Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

パリ記4:ルーブル(だけ)

2009-09-30 20:11:53 | パリ記2009
パリ記第4回は滞在2日目から~

****

18.Sep.2009 バスに挑戦
朝6時頃起床。外は真っ暗、まだ夜だよ。
パリは夜は8時過ぎても明るい。そのかわり朝は7時くらいまで暗い。サマータイム期間のせいもあるけど、それでも日の暮れは遅い。5時に仕事終わってもしばらくは明るいのはいいね。

さて、起きてぼおっとTVを観ていると、TVの横に茶色のノートがあるのに気がつく。居住者がいろいろ書き残すノートだ。こういうの好きなんだよね~情報がいっぱい。
それによると、ここはやっぱりバスが便利とのこと。改めてバス路線をじっくり調べてみると、本日予定のルーブルへ行く21番バスがごく近所を走っていることがわかる。
よし、今日はバスで行ってみよう!

明るくなったところで近所のバス停に。バスは次の停留所もわかりにくくむずかしいとも聞いていたので、ドッキドキ。
ほどなくやってきたバスは2両編成の巨大バス。(おお~と思ったが、そのうち見慣れてしまう)
乗ってみると、車内に次の停留所などが表示される電光掲示があり、アナウンスもありで、とてもわかりやすい。安心安心。通勤/通学のヒトが多く、車内も明るくいい雰囲気。メトロより快適かも。
(表示とアナウンスは路線によって違うようで、後に表示もアナウンスもないバスに乗り苦戦することに・・・^^;)

お世話になったパリのバス


メトロといえば、なんでメトロの車両はあんなに小振りなんだろう。図体のでかいフランス人にしては小さすぎ。すぐに混雑してしまうし、天井が低くつかまるところもあまりなく混雑した時の窮屈感と困難感が・・



ルーブル!の前にカフェとか
21番バスはルーブルのリヴォリ通り側に着く。開館の40分ほど前に着いたのでとりあえず路上で一服する。パリでは公共の室内での喫煙は全面禁止ということなのだが、そのかわり(?)屋外での喫煙にはまことに寛容である。みんなところかまわずモクモクして、吸い殻もポイポイ。
一方で、室内に喫煙ルームを設けるという発想はかけらもないようだ。そういうものを見かけたことは一度もない。それに携帯灰皿というものも売っている気配はない。

路上の吸い殻なんかはどうなるんだろうと思っていると、どうも朝早くとかに路上清掃車がガーッと走って掃き清めてしまうみたい。あと、出所不明の大量の水が道の端をどど~っと流れているのも何度かみた。
パリは基本外でヒトが何をしようと割と勝手なのであろうか。ヒトは勝手をするというのを前提に、その後始末をじゃあ行政がやろうかという仕組みになっているのかもしれない。道々に大量に設置されている「ゴミ袋」もその類いかも。ゴミはポイポイ捨てるものなのだから、じゃあ捨て場所をそこら中に作ればいいじゃん?という感じ。
日本では逆で、路上喫煙を禁止、ポイ捨ても禁止。だから吸い殻入れもゴミ箱も設置しない。社会で行動を律していって、後始末には手を回さないという構造だろう。
どちらがいいのかはわからないけれど、manimani的には、人間したい放題にしておいて後始末をするほうが気楽なように思えたなあ。。


話それまくり~~


で、と、リヴォリ通りで一服(既にパリ習慣(悪習?)に染まる)していると、まったく注意していない方向から不意にホームレス風ムッシュが至近距離に現れた。あん・しがれっと・・・とひもじそうにつぶやいている。その姿が妙にしおらしいのと、タバコを吸いたい気持ちは理解できるので、1本あげた。(でも火はつけてやらなかった。もしかしたら転売するかもしれないし?)

朝のルーブル(リヴォリ通りから/タバコたかられつつ撮影)


ルーブルのリシュリュー口から中庭に入ってみる。と、一気に視界が開け、あの写真でしか見たことのない(当然だ)ルーブルの豪奢な建物とともに、ピラミッドがそびえているではないですか。ピラミッドの入口にはすでに観光客が列を作っている。昨日とは違ってよい天気になるらしく朝焼けに雲が赤く浮かんでいる。
いや~ルーブルだ~

朝のルーブル/ピラミッド


まだ開館まで30分ほどあるので、予定外だがルーブル中庭にあるル・カフェ・マルリーでアン・キャフェを楽しむことに。ボンジュールと言いながら適当な席に座るとムッシュがやってくる。メニューを置きに来ただけだったようだが、まだパリ流儀に慣れていないので性急に「あん・きゃふぇ・しるゔぷれ」と言ってしまう。しまった。メニューもゆっくり楽しめばよかった~
でもカフェ美味なり。

まるり~




開館時刻の9:00になり、今回は支払もスムーズに行え、さあ、ルーブル行くぞ!




ルーブル潜入!まずは3階
今回は事前に日本で「パリ・ミュージアム・パス」を買っていったのです。値段を忘れてしまったのですが、パリの主だった美術館や博物館などにタダで入れるというものですが、場所によっては優先入場ができるということもあり、並ぶのが面倒なワタシはその優先入場だけでも価値のあるパスだということで購入。
(結果的に元が取れたかはまたしても不明。)

みゅーじあむぱす

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ルーブル美術館もミュージアム・パスで入れる。それもリシュリュー口から優先入場が可能。通常だとピラミッドに入るのに列を作り、チケットを買うのに列を作りという感じらしいが、リシュリュー口はまったく並ぶことなく入場。入口に空港のような荷物スキャンがあり、そこを通すとあとはエスカレータで半地下へ。するとピラミッドの下に出る。

ピラミッド下のインフォメーションで日本語のパンフを貰って、いざルーブル内部へ。
今日の予定はルーブル3時間。長いのか短いのかといったら短いに決まっている。基本絵とかは好きなので、ちゃんと見出すと切りがないことはわかっているので、今回はガイドブックでお勧めされていた、名作/名品重点探訪コースをまったくそのままなぞってみることにした。

そのお勧めコースは、リシュリュー翼の3階(パリでは2階)から観ていくという、普通と逆のコースだったので、馬鹿正直にそのとおりに3階へ。開館直後の3階は人気が全くなく、貸し切り状態。いい気分で観る。見張り役の係の人もなにやら適当に集まって雑談なんぞしている。まったくパリ人はこれだからね~(笑)

レンブラントとかデューラーとか中世~のヨーロッパ階がが中心の3階。最大の目玉はフェルメール「レースを編む女」とコローの「真珠の女」だと思って探してみるが・・広い^^;
結局両方とも見つからなかったのだが、どうやら日本でまだ「ルーブル美術館展」をやっていたらしい。そこに行っていたのだろう^^;

これこれ


中世臭い~けどよく見るとすごいモダン


とかのんびり観て探したりしているうちに、あっという間に1時間が過ぎている。
まずい。これは展示のないところは早足で駆け抜け、展示も歩きながら観賞しないと全部観られない。ふとあの「ルーブル全館19分走破」の逸話が思い出される。


19分ネタについてはこいつを観よ
はなればなれに [DVD]

紀伊國屋書店

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ルーブル2階は大作多し
さて3階シュリー翼から今度は2階に降りる。2階は「モナリザ」や「サモトラケのニケ」がある。モナリザはやはり人だかりができていたが、おそらく日本で展示したときに比べれば、これはもうがら空きに近いだろう。絵自体はあまり近くには行けないようになっていて、遠目であっさり。

モナリザ~モナリザ~♪(古い)


ニケは1階からあがってくる階段のつきあたりにあり、なかなかの威容を誇っていた。感動的だった。記念撮影のラッシュでもあったけれど。

ニケ!すごいぞ!


ほかにもドラクロワの自由の女神とか、メデュース号の筏(あの絵はあんなに大きいものだったのね!)とかアルチンボルトとか「ナポレオン1世の戴冠式」とかこのフロアは見所が多い。ヒトも多い!

これこれ!ドラクロワ


筏。でかっ!


アルチンボルト


本格的に絵を写している画家ムッシュもおり(落ち着かなそう^^;)




3階は内装は普通の現代的なのもになっていて、なんてことはないのだが、2階以下はルーブルの本来の内装を生かしていて、それがまた凄まじく豪勢で驚く他なし。

たとえばこんな内装!


なわけで、部屋を移るたびに、おお~~と部屋を見上げて口をぽかんと開けていたら、ものすごく喉が渇いた。
水は持ち込み禁止らしいが、ワタシはペットボトルの水をリュックのそこに忍ばせて来たので、展示のない通路なのでちびちびとのどを潤した。まかりまちがって展示品に水かけちゃったりしたらそれこそ大騒ぎだからね。用心用心。




1階で迷宮入り
さて1階。ここは彫刻が中心で、見所はミケランジェロ瀕死の奴隷とかミロのヴィーナスとか少なめ。おお、時間的に楽勝(誰に対する勝利か?)ではないですか、とまたのんびりと観ていたのですが・・ミロのビーナスを写真に収めたあと、この先に行けるはずなのに行き止まりである。んん?こっちかな?と戻ってみるが・・ミロのヴィーナスのあるドゥノン翼からシュリー翼に行く方法がない。工事中とかかな?と思っても、その雰囲気はなく・・・・こっちかな?あっちかな?いやこっちかな?とかやっているうちに・・迷う^^;
地図を片手に歩いているにもかかわらず・・迷う^^;
館内にところどころある平面図を見つつVous etes iciを頼りに歩く。と、またミロのヴィーナスにでる。何度目だ?(笑)
ここでちょっと弱気になり諦めかける・・・あとはすっ飛ばして半地下に行こうかなあ・・という考えがよぎる。が!この先にはあの「ハムラビ法典」があるはずだ。・・・・ハムラビ法典・・・紀元前18世紀のメソポタミアの石碑・・紀元前1700年代・・・これは・・やっぱ見なきゃでしょう!!
と一人勝手に盛り上がりが再燃し、再び活路探しに。

どう考えてもヴィーナスの背後から行くしかない。と何度目かの挑戦でヴィーナスのお尻を見つつ奥へ・・・
・・・なあんだ、奥の奥にこっそり下に降りる階段があるではないですか~~!!
あっさり活路は最初にココだと思ったところにあったのです。間抜けな感じ・・

ミロのヴィーナス・・お尻のほうに秘密の通路が(笑?)


ハムラビ法典だ!


表面にはびっしり楔文字が!!!目には目を!!!



そうやって走り回っているうちに忍ばせていた水も底をつき、のどの渇きは容赦なく、ほとんどルーブル砂漠で遭難しそうである。み・みず・・・!




