その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

とまとそ~す

2014-09-10 12:05:11 | 暮らし

立ち止まり 何をか憶う アキアカネ (by 夢屋)

『夢屋水田』の稲穂の上で、ノシメトンボが産卵を始めております。『夢屋水田』のヒメノモチは、苗作りの段階で箱処理剤(殺菌剤と殺虫剤の併用)を施していないので、『夢屋本田』のはえぬきの田んぼより、羽化するヤゴの数が多いような気がします。栽培中も初期一発除草剤と6月のいもち病予防剤程度の農薬使用量なので、ちょっとしたビオトープのような状態。昆虫たちにとっては、危険な砂漠の中に現れた小さなオアシスのような場所かも知れません。画像はアキアカネ…時たま小首を傾げる仕草が何か哲学しているようで、また愛らしいのであります^^;

『夢屋農園』の雨除けハウスで栽培している完熟トマトは、婦女子にとても評判が良く、「アイコ」「ガンバ」「コクミ」「トウィンクル」「ビタミンエース」といった5種類の中・小玉品種を栽培し、味比べをしながら主力となる品種を探している状態です。
しかし、これだけ植えてしまうと我が家だけでは消費しきれません。出稼ぎ先の『有機美人』がトマトソース作りをするというので、樹上完熟したものだけを厳選して大量に貢いでおります。『夢屋国王』も原材料ミツグ君に成り下がるのもシャクであり、『とまとそ~す』なるものに挑戦してみました。最も味の良い「トウィンクル」を夕方収穫し、湯むきして土鍋でコトコトと煮立てます。今年収穫したニンニクや鷹の爪、バジルを少々加えてみましたが、余計なことに最終段階で裏漉ししたので…ソースというよりは、トマトジュースになってしまいました。また明日、出稼ぎ先の婦女子に味見をして頂いて、加工技術に磨きをかけようと思います^^;


加茂水族館で撮影したミズクラゲの一種です。

秋の陽はつるべ落としの如く、夜明けもまた少しずつ遅くなり、『第2サティアン』で過ごす時間が次第に長くなりました。朝にニンニクやタマネギの植え床を少しずつ作り、秋作業を分散し、夕刻はツマミを作りながら、一方で加工品の試作を行う。他人には豆々しく働いているように映っているようですが、当の本人は、遊び半分、退職後の小遣い稼ぎの準備に本気半分…いや、最近では少々、本気度が増してきたような気もします。

忙しい、そして、他に楽しいことがある…料理に手間暇をかける御婦人が少なくなる傾向にあるようです。山形の置賜地方名物「丸ナスの漬物」でさえ、原料として「丸ナス」を店先に並べても売れず、わざわざ高価な瓶漬けにした商品が店頭に並ぶ昨今、漬物を食べるという食文化さえも廃れ始めているのかも知れません。
ならば、忙しい?婦女子のために食材の加工分野に展開すれば、小規模な農家にも生き残りの可能性が出てくる。まずは素材を厳選し、栽培技術を確立し、加工技術に磨きをかける。『無年金時代』のオジさんの生き残り術…まずは、「とまとそ~す、トマトそーす、トマトソース」…『夢屋国王』は独り言を繰り返しながら、カセットコンロの土鍋に向かい呪文を唱えるのであります^^;

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クラゲは地球を救う?

2014-09-09 17:03:23 | 暮らし

おもいでと 夏の終わりの なごり花 (by 夢屋)

花軸が伸び、畑のバジルも終わりを迎えようとしております。バジルソースには葉も硬くなってしまったでしょうか…それなら、乾燥バジルでも週末作ろうかと思いますが、最近、真空パックなど包装技術が向上して、乾燥剤があまり使われなくなりました。せっかくパリパリに乾燥させたバジルの葉も空気中の湿気で、あっというまにシナシナになってしまいます。これを解決するのも今後の研究課題のひとつではありますが…^^;

お酒が入ると余り物を食べない『夢屋国王』でありますが、今回の慰安旅行では「海鮮炉ばた焼き」がメインであります。同行の呑兵衛のオジさんや普段少食のオバちゃんも、山里ではそうそう口にすることが出来ない(スーパーでは売ってますけど…)海の幸を目一杯堪能しました。『夢屋国王』は狡賢いので、一品単価の高くかつ新鮮な「イクラ」や「サザエ」などを集中的に口撃しました^^;

家族にも何かしらのお土産を買わなければいけません。リニューアルされた「加茂水族館」で『クラゲこんにゃく』を売っておりましたので、家族のウケ狙いで早速買い求めました。舌によろしいものでは、普段は高くて買えないキンキ(庄内浜で水揚げされたものではないのですが…)を一尾購入し、豪快に捌いて夜の煮付けで提供しましたけど…。(クラゲ型のこんにゃくは、既に味付けされておりますが、正直なところ美味しくありません^^;)

