湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

全力疾走と大失速の記憶

2008年05月16日 | 日常生活
 昨夜はジロ観戦のためにブリヂストン号にて鎌倉の実家へ。先日は家の用事のついででしたが、昨夜はジロのみが目的。結構ぎりぎりまでアパートにいたため、開始時間に間に合うようにめずらしく重いギアを踏んで頑張って走りました。

 ところで夜にここらの海岸線を走ることって僕はそんなに多くないんですが、通勤なのかトレーニングなのか、それともその両方を兼ねたものなのかはわかりませんが、あれくらいの時間でもロードで結構なスピードで走っている人っているものなんですね。たまたまなのかもわかりませんが、明らかに追い込み気味で走っている人を昨夜は3人ほど見かけました。なかでも、握っているのはドロップのフラット部分でしたが、上体を低くしてハンドルを引きつけるようにガンガンに踏んでいた人はかなり迫力ありました。まさに闇を切り裂くといった感がありました。

 その人ほどではないですけど、頑張って走ったので滑川の交差点に着いた頃には僕もかなり息を切らせていました。距離は8kmくらいでしたが、足にはしっかり乳酸たまってましたし、心臓もバクバクしてました。そういう走り方をしたから当然なのですが、なんだかとても新鮮な感覚でした。普段はそんな走り方をすることはまずありませんから。とくにフラットな道では。

 滑川の交差点からはそれまでの半分くらいのスピードで、のんびりと鎌倉の細道を通って実家まで走りました。そのときにふと、学生の頃に一度だけ川崎競輪場で1000mTTをやったときのことを思い出しました。ピストを借りて、自転車用ではない普通のジャージ&Tシャツでがむしゃらに全力疾走したのですが、おそらく無酸素運動のリミットである40秒を過ぎたあたりで大失速。最後はありえないくらいの遅さでゴールしました。自転車から降りたときは、常套句ではありますが、本当に心臓が口から飛び出すのではと思えるほどに鼓動は速く、息はゼーゼー、足はよろよろでした。そして、その日は見事に1日ずっと体がおかしかったです。そんなことははじめてでしたから、千トラって本当にきつい種目なんだと心から感じたことを今でも良く覚えています。

 と、そんなことを思い出したあとだったので、昨夜のステージ終盤のバクステットのものすごい勢いの追い上げとその後の大失速にはちょっと笑えました。プロの選手つかまえて大変失礼ですが。まぁこちらはテレビの前の無責任な一観衆なので勘弁を。



 上の写真は、多分千トラで最後ヘロヘロになっているときのもの。かぶっているヘルメットが時代を感じさせますね。

 こんなこと書いていたら、なんだか久し振りにバンクを走りたくなってきました。すごく面白かったので。流して走っているときはですが。。。