Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

「雨月物語」溝口健二

2008-11-30 01:41:31 | cinema
雨月物語 [DVD]

Cosmo Contents

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1953日本
監督:溝口健二
撮影:宮川一夫
美術:伊藤熹朔
脚本:川口松太郎、依田義賢
出演:京マチ子(若狭)水戸光子(阿浜)田中絹代(宮木)森雅之(源十郎)小沢栄太郎(藤兵衛)

よかった~
戦国時代琵琶湖畔の貧しい村と
武家集落のにぎやかさと
没落貴族のまぼろしの屋敷と
それぞれの景色や調度、家屋や着物や立ち振る舞い
そういうものが緻密に作られていて、
あからさまにではなくしかしはっきりとそれぞれの空気感を画面に収めている。
その対比もすばらしければ、
それぞれの空気が少しも嘘くさくなくしっくりしている。

こんな濃密な空間があったんだ日本の映画には
とあらためて思う。

たしか蓮実御大だと思うが、映画はある時期を境に
時代ものを撮ると仮装行列のように見えてしまうようになったと
言っていた。(それも世界共通で)
それは時代考証やセットの作りとかそういうこととは関係がない、
とも。

『雨月物語』をとりあえず観て、その言葉をまずは思い出す。
なんというしっくり感であろうか。
人物も情景もとても自然にその時代のものという強い納得感がある。
それはリアルとか正しいとかいう次元ではない、納得。
まずはそのことによってとてもうれしくなる。

そしてあとは、
湖を不安のなか渡り行く舟をとりまく霧に感じ入り、
幻館の蝋燭だけの灯りを表す(それでいて若狭のただならぬ気配を写しとるためにすうっと暗がりから顔が浮かび上がる)照明の妙技に泣き、
最後、古巣にもどった源十郎と子供が眠るかたわらで繕い仕事をする宮木の背に、次第に明け行く朝日があばら屋の隙間からもれ差し込んでくる、その悲しさに泣く。

ひさしぶりに映画で泣きましたよ~
(パンズ・ラビリンス以来)

***

上田秋成の雨月物語から二つの挿話をベースに一つの映画としている。
基本ジャパニーズトラディショナルホラーなのだが、やはり粋である。

若狭の屋敷に連れて行かれるときにすでに、その門の木戸が風にふかれ
揺れ動き、戸口の障子がことさらにぼろぼろであることなどから、
さりげなくここが魔性の地であることは明かされているし、

最後の宮木のもてなしにしても、一度は無人のあばら屋をぐるりと一周してみせたあとに、宮木といろりの火を登場させる。

粋であるし、宮木のシーンでは、そのほのめかしによって、宮木はやはり命を落としたこと、そしてそうなってもやはり夫の帰りを待ちわびていたこと、そしてこれが最後の団欒となることが、一瞬に観客の胸に迫ってくる(泣くよ~)、と、これは名人芸である。

ベネチア国際映画祭で連続3回賞を取っている(銀獅子2、国際賞1)溝口、という先入観で観たせいかなあ・・・でもとてもよかったと思うよ。

あと、俳優の顔もとてもよかったな~
侍で出世したときの藤兵衛の顔ったら、ほんとに間抜け面してるもん。
顔だけで、戦と人間の欲のむなしさを一手に引き受けたって感じだ。

*****

能や琵琶、太鼓の音が静かに画面に寄り添って、これまたよい効果を上げている。
こういう音や、和装の芝居を見ると、なんだか正月気分になっちゃうんだよね(笑)

ワタシの小さい頃はまだ正月というとテレビでもなんかちょっと侘び寂びで
能楽の中継なんかもやっていて、
町ではみんな和服
羽根つきなんかやっていたりしてたので、
そういうころの記憶と直結してるんだね。

自分の家は団地だったけど、
年始の挨拶なんかでえらい人の家にいったりすると
映画ででてくるような薄暗い日本家屋に畳の間だったしね

そういう空気を生きた人がちゃんと作った映画という気がするな。


でもなあ、この間ちらっとみた、なんだっけ?三丁目の夕日とかいう映画は
なんか見るからに仮装行列だったんだよなあ
あれだって昭和30年代をちゃんと生きた人が作っているんだろうけど、
なんだろうな、このしっくり感の違いは ・・・???



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「なしくずしの死」L・F・セリーヌ

2008-11-26 22:27:30 | book
なしくずしの死〈上〉 (河出文庫)
ルイ‐フェルディナン セリーヌ
河出書房新社

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なしくずしの死〈下〉 (河出文庫)
ルイ‐フェルディナン セリーヌ
河出書房新社

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20年ほど前から、いつか読んでやろうと思っていたのだが、
やっと読むことが出来た。

タイトルのイメージや、よく目にしていたのは国書刊行会の全集(選集?)版だったせいか(装丁がおどろおどろしい印象)、埴谷雄高のような観念的な小説だとばかり思っていた。
タダでさえ反ユダヤ主義者だの対独協力者だのときな臭い評判も聞こえるし。

しかし、実際に読んでみると、そこには、正の方向にも負の方向にも過剰なまでに広がりうずまくエネルギーの固まりのような小説だった。理想を語るときはとことん、猥雑な時はこれまたずぶずぶに、罵倒するときは徹底的に、落ちるときは奈落の底まで、上下左右前後に極度の振れ幅をもった驚異的な小説だった。

****

フランスの悪名高い?作家セリーヌが1936年に発表した小説。

いや~まいった。毒気に当てられるというヒマすら与えられない。枠組みの腐りかけたジェットコースターをがたがたのトロッコにしがみついて猛スピードで走り抜けたような気分だ。。

筋としては、20世紀初頭、パリの貧しい路地に生まれた少年フェルディナンが、労苦に苛まれた両親のもとで物心つき、なんとか成長する間におこる、様々な社会とのあつれきが中心。
子供時代の両親の不当(と思える)抑圧の思い出。
夏のさなか困難な職探しに歩く情けなさ。
やっとありついた職でも雇用主は横暴で同僚は狡猾。
悪事にはめられても弁解することすら出来ず、地域社会のはみ出しもの扱い。
見かねてイギリスの寄宿学校にやられるが、異文化への不信と持ち前の意固地さでいっさい英語も覚えずに帰還する。
伯父さんの計らいで怪しげな発明家にところに転がり込むも、これまた怪しげな雑誌販売やサギまがいの発明コンペの片棒を担ぐことになり、暴動まで引き起こしてしまう。
発明家夫婦とともに農村に逃げ隠れるが、そこで農作物の成長を促進するという装置で壮大な農業革命を描くも、もちろん失敗。食べるものもなく着るものもなく、クツすらない状態で、悲惨な結末を迎える。

そんなようなことが延々区切りもあいまいな文体でがんがんまくしたてられる。

この怒濤のパワーはいったいなんなんだろう??
たぶんセリーヌさんは怒っているのではないだろか。
それも道義的怒りとかいうんでなくて、もう理屈をこえて、
この時代の生ってやつはいったいなんなんだ?!
ろくでもないじゃないか!?どうしてくれるんだ?!
という、もう頭に血が上っちゃった状態なんだと思う。

1910年代から20年代の物語だから
時代も相当にきな臭いわけで、あの時代、そうした怒りが反ユダヤ的思想につながったって全然不思議ではないだろうし、書かれている内容から受ける印象は、とにかく特定のイデオロギーにおさまるものではない。現状における人間の扱われ方、労働と資本、貧困と絶望、そうしたものに対する憤懣やるかたなしという思いを、かなり詳細なディテールをもった物語として結実させたものという印象だ。