やっと半地下へ
さて無事?「ラムセス2世像」とか「ハムラビ法典」とかをクリアし、次のステージへ。。(ゲームじゃないのかこれは?隠し通路を探せ!?)

楽勝のはずが時間を思い切りロスしたので、彫刻のあるマルリーの中庭は適当に眺めて、中世ルーブルの濠を見る。12世紀の城塞跡。ルーブルは中世のころには大きなお城があったそうで、その石造りの遺構。空気もひんやりしている。中室のようなところもあり、薄暗く冷たく重苦しい。中世のイメージそのもの。こんな石の建物のなかで暮らしていたんだろうか・・

ここはヒトも少なく気温も低く、おちついた感じ。





飢えと渇き
なんだかんだと、結局はほぼ時間通りにめぼしいものコースを終えたワタシ。ふらふらとシュリー翼から出口に向うと、出口付近に飲みモノを売るコーナーがあり、みんな椅子にへたり込み一様にエビアンやヴィッテルを飲んでいる(笑)やはりルーブルは砂漠だったか??
ワタシはそれを横目で見つつ、水高いのでがまんするかなあと思い歩いていたのだけど、はっと気づくと、なぜかそこは出口近くにあるカフェテリア。いつのまに迷い込んだのか?見ると魅惑的なチーズやパンや、そしてなによりも水が^^;
ふらふらとお盆を取り(セルフサービスなところでした)、チーズ一切れ、パン1個、テリーヌ1切れにレタス添え(肉と野菜食わないとね)、そしてVittelを1本!
レジに並ぶと、なんと10ユーロピッタリ賞。
まったく予定外のお昼ご飯を食べることとなりました~

10ユーロメシ


飢え、かつ渇いていたのですね。ルーブル砂漠で・・・

******

そうそう。ルーブルのあちこちに
禁止事項の表示が。
これがなかなか気に入った
↓これ


ちなみに誰も守っていなかったけど
(さすがに触っているヒトはいなかったか)

******

なわけで、3時間半のルーブル攻略は、はげしい渇きとともに終わったのでした。

このあとはメトロでマレ地区に向い、ピカソ美術館に挑戦・・なのですが・・・
つづきはまた次回~~

(今回ルーブルだけですなあ)


前回の記事:パリ記3:ステュディオに着く(やっと)
次の記事:パリ記5:マレ地区で打撃

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ビートルズMONO-BOXが入荷!

2009-09-30 02:59:46 | music
ザ・ビートルズ・モノ・ボックス(BOX SET)【初回生産限定盤】

EMIミュージックジャパン

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10月に入荷するそうですよ!
もう腹括って買っちゃうことにした!!
(大丈夫かなあ・・・)

欲しいヒトは即予約ですよ!



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パリ記3:ステュディオに着く(やっと)

2009-09-30 02:23:22 | パリ記2009
パリ記3回目でございます~
セーヌでうっとり~した前回よりは短め??

**********

ノートルダム大聖堂と迷宮入り
ポンヌフをわたりセーヌ左岸へ出て、川べりをノートルダムのほうへ歩く。空はどんよりと雲って肌寒い。川べりの歩道は川との間に柵もなにもなく、段差すらなく、よそ見をしているとどんぶらこ。いいなあこの保護されない感じ。日本だとすぐに行政の責任で柵を設置しろとか言う話になるね。
ポン・ヌフを振り返ってしみじみと見る。

ポンヌフまでダッシュしたせいで時間が結構余ったので、ノートルダム大聖堂にもちょっと行ってみる。セーヌから近づいていくとなかなか感動的である。近寄るととても大きく、ゴシックな迫力に圧倒される。セーヌから道路に這い上がってノートルダムの裏側をまず激写。そして正面に回る。おお~。

ノートルダムが見えてくる~


裏というか側面


堂々たる正面+観光客だらけ


お昼過ぎなのに割と人は少なめ。塔に昇るのは後日にして今日は聖堂内を見ることに。内部は巨大ながらも、外観の荘厳さとはまた違い、静謐な垂直感があって神聖な気分に。大きくきれいなステンドグラス、パイプオルガン。祭壇?に至る奥行きのパースペクティヴ。うむむむむむ。中世の重み。薄暗いんで写真はブレ気味ですが、この静謐感をストロボで壊したくない(つーか観光客のみなさんはばしばしストロボしてたんで、これは単なる自己満足)。
かすかに中世的ポリフォニー声楽曲が奏でられているのは演出か?それとも?

内部は静謐(な感じで実際はざわざわしている)


すてんどぐらす~



ノートルダムで口をあけて惚けているうちにいい時間になってきた。初日は宿泊先ストゥディオに15:00着の約束なのです。30分もあれば行くかなと思うが念のため14:00にノートルダムを後に。
ここから目的のメトロ7番線の駅はちょっと微妙な位置に。シャトルとポン・マリーの中間あたりになる。シャトルは例の巨大駅で路線もたくさん通っているので、迷うもしくは延々駅まであるく可能性があると思い、7番線オンリーのポン・マリーまで歩くことに。
途中パリ市庁舎の外観なぞ見つつ、名もなき(名はあるだろうけど)教会の裏側の構造など堪能しつつポン・マリーに。このへんはセーヌの中洲であるサン・ルイ島がはじまるあたり。

名もなき教会の裏側(名前はきっとある)


ポン・マリー駅からメトロに。車内は薄暗く、狭い。なれないせいかパリジャン・パリジェンヌのみなさまもなにやら皆怪しげに見える。これは心細さの投影か?

ポン・マリーから目的地サンシエ・ドバントンまでは数駅。ここはサンジェルマンからちょっと郊外方向へ行った5区。ムフタールの市場が近くにある。ということはもちろん前もって知っていたし、今はあのGoogleのストリートビューってのがあるので、事前にちょっと方向とか確かめておいたのだ。

にも関わらず・・・サンシエ・ドバントンの駅から地上に出ると・・・わからない^^;どっちへ行けばいいんだ?これぞ、右も左もわからないってヤツじゃない?
オレは事前に調べたんだぞぉという意地(?)があるので、必死こいてガイドを見ず当たりをつける。こっちっぽい。ムフタール通りへの標識があるから、じゃあこっちだろう。。と歩き出した。
しばらく行くとブロカ通りというのがあるはず・・だが?・・一向に出てこないブロカ通り。あれえ?なんか予定の倍くらい歩いてるんですけど。意地は捨てることにし(意地というのは往々にして自分自身に対するものである(?))ガイドブックを見る。と、かろうじてガイドブックの地図に載っているはずのこの地域だったのだけど、今いる通りは地図のどこにも名前がない。。。。。。。。地図外に出てしまったのだ。。。。。むむむ。ここであわてては格好が悪い。いまこそジュンクドウで買ったパリ地図を活用すべきときだ。地図を出すが・・・細かくて見えん(笑)メガネをはずして地図を遠くしてながめ(老眼)、メガネをかけて実際の通りの名前を見る(遠くも見えん)。これを繰り返しているうちに異様に疲れてくる。迷った?迷ったよね?これは。

地図を見るよりあてずっぽうに歩いたほうがまだましな気分にどんどんなってきて自暴自棄。とりあえずランドマークを探してみよう。と遠くを見ながら比較的大通りをあるく。。。はっ!あれは・メトロの駅ではないかいな?近寄り駅名を見ると、サンシエ・ドバントンの一つ先の駅でした。う~~~、わかったぞ!メトロ一駅分、行きたいほうと逆方向に歩いているではないですか;;。パリ地図で駅の位置を確かめ、ここで一気に土地勘が芽生え、あとはほぼこっちだろうというほうに歩いていった。無事ブロカ通りが出現し、ストリートビューで見覚えのあるカフェなんかも登場する。なんと約束15:00の10分前になっている^^;余裕持っておいてよかったよぉ。

サンシエの駅


ステュディオ到着
無事ステュディオの建物に到着する。事前にメールでもらっていた入口オートロック解除の番号をいれ。(書きませんがこの番号が妙に覚えやすくて、その後一度もメールの紙などを見ず。)郵便受けにはそれらしい表示はなく、指定された日本式3階(パリでは2階ですね)の「踊り場右」の部屋に。「踊り場右」ってどういう状況??どうやら踊り場というよりは3階フロアそのものにある部屋のことみたい。とりあえず階段昇ったところに部屋が二つ。その右奥廊下を曲がったところにさらに部屋が続いているよう。どの部屋?^^; 見た目二部屋しかないから、この右側だろう!しかしドアになにもそれらしい表示はないし(というかどの部屋にも表札などない。そういうものなんだ。)、呼び鈴もない。ノックしたら見知らぬパリジャンが出てきて騒ぎになったらどうしよう??
と怯えつつも体は楽観的に高らかにノック!!
すると・・・「はい」と無事日本人の声とともに、宿泊先担当者のM氏が出てくる。いやー盛り上がる。

こんな部屋よ!


部屋はいわゆるワンルームって感じで、ベッドにTV、テーブルに小さなキッチン。それとトイレとシャワー。こぎれいで一見してこれは満足いく部屋だと直感。担当のM氏は若い青年で、物腰は丁寧、しかしいかにも普通に仕事をして一生を終えるタイプではない感じ。manimaniです~Mです~とひととおり日本式挨拶をしたあとは一気に部屋の説明に入る。シャワーの使い方、コンセントの位置といかれているコンセントについて、トイレルームの換気扇について、夜間の騒音について、窓の開閉方法について、ごみの分別と出し方について、シーツの使い方について、カギの取り扱いについて、玄関ドアの開け方のコツについて、近所のお店の営業状況について、etc.etc.怒涛のように説明してくれる。かゆいところに手が届きすぎだ。日本的配慮の権化をここに見た!

