パリ記第4回は滞在2日目から~
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18.Sep.2009 バスに挑戦
朝6時頃起床。外は真っ暗、まだ夜だよ。
パリは夜は8時過ぎても明るい。そのかわり朝は7時くらいまで暗い。サマータイム期間のせいもあるけど、それでも日の暮れは遅い。5時に仕事終わってもしばらくは明るいのはいいね。
さて、起きてぼおっとTVを観ていると、TVの横に茶色のノートがあるのに気がつく。居住者がいろいろ書き残すノートだ。こういうの好きなんだよね~情報がいっぱい。
それによると、ここはやっぱりバスが便利とのこと。改めてバス路線をじっくり調べてみると、本日予定のルーブルへ行く21番バスがごく近所を走っていることがわかる。
よし、今日はバスで行ってみよう!
明るくなったところで近所のバス停に。バスは次の停留所もわかりにくくむずかしいとも聞いていたので、ドッキドキ。
ほどなくやってきたバスは2両編成の巨大バス。(おお~と思ったが、そのうち見慣れてしまう)
乗ってみると、車内に次の停留所などが表示される電光掲示があり、アナウンスもありで、とてもわかりやすい。安心安心。通勤/通学のヒトが多く、車内も明るくいい雰囲気。メトロより快適かも。
(表示とアナウンスは路線によって違うようで、後に表示もアナウンスもないバスに乗り苦戦することに・・・^^;)
お世話になったパリのバス
メトロといえば、なんでメトロの車両はあんなに小振りなんだろう。図体のでかいフランス人にしては小さすぎ。すぐに混雑してしまうし、天井が低くつかまるところもあまりなく混雑した時の窮屈感と困難感が・・
ルーブル!の前にカフェとか
21番バスはルーブルのリヴォリ通り側に着く。開館の40分ほど前に着いたのでとりあえず路上で一服する。パリでは公共の室内での喫煙は全面禁止ということなのだが、そのかわり(?)屋外での喫煙にはまことに寛容である。みんなところかまわずモクモクして、吸い殻もポイポイ。
一方で、室内に喫煙ルームを設けるという発想はかけらもないようだ。そういうものを見かけたことは一度もない。それに携帯灰皿というものも売っている気配はない。
路上の吸い殻なんかはどうなるんだろうと思っていると、どうも朝早くとかに路上清掃車がガーッと走って掃き清めてしまうみたい。あと、出所不明の大量の水が道の端をどど~っと流れているのも何度かみた。
パリは基本外でヒトが何をしようと割と勝手なのであろうか。ヒトは勝手をするというのを前提に、その後始末をじゃあ行政がやろうかという仕組みになっているのかもしれない。道々に大量に設置されている「ゴミ袋」もその類いかも。ゴミはポイポイ捨てるものなのだから、じゃあ捨て場所をそこら中に作ればいいじゃん?という感じ。
日本では逆で、路上喫煙を禁止、ポイ捨ても禁止。だから吸い殻入れもゴミ箱も設置しない。社会で行動を律していって、後始末には手を回さないという構造だろう。
どちらがいいのかはわからないけれど、manimani的には、人間したい放題にしておいて後始末をするほうが気楽なように思えたなあ。。
話それまくり~~
で、と、リヴォリ通りで一服(既にパリ習慣(悪習?)に染まる)していると、まったく注意していない方向から不意にホームレス風ムッシュが至近距離に現れた。あん・しがれっと・・・とひもじそうにつぶやいている。その姿が妙にしおらしいのと、タバコを吸いたい気持ちは理解できるので、1本あげた。(でも火はつけてやらなかった。もしかしたら転売するかもしれないし?)
朝のルーブル(リヴォリ通りから/タバコたかられつつ撮影)
ルーブルのリシュリュー口から中庭に入ってみる。と、一気に視界が開け、あの写真でしか見たことのない(当然だ)ルーブルの豪奢な建物とともに、ピラミッドがそびえているではないですか。ピラミッドの入口にはすでに観光客が列を作っている。昨日とは違ってよい天気になるらしく朝焼けに雲が赤く浮かんでいる。
いや~ルーブルだ~
朝のルーブル/ピラミッド
まだ開館まで30分ほどあるので、予定外だがルーブル中庭にあるル・カフェ・マルリーでアン・キャフェを楽しむことに。ボンジュールと言いながら適当な席に座るとムッシュがやってくる。メニューを置きに来ただけだったようだが、まだパリ流儀に慣れていないので性急に「あん・きゃふぇ・しるゔぷれ」と言ってしまう。しまった。メニューもゆっくり楽しめばよかった~
でもカフェ美味なり。
まるり~
開館時刻の9:00になり、今回は支払もスムーズに行え、さあ、ルーブル行くぞ!