これに対して、後の反ユダヤ等のセンセーショナルな側面をもって否定してしまうのは、やはり別の次元のことだと思えてならない。
イデオロギーの混迷を含めて世界を丸ごと活写してしまった小説を前に、そのスケールのでかさにひたすら驚きを持つ意外無いのだ。

****

しかし、ここで描かれているパリや郊外の人々の様子。そのバイタリティ/人情/いやらしさ/利己主義/貧富格差/etc..
これがパリの民衆なのか?
フランス革命のおどろおどろしさも、また今日もれ伺うパリジャン社会の冷酷なまでの個人主義も、なにやらこれで納得がいくと言うものだ。

いや~フランスおそるべし。。

****

性描写のところとかは結構出版時に手直ししたらしいが、100部くらいの限定版は修正前のもので発行されたらしい。
もちろんこの翻訳は手直し後のものが底本になっている。




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「リダクテッド 真実の価値」ブライアン・デ・パルマ

2008-11-25 22:45:18 | cinema
リダクテッド 真実の価値 [DVD]

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リダクテッド 真実の価値

2007アメリカ/カナダ
監督・脚本:ブライアン・デ・パルマ
出演:パトリック・キャロル、ロブ・デヴァニー、イジー・ディアス、マイク・フィゲロア他


さて、次に観たのは、デ・パルマ「リダクテッド」ですが、
またちょっと寝てしまいましたよ。
もちろん体調のせいでありますが、(前回『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』にくらべ)あまりに現実的な題材なために、無意識に逃避してしまった、とでもいえば格好がつくかしら??

***

2006年イラク・サマラ駐屯地での暴行殺人事件を題材に、その前後で起こったかもしれない当事者たちの行動を、兵士自身が撮影した(という設定の)ビデオ映像やインターネット映像などを交え、生々しく描き出してみせる、ドキュメンタリータッチのフィクション。

その事件の「再現」は非常に臨場感がある。なにしろその「事件」に同行した兵士が撮った映像という設定なのだ。
また、サマラでの米兵の日常や、この戦争についての考え、イラクの人々に対する見方などについてもスナップショット的な臨場感で表現(再現?)してみせる。

まるで見て来たかのような映像表現を見ると、なにか居心地の悪くなってしまうmanimaniなのですが、この映画は不思議とその感じがありませんでした。まさに「見て来た」という設定の映画なのにも関わらず・・

それはそのフィクション性があまりにもあからさまだったせいでしょうか?
フィクションであるということはどの映画であっても自明のことだから、ことさらこの映画だけがあからさまということもないでしょう。





むしろ、この映画が想起させるものが、事件そのものではなくて、「他の映像」「複数の映像」の存在の可能性だったからなのではないかと、なんとなく思います。
この映画でも自前のハンディカムで撮影する兵士は複数いました。
実際にこのような極私的映像は戦場には相当数あるのではないか、そこには想像を越える内容の映像があり、あるものは編集され作品となるかもしれず、あるものはコメント付きでネットにアップされるかもしれず、あるものはおぞましさのあまり別の禍根を残すかもしれず・・・
この映画はそのような無数の映像のうちの一つに過ぎないのではないかという想像(もしくは錯覚)をかき立てるものだったと思うのです。






あるいは先取りされたドキュメンタリーだと考えることもできるでしょう。実際に兵士が撮影した映像から、このようなドキュメンタリーをつくることができるかもしれない。そのときできるであろう作品を、実体に先んじて模倣してしまった映画なのかもしれません。

そのような、リダクトされない映像の存在を指し示すとともに、あろうことかその映像はこのようなものだと予想してしまった、その2点にのみなにかを賭けた映画だという印象を持ちました。
その点では、イデオロギーも人種的偏見も戦争による極端な世界観もまったく統一する意思なく荒削りで放置されている感のあるこの映像に、悲観しながらも映像的良心を見たのかもしれません。

少なくともスピルバーグ『プライヴェート・ライアン』などのような居心地悪さはワタシは逃れることが出来ました。(と突然引き合いに出す)

******

しかしイラクやアフガンはどうなっていくのか。
世界の混迷は人間自身の手に負えないほどになってしまっているのでしょうか・・
映像が世界を救うことがあるでしょうか?
(その価値が人間にあるか?とロメロは『ダイアリー~』で問うているんだけれどね)





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「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」ジョージ・A・ロメロ

2008-11-24 02:15:02 | cinema
ダイアリー・オブ・ザ・デッド プレミアム・エディション [DVD]

ジェネオン エンタテインメント

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ダイアリー・オブ・ザ・デッド

2007アメリカ
監督・脚本:ジョージ・A・ロメロ
出演:ミシェル・モーガン、ジョシュ・クローズ他


非常に面白かった。
よく出来た映画だった。
感動した。

*****

宣伝文句に「新感覚:体験型サバイバルムービー」とあったが、そのような疑似体験的映画では決してなかった。

その惹句が意味するところが、既成の映像的リアリズムの制度(固定カメラ、スムーズな移動=カメラの存在の隠蔽=特権的視点)に対して、それを覆す(揺れ、手ブレ、不器用なズーム、未編集=撮影者の存在の明示=私人の視点)ことによって、逆に新たなリアリティを生み出すという、制度の解体/再構築であるとするならば、『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』はそのようなリアリティの構築もまたなんら従来の制度の構築と変わらないことについてをさらけ出す、いわば制度の解体/再構築についての映画となっている。

映像表現におけるリアルはつねに作られた制度であることを、究極のフィクションである死者の蘇生をモチーフに様々に変奏してみせるこの映画の痛快な面白さは、その視点の複雑な入れ子構造にある。
この映画はそれ自体、登場人物であるジェイソンが撮影し、デボラが編集したDeath of Deathという映像作品として、映画内映画の形で提示される。その結果『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』に関係する視点は次のようなことになっている。

1 被写体である登場人物たちの視点
2 人物を写す者の視点
 (主にジェイソンによるもの、ときにTV、インターネット上画像、監視カメラ映像の撮影者)
3 撮られた映像を編集する者の視点
 (主に編集に関するデボラのナレーションとして登場する。)

通常はこの2と3を隠蔽して1と観客の視点を一致させるのが映画の暗黙の制度であるならば、この映画は劇中に2と3を登場させることにより、構造的に映画を超え、映画(制作)についての映画となっている。
そのうえ、被写体たちがゾンビ禍から逃れつつも映像の撮影と編集を行う製作チームであるという設定により、一連のドキュメンタリー論(写す側と写される側の両方の立場での)が展開されることで、さらにそのメタレベルを複雑にしている。

付け加えるならば、我々は2と3を示されることによってことさらに、その2と3を映画内に仕組んだ、もう一つ上のレベルにおける2と3の存在(すなわちロメロのチーム)を想起せざるを得ないのはいうまでもない。

この多層感には思わず目眩を感じる。
目眩は単にハンディカメラの不調法なパンによるものだけではなさそうだ。
冒頭映画の開始の瞬間からこの目眩を感じることが出来るこの作品は、
メタフィクション/ドキュメンタリーの傑作であろう。

*******

え~、でもぉ、そんな映画は実はいくらでもあるじゃないか、
特にゴダールとか言う人の映画なんかに。。。

・・・そうなんだけどね、この映画の場合は、またややこしいことに人物たちが自分たちで撮っている/撮られているという状況について、不安になったりうざがったり使命感に燃えたり批判したり賛同したり、あれやこれやといろんなことを言うんだよね。よみがえる死者という状況をめぐるドキュメンタリーを作りつつ、ドキュメンタリーを作るとはどういうことかを話し合ったり、時にはいま撮ったばかりのデータをパソコンで編集してみせたりする。その過程もまた映っているわけで。
でもよく考えると、その過程を写す、という過程をロメロが写しているわけで・・・

なんだかゴダールよりもずっとスマートであるような気が。

もちろんスマートでないゴダールというのは
彼にとっての褒め言葉であるのかもしれないがね。。。。

****************

・・・というようなことは、たしかにこの作品の面白いところなのではあるが、
実はこいつに惹かれるのは、もっと別のところに理由が潜んでいるようにも思えてならない。

死者の禍々しい復活、その様態(動きが鈍いとか頭を吹き飛ばせば再度死ぬとかさ)・・・
原因も帰結も明かされないその基本モチーフであるゾンビという設定自体が
なにやらものすごく魅力的なのだ。
なんなんだこの感覚は??

