい詩だ。

示唆に満ちているといえば、DVD版についているログレディイントロが今回は長いような気がする(笑)松脂について。やわらかすぎるものはダメ。固まってもろくなったものもダメ。表面が固まり中がやわらかいもの、それこそ私が噛むものだ。・・とか(笑)
本編中にもしっかりログレディがRRダイナーの隅っこの席でガム(松脂?)を噛んでいきおいよくプッと吐き出すだけのカットがあったりする。



そして、ラスト、病院の廊下をすべるように揺れ動く視点、地面を揺らすような密かなノイズ、ロネットに迫る惨劇のイメージ!絶叫!!これぞリンチ節炸裂!!!
・・・とわくわくして終わる。

今回だけエンディングタイトルロールがガースティンのピアノブギ演奏だってのもいいねえ^^あの曲はなんだろう?と思っていたら滝本さんが「わからない」とどこかで発言していた。(こりゃわかんね~だろ)
ガースティンのピアノは実にうまい。あれは子供的うまさ。軽業師的な病的なものをそなえたうまさ。あのヤバイ感じに注目してエンドロールまでひっぱるセンスはさすがリンチであるよ。

あとは~
・オードリーのラスト近くの独白がいいねえ。色っぽくて。
・ネイディーンの目の秘密
・サイケ病院食
・笑う袋
・ボビーと父の心の会話(ここら辺からボビーがいいやつになってきて面白いよ)
んなもんか。
(長いよ・・)



追記~(まだ書くのか??)
マーク・フロストがカメオ出演しているんだそうな。
TVでパッカード製材所の火事を伝えるレポーター役で。
なかなかひょうきんな顔立ちである。


********

ページトップ↑にあるのは全作パックのゴールドボックス。
下↓はシーズン別バラ売り。
特典がそれぞれ違うので要注意


ツイン・ピークス ファーストシーズン

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映画版前日談
ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間

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「PEACE BEDアメリカVSジョンレノン」

2007-12-26 04:27:46 | cinema
THE U.S. VS. JOHN LENNON
2006アメリカ
監督・製作・脚本:デヴィッド・リーフ、ジョン・シャインフェルド
日本語版監修:オノ・ヨーコ



イヴをレノンと過ごす、というもくろみだったが・・・・・

・・・・寝た。
くそおおぉぉおぉおぉぉ~~~
寝たよ。

つまらなかったとかいうんではなく、
眠かったから、寝た。
心地よく。
すやすやと。

いくらPEACE BEDだからって、、
せっかくジョン・レノンなのに

******

というわけで、元々の作りが記録映像とたくさんの人のインタビューのカットアップになっているのもあって、頭の中で再構築不可能。

漠然とした感想でもうしわけないが、殺害についての陰謀説や、平和主義者の顔の裏の脆い人間像を暴くような本があったりするなかで、非常に真っ当に、客観的に、なぜジョンがアメリカ合衆国からにらまれたのかを分析する内容だったと思う。

寝ていたのでほんとうにそうかわからないけれど^^;

なぜそう思うかというと、たとえば、しょっぱながジェリー・ルービンの演説であること。こいつと関わったことが、ジョンの苦境への道の象徴的出来事であるからだ。
さすがに冒頭シーンは覚えているので。

あとはほとんど覚えていないな・・・

政府側、FBI側の人間へのインタビューも含まれているのも期待だったんだけどほぼみれず。この辺の人が証言をはじめると面白いと思うのだが、それはおそらくこういう映画の製作のようなことを契機にしか行われないだろう。そういう意味で、この手の映画は意味があるのかもしれない。



あと、当然ながら私生活のダークな側面はほぼ描かれず、平和主義者&子煩悩なジョンという像が強調されていて、これはやっぱりジョンの情報について全権を握るヨーコという存在の、たのもしいんだかうさんくさいんだかの両面の結果だろう。

なにごともオフィシャルだから正しいわけではない。

ひたすらLove & Peace一点張りのパフォーマンスは本当にこれからも有効なのか、とかいう未来への批評もどうやら見当たらず。

で、結局はジョンの歌声の非凡さだけが、なにか確かなものとして残るような気がするのです。




まあ、寝たけど。




↓本はこのへんが面白いと思う。
ジョン・レノンの真実―FBI監視記録DE‐4~HQ‐33
ジョン ウィーナー,Jon Wiener,高橋 結花
角川書店

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ジョン・レノン アメリカでの日々
ジェフリー・ジュリアーノ,遠藤 梓
WAVE出版

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「パンズ・ラビリンス」ギレルモ・デル・トロ

2007-12-24 04:08:08 | cinema
パンズ・ラビリンス 通常版 [DVD]

アミューズソフトエンタテインメント

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パンズ・ラビリンスHP

EL LABERINTO DEL FAUNO
2006メキシコ/スペイン/アメリカ
監督・脚本:ギレルモ・デル・トロ
出演:イバナ・バケロ、セルジ・ロペス、マリベル・ベルドゥ、ダグ・ジョーンズ、アリアドナ・ヒル、アレックス・アングロ


いや、泣きました。ワタシ。
最初に鼻血が引っ込んでいったときにすでに涙腺がゆるんじゃったんだけど、とうとうそのときがきて、もうダメ。
試練や夢の果てがこんなにこころやさしくかつ悲しいなんて。
そんな微妙な世界をよく描いたよ。
いい映画をみちまった。


●現実の滲出とグロテスク
この映画、面白いと思ったのは、結構「現実とファンタジーの混淆」という感想がよく見られたこと。パンフにもそういうこと書いてあったし。

そもそも「現実」側の物語も史実を背景としたフィクションなんだし、こういう場合は普通は全体が「ファンタジー」として受けとられるもんだと思うんだけど、この映画は「現実」とそれに対する「ファンタジー」が描かれている、と見られてしまう。なぜだろう。構成的にもその二つの世界は対置されていたとは思えない。むしろこの映画では現実世界とアンダーワールドは区分されていない。シームレスだ。自由に行き来し侵犯する。にもかかわらず???????????????????????????????????
????????

