久々にバッハを巡る個人的な思い出
バッハについてほとんど何も知らないころに、
とりあえず何を聴くもんだろか?と思い、いろいろ巡ったなかで、
「フーガの技法」なんか凄そうだしチェンバロだし
ということで購入したレオンハルト盤
当時はもちろんアナログ盤で、真っ黒いジャケットだった。
最初は同じような曲調(まあ当然だ)でしかもチェンバロの単調な響きなので
なんだかよくわからん〜と聴いてはうとうとしていたものでした。
それでも、ある日突然全体がなんとなく抵抗なく入ってきて、
ああこういう音楽なのかと目覚めるので、音楽を根気よく聴いてみるのは面白い。
それで、レオンハルトによる解説がライナーにあって、
楽譜としては楽器指定のない四声だが、鍵盤楽器を想定したものだろうということが書いてあったので、
よし、とばかり楽譜を買いに行ったが、
2手に編曲(?)された楽譜というのが当時なかなか見当たらなく、
ようやくヘンレから出ていることを突き止め購入。
で、自分でも弾いてみるものの、手も足も出ず。
まあ仕方がない、と楽譜をみながら音源を聴いたりして、親しみを深めていったわけです。
その後もめげずにときおり引っ張り出して弾いているうちに
月日が経つについてそこそこ全部弾けるようになってきたので、
人間積み重ねが大事なのだなあ。。
今はベーレンライター版で2手のもの(しかも新バッハ全集版)が買える。
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レオンハルトはフランス風のContrapunctus6で、
16分音符をイネガルというよりはかなり付点で跳ねるように演奏している。
これは他の声部との関係などの面で、合理的な理由があるとは思うが、
これをかなり譜面通りに弾いている演奏もあって、
正解というのがあるのかしら?
というようなあれこれ考える楽しみがあるですね。
楽譜に親しむと。
ということで、60年代の録音なんだが、そんなに時代を感じない。