この単純なアイディアが、第1作『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド/ゾンビの誕生』からこのかた、尽きせぬ変奏を許しながらも、一本で~んと根っこに横たわっている。
そして幾度とない変奏の末に、そのモチーフはなおも有効であることが今作ではしっかり証明されているのはなんとも感動的である。

そのうえ今回の変奏は、メディアやネット文化の強みと弱み、ドキュメンタリーとフィクションの境界の曖昧さ、極限状況での人間の振る舞いの変わらなさ、そして映像文化の目的についての信仰への疑問、等々と、もう時代のモード詰め込み放題である。

モチーフの魅力と
変奏の自由度
この二つにすっかり酔いしれてしまった95分(!)であったのだ。

さんざん書き散らしておいてなんなんですが、
もう理屈抜きで面白いんですよね(結論がそれかいっ?)

しばらくは、ゾンビ設定の本当の魅力とはなにか?とか考えていそうだwa。。

******



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ビリー・ジョエル@東京ドーム

2008-11-19 01:24:25 | music
あら?写真が横だ;;

2008.11.19tueビリージョエル@東京ドーム
行ってきましたよ~

一昨年に続き2度目ですが
今回は日本公演はこの1回のみ!
初来日から30周年ということで記念ライブ的なことらしいです。
30年前の中野サンプラザ公演のチケットを持っている人は
応募+抽選でバックステージでビリーに会えるという特典もあったそうですよ。
いいなあ
30年前はワタシ10代半ば。
ワタシがビリーにはまるほんのちょっと前のことですね

セットリスト的には一昨年の公演と大差なく
バンドも多分同じで
内容はまあこんなものかなと余裕をかまして聴きました。
そのせいが終盤ちょっと眠くなっちゃったんですけどね。
でも、やっぱり昔の曲はいいなあと感慨深いものがありましたですよ。

1曲目は日本のファンサービスでいきなりstrangerでした。
これは感涙ものでありますが、中盤に聴きたかったという気もします。
結構遅れてくるお客さんも多いので客席がしばらくわらわらと落ち着かなかったのもあって。

日本向けということで、Just the way you areとかHonestyはしっかり入っていた反面、いかにも日本向けでないcaptain jackとかbilly the kidとかはやらないのが残念です。
あとmaiami2017とかsay goodbye to hollywoodとかI've loved these daysとかそのへんのin the attick系もやらないのが残念です。

うろおぼえセットリスト順不同
The Stranger
Angry Young Man
My Life
Just the way you are
The Entertainer
New York State of Mind
Zanzibar
Don't Ask Me Why
Honesty
We Didn't Start the Fire
She's Always a Woman
Movin' Out
Allentown
Pressure
It's Still Rock'n'roll to Me
You May Be Right
Only the Good Die Young
Piano Man


こんなもん?
もうちょっとやったような気もするけどなあ・・・
イノセントマン以降の曲はあまり知らないから
曲名がわからないのもあったかも

****

やりそうでやらなかったもの
Big Shot
Scenes from an Italian Restaurant
The Night Is Still Young(やったっけ?)

やらないだろうけどやってほしかったもの
Summer,Highland Falls
You're My Home
Say Goodbye to Hollywood
Vienna
Laura
If I Only Had the words

***

なわけで、ビリーに会いにいく第2弾を味わってきました。
できることなら
タイムマシンで70年代にもどり
ビリーのライブを観たいところです。





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滅多にやりませんが

2008-11-17 15:00:34 | diary
時には時事ネタとか

●某前幕僚長の論文

・・を読んでみましたが、あれは論文ではなく、「放言」だと思いました。
おせじにも「論理の文」ではありませんでした。

ご本人は世間の正義である「言論の自由」をいいように使って
自分の言論は世間一般の通念上も許されるだろ?と我が物顔に主張していますが、
その感覚は、某新興宗教の類いが二言目には「科学」とか「事実」とかいうのと似ています。
そういう「相手方のキーワード」を盾に身を守ろうとするのは、本筋の論拠がまっとうではないからこその防衛本能の発露なのです。

言論は自由です。しかし、事実誤認、我田引水、牽強付会の自由が認められているのではありません。
公人が私人として公式見解と反する発言をしたことも別の問題としてありますが、真に責められるべきはその論の内容が不備である点です。

処分の要否についてはその根拠は不明確だと思いますが、「私はなにか間違ったことをしたでしょうか?」という問いには、
「あなたは間違ったことを書いたという点で間違っている」
と応えることが出来ます。
マスコミは、この論文のどこがどう間違っているのかを徹底的に論破していくべきです。(それも、できたらS経とかY売とかでやってほしい(笑))

歴史は人文科学であって、心情や信条の問題ではないのです。
そういうことを理解できない人が大勢いることをとても憂慮します。
そしてそういうことを理解するのが大人の社会の大勢だということを、マスコミはしっかり示してもらいたい。



かの人の発言には他にも様々に細々と矛盾している点がありますが、胸が悪くなるので指摘するのはやめます。



●定額給付金

・・について、別に目新しいことを思っているわけではありませんが・・・

景気対策ならば、所得制限は不要でしょうし免税点以下の世帯への給付もなくてもいいでしょう。
生活者対策ならば、逆のことが言えますね。

まずどっちなんだい?という疑問もありますよね。
後者ならば当然低所得者の補助ということになって、かつ、一人当たりの額が少ないので、日々の生活費に消えるだけで景気対策になるとはどうしても思えません。

そのうえ将来消費税増税となるとねえ・・とてもぱーっと使う気にはなりませんねえ。
それに「辞退」って・・ありえんでしょ^^;


そもそも2兆円の使い道としてよい方向なのか疑問です。
雇用・福祉・安全に直結する政策にまわしたほうが、安心してお金を使える世の中になるような気がしますが。。



。。。ということとは別にですね、
「丸投げ」の件で、A生総理が
「いいじゃないですか地方分権だし
と言ったようですが、これまた先の某前幕僚長の「言論の自由」と同じ精神ですな。相手方のキーワードで言いくるめるという。。

意訳するならば、
「あんたがたいつも地方分権っていってるでしょ?これは地方に任せるんだから、あんたらの望む通り。もんくないでしょ?」
という論法で、これはその論の是非以前に、
「品位のない」
やりかたです。
と同時に実は自分に後ろ暗さがあるからこその自己防衛なのです。(断言)