・・・・と考えて一ヶ月近くがすぎてしまった^^;


たしかに、これ、全体をフィクションとして、ある物語として収めてしまうのにはなにか抵抗があるよ。
ともすれば寓話的メタレベルの説話におさまりがちなファンタジーという土壌に、言い知れぬ「現実感」を注入したこと。ここにこの映画のすばらしさがあるように思うな。

非常に直感的なことだけれど、この現実感の注入の成功には、幻想場面にも現実場面にも充溢するグロテスクが一役買っているのではなかろうか。
老木のほこら、大カエルの棲みかの冒険はもう十分に生理的嫌悪力を持っているが、割けた頬を自ら縫う現実の義父だってそれに負けないグロテスクを生きている。
この映画では、人の命も精神も徹底的に抑圧するファシズム+軍事主義を現実のグロテスクの装置として使い、それをファンタジー世界のグロテスクと通底させることで、虚実の境界をあいまいにしている。

でもそれによって引き起こされた結果はというと、ファンタジー世界の充溢でも虚実の融合でもなく、逆にファンタジー世界への現実界の生々しい滲出なのだ。
この滲み出した現実界を観客は見逃すことができない。
わたしたちはどこかで現実のグロテスクを知っている。知っているだけでなく生きてさえいる。そのことによって、この映画の観客もファンタジーの虚構を生きるのではなく彼女の生きた「現実」を生きるのではなかろうか??


・・・と、自分でもどこかすっきりしない結論で終わるわけですが。。。
こういう言いがたさを持つ映画ほど好きだったりするわけなので、よしとする。


●家族の崩壊とファンタジー
ファシズムの横行=家族の崩壊と読み替えていいような気がする。父祖の伝統の継承ではなく、一定のイデオロギーを生きることを暴力装置により強制すること、それはすなわち家族の否定である。父母ではなく統帥者が規範となり愛情の原泉に位置づけられる。
この映画は、家族が崩壊する現実界に対して、家族の回復を試練と死をもって成就させる物語でもあるだろう。
オフェリアの迎え入れられる地は父母の愛の王国だ。それが現実界で成就しないことがなんとも悲しい。

唯一、花一輪だけが現実界に残した希望だ。
あの巨木がよみがえる時世界は本当に変わるのかもしれない。

****

逆に、反ファシズム、家族愛、少女の純真といったことを自明のものとして扱いすぎているのかもしれない。無邪気な安全コース。ギレルモくんはどれほどそのことに自覚的であるだろうか。

この作品が宮崎アニメを彷彿とさせるとするなら、まさにそういう地点が共通しているからではないのか?純粋さとひたむきさを無邪気に称揚することの心地よさと心地悪さ。

木の根っこの大カエルが「千と千尋・・」の大カエルにそっくりすぎることももちろん見逃せないけどな。



あと、あの目玉のやつ。
いろいろなブログを見聞きすると、あれと同じイメージがどうやら「トランシルヴァニア」にも登場するらしい。ロマの伝承とギレルモのスパニッシュファンタジーに繋がりはあるのか??

↓これこれ



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「みにくい白鳥」A&Bストルガツキイ

2007-12-22 03:23:16 | book
みにくい白鳥
アルカージイ ストルガツキイ,ボリス ストルガツキイ,中沢 敦夫
群像社

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ストルガツキイ兄弟1967年の作品。といっても当初ソビエトでの発表は果たせず72年に西ドイツで出版、79年に英訳、87年にようやくラトビアの文芸誌に連載された。
ラトビア発表時はタイトルは「雨期」と変更されている。
しかも著者は88年頃から、この小説を86年発表の「びっこな運命」と組み合わせて長編にする構想を持ったというから、西ドイツ版・ラトビア版を底本とした本書は、いまだ最終形態にはないテキストなのである。

******

で、おもしれえ。

こういう小説が書けるっていうのはどういう頭なんだろうな。なんというか、幹となる論理構成というものがなくて、常に状況説明を欠いた謎の連続で、書いているほうも読んでいるほうも登場する人物たちも誰も彼もを霧の中に放り込む。立派な木を育てるのではなくて、もやもやとした谷間の霧のようなもの、際限なく広がるくもの巣のようなものを作りだすこと。誰もが不規則発言をくりかえしては状況がこんがらがっていき、破滅とか終末とかの気配をにおわせつつ、しかし劇的なドラマで解決することなく、体中にまとわりついたもやがいつまでも離れずにゆっくり腐っていくような感じ。そういう小説って実はほんとうに危険なのかもしれないな。ものすごく遅く進行する破滅、病魔、退廃。読んでもすぐに気がつかないが、そういうものが実は仕込まれていて、、という類の・・・


ずっと雨が降りしきり止むことのないどこかのうらぶれた街、その街に住む小説家バネフがいちおう主人公のようだが。その街にはらい病院があって、なぜかそこだけは雨が降らない。有刺鉄線と警備兵に囲まれたその病院からは、「濡れ男」と呼ばれる患者がときおりさまよい出るが、外からは中に入ることはできない。病院ではいったいなにが行われているのか?
一方では、街の子供たちの様子が変だ。変というか、聡明すぎるのだ。大人たちのようには生きず考えず、未来を変革することを思う。新人類だ。しかも彼らは「濡れ男」たちとどこかで通じ合っているようである。
ある日突然子供たちが消える。どうやらライ病院の中にいるらしい。病院の外は押しかけた親たちで大混乱。
いったいなにがおきているのか?
そうこうするうちにいつのまにかバネフのねぐらとするホテルのバーには「濡れ男」が陣取り、人々はあわてて街から逃げ出し始める。バネフはいったんは街から離れようとするが、変質してゆく世界を受け止めるべく街へ戻っていく・・・


バネフの住む社会はどうやら大統領閣下を頂点とした圧制国家らしい。国家はどうも件のらい病院を疎ましく思っているようで、バネフに病院批判の記事を書くように圧力をかけたりする。
らい病院はなんだろう。新世代を生み出す土壌のようなもの。あたらしい思想や文学や芸術や科学といったものか。「濡れ男」はその土壌の耕作者、子供たちは新世代を非連続的に飛躍させるミュータント。そんな風に読めるだろう。