ルーブル潜入!まずは3階
今回は事前に日本で「パリ・ミュージアム・パス」を買っていったのです。値段を忘れてしまったのですが、パリの主だった美術館や博物館などにタダで入れるというものですが、場所によっては優先入場ができるということもあり、並ぶのが面倒なワタシはその優先入場だけでも価値のあるパスだということで購入。
(結果的に元が取れたかはまたしても不明。)
みゅーじあむぱす
4日間有効で、使用開始年月日を自分で書き込む
ルーブル美術館もミュージアム・パスで入れる。それもリシュリュー口から優先入場が可能。通常だとピラミッドに入るのに列を作り、チケットを買うのに列を作りという感じらしいが、リシュリュー口はまったく並ぶことなく入場。入口に空港のような荷物スキャンがあり、そこを通すとあとはエスカレータで半地下へ。するとピラミッドの下に出る。
ピラミッド下のインフォメーションで日本語のパンフを貰って、いざルーブル内部へ。
今日の予定はルーブル3時間。長いのか短いのかといったら短いに決まっている。基本絵とかは好きなので、ちゃんと見出すと切りがないことはわかっているので、今回はガイドブックでお勧めされていた、名作/名品重点探訪コースをまったくそのままなぞってみることにした。
そのお勧めコースは、リシュリュー翼の3階(パリでは2階)から観ていくという、普通と逆のコースだったので、馬鹿正直にそのとおりに3階へ。開館直後の3階は人気が全くなく、貸し切り状態。いい気分で観る。見張り役の係の人もなにやら適当に集まって雑談なんぞしている。まったくパリ人はこれだからね~(笑)
レンブラントとかデューラーとか中世~のヨーロッパ階がが中心の3階。最大の目玉はフェルメール「レースを編む女」とコローの「真珠の女」だと思って探してみるが・・広い^^;
結局両方とも見つからなかったのだが、どうやら日本でまだ「ルーブル美術館展」をやっていたらしい。そこに行っていたのだろう^^;
これこれ
中世臭い~けどよく見るとすごいモダン
とかのんびり観て探したりしているうちに、あっという間に1時間が過ぎている。
まずい。これは展示のないところは早足で駆け抜け、展示も歩きながら観賞しないと全部観られない。ふとあの「ルーブル全館19分走破」の逸話が思い出される。
19分ネタについてはこいつを観よ
ルーブル2階は大作多し
さて3階シュリー翼から今度は2階に降りる。2階は「モナリザ」や「サモトラケのニケ」がある。モナリザはやはり人だかりができていたが、おそらく日本で展示したときに比べれば、これはもうがら空きに近いだろう。絵自体はあまり近くには行けないようになっていて、遠目であっさり。
モナリザ~モナリザ~♪(古い)
ニケは1階からあがってくる階段のつきあたりにあり、なかなかの威容を誇っていた。感動的だった。記念撮影のラッシュでもあったけれど。
ニケ!すごいぞ!
ほかにもドラクロワの自由の女神とか、メデュース号の筏(あの絵はあんなに大きいものだったのね!)とかアルチンボルトとか「ナポレオン1世の戴冠式」とかこのフロアは見所が多い。ヒトも多い!
これこれ!ドラクロワ
筏。でかっ!
アルチンボルト
本格的に絵を写している画家ムッシュもおり(落ち着かなそう^^;)
3階は内装は普通の現代的なのもになっていて、なんてことはないのだが、2階以下はルーブルの本来の内装を生かしていて、それがまた凄まじく豪勢で驚く他なし。
たとえばこんな内装!