M氏は最後にゴミ出しの場所を教えてくれると、風のように去っていった。階下のゴミ出し場所から部屋に帰るところからワタシの単独ステュディオ暮らし(5泊だけ~)が始まった。


ご近所探訪
部屋に荷物を下ろして、しばらくベッドでごろん。全然時差ボケはなし。
20分ほど休憩したところで、さっそくご近所探訪といこう。
とりあえず、今日の夕ご飯と明日の朝ごはんを仕入れなければいけないし、できたら近所にほどよいカフェもあってほしい。もってきたエコバッグに持ち替え出発。

まずはムフタールの市場というのをのぞいてみたい。ムフタール通りへのよい行きかたと言うのをM氏に教えてもらったので、その道をいってみる。(さっきステュディオにたどり着いた道は実は結構遠回りで、以降二度と通らなかった。)

ムフタールの市場は、要は日本で言う商店街のようなものでした。市場というから露天風を想像していたが、そうではなくちゃんと建物に店が入っている。道が狭くかつ店がそれぞれ少しずつ道に張り出していてかつオープンな感じなので、商店街という雰囲気よりはもっとぐっと親密だ。

ムフタール通り


ブーランジェリーにフロマージュ屋サン、スーパーのフランプリなどを確認しつつ、野菜や肉の量り売りはコミュニケーション能力的に敷居が高いなあ・・などと思いつつ、ムフタール通りを下っていくと、ちょっと広いところに出る。ここにはガイドブックに出ていた二つのブーランジェリーがあるはず。
そのうち一つは木曜休みなので・・ああ、あった。ここは休み。もう一件は、あったあったル・ブーランジェ・ド・モンジュ。ここのパンはおいしいということなのだが、いかに?

お店に入るとお客さんが少し並んでいた。どうやらここに並ぶらしい。順番が来ると、まず手近にあったキッシュを二種類、「これとこれシルヴプレ」と指差し日本語フランセで頼んだ。ひどいもんだ。
お店のマダムはにこりともしないで、○×△?と聞いてくる。こ・ここで会話が必要とは想定外?へ?という顔をすると、○×△?といいながら両腕を横に開く。そ・そのジェスチャー、ますますわからんですよ^^;?セーフ?
なにこれ?という意味でこちらも両腕を開いてみると、マダムは納得してキッシュを紙箱に詰め始めた。どうやら「これで注文は終わりか?」という意味だったらしい。ジェスチャーも形態と意味から成り立っている以上言語であり、ならばジェスチャーもここでは外国語なのだった。。多少は国際的に通じやすいことがある言語?

実は注文は「これで終わり」ではなかったのだが(バゲットが欲しかった)、会話的には「これで終わり」って言っちゃったので、かつそれを覆す術を知らないので、おとなしくお金を払う。バゲットはさっきのムフタール通りのパン屋さんで買おう。1店1品ならば問題なく買い物ができそうだ(笑)

ムフタールのブーランジェリーでは、うって変わってお店のマダム(マドモアゼルかも)が愛想がよく笑顔が美しい。ここでも行列。並んで順番が着たらお店のひとに要件を告げる、というのがこういう店の買い物スタイルなのだね。
こんどはおいしそうなバゲットを指差して「シルヴプレ」とだけ言う。マドモアゼル(だと思う)はニコニコにて紙袋に入れてくれる。いいなあ。めるし~おヴぁ~と言って別れる。う~ん。この店はいいねえ^^また来よう。(といって、実は二度と来なかったのだが・・)

愛想の良いブーランジェリー^^@ムフタール


そういや、「さようなら」は「オ・ルヴォワール」とガイドブックなどには書いてあるが、誰も「オ・ルヴォワール」と言って別れる人はいなかった。みんな「おヴぁ!」である。どう聞いても。「お」と「あ」の中間くらい。
滞在期間中に通じたフランス語は「めるし~」「おヴぁ!」「ぱるどん」「えくすきゅせ もあ」「あん きゃふぇ しるヴぷれ」の5つだけだと思う。あとはことごとく通じず^^;
この「おヴぁ!」と「オ・ルヴォワール」との違いの中に、この通じなさを象徴するものがあったのだ~と今思う。



最初の夜はキッシュ2種とフランプリで買ったリンゴとミルクでささやかなディナーを。
日記をつけ、使ったお金を整理し、明日の準備をしてから、シャワーを浴びて寝る。
夜の9時くらいだけど長旅と時差のせいでいい具合に眠いZZzzz...



アパルトマン近所~見えるホテルは廃墟でした^^;


ビン回収ぼっくす
なんかの映画に出てきましたね~


アパルトマンの中庭。となりは小学校でにぎやかでした



前の記事:パリ記2:パリ市内へ(超長文)
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パリ記2:パリ市内へ(超長文)

2009-09-29 02:05:18 | パリ記2009
パリ記2回目~

**

17.Sep.2009 RERとエトランジェ
入国後の関門はパリ市内へいく高速郊外鉄道RER。正確に言うとRERのチケットを買うこと!
・硬貨かクレジットカードしか受け付けない券売機があり
・早朝は窓口が閉まっており
・券売機ではしばしば日本のクレジットカードがはねられる
・販売機はローラーのある白地に緑の機械
との事前情報があちこちに書いてあった。

しかし現場についてみると、そこには広いホールに緑の箱型券売機が10台くらいあっただろうか。それはローラー式ではなくタッチパネル式で、表示もわかりやすい。新型?
英語表示に切り替え、パリ行きチケットを選択し、枚数1を選びgo!

(ちなみに券売機の類ではエンターはV、キャンセルはAのボタンを押す。頭文字しか覚えていないがそれで大丈夫だ。)

クレジットカードを入れよと表示が出るので、差し込む。
次はPINを入力と出るので暗証番号を入れ、V。
しばらく待つと(結構待つ)受付できましたと出る。
やった!クレジットカード大丈夫だった。
カードを抜けと出るので抜く。すると下部にチケットが出てくる(結構待つ^^;)
おおお、これがチケットか~アンビエ。思ったより小さな紙片だ。

巨大券売機の群れ



RER改札は日本の自動改札に似ているが、上を跳び越さないようにか、ゲートは身長の高さまでの扉になっている。ビエを入れる口はなにも表示がなく、どうやらここ?という口がぽつんとあるだけ。恐る恐るビエを入れるとピュッと吸い込まれ、もう一方のくちからぴょこんと顔を出す。顔を出したビエを引き抜くと扉がガシュっと開く。抜かないと開かないので最初は切符を入れても開かない?と焦る。

ホームへは階段で降りる。と正面に次の電車とその次の電車の行き先と停車駅を示す表示盤があるので、そこでチェック。
空港から北駅まで止まらない急行に乗りたいのだが、どうもしばらくは各駅しかないみたいだ。
すでにホームに停車中の車両をみると、観光客風の人ばかりが乗っていてなんだか大丈夫そうなので、各駅で行くことにする。

乗る前にやはり乗客のマダムに○×△?と訊かれる。おそらく停車駅を尋ねられたのだろうが、もちろんわかるべくもなく。
わからない、と答えればいいのに、なぜか「RER」と答えてしまったワタシ。
マダムはやれやれ顔で他の人に再度質問しことなきを得る。

おいおい、自分はエトランジェなんだから、ムリに人の役に立とうとする必要はないんだよ、ムダだしかえって迷惑だよ。と自分に言い聞かせる。

しかしマダムも怪しげな東洋人に質問するなよな~。^^;

殺伐ホーム(笑)


●クレジットカードと券売機について:どうもフランスでは一般的にはVISAかMASTERが主流のようである。券売機のサポート範囲はわからないが、自分はマスター(DCカードのマスター付き)を使ったので大丈夫だったのだろうと推測する。アメックスとかJCBとかだとどうなるかはやってみないとわからない。



RER~パリ上陸
RERで移動する場合は治安上の問題から、
●早朝・夜間は避け
●急行に乗ること
とガイドブックなどには載っている。
不安な人は他の手段(エールフランスバス、ロワシーバス、タクシー)を利用するに越したことはない。

ワタシは貧乏旅行なのと、治安上の問題ってどんな雰囲気なの?という好奇心で、RERに乗ることにしていた。

実際乗ってみると、確かに車内は殺伐としているし、各駅は途中駅から人が乗ってくるし、妙に心細くなってきた。通勤時間帯は結構込むようだし、やっぱり安心して移動したい場合はバス等がよさそう。大きなスーツケースがある場合も同様。(改札を通れないかもしれない)

車内~こわっ!(写真がね)


実際にはなにも怖いことはなく、問題なく30分ほどでパリ市内に入ることができた。目的地はGare de Nordの次の駅Chatelet les hallesである。RERでは出るときもビエを自動改札に通す必要がある(というか日本式)。

シャトレ・レ・アールはおそろしく広大な地下駅で、出口(SORTIE)の表示もやたら各方面にあり、どこから出ていいのかわからない。
きっとこっち~と適当に歩いていくとリヴォリ通り方面出口があったので、そこから出ることに。

シャトレ・レ・アールに着きました


改札は狭いよ


延々歩き動く歩道に乗ったりしてようやく出口にたどりつく。階段を上って外に出るとリヴォリ通り。初パリ風景だ。

パリ初景色がこれだ!!



ケータイとParis Visite
朝のリヴォリ通り。思ったよりにぎやかで、人通りもあり、車がひっきりなしに走る。騒々しい。建物が物々しく大きい。これがパリか~

まずやることはケータイの設定。ネットワーク設定で、フランスSFRを選択する・・・と、「設定できませんでした」のメッセージが;; な・なぜだ?最初からつまづいてどうする?2回くらいやり直してみると、「設定されました」となにごともなかったかのように。なんだったんだ?