これをそのまま、小説が執筆されたソビエト時代の体制崩壊の予言とみることもできるだろうし、だからこそストルガツキイ兄弟はいわくつき作家であったわけだけど、この小説の面白さは、既存の体制の上に立たない新しい思想による体制というものはまた、既存の体制同様に、またはそれ以上にもろく、力のない、病的なものだという視点があるところにある。実験としての社会体制、作られた文化をいくら重ねてもそれを生きる主人公たちは満たされることはない。体制の崩壊と移行を描きつつも、未来に希望を託さない。体制の移行という事象は人間にとって本質的な出来事ではありえないのだという視点なのだ。
世界に育まれつつある「みにくいアヒルの子」は「みにくい白鳥」に育つというわけだ。

これは例えばスタニスラフ・レムが晩年とった政治的態度に通じるものがあるような気がする。と同時に、では人間にとって本質的に意味のあるダイナミズムとはなにか、人間の根となる精神の集合的深層と問う点では、タッチはそれぞれ違うがドストエフスキーやタルコフスキーとも通じるだろう。

それでもこの小説は最後には、その上でなお体制の変動の暁には新しい世界をすがすがしく感じようという、諦念に似た希望のようなものも持っている。このラストをどうとらえればいいのか、そこが面白いところだと思う。


****

バネフはねぐらにしているホテルのダイニングでしょっちゅうウォッカやジンばかり飲んでは、飲み仲間たちと愚にも着かない言葉をめぐらしている。
「世界終末十億年前」も「滅びの都」もそうだったが、ストルガツキイではしばしば酒場でくだまいて騒ぎながら物語が進行する気がする。「ストーカー」は未読だけど、映画でも始めと終わりはしっかり酒場シーンがあったからきっとそうだ(決めつけ)。
ドストエフスキーもよく飲み食い場面がでてくるし、これもロシア文化なのかなあ。


「びっこな運命」は「モスクワ妄想倶楽部」として邦訳されている。この二つがどう組合わさるのか、今は両者を読んで想像する他はない。


モスクワ妄想倶楽部
アルカージイ ストルガツキイ,ボリス ストルガツキイ,Аркадий Стругацкий,Борис Стругацкий,中沢 敦夫
群像社

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猫沢エミLIVE Lecon 2-Noel’a boiserie

2007-12-16 23:30:36 | 猫沢エミ
2007.12.15(sat)
猫沢エミ ルソン・ドゥ-ノエル@ボワズリー


仕事が16:30にはけりがつくはずだったのに
トラブって電話待ち状態に・・
電話待ちのままライブに向かう。

ライブ中に電話なんかやだなあと思っていたが、なんとか開演直前と前半トークショー中に電話がきて収束。ライブにはぎりぎりすっきりと望めました。。

ボワズリーでは2回目のライブ。
前回と比べると、入り口に客だまりをつくってちょっと奥まったところにカウンターを置いて受けつけをしていたり、上着を預かってくれたりと、前回の教訓をよく生かしていて、なかなかやるじゃん、です。

客席前列にはすこし椅子が置かれ、後ろは立ち見。
疲れるけど、地べた座りよりはいいかもしれない。
寒いしね。
今回はいちばん後ろの壁によりかかってみました。これがいちばんらくだ。。

こんかいもお茶とおかしをいただきました。
お茶はその場で飲むしかないが、おかしはいつもあまりに美味しいので、
家に持ち帰ってあとでこっそり楽しむのです。
なんでこっそりしなければならないのか自分でもわかりませんが(笑)
こそこそ

***

さてと、今回はギター円山さんとキーボード/アコーディオン田ノ岡さんとのトリオでした。
前回はギターとベースだったんだけど、トリオでやるなら今回の編成のほうが音的にはすっきりしていい感じです。ギターが和声とリズムとベースを兼ねちゃうので、あとは高域もカバーできるウワもののほうがいい。

いきなりアラスカから始まって、ミルクの冠や羊飼いやマシュマロとかの昔からの曲が今回はじんとしみました。

でもノワイエとかトン・ヴァ・パとかの新しめのものもよかったです。
意表をついたビーチボーイズの神のみぞ知るも良い雰囲気でした。

このトリオはなかなかよいので、定番になるといいと思います。
また聴きたい。

****

と今回感想がシンプルなのは、すてきなマイミクのKさんにお会いできたからで・・
この日のうれしさの総量をライブとKさんが半分ずつもっていってしまったって感じ?

なのでライブはちょっと気もそぞろ気味?(笑)

でもよかったんですよ~~


終わってからは猫沢さんのCDにサインをもらって記念撮影をする人たちの長蛇の列が。。大半が若い女性なので、うれしい反面、自分はここにいていいのか?気分になりつつも、行列を眺めて空いた椅子に座っているうちに、なにか妙に落ち着いた幸せな気分に・・・なんでしょうねあの突然訪れた幸せ感は

行列が一段落した頃に猫沢さんに挨拶しておわかれ。

帰りはKさんに教えてもらった目黒駅行きのバスで帰る。
なあんだこの経路、楽じゃん。次回はバスでこよう。



Kさん:風邪ひきのKさんも魅力的でした。また行きましょうね(^^)/

猫沢さん:新曲も聴きたいな。強力なヤツをお願いです。


********
やった曲はこんな感じだったでしょうか??

ALASKAの恋
私の世界
c'est vous sur le pont
Les cafes
Mon petit chat
ムッシュ・ダンダン
レントゲン
ノワイエ
ミルクの冠
羊飼いの少年へ
Zobi la mouche
T'en va pas
God only knows
Marshmallow-Waltz

********

恒例の円山さんとの雑談。
今回はリバーブシミュレータをつかってワザをきかせていたので、その機械をみせてもらったり。あんなコンパクトなエフェクターでリバーブがあるなんて、いや技術の進歩はおそろしく。こいつはけっこうプロの人みんな使っているらしく。
いや、毎回勉強になるんですわ。

1月に青山円形劇場でVn中西氏のバンドでやるというので行ってみようかな。





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mayuluca@bobtail

2007-12-15 01:20:56 | music
非常につかれたのでマユルカさんのライブはパスしよう・・・

と某所に書いたとたんに、反対に意地でも行きたくなり^^;
いったいなんなんでしょうねこの性格は。。?