これまではどちらかというと、マイノリティ/サブカルチャーが、メインストリームに対して、羨望の裏返しの敵意をぶつけるときにしばしば用いられたのがこの「相手方のキーワード」による攻撃だったわけですが、いまや政治や防衛の中枢でもポピュラーな心性となったということですかねえ。やれやれ

上記二つの事柄がこんな風につながっていることに対して、ワタシは背筋がぞっと寒くなるわけです。



●ところでオグシオ
・・はかっこいい。
ペアの最後の試合で優勝を勝ち取るのはすごい。
それに、自分自身の目標や動機付けに正直であること、目標が違ったらペアを解消すべきであること、その判断を両者で合意できたこと。それもかっこいい。

学ぼう。

でも写真集は買いませんし、バトミントンは始めませんけど。


●ひき逃げ
多いですねえ。
でも・・・ワタシもやばいことしちゃったら、反射的に逃げてしまうんじゃないかとこっそり思っているんです。

昔ですけどレンタカー借りてレンタカー屋さん出るところでもうガードレールにこすりつけてドア凹ましたとき、とりあえずそのままクルマで走り去ったことがあります。まあ、あまりに恥ずかしくてでしたけど。
そのあとちゃんと警察に連絡して出頭?しましたけどね。

それから~先日某ライブハウスのトイレの洗面台を大破させちゃったときも、しばらく崩壊洗面台を前にため息ついてましたからね~
あのまま逃げるという道もあったわけですけど、まあ、5分くらい考えて自首しましたけどね。

なんかね~追い込まれると「逃げる」と言う発想が生まれるって、これは人間の本能なんじゃないかしら?って思うんだよね。
社会というのはやっぱり本能とは基本乖離したところに出来上がっていて、人間は本能と社会の両方に属しているので、いきなりこういう場面で葛藤して、どちらかに倒れる。
社会は当然社会的責任を果たせって命令するけれども、本能は逃げてしまいたいって思うんだよね。

う~む、結論としては・・絶対許しがたい行為だけれども、でも逃げる心持ちというのもなんか身につまされてわかるって感じですかね。。。


【追記】
●某Tヨタ自動車相談役
・・の、マスコミに報復してやろう発言。

これは脅迫ですよね。犯罪です。
これは体質なんでしょうかね。このようにして下請けをコントロールして来たのでしょうか。お金を引き上げたらぐうの音もでないでしょという、この世の経済のもっとも冷酷なところを平気で利用する。そのことに慣れているという印象をもちました。

マスコミというのは善かれ悪しかれ「公器」なわけです。
でも政治や経済の勝ち組たちは「道具」だと思っている。
このことをはっきり言ってしまったわけで、某I原知事の言葉を借りるなら
ここにもバカ正直なのがいたということなのでしょう。

これを機に、マスコミの論調もコントロールされているのだから、情勢を見極めるには受け身の情報だけではだめだ、という認識に社会が動いていくとよいのかもしれませんが、、、、、それはそれで、なにやら気色悪い感じもします。

とにかく、それが現実だとしても、思っていても言ってはいけないことを平気で言ってしまうという点で、この人物の度量が知れたわけで、そういうのが大企業の中枢に現れる世の中になったんだな。。
一般に、高度成長期後の日本は人材の育成に失敗していると思うけど、こういうところで感じるんですよね~

相談役も座長も解任がふさわしいと思う。
それに相談役ってどういう役職なの?(世間知らず)




以上、個人的な放言でした(笑)
言論の自由に免じて論争を挑まないでください(苦笑)








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「君は君のダンスを踊る」mayuluca

2008-11-16 01:32:22 | music
君は君のダンスを踊る

インディーズ・メーカー

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mayulucaさんの記念すべきインディーズCD
望まれてCD制作ができるというすばらしい環境で作られたこの作品は、
今のmayulucaさんのポテンシャルをよく表現したものになっていると
思います。

あえてiPodには入れず、CD音質で聴きたいと思います。

***

で、スゴい贅沢なアルバムだなと思うのは、
通常ライブでは歌はmayulucaさんの声だけなんだけど、
アルバムでは自身によるコーラスが入っているということ!
単純なことだけれど、これはアルバムでしか体験できないことで。
(あたりまえだ)
そうか、こういうハーモニーがきっとライブのmayulucaさんには聞こえているんだ~、と想像する。

****

君は君のダンスを踊る
このリズムで阿波踊りが踊れるとご本人がどこかで言っていたww
ギターのミニマルパターンが心地よいけれど、そこに
分節化されたボーカルが、歌うことへのさりげない決意表明を載せていく。
1曲目にふさわしいですね~
まんなかの複雑にコーラスがエコーのように絡むところが気持ちいい。


おひさまの居場所
これは大好きな曲ですが、めずらしく?サビがはっきりしている曲で、
構成感があって、mayuluca的には異色なのかもしれない。
かぶさるギターのアレンジもグッド。。
ちょっとテンポが落ち着き気味かもしれない。

おうちへ帰ろう
仮題ですと言っていたけれど結局本題になったんですね(笑)
これもすごいよいですね。これはmayulucaさんらしい節回し。
フレーズの落ち着き方が独特なんですよね。
コーラスもよいですね~
後半のリズムセクションのチープさがよくて、クレジットみると
「ホッチキス」とある。いいですね~
(正しくは「ステイプラー」よ?)

dula dula
これは聴いたことあったかな~?
すごいですよ
歌詞が疑問形ばかりです。
センスいいですね
ギターのパターンはずっと半音不協和音アルペジオで、
そこに載せるボーカルラインで微妙なコード感を出していくという、
マジック。

昼下がり
やっと歌詞がわかった~けど17×2=34文字しかなかったのね
それでも覚えられなかった(笑)
これはですねえ、歌会ですね。短歌を永々と読む、あの感じですね。
そういう歌の伝統に属する歌です。

チャイム
これはmayulucaさんのCD-R作品「shuppatsu」にも収められていた代表作。
だいぶ落ち着いた雰囲気に仕上がっている。
ライブだともうちょっと流れる感じがあるかな。

出発
これも同じく代表作。
CD-Rとだいたい同じ雰囲気になっているかな。
物語性があって情景が目に浮かぶ。
最後のほうで、バスのなかでまだ見えぬ街におびえていた
っていうところがあって、この一節によって、
ほわほわしたメルヘンを逸脱しているところが好きです。

花ヲ見ル
これも同じくCD-R収録。
いい曲です。さらにエモーショナルに仕上がっていると思います。
とくに後半、ぐっときます。
花を見るということについては、そんなに言葉を費やさなくても
これだけのことが言えるんだという、
作詞の見本のような曲ですな。

ほんとうのこと
これは先の「昼下がり」と対比してみるといいと思うんだけど、
たくさんの言葉を数珠のように紡いでゆく曲です。
こういう曲のメロディってどうやって覚えるんだろうと
不思議です
これだけ饒舌なmayulucaさんをみるのも不思議です。

ひかりの時間
タイトルだけで合格点クリアですね。
最初のフレーズのメロディはどこかできいたことあるなww
と思いつつ、これまた俳句的言葉に酔いしれて、トータル許されるでしょう。

****

ということで、10曲45分弱のmayulucaワールドでございました。
このあともなにやら怒濤のように新曲を作られているようですので、
すげえなあ、才能ある人は~と
うれしいやらねたましいやら複雑に喜ぶmanimaniなのでした。

まあ、対抗しても勝ち目はないので、いちファンとして
つつましく応援しようではありませんか。。。

とにかく
祝!リリース!!
でございますよっ!!


