Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

グレッグ・イーガン「しあわせの理由」その5?

2005-02-28 16:41:32 | book
**ネタバレ注意**

ようやく読み終えた。

*血をわけた姉妹
 シビアな話でした。
 エイズ対策に関する格差、細菌兵器の研究開発、製薬に関する市場原理
 そういったものに対する批評精神をもちつつ、姉妹の人生と心の交わりも
 切なく描いている。
 ハッキングによるシステム変更はちょっと無理がある発想だと思うけれど、
 それにより相応の公正さを実現しているカタルシスの部分だから許そう。
 しかし冒頭のファンタジーめいた姉妹の契りからはじまって
 ハッキングだのエコロジーだの衛星通話だの偽薬試験だのと
 よくこれだけの要素を破綻なく構成できるものだ。感心!

*しあわせの理由
 短編集のタイトル作だけあってとても面白かった。
 一昔前ならロボトミーとかいう設定になりそうなところが、
 ウイルスによる治療だったり義神経だったりで、いい感じ。
 内容はSFというよりは、やはり生きる上での幸福感とは何?
 という哲学的な迷路に招き入れる作品。
 こりゃ傑作かも。

 個人的にも妙に符合点が多くびっくり。
 (えーと、鬱状態になっちゃうとこ、バッハに20点を付けるとこ、
 バベルの図書館の話など・・・)

 あと「ロール・オーヴァー・ベートーヴェン」には笑った。
 ちゃんと前振りでチャック・ベリー出てきてたし。
 「プロザック・ヘヴン」にもまいったな・・・


いやーやっと1冊読んだ。
イーガンおもしろいです!

追記
「チェルノブイリの聖母」で、「ピナ・バウシュへのオマージュだ」という
せりふがありました。
ピナ・バウシュは80年代からばりばり活躍しているモダンダンス作家。
「聖母」は2013年の話なので、ピナ・バウシュが活躍したのは
20年くらい前ということになりますね。
本筋とは全く関係ないせりふなんで、ピナ・バウシュ好きなのかな?
こういう余裕の筋立てもイーガンの魅力でした。
コメント (8)
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名残

2005-02-28 14:36:14 | ひこうき雲
かつては立派な飛行機雲だったろう。
今は残像みたい。
今日は残像が散見できる。気象条件の技?

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収穫/状況報告

2005-02-26 21:53:26 | diary
私のすむマンションには、本のリサイクルコーナーがある。
自治会で設営しているのです。

今日そこで思わぬ収穫が・・・

スタニスワフ・レム「枯草熱」
同 「天の声」
B・W・オールディス「マラキア・タペストリ」
A・カルペンティエール「この世の王国」

いずれも今はなきサンリオ文庫。(しかも美品)
特にレムはうれしい!

ついでに安部公房の
「第四間氷期」「幽霊はここにいる・どれい狩り」「けものたちは故郷をめざす」
の3冊もいただいた。
いずれも読んだものだけど、すでに中身を覚えていない。

大収穫でうれしい!
だけど、積んである本がこれで?十冊に・・・
がんばって読むぞぉ


**

先日眠剤をやや強いものに換え、ようやく
22時から6時ちょっと前という睡眠を確保できるようになった。

すべては、ちゃんと一定時間眠れて、起きている間は元気いっぱいになってからです。
・・というのがいまのお医者さんのお言葉。
わかりやすい。

ようやく睡眠が安定し、あとは「元気いっぱい」を待てばいいのかな・・
そこはまだもうちょっとだ。
でも経験からいうと、薬にはだんだん慣れてくるのか
当初の効果は次第に薄れてくるので、私は楽観しないのだ・・・・
コメント (4)
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歌のトラック選定作業

2005-02-26 20:11:18 | recording日誌
歌入れはまあ順調に終わり。
今回はスタジオでコンデンサマイクをレンタルしてみた。
やっぱり使い慣れない機材はちょっと不安。
だけど、よいマイクはやっぱりいい音で録れるもんだ。
(RODEのマイク)

・次回は普通の標準ジャックのシールドを持って行くこと!
・スタジオのミキサーのTAPEOUTのMONOから出して
レコーダのMICに突っ込んでみること!