・・というわけで行ってきましたmayulucaライブ@Bob Tail 2007.12.14

mayuluca+ギター:前原孝紀+ノコギリ:イトウマキ
というトリオでした。


今回ははっきりと包み隠さず正直に言ってしまうならば、
それはもう期待以上のライブでしたよ
新曲を何曲もやって、どれもパワフル。ゆったりとひっそりとパワフル。
これまでのような、一瞬に凝縮されるような俳句的静謐さを保ちながらも、ポップソングとしての形も持っているという感じ。
音世界でも形式の世界でも味わいごたえのある曲たちでした。

曲名もなにも覚えてないのが残念ですが、あの世界のなかではとてもメモとりながら聴く気にはなれません。深い森をやさしい声に導かれて歩くような数十分でした。

そしてその森の中には、
「こんな人がいるのに自分が音楽をやることにはたして意味はあるのか?」
とか考えて一瞬人知れず深刻な谷に陥るワタシがいるのでしたハハハ^^;


しかし、彼女の声はほんとに個性的だと思う。
低音から高音までそれぞれに魅力的な響き方を知っている声。
うまいとかいうことでなく、絶妙。
人を魅了するというのはこういうことなんだよな。。。
あんな声で歌える人でありたかったよ>自分



あ、そうそう、ライブ中にひとつうれしい発言が!
それはなにかはここには書きませんが、ぜひ実現されるよう応援します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~(←応援波)




mayulucaさんのブログ
ライブ情報もアップされるので
皆さんも機会があったらぜひどうぞ。


p.s.
ライブ終了後にノコギリのイトウマキさんとお話をし、にわかミュージカルソウ講習会~~~
ソウを左手のパワーでS字に曲げないといけなくて、かつ弓を当てるポイントがすごいシビアでないと音が出ないということ。
やってみたけど、音は出るが音程が変えられない^^;
3分くらいで左手と腰がへろへろになっちまってあえなく終了~
イトウマキさんのお話によると、アレを1時間演奏すると体重が4キロ減る!とか^^;
あれを弾くのはすごいことだったんだ~~


というわけで、週末を楽しく過ごしてしまいました^^
(留守の家族にはすまんねm(_ _)m)






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お買い物

2007-12-12 02:45:02 | music
いちおうボーナスが出たんだけど、
家のローンだの共益費一年分だの固定資産税だの光熱水費だのに充当すると、
手元には驚くほど少ない額。

こりゃびっくりな額。

がく~orz

でも気分だけはボーナス~で大きくなっているのだ。

で、ちゃんとした靴が欲しい!とかいって靴見て歩いたりして、買って大丈夫なのか??オイオイ

危ういところで靴は回避したものの、タ○レコにあえなくひっかかり散財す。
なんだよ結局それ系ですか、ワタシの散財は・・・・





ニューポート・フォーク・フェスティバル 1963~1965

ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

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ニューポートフェスのディランの出番を集めたソフト(だと思う)
このフェスでのディランの変貌ぶりはロックレジェンドのなかでもかっちょよい部類に属すると思うけど、その映像が見られるのか~~と感慨深い・・・けど、なんだかな~その時歴史は動いた!みたいな気分でもあるなあ






ザ・ビートルズ ヘルプ!〈スタンダード・エディション〉

EMIミュージック・ジャパン

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っていうことだと、こいつも歴史探訪的な動機で購入かも。
リチャード・レスターのエヴァーグリーンな小技を楽しむのは常にリアルタイム経験かもしれないが。こいつの撮影時には4人はホントにらりっていて、もうぐるぐるだったとかいう話がマッカ本とかに書いてあって、そういうことも思いながら観るのは、むしろ公開当時のファンにはなかったことかも知れない。(し、あったかもしれない。どっちやねん)






サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ(紙ジャケット仕様)
ジョン・レノン,ジョン・レノン&ヨーコ・オノ,ザ・プラスティック・オノ・バンド
EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)

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ジョンのアルバムでもこいつは買わないだろう・・と思っていたのになぜか買ってしまった。よく考えるとLive Peace in Trontoまで持っているのに、これだけ買わない理由もないだろうなと言う気がしてしまったのだ。突如。

これはリミックス盤も出ているが、話によるとオリジナル版とはミックス違い以上の大きな差があるということらしく(どこの差かは忘れてしまったが^^;)これはオリジナルミックスがいいかなあと思っていた。

紙ジャケででたので買っちゃえ、と。






music & me
原田知世
ヒップランドミュージックコーポレーション

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で、これ。
デビュー(って俳優デビュー?歌手デビュー?)25周年アニバーサリーアルバムとみずから銘打っているので、なんだな、あれ?守りに入ってます?という印象で、まあ、買ってみた。
そしたらやっぱり音楽的には結構守りに入っちゃったかなあ・・・こじゃれていて皆に愛されるものを作ろうってことなんだろけどな。結局アコースティックにウィスパー気味の声でテンションコード、ってことですか?

なんて、まあ、好きだからいいけど。

DVD付きバージョンがあるらしいけど、品切れで買えずしくしく。。。






非線形科学 (集英社新書 408G)
蔵本 由紀
集英社

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SFマガジンに書評が載ってて面白そうなので、近所の本屋で見つけて買う。ぱらぱらっとめくってみると、なんか理解不可能そうな感じ~~~^^;がイイね。。

未読本が積りに積もってちとヤバし。。



ではではそういうことで






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ツイン・ピークス エピソード7

2007-12-11 01:19:19 | TWIN PEAKS
ツイン・ピークス ゴールド・ボックス【10枚組】【初回限定生産】

パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

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1990アメリカ
監督:マーク・フロスト
製作総指揮:デヴィッド・リンチ、マーク・フロスト
脚本:マーク・フロスト
音楽:アンジェロ・バダラメンティ
出演:カイル・マクラクラン、マイケル・オントキーン、ジョアン・チェン、パイパー・ローリー、シェリル・リー、シェリリン・フェン、ララ・フリン・ボイル、メッチェン・エイミック、ジャック・ナンス、エヴェレット・マッギル、キミー・ロバートソン、グレイス・ザブリスキー