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ツイン・ピークス エピソード24

2008-11-16 00:51:54 | TWIN PEAKS
ツイン・ピークス ゴールド・ボックス【10枚組】【初回限定生産】

パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

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1991アメリカ
監督:ジェイムズ・フォレイ
製作総指揮:デヴィッド・リンチ、マーク・フロスト
脚本:バリー・プルマン
音楽:アンジェロ・バダラメンティ
出演:カイル・マクラクラン、マイケル・オントキーン、ジョアン・チェン、パイパー・ローリー、シェリル・リー、シェリリン・フェン、ララ・フリン・ボイル、メッチェン・エイミック、ジャック・ナンス、エヴェレット・マッギル、キミー・ロバートソン、グレイス・ザブリスキー


ツインピークス・エピソード24

アニーが登場する。
アニーはノーマの妹である。
妹がいたとは初耳である。
しかも修道院から出て来たという。
う~む、これ以上人物増やそうという根性がすばらしい^^;
しかもアニーは後に・・・おっとっと


ジョシーを亡くしたハリーはもうボロボロに
ブックハウスの奥にひきこもり酒浸り
こんなハリーは初めて見る
気遣うクーパーたちにも罵声を浴びせる
もうぼろぼろだ
純情なヤツの純愛の終焉だからしょうがない

しかし、そのジョシー
遺体の重量が30kgしかなかったと検屍で出る。
ぞくぞくっ
ピークスらしい怪しさ。

ピークスらしいといえば、
ブリッグス少佐の首筋にできた痣
これに丸太おばさんが反応する
彼女の足にも似たような痣があるのだ!
痣をクーパーに魅せるふたり。
二人に共通するのはある体験
森、閃光、フクロウの声、そして数日の失踪
これは何をいみするのか??
(う~ん、これぞピークス臭!)

もひとつ、
ウィンダム・アールはこんどはドナに接近する
ドナパパの留守に、パパの旧友をかたって家に上がり込む
ドナはアールに手紙と小箱を渡される。
パパが帰って来て、訪問者の名を告げると、
そんなバカな・・そいつはもう何十年も前に死んでいる。。
アールはどうやってその死者のなを知ったのか?

う~ん、いい感じだ。

***

三人娘は、手紙にあった召喚状に従い
ロードハウスに集結する。
ちぎれた紙片を寄せ集めるとぴったりとくっついて
一枚の紙になる。
そこには謎の詩が書かれていた
なにこれ?気味悪い。。。

なんかこの3人が同時に画面にでることって滅多にないので
すごく不思議な画面。
ドナとオードリーはクラスメイトだけど
シェリーは違うしな。
この3人のお友達感覚というのはちょっと不思議だ。

その3人娘に関係ありそうな話、
「ミス・ツインピークス」コンテストが開催されるというチラシも出て来た。
オードリーとシェリーは十分勝負できるが、ドナはどうかなあ(笑)
セカンドシーズンになって顔つきがスゴく変わったよね
おまけにアップになると顔がシミだらけだし。

ドナ役のララ・フリン・ボイルは、セカンドシーズンのあとの
映画版ではとうとうドナ役を降りたし、
なにがしかの限界が近かったんでしょうかしら??

**

環境保護キャンペーンでのファッションショーは
23話のところに書いちゃったけど、
24話にでてくるんでした。
イタチの本物が出てくるシーンが大笑いで。
いきなりディック・トレメインの鼻っつらにカプリと噛み付いて、
会場はもう壊滅的大騒ぎに(笑)


あと、ドナの家(ヘイワード家)にベン・ホーンが尋ねてくるシーンがあって、
ベンが奥さん(ドナのママ)に耳打ちするのを、はなれたところからドナが見ている。
まったく無言のシーンだけれど、これまたベンとドナママとの怪しい繋がりがひしひしと感じられて秀逸なシーン。
これもシリーズ初期にあったピークスらしい感覚。

という意味で、ひさびさにちょっと謎めいたリンチ的世界を味わえた回ではないでしょか^^



ツイン・ピークス―ローラの日記 (扶桑社ミステリー)
ジェニファー リンチ
扶桑社

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ページトップ↑にあるのは全作パックのゴールドボックス。
下↓はシーズン別バラ売り。
特典がそれぞれ違うので要注意


ツイン・ピークス ファーストシーズン

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映画版前日談
ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間

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ツイン・ピークス エピソード23

2008-11-14 01:41:20 | TWIN PEAKS
ツイン・ピークス ゴールド・ボックス【10枚組】【初回限定生産】

パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

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1991アメリカ
監督:レスリ・リンカ・グラッター
製作総指揮:デヴィッド・リンチ、マーク・フロスト
脚本:トリシア・ブロック
音楽:アンジェロ・バダラメンティ
出演:カイル・マクラクラン、マイケル・オントキーン、ジョアン・チェン、パイパー・ローリー、シェリル・リー、シェリリン・フェン、ララ・フリン・ボイル、メッチェン・エイミック、ジャック・ナンス、エヴェレット・マッギル、キミー・ロバートソン、グレイス・ザブリスキー


ツインピークス・エピソード23

前回終幕の、グレートノーザンホテルのクーパーの部屋にあった
白い仮面は、よりによって「彼女」のデスマスクだったのか!
なんて悪趣味なんだ。。
たまらんぞ

どうやって部屋に忍び込んだんだ?とかいう疑問は
抱いてはいけない
なにしろウィンダム・アールは天才なのだから

しかし、外見、どう見てもへんなオヤジだぞ、アール。

そのアール、ピークス3人娘宛に、3つにちぎった手紙のそれぞれのピースを送りつけ、「○日○時にロードハウスへ」とかいう招待状も同封してる。
う~む、なにをたくらんでいるのか??まったくわからない。
しかもその手紙、アール自身が変装して自分でくばってるのだ。そのへんうろうろしてよくクーパーにみつからないもんだなあ。


さてと、一方いきなり回復したベン・ホーンのもとに、怪しい、っつーか、さわやか過ぎて怪しいキャラの青年実業家が現れる。と、その青年、ちゃっかりとオードリーに目を付けてるよ。オードリーは最初警戒気味だったけど、ピクニックなんかに一緒に行くうちにちょっとまんざらでもない雰囲気に・・
オードリーだけは孤高のレディだと思っていたが、違う展開に?

ホーンはキャサリンに横取りされた森林開発計画を邪魔しようと、森にすむイタチの保護=環境保護のキャンペーンを張ることを思いつく。おお、エコロジーだ!
91年の時点でエコロジーはこういうネタになるような潮流だったんだよね。
(関係ないけどワタシそのころにエコロジー的仕事してて、世間の無理解のまえに愕然としていた時期なのよね~)

しかしこのキャンペーン、ふざけたもんで、なぜか講演会にファッションショーがくっついてる。それもルーシーとかアンディがモデル。保安官事務所協賛?
しかもそのファッション、ありえない~くらい田舎臭い。ほとんどモンティパイソンのランバーたちだ。(意外と関係あるかもね)


あとはねえ・・
ドナはジェームズに、気持ちの整理がつくまで放浪してこい!と引導を渡す。
きっと君のもとに戻ると約束して去るジェームズ
君たちは、ストーリーに貢献してるのかい?^^;