なわけで、部屋を移るたびに、おお~~と部屋を見上げて口をぽかんと開けていたら、ものすごく喉が渇いた。
水は持ち込み禁止らしいが、ワタシはペットボトルの水をリュックのそこに忍ばせて来たので、展示のない通路なのでちびちびとのどを潤した。まかりまちがって展示品に水かけちゃったりしたらそれこそ大騒ぎだからね。用心用心。
1階で迷宮入り
さて1階。ここは彫刻が中心で、見所はミケランジェロ瀕死の奴隷とかミロのヴィーナスとか少なめ。おお、時間的に楽勝(誰に対する勝利か?)ではないですか、とまたのんびりと観ていたのですが・・ミロのビーナスを写真に収めたあと、この先に行けるはずなのに行き止まりである。んん?こっちかな?と戻ってみるが・・ミロのヴィーナスのあるドゥノン翼からシュリー翼に行く方法がない。工事中とかかな?と思っても、その雰囲気はなく・・・・こっちかな?あっちかな?いやこっちかな?とかやっているうちに・・迷う^^;
地図を片手に歩いているにもかかわらず・・迷う^^;
館内にところどころある平面図を見つつVous etes iciを頼りに歩く。と、またミロのヴィーナスにでる。何度目だ?(笑)
ここでちょっと弱気になり諦めかける・・・あとはすっ飛ばして半地下に行こうかなあ・・という考えがよぎる。が!この先にはあの「ハムラビ法典」があるはずだ。・・・・ハムラビ法典・・・紀元前18世紀のメソポタミアの石碑・・紀元前1700年代・・・これは・・やっぱ見なきゃでしょう!!
と一人勝手に盛り上がりが再燃し、再び活路探しに。
どう考えてもヴィーナスの背後から行くしかない。と何度目かの挑戦でヴィーナスのお尻を見つつ奥へ・・・
・・・なあんだ、奥の奥にこっそり下に降りる階段があるではないですか~~!!
あっさり活路は最初にココだと思ったところにあったのです。間抜けな感じ・・
ミロのヴィーナス・・お尻のほうに秘密の通路が(笑?)
ハムラビ法典だ!
表面にはびっしり楔文字が!!!目には目を!!!
そうやって走り回っているうちに忍ばせていた水も底をつき、のどの渇きは容赦なく、ほとんどルーブル砂漠で遭難しそうである。み・みず・・・!
やっと半地下へ
さて無事?「ラムセス2世像」とか「ハムラビ法典」とかをクリアし、次のステージへ。。(ゲームじゃないのかこれは?隠し通路を探せ!?)
楽勝のはずが時間を思い切りロスしたので、彫刻のあるマルリーの中庭は適当に眺めて、中世ルーブルの濠を見る。12世紀の城塞跡。ルーブルは中世のころには大きなお城があったそうで、その石造りの遺構。空気もひんやりしている。中室のようなところもあり、薄暗く冷たく重苦しい。中世のイメージそのもの。こんな石の建物のなかで暮らしていたんだろうか・・
ここはヒトも少なく気温も低く、おちついた感じ。
飢えと渇き
なんだかんだと、結局はほぼ時間通りにめぼしいものコースを終えたワタシ。ふらふらとシュリー翼から出口に向うと、出口付近に飲みモノを売るコーナーがあり、みんな椅子にへたり込み一様にエビアンやヴィッテルを飲んでいる(笑)やはりルーブルは砂漠だったか??
ワタシはそれを横目で見つつ、水高いのでがまんするかなあと思い歩いていたのだけど、はっと気づくと、なぜかそこは出口近くにあるカフェテリア。いつのまに迷い込んだのか?見ると魅惑的なチーズやパンや、そしてなによりも水が^^;
ふらふらとお盆を取り(セルフサービスなところでした)、チーズ一切れ、パン1個、テリーヌ1切れにレタス添え(肉と野菜食わないとね)、そしてVittelを1本!