エピソード7は製作総指揮マーク自らメガホンをとる。
活劇チックなシーンもあり、普通に盛り上がるぞ~

ローラのカセットテープを見つけるべくドナとジェームズはドクタージャコビーのオフィスに。ボーイッシュないでたちのドナがあかぬけなくてまたいいね。

南の島の写真に、海辺のサウンドインスタレーション。ヤシの実。チェストの引き出しからは、小さい紙とタケヒゴでできた傘がたくさん入った箱が。傘には一つずつメモがかいてある。67年○○と出会う・月に人類着陸・・etc
ジェームズがひとこと「異常だな」(笑)

そりゃもう、ジェームズより異常な人物なんていくらでもピークスにはいるよ(笑)そっと教えてやるが、ジャコビはまともなほうだぜ、ジェームズ君。。。

当のジャコビは、ローラのビデオ(実はマデリーン)の撮影場所にあたりをつけて公園に赴くと、そこには死んだはずのローラが・・・と、物陰から伺うジャコビのうしろから怪しい人影が!ありゃ誰だ??ジャコビを棍棒で打ちのめす。

いったい誰?前回おわりの怪しい目線はジャコビのものか?それとも謎の人物のものなのか??




一方、片目のジャックに集結か?と思われた一行、ほんとに集結してしまう。
もぐりこんだのはクーパーとエド。クーパーはたくみにジャック・ルノーに近づき、オレが麻薬密輸の黒幕だ!とかうそぶいてジャックをはめる。

かたや片目のジャックにのりこんでそこで働くオードリー。
初仕事はオーナーのお相手よ、、、とか言われて、ちょっとどきどきするけど堂々としたもんだ。
でもいざオーナーが現れてみると、その声はなんと、、、、!?!
さあオードリー、どうする?


てな窮地なぞ知るベクもなく、クーパーにはめられたジャックは麻薬密輸現場をハリーたちにおさえられ、逮捕される。でも逮捕容疑はローラ殺害なんだよな。不思議。
そこでアンディが活躍!ジャックが取り押さえた警官に肘鉄を食らわせ銃を奪い、背を向けたハリーに狙いを定める。危機一髪!と銃声! それはアンディがジャックの足を撃った音だった。泣きのアンディが冷静に「救急車を」とつぶやく。おお、アンディ、やるじゃん!


そういやアンディとルーシーの不和の原因がやっと判明する。愛し合っている二人のうち女性が一方的に態度を急変させるというのはやっぱアレだろ。アンディはぶったまげて呆然と歩き出す。でルーシーはそのぶったまげに不満げだ。
がんばれアンディ!



一方復活レオは、シェリーとボビーに怒り心頭。シェリーをしばりあげて製材所に。とうとうこいつやらかすらしい。シェリーを柱にしばりつけ、ガソリン(灯油かな)と発火装置をセット。くそお、シェリーをいじめるな!!

家にもどったレオは、訪ねてきたボビーに出会う。Do I have something to
help you?とか言ったような気がする。こええよレオ。案の定オノで頭割られそうになるボビー。ボビーあぶねえ!!と思ったら、、銃声!
レオが吹っ飛ぶ。窓の外にはハンク(こいつすげー嫌な奴だけど今回はナイスタイミング)


さてと、それから、二重帳簿のやばいほうがなくなったキャサリンは、夫のピートもまきこんで家中大捜索。とそこへ、「お探しのものは製材所にあるよ」と謎の電話。キャサリンが行ってみると、そこには縛られた若い女がなにやらわめいている(シェリーだね)。と、発火装置がボンっ

燃える製材所に駆けつけるピートたち。燃え上がる倉庫のそとにはキャサリンの車が・・・中にいるのか???
She's still my wife!と叫んで倉庫に突入するピート。


関係ないけど、特許が取れなくて悲観したネイディーンが今回薬物大量接収するが、それを発見したエドが思いのほか動転する場面もあり。ピートといいエドといい、冷えきった夫婦生活がちょっと意外な暖かさをまだ持っていたことが露呈する回でもありました。


さらに一方、ローラ殺害の容疑者がつかまった報をきいたローラパパ・リーランドは、容疑者ジャックが病院に収容されていることをつき止め(っつーか異常な勘でつきとめ)病院にしのびこむ。こわいよリーランドは。やばっやばっ・・・


ローラの死の当日のテープを探し出したジェームズたちは、「赤いコルベットの男」が犯人だ、と保安官に進言。しかしジェームズのハーレーのタンクから「白い粉」が・・・ジェームズ危うし!


クーパーはホテルでダイアンにテープを吹き込みながら部屋へと歩く。犯人とおぼしきレオもそろそろ網にかかるはずだ・・etc
部屋にもどったクーパーにアンディから電話。そこへルームサービスがやってくる。ドアをあけたクーパーは・・・!!!!

電話ではアンディが「レオが撃たれた!!」と叫んでいる



いや、すごいもりだくさんのエピソード7
謎解きに活劇に夫婦愛に謎めいた行動。
盛り上がる盛り上がる。普通に盛り上がる。
これで1シーズン終わり。。ってそりゃ、期待も高まるでしょうよ。


やっと次回からセカンドシーズンですよ~~


********

ページトップ↑にあるのは全作パックのゴールドボックス。
下↓はシーズン別バラ売り。
特典がそれぞれ違うので要注意


ツイン・ピークス ファーストシーズン

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ツイン・ピークス セカンド・シーズン Part1 スペシャル・コレクターズ・エディション 【3枚組】

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映画版前日談
ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間

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「心の壁、愛の橋」ジョン・レノン

2007-12-09 16:23:47 | music
心の壁、愛の橋(紙ジャケット仕様)
ジョン・レノン
EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)

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心の壁、愛の橋<リミックス&デジタル・リマスタリング>(CCCD)
ジョン・レノン
EMIミュージック・ジャパン