それからノーマとエド
エドはとうとうネイディーンと離婚話をしようとするが、
ネイディーンはもっか精神がトリップ中(いつからだったかもう忘れたよ)
高校生のつもりで、エドも恋人だと思ってるから、エドの話も進みゃしない。
ネイディーンはマイクと自分ができちゃったと妄想してるから
逆にエドに「アナタを傷つけたくない」とか言っちゃうし。
ノーマのほうは獄中のハンクにとうとう決別を告げる
こちらはシリアスだ。
まったくどうなるんだいノーマとエド。


で、と、
ジョシーの周辺を洗っていたFBIは、ジョシーの付き人(名前忘れ)東洋人を殺した銃弾と、以前クーパーを撃った銃弾が同じ銃からのものとつきとめる。夫アンドルーの殺害(未遂)、クーパーの狙撃、東洋人殺しがジョシーの仕業であることが明らかになってくると、保安官であるハリーはジョシーをどうにかしないといけない。苦悩だよ苦悩。

結局黒幕?トマス・エッカートに会いにいったジョシーを付けていくと、部屋のなかで銃声が!
踏み込むと、撃たれたエッカートと銃をもったジョシーが・・・
銃を向け合うジョシーvsクーパーとハリー
にらみ合いの末ジョシーは卒倒しそのまま息絶える

ああ、なんてこった
なぜかベッドサイドテーブルの引き出しのノブが大写しになり、
そこに苦悶する顔が浮き出してくる
そのアップで終幕


ああ、よくわからない!




ツイン・ピークス―ローラの日記 (扶桑社ミステリー)
ジェニファー リンチ
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ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間

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「ピアノチューナー・オブ・アースクエイク」ブラザーズ・クエイ

2008-11-12 23:32:00 | cinema
2005イギリス/ドイツ/フランス
監督・脚本:ティモシー・クエイ、スティーヴン・クエイ
製作総指揮:テリー・ギリアム、ポール・トライビッツ
出演:アミラ・カサール(マルヴィーナ)ゴットフリード・ジョン(ドロス博士) アサンプタ・セルナ(アサンプタ)セザール・サラシュ(フェリスベルト/アドルフォ)



クエイ・ブラザーズと呼ぶのかブラザーズ・クエイと呼ぶのかよくわからないが、
アメリカ発ロンドン定住の運命を辿ったアニメーション作家兄弟による、
実写+アニメーション作品

喜び勇んで観に行ったが、9割方爆睡(またかい)
くやしいので二度目の鑑賞にて9割9分は見れた。
(1分はうとうとしたってことですけど~)

****

クエイの他のアニメーション作品に観られたような(といっても数本しか観ていないが)、閉所恐怖的で非人間的な先鋭的表現はこの作品ではやや影を潜め、
絶えず水中を漂うかのような、青と逆光とソフトフォーカスを基調とした、
幻想的な表現が支配的である。

その違いは視覚表現だけでなく、例えば「ストリート・オブ・クロコダイル」が説話的次元をほとんど感じさせず、観るものを鋭く拒絶するなかでの凍り付く表現ダッタのに対し、本作では、謎めいた物語がまちがいなく中心に潜んでいる。

それゆえ、クエイ兄弟のアニメーションがもつ根源的恐怖に魅せられたものにとっては、本作はやや物足りないと思うかもしれない。
実写の中の書き割りであるドロス博士の島の風景は、相対的に作り物っぽく見えてしまうし、木こりのパペットの世界とフェリスベルトの困惑とはどうしたって別世界のように見える。

じゃあつまらないかというと、いや~ワタシは気に入りましたね~
ひりひりしたクエイも好きだけど、
こういうのも好きだ。

冒頭からカエルの足と、ドロスの声
「死んだ」(She's dead!)
このセリフは後になんどか繰り返されることになる。
イメージの回帰が一つのテーマであることがここに明かされる。

アドルフォとマルヴィーナによる冒頭のオペラとその中断は、
後にドロスによって企まれる謎のオペラで再現されることとなる。
劇をめぐる現実のさらに劇化。

回帰の主題は、どうやら失敗に終わったフェリスベルトによる救出劇の結果である、オートマタの中での生という形で成就する。
全く無意味な細かい動作の繰り返しを生きるフェリスベルトとマルヴィーナのモノクロフィルムはこの映画の結末にしてもっともおそろしいシーンである。

う~ん、おもしろい。

物語を明示的な説話行為として作品にもりこんでみせたクエイ兄弟の本作のチャレンジは、彼らの作風に新しいスタイルを持ち込んだといえるだろう。

【追記】
回帰の他に時間の逆転というモチーフもあって、
これまた見逃せないけど、意味論にすっぽり落ちることがない。


****

ビオイ=カサーレス「モレルの発明」レーモン・ルーセル「ロクス・ソルス」が下敷きといわれるが、インタビューでは「結果的にジュール・ヴェルヌ「カルパチアの城」に近くなった」と言っているので、そいつを読んでみたい。
確かに島の風景のタッチはどちらかというと、冒険活劇系、ジュール・ヴェルヌ、カレル・ゼマンとかもそうだけど、むしろ日本のウルトラシリーズや悪魔くん的感覚が呼び起こされた。うむむむ。そこはかとないチープな感じはその辺とのイメージの繋がりだったのか(笑)

そもそもオートマタというもの自体がすごくアナクロで、しかもそれが水(潮の満ち引き?)によって動いている。チープなのになにか神秘的。この感じはなんだろうか。からくり人形の類い、どうしてそこに神秘を感じるのだろう??

***

「モレルの発明」からの反映は、海辺に佇む女性という設定と、最終的に再現されるイメージの世界に中に生きるというアイディア、それから、「二つの太陽を見た」というセリフくらいだったと思う。あとアドルフォという名前は、ビオイ=カサーレスのファーストネームだ。

クエイ兄弟に期待するのはまちがっていると思うが、「モレルの発明」をそのまんま映画化してもかなり面白かっただろう。


「ロクスソルス」は未読(20年前からいつか読んでやろうと思ってるんだけどね)。ここにはオートマタに関わる事柄が関連するらしい。

「カルパチアの城」も未読。


モレルの発明 第2版 (フィクションの楽しみ)
アドルフォ・ビオイ・カサーレス
水声社

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ロクス・ソルス (平凡社ライブラリー)
レーモン ルーセル
平凡社

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カルパチアの城 (集英社文庫―ジュール・ヴェルヌ・コレクション)
ジュール ヴェルヌ
集英社

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****

ところで、冒頭の写真のシーン、あったっけ?(笑)記憶にないです。

ドロス博士のゴットフリード・ジョンは、ファスビンダー作品でも頻出するお方。クエイはファスビンダーの『アレクサンダー広場』でジョンを見て作品に抜擢したそうである。「アレクサンダー広場」を観れるというのがうらやましい。
ゴットフリードさんはドイツ人らしいので、「ゴットフリート・ヨーン」て読むのが正しいようなキモするが・・・

あとは~、そうそう、音楽とサウンドが秀逸で・・・、いや、音楽のほうはヴィヴァルディを除いてはかなりアナクロな劇判という感じで、これは狙ったな?
インタビューによると、音楽は書き下ろしではなく過去のライブラリから使っているとのこと。なるほど。

ヴィヴァルディのアリアはいい曲なのでCDを探そうと思っています。

Vivaldi: Nisi Dominus; Stabat Mater

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【追記】
あーそうだ、庭師たちのあの怪しげな動きは、どう見ても
だるまさんがころんだ、だ。