ボーカルはやっぱり100点は難しい。
もっと時間があればと思うが、回数を重ねればよくなるものでもない。
だいたい3~4テイク目がいい感じというパターンが多いな。

今日は「クレヨン」のボーカルテイクの選定と切り張り作業。
しかし、家の作業部屋は暖房がないのが一番の問題。
きびしー!
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今日は歌入れ・O型vsA型

2005-02-25 10:30:52 | recording日誌
発売するあてのないプロジェクトで、曲を現在レコーディング中

今日はこれから歌入れのためスタジオへ。
ボーカルの人はO型。
直前にスケジュール確認のメールをしてもいつも返事がこない。
A型の私にはとっても不安(^^;)

でもいつも時間にはふらっとやってくる。
集合時間の10分前に
「バスに乗り遅れたけど間に合うと思いますー」とか
やっとメールが来たりする。

今日やる曲は先週譜面を渡したので、仕上がりが不安。
でも本当は4ヶ月前に渡してはいるのだが、
彼女はすっかりわすれていた。

このプロジェクト、適当に、いいかげんに進むんだと
思うことにしよう。
慣れよう。
(と自分に言い聞かせる)
コメント (2)
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グレッグ・イーガン「しあわせの理由」その4

2005-02-24 16:53:21 | book
*ネタバレです!!!*

実は読むのが遅い・・・

*移送夢
 アイディアが面白いなあ。他の作品にもあるテーマだけれど、
 人間はどこまであれば人間なんだろう(?)。
 肉体をすべて機械に置き換えて残ったのは脳だけ・・っていう発想は昔からあるけど、
 意識のパターンまでソフトウェア化しちゃうってのは・・・すごい。

 でも、結末ではいったいどこまでがホントの話なのかわからなくしている。
 現実感覚崩壊ものとして読むと、ディックっぽい作風でもある。
 (となんでもディックを基準に考えちゃう悪い癖・・・)

 ・「再編成」だの「再配置」だのいうあたりは、私の専門分野なので珍しくピンときたぞお!
 ・「移送」夢って、ラスト近くで、倒れて「搬送」されるのとかけてるシャレなのかしら??
  (原語で読むか?)

*チェルノブイリの聖母
 これは題材的にはつらい・・・というか、書くのにも覚悟がいったんじゃないかな。
 でもラストでイコンを渡してしまうところに、作者の真摯な思いがあるように感じた。
 SF風味だけれどハードSFじゃないというスタイルにもそれが言えないかな?

 でも解説にある「異文化をすべて尊重する義務はないが、そこには複雑な
 モラルの問題があるうんぬん・・」は何度読んでもピンとこない。
 もっと何度も読まないとダメか?

 ・イタリア語、英語、ドイツ語、フランス語が飛び交う設定がおもしろい。
 ・関係ないけど、ちょうど東方キリスト教美術について本を読んだばかりだったので、
  偶然にもマイブームな題材!

*ボーダーガード
 前半の「量子サッカー」の描写はばりばりの理系!!
 病院の待合室で読んだら具合が悪くなった(^^;)
 でも途中からの本題の、死と生を巡るドラマにはちょっと感動するものがある。

 あれ?でも肝心なことがわからない。ジャミルはネーターにくる前はどこにいたの?
 あるいはどういう状態だったの?
 以前もネーターにはいたらしいけど・・・冒頭の2文字「悲嘆」の意味がわからない。
 誰か教えてくださーい(T T)/

 そうそう「ポーの一族」を思い出してしまった私ったら・・・


よーし残すはあと2編だ!
ここまで読んだところでは、ハードな理系SFだけれど、
ちゃんと哲学的な命題にも同時に踏み込んで行けて、肌にあう作家のようです。
長編も読んでみよう。
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ケータイにはこう見えている

2005-02-24 12:48:15 | movelog
ケータイが見た月。

周囲の街灯にめげず太陽の光をけなげに反射している。

説明なしでは念写した写真みたいだ。

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暗闇のスキャナー予告編

2005-02-23 09:24:17 | cinema

P.K.ディック「暗闇のスキャナー」
映画の予告編がありました。ここに。
Winona Ryder - And God Created Noni

スクランブルスーツってやっぱり
映像製作者のチャレンジ精神に火をつけるのかなぁ(^^;)
肝心の内容はちゃんとしてるのかしら・・・
監督さんの話からすると、内容もちゃんとディックしてくれそうだけど・・