フランスにはGSMと3Gの通信ができる通信会社が3つあって、SFRはそのなかでも通信料が妙に安いみたい。(ソフトバンク世界対応ケータイ使用の場合です。)


さて、当初予定では8時頃パリ入りしてカフェで9時まで時間を潰し・・と考えていたけれど、空港でのんびりしたのでパリ入りの時点ですでに9時近く。宿泊予定のアパルトマンの担当者にリコンファームの電話を入れなければならない。
パリ初通話(で唯一の通話となった。)

今回は日本の会社でパリでアパルトマンを貸してくれるところを見つけ、そこで短期のアパルトマンというかステュディオを借りたのだ。ホテルはお金がかかるのと、短期とはいえアパルトマン生活をしてみたいというのとで探してみたのだが、1泊8000円で諸経費入れて5泊でちょうど5万円という部屋が幸運にも空いていた。
日本の連休期間にあたることもあって、同社のもつ物件は軒並み塞がっていて、ほんとうにたまたまワタシの旅行期間だけぽつんと1件空いていたのだ。ラッキーである。
電話に出た担当のM氏も丁寧な話ぶりでよい対応である。この会社には今回よい印象ばかりである。

電話をしたのはリヴォリ通りとオペラ通りがぶつかる地点。
ここからパレ・ガルニエ(オペラ座ですね)のほうへ歩く。
目的地はPyramide駅近くの旅行案内所である。ここでパリの交通機関が乗り放題となるParis Visiteというパスを購入するのだ。

Paris Visiteはゾーンと期間を選んで購入するパスで、パリ市内だけだとZone1-3、期間はmax5日間である。
ワタシは6日滞在でパリ市内だけを動くのでこの組合せで購入するが、これで28.3ユーロ。メトロ1回が1.60ユーロなので5日間で18回くらい乗り降りすれば元が取れるのだが、これは意外と多い回数である。元を取るのはむずかしい。

5日以内に帰国ならzone1-6を買えば空港との往復でも使える。しかしこれでも元が取れるかどうか微妙な金額。
ワタシはいちいちビエを買うのが面倒なので、その手間を買ったつもりでParis Visiteを選択です。

案内所の前で深呼吸、初めてパリの人と会話するのだ~と適当に盛り上がる。カウンタにはすでに旅行者が何人か並んでいる。ここで並んで待て、と立て札があるのでそこで並んでいると、横入りのムッシュなどが数人おり、カウンタにさっさとへばりついている。
しかたなくこちらもカウンタに接近して存在をアピールする。職員のやさしそうなマダムが手招きしてくれるので笑顔で寄っていき、「ぼんじゅーる!Paris Visiteすぃるヴぷれ!」という。するとフランス語でわ~っと返ってきて、お手上げだ。お手上げ顔をしていると、向こうも英語に切り替えてくれる。まあ、訊かれることはゾーンと期間をどうするかということ以外にはないのだが。

1-3zone,5days、とお願いする。現金かクレジットか訊かれるので、高額紙幣をくずすためにキャッシュと答える。
無事Paris Visiteを手に入れる。厚紙二つ折りのパス兼ビエホルダーと、メトロのビエと同形の磁気切符を渡される。切符のほうに使用期間とパス番号を記入すると使用開始だ。

Paris Visiteのパスとビエ


ついでにバス路線図はあるか?と訊いてみる(実際はぷらん・どぅ・びゅす?と言っただけ~)
パンフレットをくれるが、これには細かい停留所名などの記載はなかった。これ以上の会話は不可能なので退散。

●PARIS VISITEの使い方?
メトロはこの切符の方を改札に通すのでいいんだけれど、バスに乗る時は?運転手さんにみせればよいだけ、と説明があるが、見せるのはパスの方?ビエの方?両方?
と細かいところに悩む。結局わからずじまいですが、ワタシは黒いパスの方を見せて乗ってました。それで何も言われませんでしたが、考えるとビエの方に使用開始~終了年月日を書き込むので、運転手さんもそれをチェックしないとダメなんじゃないかなあ??ホントは。。。
(でないと永久フリーパス状態)


初カフェとジュンクドウ
旅行案内所のほど近くにジュンクドウがあるというのはガイドブックで知っていたので、行ってみる。
開店まで時間があるので、ジュンクドウ向かいにある名もない(いや、名はあるけど忘れた)ローカルカフェに挑戦してみることにする。

勝手がわからないので一応お店に入って、フュメ?と訊いてみる。(タバコOK?くらいのつもり~)
が、what?と黒人ムッシュに返されたので、Can I smoke here?と訊くと、No!と。で、通りにあるテラス席を指差すと、こんどはYes!と笑顔で。ふう。
テラス席にすわるとほどなく灰皿を持ってきてくれたので、Un cafe S.V.P.と注文する。こうして初パリカフェをぎこちなく達成する。

あん・かふぇ~


コーヒーが、いや、きゃふぇがやってきて、くつろぐこと小一時間。ジュンクドウは既に開店しており、そして今日はパレ・ガルニエとポン・ヌフを見てから15時までにステュディオ入りしなければならない。時間はあまりない!が、会計を一向に取りに来てくれる気配がない。
しばらく待つがしびれをきらして、お金を持って店に入り、「ラディシオンしるぶぷれ~」とやる。黒人ムッシュさんがやれやれ顔で会計をしてくれる。おつりをくれるまでぽつねんと店の中で突っ立っている自分。
のっけからスマートでないなあ・・・


ジュンクドウはパリにある日本の本屋さん。入ってみると、本当に日本の本屋さんだった。売っているのは主に日本の本ばかり、店員さんも日本人。ぽっかりここだけが日本だった。
ここで地図を買う。日本語で
「地図はどこにありますか?」
「どこの地図ですか?」
「パリです」
「パリでしたらここに」
・・訊いている目の前にパリの地図があった。どこに目をつけているんだ?>自分^^;

何種類かあるのでひとしきり悩んで、薄手の区ごとの地図と、バスの詳細路線地図を購入。普通の地図のほうは細かすぎて老眼には厳しいのと、ほとんどガイドブックの地図で足りたのであまり使わなかった。

バスの地図は後に予想外に活躍することに・・・




この調子だと長編大河小説になってしまうので、
ここからは基本はしょることにしよう・・・・かな?



パレ・ガルニエと怖いフランス人
オペラ通りの真正面に聳え立つオペラ座ことパレ・ガルニエに向かう。これはもう迷いようがない。

おお~っ


パレ・ガルニエ前広場に着き、放射状に広がる街路を眺めてパリにいるな~的気分に浸っていると、な・なにやらものすごい騒音が近づいてくる!
デモのようだがなんのデモだかはわからず。デモ隊はものすごい大音声で叫んでいるし、先頭にはドクロ服を着た人物が長い旗を振り回している。

こ・怖い。


写真を撮ってそそくさと逃げる。
マジ、ものすごく騒々しいデモだった。


パレ・ガルニエの入り口を探すと、正面から見て左側の裏手にあった。入り口にガードマン風おじさんが立っており、こちらに目をあわさずに○×△!という。ニコニコして入ろうとしたら強い調子でOpen your bag!という。
なんだ英語だったのか。
バッグを開けるとやはり無表情にThankyou!と言っていたが、プリーズもなく、バッグを開けろ!と怒鳴るとは・・観光地の入り口で・・・
こ・怖い。
日本ではありえない・・・。フランス人て怖い?^^;

この像の後ろに入口があるよ


パレ・ガルニエを見たあとにデモが去った路上に出ると、攻殻機動隊風コスチュームの警察一群が後始末をしているし、路上はごみだらけだし、いや~いきなりすげえ乱雑な感じ~^^;

左端の警官さんのコスチュームが・・・




パレ・ガルニエはそれはもう豪華絢爛な建物。オペラのために建てられているので時代的には新しく、様式もいろいろとり混ざっているのかな。
正面のシンメトリックな階段を上ると客席への入り口がある。客席のドームに描かれた天井画はシャガールによるもので、これを見るのが一番の目的だったのだが・・・客席は夜公演の仕込み作業中で照明が落ちていて、肝心のシャガールはほとんど見えなかった。残念。

それでもときおり照明が明るくなることがあり、その瞬間にほのかに見ることができたので満足する。本当に明るい状態で見たいならば、今は主にバレエ公演をやっているという夜公演を観に来るのがよいだろう。

階段~


かろうじてシャガール


建物の外郭を取り巻く回廊も大きなシャンデリアに金の装飾で派手派手~
帰りにブティックで天井画のポストカードを買う。

派手~な回廊



スタバとラ・ポスト
パレ・ガルニエを後にし、オペラ通りをPyramide方面に歩くとスタバがある。パリまで来てスタバというのもなんだけれど、スタバ好きとしては一度は体験しておかねばなるまい(義務)

というわけで、スタバにてサンドイッチとラテを頼む。6.40ユーロ。


スタバで家に手紙を書く。郵便を出すのも今回のチャレンジ項目。書き終わって最寄のポストオフィスを地図で探し、向かう。しばらく歩き、遠くから看板が見えたので近づいていくと・・なんと、改装工事中で営業していない・・;;結局次に近いポストオフィスはパレ・ガルニエの向こう側。またあっちに戻らねば。

無事営業しているオフィスにたどり着き、どうすればいいのかわからんのでハガキを手にムッシュに見せる。はがきにはJaponと書いてあるので、ムッシュは理解してくれて、stamp for Japan?と言ってくれる。yes! 切手を出してくれ、ワタシはお金を払う。日本まで優先便で0.85ユーロなり。ポストに投函して落着。
ポストには二つ口があって、片方はパリ周辺、もう片方はそれ以外、らしい。etrangeと書かれた方に投函。これでいいのかな?

郵便局で無事投函



そうそう、パリのスタバのラテは・・マズイ^^;
薄いコーヒーをさらにぬるいミルクで薄めたような感じで残念。
トールが一番小さいサイズで、日本のトールよりちょっと太めのカップ。
サンドイッチはおいしかった。




モノプリとポン・ヌフ
この時点で13:00。予定を1時間オーバー。ダッシュでモノプリへ。
モノプリはパリに散在するちょっと高級な?スーパーマーケットという感じ?のチェーン店。
チェンバロ師匠のお土産はここのエコバッグという指定なのよ。
必死に店内を探すが見当たらず。店員さんに聞こうもレ、ジにたくさんお客さんが並んでいて殺気立っているのでやめる。
旅行中にお土産を見つけることができるか不安。

Pyramideからメトロ初乗車。メトロ練習で数駅後のポンヌフで降りる。
乗車と降車の際にドアの緑のボタンを押して開けるタイプの車両だったので、ポンヌフで思い切りボタンを押して降りる。
がしゅ~
パリ気分~。

で、ポン・ヌフPont Neuf
レオス・カラックスの映画『ポン・ヌフの恋人』の舞台となったポン・ヌフ。
新しい橋という名のこの橋は、今ではパリ最古の橋となっているとのこと。
映画は実際はセットで撮影されているのだが、まあ気にしない。
おお~ポンヌフだ~と写真を取りまくる。

ポン・ヌフ!



と同時に初めて見るセーヌの流れ。。。うっとり。。。



。。。。と、うっとりのまま、次回につ・づ・く
(全然はしょってない!)

うっとりで考えたんだけれど、今回の旅の目的のひとつは(帰ってから考えるヤツ^^;)
「その場所にいる自分に酔う!」ということだったんだなあと。
「ポン・ヌフにオレはいるんだ~~(しみじみ) 」ということが味わえればよかったんだなあ。。


おまけ
ポン・ヌフ路上を渡る物乞いの老女

旅行中、物乞いの女性をしばしば見かけることになる。



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パリ記1:成田からCDGへ

2009-09-28 01:52:44 | パリ記2009
さて、2009.9.16~9.23まで、パリに行って参りましたので、
その行状をいつにもましてムダに長い文章にて記録しておこうという
「パリ記」前夜祭の後の連載1回目でございます。

ひゅ~どんどん!