レジに並ぶと、なんと10ユーロピッタリ賞。
まったく予定外のお昼ご飯を食べることとなりました~
10ユーロメシ
飢え、かつ渇いていたのですね。ルーブル砂漠で・・・
******
そうそう。ルーブルのあちこちに
禁止事項の表示が。
これがなかなか気に入った
↓これ
ちなみに誰も守っていなかったけど
(さすがに触っているヒトはいなかったか)
******
なわけで、3時間半のルーブル攻略は、はげしい渇きとともに終わったのでした。
このあとはメトロでマレ地区に向い、ピカソ美術館に挑戦・・なのですが・・・
つづきはまた次回~~
(今回ルーブルだけですなあ)
前回の記事:パリ記3:ステュディオに着く(やっと)
次の記事:パリ記5:マレ地区で打撃
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↑なにとぞぼちっとオネガイします。
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18.Sep.2009 バスに挑戦
朝6時頃起床。外は真っ暗、まだ夜だよ。
パリは夜は8時過ぎても明るい。そのかわり朝は7時くらいまで暗い。サマータイム期間のせいもあるけど、それでも日の暮れは遅い。5時に仕事終わってもしばらくは明るいのはいいね。
さて、起きてぼおっとTVを観ていると、TVの横に茶色のノートがあるのに気がつく。居住者がいろいろ書き残すノートだ。こういうの好きなんだよね~情報がいっぱい。
それによると、ここはやっぱりバスが便利とのこと。改めてバス路線をじっくり調べてみると、本日予定のルーブルへ行く21番バスがごく近所を走っていることがわかる。
よし、今日はバスで行ってみよう!
明るくなったところで近所のバス停に。バスは次の停留所もわかりにくくむずかしいとも聞いていたので、ドッキドキ。
ほどなくやってきたバスは2両編成の巨大バス。(おお~と思ったが、そのうち見慣れてしまう)
乗ってみると、車内に次の停留所などが表示される電光掲示があり、アナウンスもありで、とてもわかりやすい。安心安心。通勤/通学のヒトが多く、車内も明るくいい雰囲気。メトロより快適かも。
(表示とアナウンスは路線によって違うようで、後に表示もアナウンスもないバスに乗り苦戦することに・・・^^;)
お世話になったパリのバス
メトロといえば、なんでメトロの車両はあんなに小振りなんだろう。図体のでかいフランス人にしては小さすぎ。すぐに混雑してしまうし、天井が低くつかまるところもあまりなく混雑した時の窮屈感と困難感が・・
ルーブル!の前にカフェとか
21番バスはルーブルのリヴォリ通り側に着く。開館の40分ほど前に着いたのでとりあえず路上で一服する。パリでは公共の室内での喫煙は全面禁止ということなのだが、そのかわり(?)屋外での喫煙にはまことに寛容である。みんなところかまわずモクモクして、吸い殻もポイポイ。
一方で、室内に喫煙ルームを設けるという発想はかけらもないようだ。そういうものを見かけたことは一度もない。それに携帯灰皿というものも売っている気配はない。
路上の吸い殻なんかはどうなるんだろうと思っていると、どうも朝早くとかに路上清掃車がガーッと走って掃き清めてしまうみたい。あと、出所不明の大量の水が道の端をどど~っと流れているのも何度かみた。
パリは基本外でヒトが何をしようと割と勝手なのであろうか。ヒトは勝手をするというのを前提に、その後始末をじゃあ行政がやろうかという仕組みになっているのかもしれない。道々に大量に設置されている「ゴミ袋」もその類いかも。ゴミはポイポイ捨てるものなのだから、じゃあ捨て場所をそこら中に作ればいいじゃん?という感じ。
日本では逆で、路上喫煙を禁止、ポイ捨ても禁止。だから吸い殻入れもゴミ箱も設置しない。社会で行動を律していって、後始末には手を回さないという構造だろう。
どちらがいいのかはわからないけれど、manimani的には、人間したい放題にしておいて後始末をするほうが気楽なように思えたなあ。。
話それまくり~~
で、と、リヴォリ通りで一服(既にパリ習慣(悪習?)に染まる)していると、まったく注意していない方向から不意にホームレス風ムッシュが至近距離に現れた。あん・しがれっと・・・とひもじそうにつぶやいている。その姿が妙にしおらしいのと、タバコを吸いたい気持ちは理解できるので、1本あげた。(でも火はつけてやらなかった。もしかしたら転売するかもしれないし?)
朝のルーブル(リヴォリ通りから/タバコたかられつつ撮影)
ルーブルのリシュリュー口から中庭に入ってみる。と、一気に視界が開け、あの写真でしか見たことのない(当然だ)ルーブルの豪奢な建物とともに、ピラミッドがそびえているではないですか。ピラミッドの入口にはすでに観光客が列を作っている。昨日とは違ってよい天気になるらしく朝焼けに雲が赤く浮かんでいる。
いや~ルーブルだ~
朝のルーブル/ピラミッド
まだ開館まで30分ほどあるので、予定外だがルーブル中庭にあるル・カフェ・マルリーでアン・キャフェを楽しむことに。ボンジュールと言いながら適当な席に座るとムッシュがやってくる。メニューを置きに来ただけだったようだが、まだパリ流儀に慣れていないので性急に「あん・きゃふぇ・しるゔぷれ」と言ってしまう。しまった。メニューもゆっくり楽しめばよかった~
でもカフェ美味なり。
まるり~
開館時刻の9:00になり、今回は支払もスムーズに行え、さあ、ルーブル行くぞ!