観る前に新訳を読んでおこうかな。
(サンリオ文庫版しか読んでないので)

(追記2020:予告編と「監督さんの話」はいずれもリンク切れのためリンク削除)

コメント (2)
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ZOO-A Zed & Two Noughts-

2005-02-22 14:50:02 | cinema
ZOO - A ZED & TWO NOUGHTS
監督・脚本ピーター・グリーナウェイ
1985

久しぶりに観た!20年ぶり!?

かなり細部を忘れていたけれど、見直してやっぱり面白い!

思うに、オブセッションを徹底的に具象化すること、
偏執に徹すること、
これが映画の表現方法になるんだ、ということを明確に示した作品なんだろう。

多分程度の差こそあれ、映画は監督や製作者や俳優等の「こだわり」を
映像化することこそ命なわけで、
そのこだわりの対象を何に持っていくかという部分が、映画は異様に広いんだと思う。

双子、白と黒、二対の物、シンメトリー、生命の進化、腐敗、
光の具合、フェルメール・・・
様々なモチーフに徹底的に貫かれたこの作品は、
「映画」という表現の広さを、そのまま具体化しているように思う。

映画とはストーリーがあって、起承転結があって、
主人公がいて、感動的なラストシーンがなきゃ・・・っていうのは
あまりにも不自由な考えだもんな。

えー、蛇足として、
・初めて観たときは、いつ人間の「その映像」が出てくるか、はらはらした。
・足がないのはどうやって撮ってるんだろう。なかなかリアル。
・特典映像に「腐敗映像集」があるのは、よくわかっていらっしゃる!(^^;)
 (でもワニの映像が変な気がするんだけど、もしかして不良品?)
・監督によるオーディオコメントもついているので、
 コメント付きでもう一度観なきゃ。

BOX2は5月に出るらしく、期待だなあ。(金は?)

あーしかしもう20年かあ(^^;)

写真はアナログのサントラ盤。
久しぶりに引っ張り出したけど、いいジャケットだ。
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革のブックカバー/グリーナウェイ

2005-02-22 08:58:09 | diary
最近ある方にいただいて、革製の文庫本カバーを使い始めた。
いままでは本屋の紙カバーを使い回し、
すり切れてきたら新聞の折り込み広告でカバーを作ったりしていた。
なのでこれは自分的には相当な気分一新!
とてもゴージャズな気分です。

栞もカバーとペア。
カバーにはポケットがついているので、読み終わったら栞をポケットに入れれば、
栞をなくす心配がない。

うーん。ぷちゴージャス(^^;)

栄えある初使用本は今読んでるグレッグ・イーガン「しあわせの理由」
ハヤカワ文庫もぎりぎり収まります。

**

最近の金欠事情にも関わらず、いてもたってもいられず
購入してしまった。
P.グリーナウェイコレクションDVD-BOX1!!

この「1」というところがまたしびれるなあ

グリーナウェイ監督の映画、初めて観た作品は「ZOO」でした。
映像にも音楽にも魅了されたけど、今となっては細かいところを覚えていない。
今回のBOXはほとんど幻だった初期短編も入っているので、
「ZOO」観たさとあいまって物欲最高潮!

タワーレコードのポイント2倍セールがもうすぐだというのに
まちきれず買ってしまった(^^;)

ところでこのBOX、販売は紀伊國屋書店。
最近特に60~90年代の重要映像作品のDVD化事業を進めているようで、
すばらしいことです。

しかしお金が・・・なくなってしまった・・・どうしよう・・・
しかも明日は病院だった・・
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P.K.ディックと私

2005-02-20 14:27:10 | diary
・・って言うタイトルはなかなか時代がかっているなあ。

1928年に生まれ、1972年に初めて自殺を図り、
1982年に没したSF作家P.K.ディック(^^;)