モレスキンとパリ
モレスキンは手帳のブランドだが、ここのノートを強く意識したのは、以前様々なアーティストがモレスキンの手帳にペインティング等のアートを施したものを各地で展示する催しがあり、それに猫沢エミさんがのアートグラフティチームの一員として参加したことがあったときから。

もともと本とかノートとかにはフェチ的愛着を覚えてしまうタチなので、普段は極力文具とかには近づかないでいたのだが(笑)ここで一気にモレスキンのノートへの欲望が開花。
しかし、簡単には手に入れたくない。どうせなら自分的快楽を得られる入手の仕方がいい、と変態的なことを考えていたのだが、ようやくこのたび、パリでの行状を記録する手帳が欲しいという事態になり、いまこそモレスキンを購入するときが来た!ということで、モレスキンのクラシック、プレーンタイプを購入しパリへお供してもらうことになったのだ。

うふふ。




ハードカバーにするかソフトカバーにするか迷ったが、結果としてはハードカバーにしてよかった。テーブルがない状況でも安定して書ける。
(しかし、机がきちゃない)




16.Sep.2009 成田とチェックイン
9月16日(水)成田空港に。出掛けにばたばたした件はすでに書いたが、無事スカイライナーには乗れたので昼過ぎには着く。
航空機のチェックインが始まるのが13時ということなので、出発フロアにあるユニクロなどを見て回る。あやうく革ジャンを買いそうになるが、こんなところで荷物を増やすことはできない。それにユニクロのものは意外とデザインがユニクロ色が強く、着て歩いていると同じものを着ている人に出くわしたりすることもある。ここは考え物である。

いや、ユニクロについてはどうでもよいのだこの際。

チェックインである。いまは航空券がEチケットというものになっていて(このことに気づいたのはほんの数日前だったのだが)購入者にはチケットではなくEチケット購入控えというものが渡される。ただのA4の紙のしかもコピーだ。現物がないのに控えがあるのも変な気分だが、そんなのは旧世代の感覚なのだろう。現物は情報としてコンピュータの中にある。

手続きもチェックイン機で行うのかと思っていたら、これは従来と同じでカウンタにて対面で行われた。荷物を預ける場合は結局カウンタに行くことになるので同じことなのだろう。(ここは航空会社によって違うかもしれません。)
チェックインで通路側の席を希望すると、4便とも通路側でお取りしておきますねということで、へえチェックインしない復路便まで取れるのか?と疑問的驚き。

うふふふ^^


そうそう。今回は往復ともキャセイパシフィック航空で香港乗り継ぎのパリ行き。キャセイパシフィック航空というのは、いままで知らなかったがイギリス系香港資本で香港拠点に展開した会社なのだそうですね。てっきりアメリカの会社だと思ってました(根拠なく)。事故が非常に少ない会社としても知られるようで72年以降重大事故は1件もないそうだ。


  この調子でいくとパリに着くまでに何十ページにもなってしまうね。


免税店と言語
チェックインのあと、なおももったいぶってスタバに行く。なにしろ時間がある^^;お昼時なのでかんたんなサンドイッチを食べる。スタバもしばらくはお別れの予定。写真を撮る。


出国手続きと心配した荷物チェックは問題なく通過。今回は荷物を預けないですべて機内持込としたので、クスリを入れる缶とか変圧器とか怪しげなものを持っていたのだがあっさり問題なし。晴れて国外脱出成功。

さて今回の1番目の目的である、免税店で子供の誕生日プレゼントを買う~を実行する。目当てはサマンサタバサの板チョコ型長財布。サマンサタバサは日本の会社なので全然海外旅行らしくないがまあよい。この品は事前にネットで調べたところでは結構完売が多く心配していたが、見事に出国ロビー免税店にはあり。無事ゲット。購入時にボーディングパスを見せる。お店の人が「香港にご出発ですね」というので、香港経由パリです、といったが、要はどこへだろうと国外へ出ることがわかればいいのだ。そりゃそうだ。

免税店ではUSドルとユーロでも買えるようだがレートがめちゃめちゃに悪い。帰国時に買う場合も円に両替してからがいいね。

なおも時間があるので免税店めぐりをする。エルメスやルイヴィトンの法外な値を見て改めて憤慨する。もともとが富裕層をターゲットにしているブランドなのに、さして富裕でない日本人がルイヴィトンのバッグを持っているのはいかにもバランスが悪い。富は再配分されるべき時代にもはや突入しているのだから、こういう文化も長くは続かないだろう(かな?)

YAHOO!カフェがあるので小一時間ほどネットをいじる。


そのうえなおも時間があり^^;
しかたなく搭乗口付近で座ってだらだらすることに。まだ人もまばらなベンチに座る。しばらくすると隣のドイツ人がケータイで話し始める。ドイツ人、ここから優に30分は話し続けることになるのだが、その声がまたでかい。ドイツ語ということはわかるのだがもちろん何を話しているのかはまったくわからない。文節も聞き取れない。ただ語尾などの音でドイツ語とわかる程度。言語というのは実に不思議だ。同じ人間なのに、地域によってまったくことなる音と意味の体系を作り上げてしまう。言語は器質や本能とは違う、もっと上モノでの構築物なのだなと実感する。それがまた相互に翻訳可能であり、しかし翻訳できないニュアンスも持ちうる。う~む不思議だ。。これからいやでもこういう異言語と付き合うことになるだろう。

行ってきます・・




香港と映画
成田~香港国際空港へ。CX505便。およそ4時間のフライト。進行方向右側の後方通路側に座る。隣はおじさん二人組。香港に滞在だろうか。おじさんふたりで?;;

キャセイは基本的にはエコノミーにもシートごとにそれぞれディスプレイがあり映画や音楽などがオンデマンドで楽しめる。すごい進歩だ。

ブリーフィングも個別ディスプレイ



【追記】個別ディスプレイってもうとっくに当たり前なようですね。今日チェンバロのお師匠に聞いたらふふっと笑われてしまった^^;そういや何年も前にハワイにいったときもそうだったっけ。。。【追記終わり】


さっそく映画を見る。『State of Play』。ラッセル・クロウ主演のサスペンスドラマ。『消されたヘッドライン』という邦題だそうです(今調べた)。言語はもちろん英語で、字幕は広東語。字幕にはいちおう漢字が出るのである程度わかるかと思ったらそうでもない^^;特に固有名詞交じりの会話は固有名詞もすべて漢字になっているので混乱する。史帝分(帝と分は本当は草カンムリがついている)=スティーブン(苦笑)。英語に集中するほうがわかるかもしれないがつい目が字幕を追ってしまい、ますます混乱する。まあだいだい話はわかったが、こういうアクション主体でないサスペンスは会話が魅力なので、この状態ではいまひとつ面白みに欠けてしまった。(ずっとバストショットの切り返しで会話がつづくところとかね)

機内食が出たりして、退屈せずに4時間がすぎ香港国際空港に降り立つ。乗り換えはたまたま楽にできたが(というかキャセイで香港乗り継ぎの場合は楽なのらしい)、空港は大変広く、到着口からトランジットゲート、搭乗口までが端から端だとだいぶ苦戦するだろう。構内を走るタクシーのようなものが普通に通路を走っている。場合によってはアレを利用することになる。とにかく広いが、見通しがよく、遠くからでも搭乗口を確認することができる。
ただし目がよければの話。

広い~


トランジット手続き後、リュックの肩に取り付けられるケータイホルダーを購入する。99ドル。香港ドルは持っていないのでカードで買う。インタナショナルカードだけど本当に使えるか試す。小さなサイドバッグに貴重品とガイドブックをいれたらケータイの入る余地がなくなってしまい、成田の時点でホルダーを探してもいたのだが、ちょうどよいものが香港に売っていた。

その後カフェでコーヒーと水を買いしばしくつろぐ。水は成田で出国後に買って持っていたのだが、香港の乗り換えゲートで没収されてしまったので、乗り換え手続き後にまた買ったというわけ。

構内放送は広東語と英語なのだが、英語がなまっているのかさっぱりわからない。英語圏じゃないのだし、英語はすこしゆっくり話せばいいのに。

さて、いよいよ香港ーパリ便に乗りますよ~



パリ便とトイレ
香港時間23時45分定刻に出発。
ここからおよそ12時間。中国からチベット~中央アジア~ロシア~東欧と抜けていくルートのようだ。通路側なので外はまったく見えず、まあ真っ暗なのでいいんだが。

この機内ではよく寝ておいて明日からのパリに備えるべくうつらうつらしていたら、起こされて機内食が配られた。日本時間では夜中の2時である。パリ時間では夕方7時だからあわせろよということでしょうか?太るよ。

この12時間は結局うつらうつらして過ごしたのであまり記憶がない。
アメリカ人らしい隣のカップルが途中トイレで出たので起きたくらいでしょうか。
もちろん自分もトイレに2度ほどいったのだが(で、そのために通路側を希望したのだけれど)、最近はクスリの作用か更年期なのだか、おしっこがなかなかでないという症状があり、そのうえもともと神経質なたちなので、狭い機内のトイレでごおごお音がしてぐらぐらゆれるなかでおしっこをすることができない。ふんばってもがんばっても出ないときはでないのだ。そこに外で待っている人がドアをがたがたやったりされた日にはもう出すのをあきらめて再度順番待ちをする。1回目はそれでもなんとか排泄。2度目はもうあきらめて膀胱に苦痛を覚えつつも寝てしまう。

二度目の機内食(あれは朝食だったんだな)で起こされるが、食べてまた眠る。


17.Sep.2009 シャルル・ド・ゴール空港とカフェ
CDG空港には朝6:10ころ着いた。まだ外は暗い。飛行機から降りて通路で建物に入るといきなりカーブする通路に出る。どこまで歩いてもずっとカーブし続ける窓のない通路で、なんだコリャ?いきなりシュールな世界に?と思っていると、やっと普通のガラス張り直線通路に出る。さっきまで歩いていた建物が見えるが、空飛ぶ円盤型ドームだった。なぜあんな建物になっているのか?

円盤?!