ルーブル潜入!まずは3階
今回は事前に日本で「パリ・ミュージアム・パス」を買っていったのです。値段を忘れてしまったのですが、パリの主だった美術館や博物館などにタダで入れるというものですが、場所によっては優先入場ができるということもあり、並ぶのが面倒なワタシはその優先入場だけでも価値のあるパスだということで購入。
(結果的に元が取れたかはまたしても不明。)
みゅーじあむぱす
4日間有効で、使用開始年月日を自分で書き込む
ルーブル美術館もミュージアム・パスで入れる。それもリシュリュー口から優先入場が可能。通常だとピラミッドに入るのに列を作り、チケットを買うのに列を作りという感じらしいが、リシュリュー口はまったく並ぶことなく入場。入口に空港のような荷物スキャンがあり、そこを通すとあとはエスカレータで半地下へ。するとピラミッドの下に出る。
ピラミッド下のインフォメーションで日本語のパンフを貰って、いざルーブル内部へ。
今日の予定はルーブル3時間。長いのか短いのかといったら短いに決まっている。基本絵とかは好きなので、ちゃんと見出すと切りがないことはわかっているので、今回はガイドブックでお勧めされていた、名作/名品重点探訪コースをまったくそのままなぞってみることにした。
そのお勧めコースは、リシュリュー翼の3階(パリでは2階)から観ていくという、普通と逆のコースだったので、馬鹿正直にそのとおりに3階へ。開館直後の3階は人気が全くなく、貸し切り状態。いい気分で観る。見張り役の係の人もなにやら適当に集まって雑談なんぞしている。まったくパリ人はこれだからね~(笑)
レンブラントとかデューラーとか中世~のヨーロッパ階がが中心の3階。最大の目玉はフェルメール「レースを編む女」とコローの「真珠の女」だと思って探してみるが・・広い^^;
結局両方とも見つからなかったのだが、どうやら日本でまだ「ルーブル美術館展」をやっていたらしい。そこに行っていたのだろう^^;
これこれ
中世臭い~けどよく見るとすごいモダン
とかのんびり観て探したりしているうちに、あっという間に1時間が過ぎている。
まずい。これは展示のないところは早足で駆け抜け、展示も歩きながら観賞しないと全部観られない。ふとあの「ルーブル全館19分走破」の逸話が思い出される。
19分ネタについてはこいつを観よ
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ルーブル2階は大作多し
さて3階シュリー翼から今度は2階に降りる。2階は「モナリザ」や「サモトラケのニケ」がある。モナリザはやはり人だかりができていたが、おそらく日本で展示したときに比べれば、これはもうがら空きに近いだろう。絵自体はあまり近くには行けないようになっていて、遠目であっさり。
モナリザ~モナリザ~♪(古い)
ニケは1階からあがってくる階段のつきあたりにあり、なかなかの威容を誇っていた。感動的だった。記念撮影のラッシュでもあったけれど。
ニケ!すごいぞ!
ほかにもドラクロワの自由の女神とか、メデュース号の筏(あの絵はあんなに大きいものだったのね!)とかアルチンボルトとか「ナポレオン1世の戴冠式」とかこのフロアは見所が多い。ヒトも多い!
これこれ!ドラクロワ
筏。でかっ!
アルチンボルト
本格的に絵を写している画家ムッシュもおり(落ち着かなそう^^;)
3階は内装は普通の現代的なのもになっていて、なんてことはないのだが、2階以下はルーブルの本来の内装を生かしていて、それがまた凄まじく豪勢で驚く他なし。
たとえばこんな内装!