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ジョン・レノン「心の壁、愛の橋」1974
命日にちなみ聴いてみる。


真夜中が似合うアルバムという気がする。
「真夜中を突っ走れ」という曲があるせいでもないが(むしろこの曲は昼間っぽい)

やはり焦眉は#9 DREAMでして、ほんとにこの曲はいいよ。
魂を抜かれる。

10代のころは純粋で、途中のささやき声(じょ~ん)はヨーコの声だと素直に思ったが、よくよく考えるとあのアルバム制作期の背景からしても、あれはメイ・パンの声だ、と思わざるを得ず。
(wikipediaによるとまた違う説もあるらしく、ロック界の伝説ほどあてにならないものはないが。)

夢についての歌だけれど、その内容は具体的な情景ではなくて、聞こえる/聞こえるとか回る/回るとか、二つの霊が踊る、とか、抽象的なイメージをあることが面白いと思う。

そういう夢を子供の頃よくみたような気がする。
具体的情景でなくて、イメージだけの、感覚だけの夢を。
その中には「死」のイメージもあって、なんというか、深緑色で、その状態にはまり込むと死の世界に通じてしまう空間のようなもの。

この曲はそういうとても語り得ないものを表現していると思う。

あ~ばわか~わ、ぽっせぽっせ という変なリフレインもジョンの夢に出てきたものだとライナーにはあり。なんか非凡な奴。




あとはOld Dirt Roadが好きだな。
「ジェラス・ガイ」を思わせるイントロで始まり、途中不吉なコードの連続があり、ある種のジョン・レノンらしさをよく出している。

歌詞がよくて。
古びた埃っぽい道で/タールと羽毛にくるまれ/くまでで煙をすくいとろうとしてみる/風のある日に
ちょっとブルーノ・シュルツっぽい世界

ニルソンとジョンの共作。ピアノはもちろんニッキー・ホプキンス、渋すぎるギターはジェシー・エド・デイヴィス。
もうみんな故人だというのは感慨深い。
クラウスとジムはまだ生きているよな。




このアルバム、全曲でソロのジョン・レノンらしさというのを、自らコントロールして充満させている感じがある。ヨーコと別居して自堕落な生活をしていたくせにこんな曲が書けるなんてすごいよな。

でもワタシはアルバムとしてはMIND GAMESのほうが好きなんだけどね。



今はこのアルバムちょうど紙ジャケ盤も出ているので、リミックス版とどちらを買うべきかなやみどころ。
熱烈ファンなら両方買いでしょうが、ここはオリジナル版紙ジャケがいいかも。

↓こういう小説もあって、読みたいと思っている。
ナンバー9ドリーム
デイヴィッド・ミッチェル,高吉 一郎
新潮社

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ツイン・ピークス エピソード6

2007-12-08 01:57:23 | TWIN PEAKS
ツイン・ピークス ゴールド・ボックス【10枚組】【初回限定生産】

パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

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1990アメリカ
監督:カレブ・デシャネル
製作総指揮:デヴィッド・リンチ、マーク・フロスト
脚本:ハーレイ・ペイトン
音楽:アンジェロ・バダラメンティ
出演:カイル・マクラクラン、マイケル・オントキーン、ジョアン・チェン、パイパー・ローリー、シェリル・リー、シェリリン・フェン、ララ・フリン・ボイル、メッチェン・エイミック、ジャック・ナンス、エヴェレット・マッギル、キミー・ロバートソン、グレイス・ザブリスキー



エピソード6はすごい地味~な回かもね

ローラのカセットテープをマデリーンが見つけて、ドナとジェームズと一緒に聴く。
このテープはドクタージャコビーとのやりとりで使ったもの。
ローラの持つセクシュアルで悶々とした思いが語られていると思われるが、どんなものなのかは明かされない。

いっぽうで前回撃たれたはずのレオはしっかり生きていて車から双眼鏡をのぞいている。シェリーの所にきたボビーを見つける、あ~あ、とうとうばれちゃった。。こえ~
レオはショットガンを構えてボビーが家から出てくるところを待つが、いきなり傍受していた警察無線からルーシーの声が聞こえて、オウムのウォルドが保安官の手に渡っていることがわかる。証拠をしゃべられちゃうと大変とばかりレオは車で去って行く。

夜になってウォルドは撃たれて死んじゃうんだけど、ぎりぎりウォルドがしゃべった声はクーパーのテープレコーダーに記録されていた。「ろーら」「すとっぷいっと」「ゆーはーとみー」「れお、すとっぷ」
うお~怪しい。やっぱり犯人はレオなのか?

しかしな~レオ、ボビーを狙っていたのは昼間なのにウォルドを撃ったのは夜。そのあいだ何してたんだろうな。どうせ夜まで撃てないんだったらさきにボビーをやっちまえばいいのに。
ま、冷静な奴じゃないってことかなあ。。。でも頭悪いと悪事はできないぞ。。


オードリーがいよいよ行動に出る。クーパーの部屋に裸で忍び込むし。
デパートの香水売り場でものすごい客あしらいをみせほんとに18かよこいつは的大人ぶり。で、ついに片目のジャッックの電話番号を盗み取り、のりこんでいく。
ブラッキー相手に度胸のいいとこを見せるが、ここでチェリーの茎を口の中で結んでみせる舌技を披露。
あれは本当にやっているのかなあ。カットがつないであったからやっぱトリックだと思うけどな~


一方でクーパーたちも片目のジャックに乗り込んで行く。片目のジャックは国境の向こうカナダ側なので、手が出せない、はずなんだけど、ここは「ブックストアボーイズの出番だ!」とかいって乗り込んで行っちゃう。民間人のエドもまきこんで、いいのか?とかいいながらエドが実はすごい役者だったことが判明。ブラッキー相手にきわどいトークを見せる。エド、やるじゃん。とても片目のネイディーンの特許とりそこねを慰めるのが悩みな奴には見えん。

そしてとうとうクーパーとジャック・ルノーがご対面。
あれ?ルノーってどっかに前回逃げたんじゃ??