入国審査は並んだがあっというまに終わり。ぼんじゅーる。スタンプしるぶぷれ。というとスタンプをドンと押してくれた。○×△□?ときかれたが、ハテナ顔をしたら笑ってあきらめてくれた。あっさり入国~。

CDGのターミナル2Aに到着したらしい。事前にガイドブックで見ていたとおり湾曲した建物がいくつか連なって、一つの湾曲が一つのターミナルを構成している。

2Aターミナルはこんな感じ


6時について急いでパリに行く必要もないので、まずは喫煙できそうなところを見つけ一服。建物から回転扉を出た車道のところでみなタバコをしていたので、そこで。建物内には喫煙ルームはない(と思う)。

CDG内をちょっと散歩して、カフェの雰囲気と位置と値段を見てあるく。マックもあるが開いていない。早朝は店が開いていないと聞いていたが、カフェ系は意外と開いていて困らない。よさげなカフェに入る。カウンターで注文するのかなと思ってスィルヴプレ~と言ってみると、You can sit!といわれる。ああ。ここはもうフランスなのだな。
初カフェクレームを頼みまったりする。10ユーロ札で払い5ユーロと数サンチームのおつりをもらう。初小銭だ。


初カフェ・クレーム



や~っとフランスについたが先は長い・・・つ づ く

【index】
パリ記0~前夜編~我いかに巴里行きを決定せしか・・
パリ記0.5 成田で




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「チチカット・フォーリーズ」フレデリック・ワイズマン

2009-09-25 00:56:49 | cinema
チチカット・フォーリーズTiticut Follies
1967アメリカ
監督:フレデリック・ワイズマン
(ドキュメンタリ)


【公式サイトより引用】
マサチューセッツ州ブリッジウォーターにある精神異常犯罪者のための州立刑務所マサチューセッツ矯正院の日常を克明に描いた作品。収容者が、看守やソーシャル・ワーカー、心理学者たちにどのように取り扱われているかが様々な側面から記録されている。合衆国裁判所で一般上映が禁止された唯一の作品であり、永年に渡る裁判の末、91年にようやく上映が許可された。

***

渋谷ユーロスペースで開催していた「フレデリック・ワイズマン監督最新作『パリ・オペラ座のすべて』公開記念 ワイズマンを見る/アメリカを観る ― アメリカ社会の偉大なる観察者、フレデリック・ワイズマンの世界。」特集(長い)から、67年のドキュメンタリ作品を観る。

ワイズマンは名前だけは以前から知っていて、観てみたいと思っていたのだけれど、ここにきて突然実現。上映全18作品の中から、どうやら最初の作品らしい「チチカット・フォーリーズ」を観てみる。

最後エンドロールの後を除いて、全編まったく説明に属する言葉はなく、ただひたすら矯正院の内部を映し続ける。TV番組的ドキュメンタリになれた耳目には新鮮である。まさに「観察者」という肩書きがぴったりである。

もちろん言葉がないからと言って思想やメッセージがないわけではないし、純粋客観的観察が行われたというつもりもない。むしろその無言の視線によって訴えられる恣意性が圧倒的であることに驚いたのだ。

カメラは例えば支離滅裂な演説をぶつ「収容者」の姿を延々撮り続ける。あるいは小児性愛犯罪者とカウンセラの赤裸々な問答を撮り続ける。職員に小突き回される「収容者」を、周囲監視のもと入浴する「収容者」を、全裸で検査をされる「収容者」を、ひたすら凝視する。
これは見ることによってしか行うことのできない一種の告発であり、それは見たことによって様々に問題を提起する告発前告発であり、そしてフィルムはそれを観る者を残さず告発の当事者にしてしまう。
これは見ることの切実さを知っている者の手になる鋭い矢だ。

******

ある種のフィクション映画はこの作品によく似ていると思う。冒頭なにかの催しで歌う「収容者」たちの影像は、なにがはじまるのかという期待を呼び起こさずにはいられない。説明なく断ち切られつなぎ合されるシークエンスは、68年以降のゴダールの(晦渋な)フィルムを思わせる。「現場主義」的な製作過程はネオリアリスモやヌーヴェルヴァーグと通じる手触りをもたらしている。その「不親切さ」に関わらず『チチカット・フォーリーズ』を一つの作品として楽しんでしまうこと。そこにはフィクションとノンフィクションの境界にいる自分がいるだろう。

そういう点でこの作品は映像の恣意性とその隠蔽力を逆手に取りつつ暴きつつ成立する極北の映画作品たちと共犯関係にある。



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とりあえず帰国

2009-09-23 23:48:33 | パリ記2009
本日無事?パリから帰国いたしまして
とりあえず眠いのです。

パリでの道中は例によってムダに長い日記として
掲載する予定です~

とりいそぎ帰国報告でした。

ではZZzz...
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パリ記0.5 成田で

2009-09-16 14:53:46 | パリ記2009
まあ、パリのことから書けばいいんでしょうけどね。
自分のための記録ということで、成田空港から書く事にします。

旅支度の4割くらいを出発当日朝にやろうと思っていて、
で、家族がそれぞれ出かけてからやったんだけれど、
なんかどうやら少し寝ていたらしく
でも目が覚めて、よおし、ジェーン・バーキンとセルジュの残した最後のアルバムを出かける前に聞くか!と、アルバムを探し出して聞きながら支度をしていたわけさ。

薬をピルケースに小分けにしたり、重要書類をサイドバッグとリュックとに分けたり。

で、はっ!と気づくと出発予定時刻ちょいすぎじゃないの!!
やばっ!と高速で支度してバタバタで家出て、電車に飛び乗り、
少しでも早く!と山手線から京浜東北線快速に乗り換え、
すご~くぎりぎりでスカイライナーの駅に着いたのです~~

ふう~~
最初からこれかい・・・

スカイライナーは事前にネット予約をしていたので券売機で予約番号入れるんだけれど、あまりに焦っておりどの番号を入れるのか分からない^^;
まるで夢の中のようだ

これでは先が思いやられるので、これからはなにごとも落ち着いて行こうと心に決めるのです。


成田空港でユーロ買うときも、全部10ユーロ札にしてください、といいそびれ、50ユーロとかの高額紙幣が何枚も・・・どうするかなあこれ・・・^^;

ま、なんとかなるだろう。パリの銀行で両替してもらうのもおもしろそうだしね。



出国手続きのあと、免税店で子供の誕生日プレゼントを買う。世間では完売!といわれている長財布が見事に売っていて狂喜する。(なにも狂わなくても良い)
幸先がいいのだ(ということにする)

まだ時間があるので、ネットには関わりませんとかいっていたくせに、Yahoo!カフェでネットいじりしてるんですよ。

さてゆっくりお茶でもするか。
こんどこそ、しばらくネットからおさらば致します~
ではごきげんよう

(とかいいながら、パリでもネットカフェ行きそうな予感^^;)



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パリ記0~前夜編~巴里にいってきます・・

2009-09-15 00:18:08 | パリ記2009
皆さま、ぼんそわ~る!
このたび1週間ほどパリに行ってきます。しばらく留守にします。
で、このブログでも「ウツ記」に対抗して「パリ記」を始めようと思いますが、まずはその前夜祭ということで^^

*****

パリ記0~前夜編~我いかに巴里行きを決定せしか・・

ウチの会社は夏休みを好きなときに取れるのです。で、だいたい例年家族の予定に合わせて取って、プールに行ったりして終わるのです。

今年も、ねえ、いつとしまえん行く~?とか言って予定を考えていたんですが、もう子供たちも大きくなって、いっちょまえに学校の部活だの試合だの試合の審判だのと予定がびっしり(ふたりともソフトテニスをやっているのです)。で、なかなかとしまえん行けないねえしょぼ~ん、とか言っていたのです。

これならもう夏休みの家族行事はあきらめて9月に休みとってだらだらしようかな~とぼんやり思いつつカレンダー見てたら、どうも連休のまえに続けて休めそうな雰囲気。そしたら8連休くらいになるじゃん?これは映画三昧かなあ。。。。。・・・ん?・・・・・んん?・・・んんんん???・・・もしかしてさあ?パリにでも行っちゃう?行けるじゃん?行っちゃう??>オレ?

とにわかに、これまで考えもしていなかったプランがむくむくと浮かんできたのが8月14日(金)のことでした。その日に「地球の歩き方・パリ」を買って夕方スタバで内容チェック。

そして某有名格安航空券屋さんに行ったのは翌15日(土)。チケット屋さんで、「9月16日~23日パリ一人なんですけど」というと、担当者のおねえさんKさんの顔が曇る。難しいと思いますけれど見てみます。う~む、平日とはいえやはり連休にかけてだから取るの大変なのかなあ?

・・・と思いきや、しばらくするとKさんが上気した顔で戻ってきて、「奇跡的に格安で1枚だけお取りできます!とりあえず押さえましょうか?押さえますよね?押さえましょう!?!
「え?あ?う?」とかワタシが言っているあいだにもKさんは、いまにもチケットが他に流れてしまうのが心配そうでじりじり。「じ・じゃあ押さえてください!」というとKさんはダッシュで自席に戻りパソコンへ。

押さえた後念のため他の会社便もあるかどうか調べてもらって、いま押さえたものがいかに格安であるかをKさんとふたりして納得する。(ほかの会社のはもう取れないか、取れてもさっき押さえたのの倍の料金だった)
まあ、安いんで直行便じゃないけれど。でもそんなやばそうな会社ではないし、納得。(キャセイ香港経由です)

てな感じであっさり活路が開けちゃった週末。パスポート申請のための戸籍抄本を取りに行ったのは翌16日(日)。本籍地がわりと近所でしかも最近は休日も窓口が空いているのですごく便利~。でパスポート申請をしたのがさらに翌17日(月)。航空券のお金も同日振込み。思い立って4日のうちに行くだけの手配ができちゃった~

ここまで来て問題は・・格安とはいえ結構お金使っちゃったなあ、ということで現地滞在費はあるのか?^^; いくつも持っている銀行口座をすべてチェックし余剰分をかき集めると・・・どうもホテル暮らしはムリそうな雰囲気・・・ガイドブックとにらめっこし、ホテル以外にも泊まれる手段は??と探ってみると、短期アパルトマンを貸してくれるところがあるそう。フランス語予約はちょっとムリだしなあとかここは高いなあとか消去法で見てみると、一つよさそうな会社が。日本で予約できるし高くない。さっそくその会社のHPで物件空き状況を見てみる・・と・・う~ん、びっしり塞がっている~~やっぱり?残念~~~とページを繰ってみると・・・・おやや?!1件だけ日程がぴったりあうところが空いているでないの?しかもパリ5区のよさげなところ。。う~~ん「うちに泊まれ!」と物件がささやいているようだ^^;いいのかな、まだ調べて1件目だよ?もっと他も見てみたら?でもこれだけ埋まっているのにここだけ空いているっていうのは・・・すぐに埋まっちゃうかもよ??う~~ん・・と頭が悩んでいるうちに、手が勝手に予約ボタンをプッシュ!

