湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

あら汁すすりながらブエルタを

2007年03月20日 | 日常生活
 この夜、ブリヂストン号で海岸線を走っているときに、ちょっとした段差を調子に乗って飛び越えたところ、ウエストバッグのボトルホルダーに入れてあったデジカメが空中に放り出されてコンクリートに叩きつけられてしまった。MTBで山道を走っているときにはそれこそ数え切れないくらいこういうことはあったのだけれども、さすがに舗装路でははじめてだったのでかなり焦った。気楽にシャッターを切るという点においてはボトルホルダー収納はかなり便利だったのだけれども、別な収納方法を考えないとちょっとまずいな。

 帰宅前に藤沢のスーパーに寄ったらいつも買うパスタが大幅に値引されて売っていた。ラッキー!と思って一袋カゴに入れたのだけれども、よくよく値札を見てみたら「取り扱い中止のため」の投売りらしくてちょっとがっくりきてしまった。僕はこの1.9mmの太めのパスタが一番の好みだったのに。他のもう少し細いものに関しては今後も続けて販売されるらしいけれども、細いパスタはどうもいまひとつ好きになれないんだよな。そんなわけで、だったら今日のうちに買いだめしておこうと5袋もカゴに入れてしまった。帰りはパスタ5袋以外の食材も詰め込んだビニール袋を片手にブリヂストン号で走ったのだけれども、あまりの重さにバランスをとるのが大変だった。よくよく考えればパスタ1袋って1kgあるわけだから、パスタだけで5kgもあったんだよな。たとえば、普通5kgの米袋片手にレーサーなんて乗らないものな。あぁ、疲れた。

 帰宅後はおつとめ品で半額になっていたブリの半端な切り身で、あら汁をつくった。ダシをとるために久し振りに冷蔵庫からかちかちの鰹節を出して、削り器でしゃかしゃか削った。鰹節が悪いのか、あるいは削り器の刃が悪いのか、はたまた腕が悪いのか、僕は花鰹のように薄っぺらくは削ることができない。削り器の引き出しを開けて、そこにたまっているのは吹けば飛ぶような粉末状のものである。だからダシをとるといっても、そのまま入れっぱなしなだけである。男ひとりの料理なんてそんなもんである。とにかくその粉末鰹節入りのお湯に日本酒を足して、一杯目は塩味のブリつゆにして、あとは味噌を足してあら汁にした。

 あら汁完成後はそれをすすりながら、少し前に購入した2006年のブエルタのDVDを観た。途中からはビールを1缶あけて、それをちびちび呑みながらヴィノクロフの熱い走りを観た。

 とまぁ、そんなふうに妙にだらだらと気持ち良く夜は更けていったのだった。