さらに一方ではベンとジェリーのホーン兄弟が、さっさと契約をしたいがためにアイルランドのお客を片目のジャックに連れて行く算段をしている。
なんか片目のジャックに大集合の気配あり!!



で話がもどって、ドクタージャコビーをローラの声色をつかって外に誘い出すマデリーンたち。ローラのテープのうち、2月23日、ローラの死んだ日のテープがないので、きっとジャコビーのところにある、というわけだ。

そうか、前にジャコビーが聴いて涙ぐんでいたのはこのテープだったのか。

ジャコビーがあわてて出て行ったあとに、ジャコビーのオフィスに忍び込むドナとジェームズ。その姿を影で伺う者あり。ボビーだ。
ボビーはこのすきにジェームズのハーレーのオイルタンクになにやら白い粉の入った袋を入れる。「あばよジェームズ」

しかしボビーはなんだってそんなにジェームズが憎い?ローラと隠れて会っていた奴だとはいえ、自分だって今はシェリーとよろしくやってるんじゃん。レオをやっつけたいというのは分かるが、なんでジェームズをやっつけなきゃいかん?
ウォルドのおかげで命拾いしたのもしらないで・・・

と思っていたら、ひとり夜道に残されたマデリーンを物陰から見る目線がもう一つ。
これは危ない雰囲気!

・・・・というとこでこの回終わる。

連続TVドラマの終わり方を考えるのはなかなかコツがいるよな。
えっ?今のはなに?
って終わるのがツインピークスの面白さ。

ワタシはあの最後の視線は絶対リーランドだと思うな。



ああ、あとは、アンディとルーシーのその後が気になるね。
二人はまだぎくしゃくしているんだけれど、もしかしたらその原因は??
と思わせる会話が冒頭に。

きっと次回くらいに明らかになるでしょう。




********

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ツイン・ピークス エピソード5

2007-12-06 02:34:59 | TWIN PEAKS
ツイン・ピークス ゴールド・ボックス【10枚組】【初回限定生産】

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1990アメリカ
監督:レスリ・リンカ・グラッター
製作総指揮:デヴィッド・リンチ、マーク・フロスト
脚本:マーク・フロスト
音楽:アンジェロ・バダラメンティ
出演:カイル・マクラクラン、マイケル・オントキーン、ジョアン・チェン、パイパー・ローリー、シェリル・リー、シェリリン・フェン、ララ・フリン・ボイル、メッチェン・エイミック、ジャック・ナンス、エヴェレット・マッギル、キミー・ロバートソン、グレイス・ザブリスキー



エピソード5

アイルランドの一行が着いた(笑)。朝4時から歌い踊りクーパーの安眠を妨げる。クーパーの朝のコーヒータイムも不機嫌で、オードリーの接近をやんわりと撃退する。
クーパーは朝カップを持ってホールに降りてきたところを見ると、彼はマイカップなのか?

ジャック・ルノーのアパートの捜索でいろいろなことがわかる(ような気がする)。現場検証用の手袋のままみんなでドーナツを食いながらの捜索(これでいいのか?)。
ボビーがルノーのアパートに仕込んだレオの血染めのシャツの血液型はABマイナスで、ローラのものとは違うことがわかった。とするとルノーの血だ、とクープは断言する。と同時にしきりに天井を見つめる。カッターを取り出し天井裏?から引き出したのは雑誌「肉体の世界」。ロネットが写真を掲載したやつで、そういう世界の住人のコンタクトを仲介する、いまなら出会い系サイトだ。
クープは、同じ雑誌にローラの写真が載っている、とも看破する。写真は顔の写っていないカラダだけの写真。でもバックには赤いカーテンが写っている。「このカーテン。夢に出てきた。」とクープは自信満々。赤いカーテンが写っている山小屋の写真も発見する。「さあ、ランチ持って山歩きだ!」

ルノーの別荘の捜索に行く一行。部族の血が誘導するホークが先頭だ。それはいいが、あのクーパーの着ているジャケットは、あれはアリか?背中にも前にも両袖にもおおきくFBIのロゴが・・FBIはみんなでおそろのジャケットを持っているのだろうか???

ま、いいや。

怪しい山小屋に銃を構えて近づくと、突然現れたのはなんとログレディ(笑)緊張の捜索に赴く一行にお茶とクッキーをすすめる。そして、彼女が抱える丸太があの夜のことを見たというのだ。
「丸太にお聞きなさい。」とログレディ
「あの夜何を見たのか?」訊くクーパー
いまさらながら、丸太のログは記録のログに引っ掛けてあるのだなあと思う。
ログが見たものは・・・少女が二人、男が二人、暗闇、懐中電灯の明かり、悲鳴・・・そして第三の男が・・・

二人の男がルノーとレオだとすると、第3の男は誰だ?と悩む一行はついに雑誌に載っていた小屋を発見する。赤いカーテン。室内には血痕、ローラの腕から検出されたのと同じロープ、オウムのウォルド、片目のジャックのチップ(Jの部分が欠けている)、、、、怪しすぎる!!

・・・怪しすぎてこれ、釣りだろうと思う(笑)赤いカーテンの正体がこれだとすると、謎が深いような浅いような・・・・・

一方オードリーは問題のデパートの香水売り場の売り子になる。したたかな手口で。さすがモンロー似ティーンエイジャー。彼女は独自に父親ベンとキャサリンの陰謀をつかむし、危ない危ない。心配だなあ無鉄砲な感じ。

また一方で、ハンクが出所した。仮釈放。こいつがいたよ怪しいやつもう一人。表向きでは「心を入れ替えてノーマのRRダイナーで働く」とかいっちゃって余計怪しいっちゅ~の。と思ったら出所そうそう暗がりに乗じてレオをしめに行くじゃん。すげー。あのレオを赤子扱い。ハンクとはいったい何者?ローラの死にどんな関係が??

ドナとジェームズは、ローラのいとこマデリーンを引き込んでこれまた秘密で真相を追究しようと誓う。けど誓っているその後ろでハンクがコーヒー飲んじゃってるじゃん。まる聞こえ^^;内緒の話を地元カフェでしちゃだめね。

で、シェリー。とうとうレオの暴力に反旗を翻し、なれない銃でレオを脅す。ばかにして向かってくるレオに、思わず発砲! レオは??