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ツイン・ピークス エピソード22

2008-11-10 01:36:53 | TWIN PEAKS
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1991アメリカ
監督:ダイアン・キートン
製作総指揮:デヴィッド・リンチ、マーク・フロスト
脚本:ハーレイ・ペイトン、ロバート・エンゲルス
音楽:アンジェロ・バダラメンティ
出演:カイル・マクラクラン、マイケル・オントキーン、ジョアン・チェン、パイパー・ローリー、シェリル・リー、シェリリン・フェン、ララ・フリン・ボイル、メッチェン・エイミック、ジャック・ナンス、エヴェレット・マッギル、キミー・ロバートソン、グレイス・ザブリスキー


チェスのコマの超アップからはじまるツインピークス・エピソード22は
ダイアン・キートン監督回。

意外にももう終わったかに見えた、ジェームズの逃避行のその後から始まる。
ジェニファー(だったかな?)は愛人と共謀してジェームズを夫殺人犯に仕立て上げる計画だったが、彼女はその家庭でジェームズに情が移ってしまい、すんでのところでジェームズを逃がしてやったのは前回までの展開だが、純朴なジェームズは、よせばいいのにジェニファーの家に舞い戻り、なぜ自分の愛情を裏切ったのか?と詰め寄る。そこを愛人に襲われ、殺されそうになってしまう。
そこへ駆け寄るドナ。ジェニファーは自分のしたことへの罪悪感やら、愛するジェームズが殺されそうだわで切迫し、追い込まれ自分の愛人を撃ってしまう。

こういう極限状態で愛情が錯綜し、思わぬ暴力が炸裂してしまうというのは、なんだかきわめてリンチ的な気がする。
誰もが泣きわめき、叫び、状況は入り乱れる。リンチ的状況をよく演出していた。


一方ウィンダム・アールはというと、あちこちの警察署に変なものを送りつけていた。ヴェール、ガーターベルト、クツ、ウェディングドレス・・なんなんだ?

その実体のほうは、山小屋でレオをいいようにあしらって服従させている。これはさすがだとは思うが。レオにへんな首輪をつけ、リモコンのスイッチを押すとうぎゃ~とレオが苦しむ。こいつをつかってレオを服従させているのだ。まるで孫悟空だ。

しかし悪の天才であるはずのアールが、猿股姿で尺八を吹きながらうろうろしてるのはどうかと思う^^;
危ないオヤジにすぎないのでは?という疑惑がふとよぎる。
おかしな変装をしてグレートノーザンホテルに忍び込み
なにやらオードリー宛の手紙を仕込みにくる。

あやうしピークス3人娘!?!


あとはねえ、
ジェシーをめぐる話。クーパーや保安官も身辺を調査し始めるがそこにいよいよ、悪の黒幕が登場する・・・名前忘れちまったよ・・・
いい加減登場人物の名前も覚えきれんよ^^;

それと、エドとノーマ、このふたりはまったくの善人だし
ほとんど何もしないで、ひたすら20年前の恋の行き違いに苦しんでいる。
なんとか幸せにしてやりたいよこの二人は。

そいから、ピートがチェスの名人だということが初めて暴露される。
そんな設定だったのか!?
チェスの手で殺人や災いを予告するウィンダムアールに対抗するため
クーパーのブレインとして協力することになった。
なんだかよくわからんが、大丈夫かいな??

それと、とうとうベン・ホーンの妄想南北戦争は
南軍の勝利に終わり、調印式。
ロバート.E.リーに扮したベンは、調書にサインをしたとたん気を失い、
息を吹き返したときには、元のベンに、現実世界に戻っていた。
なんなんだ。。。

***

チェスのくだりのあとに碁盤目模様のリノリウム床を映したり、
ピートの家でコーヒーを飲むときにクーパーがパーコレーターの匂いを嗅いだり(エピソード1参照(笑))結構芸が細かし。

しかし話の展開がないですな。


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ツイン・ピークス エピソード21

2008-11-09 23:34:48 | TWIN PEAKS
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ツインピークス・エピソード21

停電で電灯がついたり消えたりする異常な情景の中、
復活レオがシェリーに襲いかかる。オノもって。
シェリーは結構体はって逃げ惑う。
車いすに激突して床にダイブする。大丈夫か?メッチェンちゃん?
間一髪ボビーが帰還、レオがそっちに気を取られているあいだに
シェリーがレオの足にナイフをグサ(いたた)
雄叫び上げて森へ逃げるレオ
やれやれ、また問題人物がひとり解き放たれた~

というレオ復活劇の一方では
いよいよクーパーの身辺にウィンダム・アールの魔の手が迫る!?
ということで、クーパーの回想により
アールは天才で、クーパーの元相棒で、ある事件のあと頭がおかしくなり病院に入ったが脱走したことが、あらためて明らかにされる。

と同時に、クーパーの悲しい過去も披露される
ある女性を護衛するうちにその女性と恋に落ちてしまったこと
その女性はクーパーのミスで殺されてしまったこと
そして、
その女性はウィンダム・アールの妻だったこと・・・
しかも殺したのはアールらしいこと~~

うむむむ~

ここへきてとってつけたような状況説明の披瀝
ピークスはローラの死の謎解きから郊外の平穏の下の暗黒を暴きだすという
当初のダイナミズムを失い、新たな物語を導入しようとして
その魅力を発揮できないでいる。

伏線が昔からはられていたとはいえ、ここへ来てようやく思い出した感まるだしのジョシーをめぐる謎にも、突如死んだはずのアンドルーが実は生きてました~とかトマス・エッカートがいよいよ姿を現すか?と、にわかに急展開。

そしてさらに、もはや伏線らしさを装うことも放棄したようなジェームズの逃避行は、あわや殺人の罪をかぶせられそうになったところを逃げ切り、どうやら終わりのようだ。まったくもってなんだったんだ?このエピソードは??


そしてきわめつけ、最後に森をさまようレオが出会うのは、山小屋に優雅に潜んでいるウィンダム・アールその人である。謎の人物がいきなりカメラ目線で自己紹介する(笑)しかも意外と間抜け面である(笑)

ほんと大丈夫だろうか?このドラマ?

****

ラナとメイヤーが大げんかの末ラブラブになっちゃうとか、
ルーシーのはえたたきの妙技とか、見所は意外とある。
コーヒーにドーナツも健在だ。




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ヴィルヘルム・ハンマースホイ展

2008-11-09 00:07:21 | art
去る連休最終日に家族でいってまいりました
ヴィルヘルム・ハンマースホイ展@上野の国立西洋美術館
招待券があったもんですから・・

おおかたのひとがそうであろうように
ハンマースホイという名は初めて聞く
よのなかには知らないことのほうがはるかに多いということに
あらためて思いを至す。

なわけで、例によってまったくなんの事前知識もなく観たのですが、
ハンマースホイさんはちょうど19世紀と20世紀の境目で活躍したデンマークの画家だそうで。ワタシの世代の生まれたほぼ百年前に生まれた人だ。

100年前の北欧というのはどういう時代だったんだろう。
ちょっと調べてみたけれど、あまり主だった出来事はなく、
国力の衰退をなんとか生き延びている時代だったようである。

そんな時代でも、というかどんな時代でも自分の思う世界を表現する芸術家はいるもんで、そのことは自分が生きる上でなぜか励みになっているのだった。

・・なんか話が制御不能




絵については、だいたい時系列で作品が展示され、人物画からはじまり、風景画、家族や友人の肖像画、人が背を向けている部屋の絵、と変遷していき、最後には誰もいない部屋を描く静謐な作品となっていく。

部屋も家具や雑貨など生活の匂いのするものはいっさい排除し、壁、扉、床という基本構造のみを、グレー、茶、深い青などのしぶ~い色で描くという、およそ色気のないもの。

このモノクロ感的色彩の感じ、この静けさ、この薄暗さは、
う~~ん、ど こ か で み た よ う な・・・
・・と思っていたら、
ああ、そうだ。
タルコフスキー『サクリファイス』の室内の光だ
ゴトランド島の曇った空の光だ
と思い至ったのでした。

昔から、曇り空が好きでした。
雨は降らないけれども、なんともやるせない薄い灰色の雲が
空一面を覆う日の午後には
きょうはいい天気だ・・などとつぶやいたものです

そういうアンニュイに居場所を見いだした人ならば
ハンマースホイさんの絵の光を
深い一体感をもってみることでしょう。


11月21日までだそうです。
【追記】↑間違い!!12月7日までです!!