私は彼の比較的熱心な読者という以上に、特別彼と関係があるわけではない。
だけどちょっと「人に言いたい話」があるんです。

**

私の新婚旅行先はサンフランシスコでした。といっても宿泊地はバークリー。
そこを新婚旅行先にした理由は、
友人が当時UCLAバークリー校に留学しており、
友人のホームステイ先に泊まっていいよーといわれたからです。
(宿泊費が浮く!!(常に貧乏))

当時ディックをちょうど読み始めた頃であり、バークリーといえばディックが過ごした街!
私はこの偶然にけっこう喜びました。

でバークリーに行きました。
強力な時差ぼけで、昼は寝て、夕方に起き出すはめになった我々は
しかたなく近所のUCLA構内を散歩したり(^^;)
それでもここはディックが在籍した学校だしーと内心喜んでいました。

UCLA周辺の街でレコードショップをのぞき、
ここがもしやディックの働いた店では?などと妄想したり、
書店で記念に「Radio Free Arbemath」のペーパーバックを買ったりと
すっかりディックおのぼりさん状態。


で、滞在中のある日、留学中の友人が、
「普通の観光客の行かないところ」に連れて行ってくれる、というので、
彼女の車に乗り2~3時間。
ついたところはポイント・レイズというところ。荒涼とした砂漠の果て、岬のある小さな村でした。

そこの岬に上り、灯台の麓から見下ろす海は、本当に絶景でした。
どこまでも続く海岸線は地平線の向こうへ消えている・・・・・・。
・・・・めまいがしました。

帰り道、牛に行く手を阻まれたりして、また3時間くらい。
車に揺られてバークリーに帰りました。

**

そして帰国後、何年かかけて着実にディックファンとなっていった私。
ディックの年譜を詳しく見ていると、彼が1958年から1964年まで住んだのが、
ほかならぬポイント・レイズだったことを発見したんです!
しまったー!もっと町中写真撮ってくるんだったー!!

ディックがポイント・レイズに住んでいた時期に書いていたものは
「戦争が終わり、世界の終わりが始まった」
「高い城の男」
「火星のタイムスリップ」
らしい。
特に「火星の・・」を書いていたところに行ったのか~
というのがうれしい私。(^^)v

しかもこの時期に私は生まれているのですぅ(^^;)

という話でした。全部偶然っていうのがちょっと自慢です。
おしまいです。
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グレッグ・イーガン「しあわせの理由」その3

2005-02-20 12:12:16 | book
!!ネタバレ注意!!

いろいろあってなかなか読み進まないー。
あれから一編しか進まなかった。

**「道徳的ウイルス学者」**
 ん?ラストこんなんでいいのか?と最初は思ったけれど、
 よーく考えるとこれ面白いなあ。
 道徳律を生化学的に現実の原理にしようという学者の試みは、
 不道徳を象徴する娼婦の指摘により、その不完全さが露呈してしまう。
 がーーん!!!

 ・・・でも学者は土壇場に来て、逆に道徳律のほうに修正を加えて
 あっさり解決しちゃうんだ。
 でもこのときを境に、道徳律が現実の原理に支配されてとんでもない戒律ができちゃう、
 という世界に突入したわけだよな。
 世界の根拠がいきなりひっくりかえっちゃうということだ。

 ってことは、
 冒頭にある「タンパク質が突然ふるえて、完全に裏返しになる」っていう
 観察の記述は、テーマとアナロジーになってるのかも知れないな。

 ふんふん、SFとしてはシンプルでわかりやすい構造だし、
 ちょっとエッチなところもいい。佳作ですね。
 

 うーん、でも主人公が娼館に行った理由は何だろう・・
 自分でも「娼館には行かなかった」って真ん中で必要性を否定してるのに。
 自分が他人のウイルスに感染する可能性だってあるじゃない。
 ??ここが堀下がってるともっとおもしろいなあ。

 巻末の解説はもうちょっと作品の情報をくれるといいんだけどなあ。
 まあ変に種明かしされるよりはいいか。
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これから楽しみなこと

2005-02-19 18:14:07 | diary

ちょっとブログの模様替えをしてみました。

これから楽しみなことをいくつか・・・

*MISIA
 3月にライブに行くのです。
 MISIAとは誰か・・・は説明しません(笑)