旅行には『お土産話』が付きものですが、いい思いをしたことを得意げに話しても、オッカーに恨まれるだけなので直接的には話しません。それは、このブログを読んで下さっている方も同じこと。そこで、途中の西川町の物産館で売りに出ていた「お米」の話を一席。
ご覧のように1.5kg(10合=1升)700円であります。10升(15kg)で1斗。2斗(30kg)で半俵(ハンタラ)、1俵…60kgであります。700円×10×2×2=28,000円?
あのぉぉぉぉぉ~!平成25年産の「ヒメノモチ」の生産者売り渡し価格は、1俵当たり10,000円位だったのでは…?まぁねぇ、スーパーのお米が10kg当たり約3,000円として、1俵当たり18,000円…生産者の売り渡し価格は11,500円程であります。この餅米は、実に高価な商品でありますよ。しかしねぇ、ただこのまま店先に並べていただけでは売れないと思う。完売できれば、2.8倍の売上になりますが、もうすぐ平成26年産の新米が出ますからねぇ…。
山形県村山市の「ガールズ農場」なんかは、商売が上手ですよ。『ハーブ米』と称して、やはり300g程度だろうけれど、ワンコイン500円位で外売しますから^^;
オジさんたちは弱いだろうなぁ…鼻の下なんか伸ばしたりして…まぁ、売り手と買い手が良心に基づいて合意された契約行為ですから、何ら批判を受ける筋合いのものではありません。売り方ひとつなんだよなぁ~!

 

お詫びと訂正)初め、1.5kgと150gを勘違いし、280,000円と記載してしまいました。『大人の眼鏡』を掛けないで正味量を読んでしまったオジさんの失態であります。西川町の出荷された皆さん、大変失礼いたしました。お詫びし、訂正いたします。

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巨人・大鵬・玉子焼

2014-09-08 20:21:18 | 暮らし

見ているつもりが 見られてる? (by 夢屋)

この土日、『夢屋国王』は地元集落生産組合の慰安旅行でありました。60歳前後の稲作農家6軒10人の夫婦同伴の旅行であります。50戸程の集落で、6軒の農家で構成されている生産組合は、農業の衰退という時代からすれば珍しく多い方かも知れません。内、3軒は後継者が居ますから^^;

今年『夢屋国王』は、この生産組合の会計を仰せつかっているので、旅行の一切合切を取り仕切るコーディネーターであります。今回の目玉は、山形県西川町の「出羽屋」さんの山菜蕎麦と夜の海鮮バーベキュー、リニューアルオープンとなった鶴岡市の「加茂水族館」といったところですが、参加者には充分満足いただけたコース設定だったと自負しております。(エヘン!)

ちょっとしたサプライズなプレゼントは、鶴岡市(旧櫛引町)の「柏戸記念館」でありました。

昭和の角界の代名詞ともなった「柏鵬時代」を築いた横綱「柏戸」でありますが、一方の横綱「大鵬」の方が容姿的にも婦女子ウケが良く、千秋楽の相星決戦など、常に大鵬に負けているという記憶しか無いのでありますが、幕内優勝は横綱しか出来ないのだと少年に思い込ませるほど両横綱は強かった。山形県出身の力士が横綱にまで昇進するという快挙は、恐らくこれからも出てこないだろう。左で前廻しを取り、右で相手のハズ(脇の下)を押すという愚直なまでの速攻相撲…山形の県民性を体現した人のような気がします。

記念館に展示されていた横綱への「推挙状」なんて、そうそう拝めるものでもないのでUpしちゃいました。化粧廻しや旧鏡山部屋の土俵の復元など、入館料無料で少年時代の曖昧な記憶をもう一度焼き直すことが出来ましたよ。
途中、立ち寄った物産館などで、地元産品の売り方や価格などの調査も抜かりなくしておりますが、『夢屋国王』の百姓としての品格、力量はまだまだ力不足でありまして、なお一層の精進を誓ったところであります。(何のことやら…。)

お土産話は尽きることがありませんが、加茂水族館でお目にかかった「ゴマフアザラシ」が、シラ~とした目でこちらを見ておりますので、今日のところはひとまず終了…帰宅してから、庭に除草剤を散布したり、キンキをさばいたりと家庭サービスもしっかり忘れておりませんよ^^;

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オシャレな土曜日 Part2

2014-09-07 22:46:54 | 暮らし

あれ、今日の『夢屋国王』は、日本海湯野浜に旅行では…?

全国の昔女子高生ファンのために、取り敢えず予約投稿で『夢屋国王』のオシャレな土曜日の朝ご飯をご披露いたします。題して「たこ飯」

ふふっ、ちゃんと土鍋で炊き込みましたが、ちょっと彩りが見えづらいので盛り付けたところを巻頭に登場させました。お味噌汁は葉大根と残り野菜を入れて、本日は純和風…自慢のイレギュラーコーヒーを玄米茶に変えていただきます。

それでは、日本海へ行って参ります。というより、このブログがUpされる頃はホテルで出来上がっている頃でありましょうが…^^;

追記)ただ今、帰って参りました。
    土産話は、また後ほど…^^;

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枯れ木に花を…

2014-09-06 10:38:16 | 暮らし

交叉する ススキの道に 夢かける (by 夢屋)