こうしてふりかえると、まったくもってややこしい展開だが、まだ序の口よ。。



********

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「迷宮の将軍」ガブリエル・ガルシア・マルケス

2007-12-04 21:18:27 | book
迷宮の将軍
ガブリエル・ガルシア・マルケス,木村 榮一
新潮社

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19世紀に実在した南米の「解放者」シモン・ボリーバル将軍が大統領職を離れて最期の旅をする。その軌跡と生涯を綿密な調査をもとに、旅にある生の細部におよぶフィクションbasedノンフィクションとして構成した小説。

南米史には明るくないので(というかまあどの歴史にも明るくはないが)、全体像がはっきりとわかりにくいのが残念だが、物語として楽しめると同時に、きっと南米に生を受けた人が読むならば心根にずんと響くものを持っているだろうと想像できる。
他のガルシア=マルケスの作品に比べると驚くほどストレートな作風で、よくいわれる魔術的リアリズムというタッチとは遠く、むしろジャーナリスティックなリアリズム文体である。見てきたかのように、あるいは本人であるかのように将軍の行動と回想を書き連ねる筆致は、おそらくはそのスタイルこそ南米が南米であることをリアルに読者に伝えることのできる方法として作者が選択したものだろう。題材と文体を作品ごとに慎重に選ぶという点でガルシア=マルケスらしい作品のひとつなのだと思う。

ボリーバルの生涯の伝記ではなく、最期の旅の記録の体裁をとっているところがさすがの着眼である。
将軍の後半生の栄光と挫折は、ありえたかもしれない南米大陸北部統一国家の挫折そのものである。宗主国スペインに対する死を賭した戦いから解放、独立を指導した将軍は、解放者として英雄視されながらも、独立後の国家大統合を牽引するなかで、分離独立主義者や、解放後に目標を失った民衆などからの反目も買う。革命の道筋も一進一退で、国家の形態も統合と分離を繰り返し一向に定まらない。

将軍が大コロンビアの大統領を辞して出た旅は、この栄光と混迷の同居をそのまま体現したような旅なのだ。病に冒され息も絶え絶えでありながら時に強靭な精神力で気丈にふるまったり、旅の目的や目的地を時勢によってめまぐるしく変えてみたり、医者嫌いでいながら病人のシャツを渡すだけで病を治すという祈祷師に身をゆだねてしまうという蒙昧さをみせたり、失意のなかでもなおコロンビア世界の統一のために各方面に手紙を書いてみたり。
力強くありながらも紙の船で大河を下るかのような危うさと計り知れなさをもった長旅だ。

小説は、あてのない行程を、病に悩まされながら、思うままにまどろみ回想する、一見ひたすらそれの繰り返しであり、いったいどこまでつきあえばいいのかと途方にくれるような構成なのだが、ひとたび読み始めると、その内側に潜んでいる起伏にとんだ生涯の反響に引き込まれてしまう。ガルシア=マルケスにしてはアクがないな~と思っているうちに思いがけなくぬっとりとした沼へ、いや、まさに将軍のいた迷宮に誘い込まれる、油断のならない小説。

**************

しかし、ワタシ的問題として、見てきたように撮る映画は居心地悪いのに、見てきたように語る小説は座りがいいのはナゼだろう??

そこには映画と小説の間の違いに関わる本質的な事柄が潜んでいるような臭いがする。
臭いぞ~

***************

シモンボリバル市というのがあちこちにあるらしい。ベネズエラにも3つくらい。どうやって区別するんだろう。。。?と思ったら州が違うようですね。

シモン・ボリバルという名の原子力潜水艦もあったらしい。米国海軍原潜2号機だそうで。アメリカでこのネーミングは、大国が南米の動向に深く関わっていたことを示唆するのだろう。

ついでにいうと、ボリビアーナという小惑星まである。これもシモンにちなんで命名されているということ。迷宮の将軍も夜空の星にまで自分の名が付けられると想像しただろうか??

そもそもボリビアの国名もシモン・ボリーバルの名から取られた。ボリビアの憲法を草案したと小説中にもある。初代大統領だったとのこと。

ボリビアというと、ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドが高飛びし、最期を迎えたた国であるが、彼らがボリビアに赴いたのは1900年代初頭(1908ころ)らしいので、シモンらによる独立からはさらに80年くらい下る物語だね。

今朝TVで、ベネズエラはミスコン上位者の常連だというのを聞いた。
う~ん。現実はいろいろだ。




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結局映画に

2007-12-04 03:21:41 | ウツ記
・・行きました。

ぜんぜんうきうきすることなく、
時間ギリギリに
ついでにお財布もぎりぎりで、チケットを買ったら残金200円くらいでした。

しかし、映画の日をはさんで2度映画に行く奴って・・・・


映画はよかったです。泣きました。泣かずにいられましょうか。
持って行き場のないやりきれなさと切なさを胸に、
しばし外をふらふら

銀行でお金をおろし、マックカフェに初めて行ってみるが、
心は泣いたまま。

マックカフェ、まあまあだったけど、
アノ内容だとちょっと高めな気がするな。


夜はチェンバロに行くも、心はまだ泣いたまま。
先生と笑顔でこんばんわ^^とするのがなんとなく苦痛。
演奏する間も邪念というか雑念はいりっぱなしで集中できず。
集中しないでバッハを弾くほどつまらんことはない。。。。


でも一応課題はクリアして次の曲へ。
最近は平均律に突入しているんですよ~~
ムズカシイ曲はスキップして、ランダムに
弾けるプレリュードとフーガを選んで弾いてます。

いまのところ自己ベストのしあがりはb-mollのプレリュードとフーガかな


チェンバロ弾いて心はすこし落ち着きました。
家に帰っておでんを食い、
眠剤飲んでからストルガツキイを読んで寝て、
で中途覚醒してます。

明日は仕事がんばるお


心配してメールくれたお友達
ありがとう
すぐに返事ができないけれど、気分が復活したら返事します~~





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