*猫沢エミ
 MISIAの次の日にライブに行くのです。
 猫沢エミさんは、とても個性的なポップな曲を書いて歌う人です。
 以前からフレンチ・ポップの要素をもった曲を書いていましたが、
 最近はパリに留学もされて、パリのエスプリ溢れる、
 でもそれでいてちゃんと日本の歌になっているという、
 すてきな曲を歌っています。
 帰国時にしか見れない貴重なライブです。

*風煉ダンス
 古い友人がやっている劇団の公演が久しぶりにあります。
 「風煉ダンス」という劇団。その筋ではけっこう評判いい。
 「渋さ知らず」の人が音楽をやっていたりします。
 きっとパワー全開、全身汗だくの芝居を見せてくれることでしょう。
 MISIAの前の日に行く予定(^^;)

*P.グリーナウェイ
 グリーナウェイ監督の初期作品DVDBOXが発売されるそうです。
 「英国式庭園殺人事件」「ZOO」と初期短編。
 欲しい!けれどお金が・・・
 シリーズ1ということらしいので、きっとZOO以降の作品も順次
 BOXで出るんでしょう。うーん悩ましい。

*S.レム
 「ソラリス」のレムさん、「レムコレクション」が国書刊行会から順次出版されてます。
 ソラリスに続く第二弾が無事出版されたようで、一安心。
 でも高いんだよなあ・・・

ま、こんなところです。

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グレッグ・イーガン「しあわせの理由」その2

2005-02-18 09:17:54 | book
グレッグ・イーガン「しあわせの理由」
山岸 真編・訳 ハヤカワ文庫(SF)

**ネタバレあり!!**

グレッグ・イーガンのSF短編集を引き続き読んでますが、まだまだ途中・・・

「愛撫」(1990)
これは、題材と設定の選び方にまずしびれました。びりびり。
なんとフェルナン・クノップフの「愛撫」だったんですね!
私この絵が好きだったので、ジャストミートです。

絵画の情景を再現しようという設定は、まずJ.L.ゴダールの「パッション」での、
名画を映像で再現する映画監督、という設定を思い出す。
でも、最初の、書き割りに人を当てはめる、という設定は、
一時期のシンディ・シャーマンの写真や、森村泰昌の仕事を思い出すかもしれない。
あるいは、絵画を巡る殺人ということでは、
P.グリーナウェイの「英国式庭園殺人事件」をなんとなく思い出してみたり、
歴史的絵画の再現・・豪華な衣装の再現・・という連想で「プロスペローの本」を
思い出す・・

と刺激的でした。
そのうえなんだかブレードランナーっぽい活劇もあり、
確率論的な情報捜査の話もあって、
生物工学的な気持ち悪い展開もあり、
短編としては内容の濃いもの。満足でした。


あと、「強化」された警官が、「強化解除」したとたんに
「強化中」に深層心理でうけた精神的ダメージが表層に出て、
うなされ涙し苦しむ、という設定はなかなかいいぞ。ディックっぽい。

うーんでもまだ謎があるぞぉ
・キメラの創造者を殺害した理由は?
・キメラの生命を2度脅かした理由は?
・キメラを2度助け出した主人公が「相手」に選ばれる理由は?
・キメラの創造者を殺しておいて主人公を殺さない理由は?

これは、クノップフの絵画にまつわる話、またはキメラに関する神話などを
調べないといけないかな。
実家には多少資料があるが、いまは手元になーい!
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やや過労気味

2005-02-18 08:18:23 | diary
どうでもいいことではあるが、やや過労気味。
めずらしく外出続き。

火曜日はちょっと電車で遠出。
水曜日は雨のなか病院へ(1時間待ち3分で終了)
木曜日は授業参観+図書館に図書返却+レコーディング

今日は朝から頭痛気味。しかし授業参観パート2に行かねばならぬ。
明日はピアノのレッスンのあと、上野に展覧会に行く予定。

ああ静養したい・・・全部自分で種蒔いてるのに何言ってるんだ?

という疲労感あふれる朝。
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