というわけでその日のうちに予約確認メールが来て、翌日には代金を振り込んだ。思い立って5日目にして泊まるところも決まった~!

数日前まで思いもよらなかったことだが、いまや気分はパリジャン!!うふふ~~ボンジュール、せぼ~ん!こまんたれヴ?うえもんしゃ?一気に脳内はパリ気分に満たされ、それからというもの読んでいた本は中断し1ヶ月の間ガイドブックやHPでパリについて調べ上げる日々となりました。もはや仕事そっちのけ~

****

しかし、おりしもこの決定期間中は奥様と上の子は奥様の実家に遊びに行っていたので、結果的になんの相談もなしに一人でパリ行きを決めてしまうことになり。。奥様に事後報告したら、すご~く怒られた++; なんで一人で行くの!?とか、ぱーこ(パパのことね)は自分のやりたいことばっかりで家族のことは全然気にしてない!とか言われて大騒ぎ。すみませ~んそんなつもりはないんだけれど、そうかも(笑)しかも旅行期間中に上の子の誕生日が来るし^^; おみやげかってくるから許せ~家族よ!

*****

ということで妻と1回だけケンカし^^;、その後1ヶ月ほど脳内仮想パリをさまよい続けています。スリが多いよ!とか夜のRERは危険よ!とかいろいろと知識を詰め込み、メトロやバスの乗り方をシミュレートし、凱旋門からパリを一望する自分を想像し、おみやげを買う際や空港でウツ薬を説明するため想定問答を考ええ~・・・な日々でありまする。

カフェのテラスで無愛想なムッシュにさいなまれつつタバコをふかしてみたい!モノプリでエビアン買ってみたい!ゲンズブールの墓に詣でたい!
とわけのわからぬ衝動を抱きつつ、ほぼバックパック貧乏旅行状態ですが、
行ってきます。

*****

ああ、そうそう、なぜパリか?というのは実はなんということはない、そこが猫沢エミさんゆかりの地だからということで(笑)
まあ、フランス革命(べるばら~)とかゲンズブール+バーキンとかコクトーとかゴダール+アンナ・カリーナとかレオス・カラックス+ジュリエット・ビノシュとか、ワタシを魅了したフランスというのがずっとあったので、そういうもろもろが積み重なって解き放たれたということですかね~

なので、ここんとこ観る映画もフランスにちなみ特集だったのですね~

それと、言葉も通じないしレイシストいっぱいの国で疎外されるというのも、なんかM的経験でいい感じ(笑)

この歳になっていまさら「自分を試したい」とか思ってるのですよね~青いね~





それと、旅行中はネットには一切関わらないつもりなので、コメントやメールには答えられません。ケータイはいちおう使えるようになってますが、通信料が高いので真剣に緊急な時のみということで、ご了承ください~~


ではまた帰国後まで。
おゔぉあ~(^^)/



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「ベルギー幻想美術館」@Bunkamuraザ・ミュージアム

2009-09-12 21:16:58 | art
「ベルギー幻想美術館」@Bunkamuraザ・ミュージアム
行ってきました。

前世紀末・・あ、いや、前々世紀末から前世紀中葉までの
ベルギーの画家を集めた展覧会でした。
特に、フェリシアン・ロップス(1833-1898)、ジェームズ・アンソール(1860-1949)、ルネ・マグリット(1898-1967)、ポール・デルヴォー(1897-1994)の作品が中心となっていました。

その他にデルヴィルやクノップフ、フレデリックなどの、先駆的作品も集められ、写実主義に対する象徴派からシュルレアリスムにいたる系譜を浮き彫りにしようという試みが見られます。

マグリットは10代の頃から好きで、というか10代の人間にストレートに伝わる類いの力を持った作風ですね~と再認識。油彩の独特のてかてかした表面を持つへんてこな絵を眺めつつ、ああ、エッチング作品なんかもあったんだな~と感心しつつ楽しみました。

終盤にデルヴォーが集まっているんだけれど、絵が目に入った瞬間に、あ!デルヴォーだ!という喜びとともに一気に作品世界に引き込まれていました。背景がいつも夜、という印象のデルヴォーですが、やはりいつも夜でしたね~




今回のものはどうやら姫路市立美術館収蔵品で構成されているようで、へえ、日本にこんなにあるんだということですね。いいのかな日本にあって^^;
地震のないヨーロッパにあったほうが良いようなキモしますが・・でも政局とか動乱とかは日本のほうがすくないかなあ??


10月25日まで渋谷東急文化村でやってますね~~


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「パリ・ジュテーム」再観

2009-09-12 20:56:48 | cinema
パリ、ジュテーム プレミアム・エディション [DVD]

ジェネオン エンタテインメント

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再観
前観たときの記事

例によってわりとさっぱり忘れているので
新鮮に観賞しました。

やはり今回も印象にのこったのは諏訪監督の作品で、
技法的な事を用いずに、持ち時間5分に物語をぎゅっと構築して、
5分が人生1回分くらいに感じさせる。ジュリエット演じる母の悲しみの深さと、そしていつかその悲しみをその深さ故に乗り越えるであろうことを感じさせて感動的。

それと最後の作品であるアレクサンダー・ペイン監督作も、今回は感動的に観た。観光客というかりそめの存在でいながら、その期待と不安のなかにパリという都市がふっと心を開くようになじんでくる瞬間を描いている。この感じはなんだろう。非日常のなかにふと永遠を感じるような瞬間。縁もゆかりもない土地に心のふるさとを感じる瞬間。そういう感じ。

アルヴァン・ショメ監督のパントマイム親子のもよい。牢屋で、いかれたヤツといっしょにしないでくれ~って悪党が叫ぶのがおかしいが、それ以上に、パントマイムのユーモラスな外観に隠された愛と悲しみが泣ける。これはチャップリンだな。チャップリンとピエロの合体。

観光客には軽くショックなのはコーエン兄弟のヤツですね。リシュリュー駅(だったっけ?)でのいかれたパリカップルにひどい目に遭わされるアメリカ人(スティーヴ・ブシェミ)。メトロでは怪しいヤツとは目を合わせないように。


パリはパリってだけで映画になるような特権的な都市だよね。調べてみると「パリ」って入っているタイトルの映画は星の数くらいあって、いかにイメージの世界のパリが絶大な権力を持っているかわかる。どこか心の底にあこがれのようなものを無意識に持ってしまっているのは、そういう長年のイメージの蓄積、民族的記憶のせいなのかもしれないな。



*****


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ビートルズのリマスター!

2009-09-08 23:46:42 | music
ザ・ビートルズ・ボックス

EMIミュージックジャパン

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ザ・ビートルズ・モノ・ボックス(BOX SET)【初回生産限定盤】

EMIミュージックジャパン

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さてと、非常にホットなことに
明日・・もうすぐ今日、ビートルズの全アルバムリマスターCDが発売なのですね。

いつものワタシであるならば、何をさておいても購入。しかもステレオミックスとモノミックスの両方を。
しか~し
いまは事情により金欠というか倹約を余儀なくされており。。

泣く泣く諦めるかと思いきや、近い将来禁欲が解けた暁には
前後の見境なく購入することでしょう。
それまで在庫があるかなあ・・・

ビートルズのアルバムでどれが一番好きか?
というのはワタシの中では不毛な議論に属することで、
結論は、どれもそれぞれにすばらしい
というものです。

特に中期から後期のものが好みではありますが、では初期のものはだめかというと、全然だめではない。サイショの3枚におけるジョン・レノンの貢献と言ったらそれはすばらしいし、聴きながら歌マネをする時間はもう至福なわけです。

『ラバーソウル』『リボルバー』の時期も魔法の時空間。あれは独特の魔法。

でも『フォーセール』『ヘルプ』だって魔術的ではないまでもいいですよ。

その一方で『サージェント・ペパー~』『マジカルミステリーツアー』の世界もあるわけで、あれはなんだろう。異次元の世界?それは『イエローサブマリン』と地続き。

じゃあ『アビーロード』は?これはなんというか等身大の彼らがもどってきて、等身大だけどスゴくでかいの(笑)目の前で彼らが歌い演奏している。ジョージ・マーティンがご機嫌をうかがいつつ采配を振る。目の前で。盤を乗せると、いつでも目の前にいる。ビートルズで初めて買ったアルバムだ。ついでにあの頃の自分もよみがえってここにいる。

ビートルズで最初に腹の奥にがーんと響いてきた曲は『ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー』だった。あの曲だけは別格だ。文字通りフォーエヴァー。

れっみ てきゅ~だ~ん くっざいむごいんとぅ すとべりふぃ~る
なすぃんぎっとぅ~ あんなっすぃんとぅげっほんばば~う
すとべり ふぃ~ゆす ふぉれば

・・・前後不覚になってきた・・・やっぱ買おうかな
けっこうあまぞんがお得ねえ



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「北の橋」ジャック・リヴェット

2009-09-08 04:46:21 | cinema
ジャック・リヴェット傑作選DVD-BOX

コロムビアミュージックエンタテインメント

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北の橋LE PONT DU NORD
1981フランス
監督:ジャック・リヴェット
脚本:ビュル・オジエ、シュザンヌ・シフマン、ジャック・リヴェット
音楽:アストル・ピアソラ
出演:ビュル・オジエ、パスカル・オジェ、ピエール・クレマンティ、ジャン=フランソワ・ステヴナン 他


橋繋がりで観賞(というわけではないですが)

変な映画~だった(笑)

ジャック・リヴェットは、最初のヌーヴェルヴァーグ映画といわれる『王手飛車取り』を撮った人物で、アンドレ・バザンの活動と並行してカルティエ・ラタンで映画誌を発行していて、後にバザンの『カイエ・デュ・シネマ』と合流した、ヌーベルヴァーグ源流の渦中にあった人物なのだ。
そしていまだ現役。
最近では『ランジェ公爵夫人』『美しき諍い女』が有名である。

そして、ワタシは彼の作品は一つも観ていな~い^^;

なわけで、手始めに目に付いた『北の橋』を鑑賞。

****

81年のこの作品は、特に前半は驚くほどヌーヴェルヴァーグ臭がぷんぷんである!パリの街中でのチープなロケ感覚、即興的演技と演出。観ていてうれしくなる。パリの街も全然風光明媚には撮られていなくて、工事現場をバックに車がバリバリ走るとか、やはり車がぶんぶん走るロータリーをぐるぐる回ってみるとか、そんな感じ。画質もやや荒めで雰囲気出てる~

けれど実は冒頭から物語の網が周到に手を伸ばしてもいる。バチスト(パスカル・オジェ)が初めのほうで意味ありげに(いや、意味なさげに(笑))まとわりつくバイクのオヤジは実は後に鞄を摩り替えようとする怪しい男として登場するし、彼女がバイクでぶつかりそうになったおばさん(失礼)いや、マダムには後にまた偶然出会い、それをきっかけにへんてこな謎に踏み込んでいく。

このストーリーの予感のなさがとてもよい。全然わくわくさせない映像と音のつくりに逆にわくわくする(笑)。何が起こるんだろう?という感覚ではなく、何も起こらんだろうな~という期待?(笑)その希薄さのなかに実はそっと網が広げられている。なかなかの曲者と見た!