***

ちなみに子供たちは早足で全部見てあとは出口近くのソファーにすわってだらだらしてました。
君たちには10年早いね(笑)

観終わったら御徒町方面へ出て、釜めし春で特上釜めしをいただきました。
すんげ~美味しかったですよ
美味しくて涙が出たですよ。
なんども通っているのに都度感動する釜めしでした~
(けど行く度に値上がりしている気もするが^^;)


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チャットモンチー レストランメインディッシュ

2008-11-07 23:43:00 | music
チャットモンチー レストラン メインディッシュ

キューンレコード

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満を持して出た~的ネーミングの本作(「メインディッシュ」だよ)は
チャットモンチーの08年武道館ライブと07年ツアーからの映像を収録した豪華版贅沢DVD

チャットモンチーの音はまえからあちこちで聴く機会はあり、
まあそれほどでもないかな~と思っていたんだけど、
先日BSで彼女たちのライブを観てすっかり気に入っちゃったんですよ。

なんというか、かわゆかっこいー、という感じで、
キュートなところがツボな上に、けっこうミュージシャン的なツボもおさえた
かっちょいいスリーピースになっているのよね。
シンプルでよくコントロールされた等身大のバンドに原初の音楽衝動を感じるのですよ。


メインで唄いながらもギターをしっかりコントロールして、瞬間的にトグルスイッチをぴこっと切り替えてみせたり、ペダルも駆使する橋本さん、そのかわゆかっこよさにはしびれます。テクニックがどうとかいうこととロックであることとは本質的に違う次元のことなのだとあらためて知りました。

ベースの福岡さんはフェンダージャズベが異様に大きく見える小柄な方のようですけど、よく練られたベースラインを弾く人です。
あまりコーラスに参加しないのも、ベーシストらしいと思います。
ベースとボーカルって別のリズムが流れていて、だからバンドは面白いんだけど、そこでベーシストが唄うというのは、よほどの才能がなければできません。そこをよくわきまえて、ベースに専念すべき部分はベースで頑張るという姿勢に好感が持てます。

ドラムの高橋さんですけど、これは非常に優しい心配りのドラムという印象です。コーラスのほとんどはこの人がやっているんですけど、そのせいもあってか、歌を決して邪魔しないリフをたたきます。で、さりげなく左手のスティックが逆持ち(上下逆に持って、持ち手の太いほうで太鼓をたたくのね)なのが、かっこいいですね~

この3人が、たった3人で武道館に音を響かせるのは、本当に見物です。一人でギター弾くのも心細いもんですよ~ちょっと間違えればスゴく目立ちますからね。
それを乗り越えてしっかり実力を出している彼女たちは、実はなかなかの高水準にあるのだと思います。



曲でいうと、やはり今のところ最新のアルバムである「生命力」からの曲が群を抜いて出来がいいと思います。業界がガーリーポップに求める世界観をから適当に離れて、自分たちのやりたい曲をやれているのかなと思います。「親知らず」「シャングリラ」「橙」などは、ありがちな恋愛ソングとは一線を画した、虚飾のない言葉遣いで、良い出来です。

アルバムも、全作「耳鳴り」にくらべても圧倒的に「生命力」の出来がよく、これはこの先辛いかもしれないし、もしかしたらまだまだ突き抜けていく力があるのかもしれないし、その辺の未知数なところも魅力です。


CDなどでいまひとつ~と思っている人も、機会があったらライブ映像を観てみてください。
きっと印象が変わりますよ~~


↓最新シングル
染まるよ
チャットモンチー,福岡晃子,高橋久美子
KRE(SME)(M)

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↓よい出来のセカンドアルバム
生命力

キューンレコード

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↓メジャー1stアルバム
耳鳴り
チャットモンチー,橋本絵莉子,福岡晃子,高橋久美子
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芝田文乃写真展「いったりきたり日記/2007年版」

2008-11-07 12:39:00 | art
もうすぐ終わってしまう~ので
あわてて書き書き。


芝田文乃さんは写真家でポーランド文学翻訳者でもある方。
ワタシはさいしょ、スタニスワフ・レムの小説の翻訳をやってる方、という認識でおりましたが、サイトなどを見るに、写真もやられているということを知り。
のみならず出身校が同じで、出身県も同じで。

というわけで昨年の「いったりきたり日記」展におじゃましてみると、
共通の知り合いも多数いるらしいことも判明し
いや~世の中ふしぎなところで人はつながっているもんです。


さてさて、写真ですけど
いわゆるアーティスティックな写真というかんじはしません。
作為のない現実の一こまを切り取った風景や人物が
ノートリミングで提示されます。

よくぞこんな瞬間があったな/撮れたなと思う反面、
それはどこにでもありうるなんでもない非特権的な風景でもあります。

撮った者の主観は消え入りそうなくらい希薄で
でもさりとて「これがありのままの現実です」という映像の欺瞞には陥らない
そんな微妙な位置にある写真たちでありましょう。

そういう微妙さをしれっと体現してしまうのが写真の面白いところです。
写真は面白い。


なんて構える必要は実はなく、
被写体となったモノや人の有様に思いをはせてみたり
絵としておもしろいよな~と笑ってみたり、
そういう気楽な楽しみで接するのがよいのかなと思ってみたりもしました。


まどろっこしいですけど、そんな感想でした。

新宿三丁目で11月9日までですので~
詳しくはこちら


****

会場で流れていたのは蜂谷真紀+加藤崇之の即興演奏CDだと思いますが、
・・・ものすごくなつかしい音がする!

昔はこんな類いの音楽をやっていたなあ(回想モード)
いや~まったくもってなつかしい
かきむしるギターにからみつくボイス

我々の先達にはフレッドフリスやその周辺のひとびとがおり
さらにさかのぼればフルクサスとかジョンケージとかにもたどりつくだろう

今もまだこういう作業は有効なんだろうか?
形を排した発音の場は、人々の意識のどのへんを変えるのだろうか?

***

そういや会場でもらったチラシをそのまま書き写してみます↓

板倉克行pf.リーダーライブ!
11月29日(土)@Jazz gallery「ときみつうし」(中野ピグノーズ内)

open 19:00 1ststage 20:00~ 2ndstage 21:30~
蜂谷真紀vo.
板倉克行pf.
芝田文乃 スライド上映

セルビアの詩人カラノヴィッチの詩にインスピレーションを得たオリジナル曲を、映像を交えて本邦初演いたします!

料金:ワンステージ2000円(2オーダー付き)
   2ステージ3200円(2オーダー付き)


ワタシは行けるかどうかまだわかりません~





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