なわけで、部屋を移るたびに、おお~~と部屋を見上げて口をぽかんと開けていたら、ものすごく喉が渇いた。
水は持ち込み禁止らしいが、ワタシはペットボトルの水をリュックのそこに忍ばせて来たので、展示のない通路なのでちびちびとのどを潤した。まかりまちがって展示品に水かけちゃったりしたらそれこそ大騒ぎだからね。用心用心。
1階で迷宮入り
さて1階。ここは彫刻が中心で、見所はミケランジェロ瀕死の奴隷とかミロのヴィーナスとか少なめ。おお、時間的に楽勝(誰に対する勝利か?)ではないですか、とまたのんびりと観ていたのですが・・ミロのビーナスを写真に収めたあと、この先に行けるはずなのに行き止まりである。んん?こっちかな?と戻ってみるが・・ミロのヴィーナスのあるドゥノン翼からシュリー翼に行く方法がない。工事中とかかな?と思っても、その雰囲気はなく・・・・こっちかな?あっちかな?いやこっちかな?とかやっているうちに・・迷う^^;
地図を片手に歩いているにもかかわらず・・迷う^^;
館内にところどころある平面図を見つつVous etes iciを頼りに歩く。と、またミロのヴィーナスにでる。何度目だ?(笑)
ここでちょっと弱気になり諦めかける・・・あとはすっ飛ばして半地下に行こうかなあ・・という考えがよぎる。が!この先にはあの「ハムラビ法典」があるはずだ。・・・・ハムラビ法典・・・紀元前18世紀のメソポタミアの石碑・・紀元前1700年代・・・これは・・やっぱ見なきゃでしょう!!
と一人勝手に盛り上がりが再燃し、再び活路探しに。
どう考えてもヴィーナスの背後から行くしかない。と何度目かの挑戦でヴィーナスのお尻を見つつ奥へ・・・
・・・なあんだ、奥の奥にこっそり下に降りる階段があるではないですか~~!!
あっさり活路は最初にココだと思ったところにあったのです。間抜けな感じ・・
ミロのヴィーナス・・お尻のほうに秘密の通路が(笑?)
ハムラビ法典だ!
表面にはびっしり楔文字が!!!目には目を!!!
そうやって走り回っているうちに忍ばせていた水も底をつき、のどの渇きは容赦なく、ほとんどルーブル砂漠で遭難しそうである。み・みず・・・!
やっと半地下へ
さて無事?「ラムセス2世像」とか「ハムラビ法典」とかをクリアし、次のステージへ。。(ゲームじゃないのかこれは?隠し通路を探せ!?)
楽勝のはずが時間を思い切りロスしたので、彫刻のあるマルリーの中庭は適当に眺めて、中世ルーブルの濠を見る。12世紀の城塞跡。ルーブルは中世のころには大きなお城があったそうで、その石造りの遺構。空気もひんやりしている。中室のようなところもあり、薄暗く冷たく重苦しい。中世のイメージそのもの。こんな石の建物のなかで暮らしていたんだろうか・・
ここはヒトも少なく気温も低く、おちついた感じ。
飢えと渇き
なんだかんだと、結局はほぼ時間通りにめぼしいものコースを終えたワタシ。ふらふらとシュリー翼から出口に向うと、出口付近に飲みモノを売るコーナーがあり、みんな椅子にへたり込み一様にエビアンやヴィッテルを飲んでいる(笑)やはりルーブルは砂漠だったか??
ワタシはそれを横目で見つつ、水高いのでがまんするかなあと思い歩いていたのだけど、はっと気づくと、なぜかそこは出口近くにあるカフェテリア。いつのまに迷い込んだのか?見ると魅惑的なチーズやパンや、そしてなによりも水が^^;
ふらふらとお盆を取り(セルフサービスなところでした)、チーズ一切れ、パン1個、テリーヌ1切れにレタス添え(肉と野菜食わないとね)、そしてVittelを1本!
レジに並ぶと、なんと10ユーロピッタリ賞。
まったく予定外のお昼ご飯を食べることとなりました~
10ユーロメシ
飢え、かつ渇いていたのですね。ルーブル砂漠で・・・
******
そうそう。ルーブルのあちこちに
禁止事項の表示が。
これがなかなか気に入った
↓これ
ちなみに誰も守っていなかったけど
(さすがに触っているヒトはいなかったか)
******
なわけで、3時間半のルーブル攻略は、はげしい渇きとともに終わったのでした。
このあとはメトロでマレ地区に向い、ピカソ美術館に挑戦・・なのですが・・・
つづきはまた次回~~
(今回ルーブルだけですなあ)
前回の記事:パリ記3:ステュディオに着く(やっと)
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