そのマダム(刑務所上がりのマリー)の恋人の鞄に入っていた謎めいた地図・・・と書くとなにやら安っぽい冒険モノの始まりのようだが、事実そうなのだ(笑)
パリの地図に引かれた渦巻状の区切り線の謎は?パリの街区のような渦巻きに映画も巻き込まれ、おかしなパリ探検に観客も出かけるのである。

それであのラストシーン(笑)人を食ったとはこのことを言うのだ。なんなんだあろ終わりは?映画史に残るわけのわからなさの一つに入るであろう。(ホントか?)

この映画、これがまた『ドン・キホーテ』を下敷きにしているというから、またわからない(笑)たしかにバチストはいろいろなものに果敢に立ち向かう。時にはサンドウィッチマンの着ている看板に、時には壁のポスターの人物に、時には怪しいマネキン人形の頭に。得意の拳法で。なんなんだ?

というわけで、謎ももちろん解決してなんぼというもんじゃないし、そのへんの深化を拒むあたりがなんだかヌーヴェルヴァーグ的というか、ちょっとゴダール風と言われるのもよくわかる。

ワタシは好きですねこういうの。

*****

閉所恐怖症のマリーは右腕に時計をしている。

凱旋門の天辺に誰もいないが、観光客は排除したのかな?
直前の電話で「昇ったことないもん」と言ってるのが、初めはなんのこっちゃ?と思った。

ピアソラの「リベルタンゴ」が心地よく使われている。よく考えるとなんてことないシークエンスなのにピアソラが鳴っているだけで妙にかっこよく見える。ドラムとベースが入った(一般に失敗といわれている^^;)ちょっと貴重な時期のピアソラが聴ける。

パリのメトロの乗り方がよくわかる。



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「ポンヌフの恋人」レオス・カラックス

2009-09-06 21:02:59 | cinema
ポンヌフの恋人 [DVD]

東北新社

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ポンヌフの恋人LES AMANTS DU PONT-NEUF
1991フランス
監督・脚本:レオス・カラックス
出演:ドニ・ラヴァン、ジュリエット・ビノシュ、クラウス=ミヒャエル・グリューバー

これは90年代になっての映画だったんですね。
89年頃だと思っていた。
製作に長期間要したようなので、これは80年代の映画と考えても良いんでしょう。
18年ぶりくらい?の観賞です。


製作費とか大掛かりなセットとかの話題性で語られることの多い映画ですね。
ワタシは結構好きなんですね。
前半の緊張感はなかなかできるもんじゃないと思うんですよ。
冒頭、車で走るパリの夜の街を不安なアングルと色彩で流してみせる。そのなかにぼおっとさまようアレックスの姿が浮かぶ。一気に事故の危険で画面が緊張する。

足を轢かれたアレックスがケイサツの車?に回収されるその車内の、浮浪者ばかり何人もいるカオスな感じもなかなかスゴいし。施設だか刑務所だかでのアレックスの扱われ方もボロ布のように床に横たわる彼もよい。

ちょうど工事中(ポンヌフは本当に工事中だったみたいだけど)の橋の上をねぐらにしているアレックスのところに、やはり素性の知れない若い女のホームレスが来るところから物語が始まるのだけれど、もちろん着ているものもスゴく汚いし、地べたに平気でごろごろころがるし、いちいちアップで写る手なんかも真っ黒によごれていて。
汚い映画好きとしてはなかなかいい感じなんですよね~^^;

酒飲んで正体なくしてるところで、巨大な路面と酒瓶のセットで人物画小さく見えるとかいう、こんなことに凝っていたら金がいくらあっても足りん!とかいうシーンもすごいし、そのままどーん!という大きな音にさそわれて橋の欄干から乗り出すと、その背後に一斉に花火があがるというのもスゴいちょっと普通ではみられない高揚感のあるシーンだったし。
セーヌ沿いに一面に花火を上げちゃうとか、そのさなかセーヌを水上スキー(って今は言わないのか?)で疾走するとか、メトロの地下道で壁中のポスターを燃やしてみるとか、ほんとにいちいち大仰にもりあげてその中を二人が走り回る。これの繰り返しなので、人によっては金かけた割りに中身のない作品に見えちゃうかも。

でも芯にあるストーリーは結構しっかりしたテーマを持っていてシンプルなものだ。社会の淵に生きる男と、失明寸前のやはりエッジにさまよう女が愛もないのに互いを慰めるように近づく。
その関係は失明の回復とともに解消されてしまうのだが、年を経てもお互いの心に残り続ける。年を経て本当のことになっていく恋を彼らは得たのだ。これがテーマだと思う。

ラストは賛否が分かれるところだろうなあ。本当はあそこでまた別れるのが正しいのかもしれない。映画的に。『卒業』のエレンたちほどには屈折を持っていなさそうな終わり方はよかったのか?再び三たび祝祭的走りを披露して楽天的にセーヌを下っていく彼らに、物語を回収する意思はもはやないようだ。ラストを除いてワタシ的にはけっこう好きな映画であるのです。

******

冒頭の数カットとセーヌを疾走するシーン、刑務所での面会シーン以外はほとんど記憶になかった。う~~ムむむ。
アレックスがミシェルの顔を大きくうつした尋ね人ポスターをはがすのに必死になるのが今回は印象的。人まで殺してしまう。

それからパリにも100円ライターみたいなのがあるのね。と変なところに気が行く。

雪の降る冬のシーンがあまり寒そうでなかったのがちと残念。これはいけませんね。

記憶よりジュリエット・ビノシュがかわいくなかった^^;
これは『汚れた血』も観直さないといけませんねえ。。

それと、ドニ・ラヴァンの運動能力に驚嘆・・・・




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「トリコロール/赤の愛」クシシュトフ・キェシロフスキ

2009-09-05 21:45:29 | cinema
トリコロール/赤の愛 [DVD]

ショウゲート

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トリコロール コレクターズBOX [DVD]

紀伊國屋書店

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トリコロール/赤の愛TROIS COULEURS: ROUGE
1994フランス/ポーランド
監督:クシシュトフ・キエシロフスキ
脚本:クシシュトフ・ピエシェヴィッチ、クシシュトフ・キエシロフスキ
出演:イレーヌ・ジャコブ、ジャン=ルイ・トランティニャン、フレデリック・フェデール、ジャン=ピエール・ロリ、サミュエル・ル・ビアン、マリオン・スタレンス


トリコロールシリーズの最終作。
これが一番好きだったかもしれない。
イレーヌ・ジャコブがとてもよいのです。一般的な美人でないのに魅力的で、その彼女がファッションモデルをやっているというのもなかなか目が高い文化センスなんだなあと感心してしまう。


【以下ネタバレでござる】


彼女が夜のパリを車で走っていてラジオの調子がおかしくなり、ラジオをぶっ叩いているうちにゴンッと鈍い音。犬をはねちゃったんだね。で、犬の飼い主との接点ができるわけだけど、飼い主はトランティニャン扮する偏屈老人。美女と変人。

変人のほうは、犬は要らん。とかいっていきなりイレーヌの反感を買うが、実はもっと悪いことをしていた。近隣の電話の盗聴だ。盗聴した音声を大きく流し、そのなかで一人椅子に座っている老人。孤独。。

イレーヌは老人に卑劣ですと面と向って言うわけだけれど、で、それで老人の孤独のなかの秘めたる悪事によるある種の復讐のようなものに、ふと他者の視点が芽生えて、老人の心は大きく変わり始める。そのことが感動的なんだけれども、事態はもうちょっと複雑で、イレーヌは老人が盗聴できないとぼやくやはり携帯電話を持った隣人の電話番号を聞き、イタ電をしてしまう。その隣人は麻薬取引をしているということだが、イレーヌ(ああ、役名はヴァランティーヌ?)の弟はどうやら麻薬に手を染めてしまっているらしい。そういう悲しみ憎しみが麻薬取引をしている男にふと向けられる。盗聴する老人と同じような卑劣な復讐心がイレーヌにも芽生えたのだ。

そういう双方向的な意識の共鳴があって老人の心は開かれたといえるのだろう。
そこが面白いところだと思う。

物語に並行するようにもう一組の男女が過ごすシーンが差し挟まれるのだが、どうやらこれは老人の過去の姿であるらしい。(とワタシには思えたのだが、なんといっても途中で例によってウトウトしてしまっているので確信はない)
老人もまた若い時代を溌剌と生きたのだ。そして朽ちた家屋に一人住み盗聴しながら居眠りする生活に行き着いた。その長い流れが、しかしまだ変わることができるのだということがワタシには驚きを持って受け止められた。生きる力を信じたくなった。

****

舞台はどうやらフランス語圏のスイスらしい。
老人がポケットから取り出して高く跳ね上げるコインは5フラン硬貨だった。
スイスフラン硬貨はなぜかワタシの財布の中に1枚あって、それと同じコインだったので、なにかウレシイ。

イレーヌがバレエのレッスンでぐぐっと上体を反らしたときにだんだん苦しそうになってくるとことか、レッスン後に巨大なペットボトルで水をがぶ飲みするとことか、ショーで歩いているときにこけそうになるとか、ガムのCM撮影でガムをぽーっと膨らませるところとか、「生身の人」をよく描いている感じがした。

イレーヌが通うカフェがいい感じ。小さくて一見さんお断り的排他感があり^^;
彼女はそのカフェの上に住んでいる。いいなあカフェの上に住むの。

ジャン=ルイが住む古そうな家もいいねえ。古さがよいのではなくて、ほんとに手入れしてなくてぼろくなっているという感じがよく出ていた。

隣人の家族の家もとてもステキだった。あんな家に住みたいモンだ。イレーヌはそこに盗聴されていることを告げにいくのだが、その言えの主が怪しい電話をしているのを、当のその家の娘がこっそり聞いていた。それをみてイレーヌは盗聴のことを言えずに帰ってしまう。これもいい。




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