肌寒い朝、まだ「マドガ♂」は♀を求めて飛び続けています。草刈り後のオヒシバに留まった♀の腹部はでっぷりと膨らみ、さほど飛翔力があるとは思えませんでした。♂もまた、大型の蝶類と違って、その飛び方は弱々しく、♀を探索する飛翔は、5m程度の幅を右に左にと繰り返し飛び続けるような、実に非効率的な飛び方であります。
ならば「マドガ」の幼虫の食草である「ボタンヅル」という植物が、♂が右往左往する場所近くにあるのではないだろうか…『夢屋探偵』は、そんな推理をしながら、田んぼの脇の藪の中を探し回るのでありますが、「マドガ♂」同様に「ボタンヅル」を見つけることが出来ません。ここ山形では、「ボタンヅル」以外の植物を食草にしているのではないだろうか…次なる大胆な推理をし、作業ズボンを濡らしながら藪の中を探す毎日であります^^;
興味の無い方がその挙動を見れば、一体『夢屋』は何をしているのやらと内心思っているのだろうけれども、声を掛けられたりはしません。万が一、声を掛けられたとしても「ションベンしようかと思って…。」などと適当に誤魔化そうとも思ってます。どうせ説明しても理解してもらえないだろうから…~~;

『夢屋国王』と同様に朝露に濡れる「ガガンボ」…大きな葉の陰にでも泊まれば良いのになどと声を掛けようものなら、「お前さんと同じ。構わないでくれ。」と言い返されそうでありますが…。

さて、そんな非効率的な朝の昆虫採集をする毎日ではありますが、突然思い立ち、庭木の「伽羅木」に7年振りでハサミを入れました。今は亡き、我が家の古老がその父から受け継ぎ、そして今は『夢屋国王』が引き継いだ庭木…「黒松とヒバは、大変だから切れ。」が古老の遺言だったような気もしますが、体力が許すならばとまだ切らずに、適当な(いい加減な)手入れをしております。
古老自慢の「伽羅木」は、40年程前、通りかかった植木屋さんに、当時30万円程で譲って欲しいと言われた物らしいのですが、古木となり葉が黄色になり、枯れてしまうのではないかと思い、ハサミで刈り込むことが出来なかったのであります。下草をむしり、堆肥などを施していたら、ようやく樹勢が回復し、今度は枝振りが分からないほどボサボサになってしまいました。垂れ下がった枝に支えなどを施しながら剪定してみましたけれど、画像をUpしないのは…恥ずかしいから^^; まだ、羞恥心というものが残っているらしい。
子どもたちには、私のもしもの場合を考えて、「どうせ管理できないだろうから、俺が死んだら切っていいぞ!」と申し渡してある。そうは言われても、私自身が切れないのだから、さぁ、残された子どもたちは、どうすることだろう。やはり、私自身で切り倒してやらなければいけないのだろうかなどと考えるオヤジでありますよ^^;

明日は、集落内の生産組合の慰安旅行。秋の日本海を眺めながら、海鮮バーベキューであります。少し栄養を蓄えてきましょうか。

 

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おけら

2014-09-05 19:07:32 | 暮らし

頭たれ みのり胸張れ ねぎの苗 (by 夢屋)

画像は、来春用に種まきをしたタマネギの芽生えであります。実に柔軟な肉体を持ち、前屈をしているようでありますが、これから芽の先端をはね上げ一本の苗になります。若い頃は、両手のひらが床に着いたものですが、最近は指先を床に着けるのがやっとの『夢屋国王』であり、ネギやタマネギの苗を見ているとうらやましい限りであります^^;
タマネギの苗はこのまま育苗し、10月下旬から11月初旬に定植します。1本ネギは育苗しながら雪の下で冬を越し、春先定植することになります。順調に育てば、6月下旬には「新タマネギ」として食卓を飾ることになります。

秋野菜の種播きは、漬物用の「山形青菜」とダイコンを残すのみ。カンカン照りの年は、せっせと水をかけ、雨の続く秋は畑の耕うんが出来なくて参ってしまう時節ですが、今年は適度な雨と農作業には涼しい秋を迎えており、秋作業も順調に進んでおります。

今夜の一品は「おから」であります。近所のスーパーでつまみを物色しておりますと、「卯の花」が目に止まり、無性に食べたくなって買ってしまいました。残念ながら、ニンジンは収穫前であり、ゴボウは…『夢屋農園』は粘土質の土壌のため、ゴボウだけは作れません。したがって、具材の野菜で調達できたのはネギだけ…ちくわとコンニャクも入れてますからそれなりに材料費を掛けた作品であります。今、こうして画像を見ていると、枝豆を入れても彩り的には良かったかなぁなんて思ってます。

買った時には、両手のひらに収まるような分量の「卯の花」ではありますが、こうして具材を入れると意外に膨らむんですよねぇ…残った分は、タッパに入れて明日また出稼ぎ先の婦女子にごちそうしてあげよう。
「お味の方はどうですか?」
「無礼者!!! 主夫歴30年の『夢屋国王』が作る料理にマズイものがある訳がない…。」とまた、パワハラを決め込むのでありますが…^^;

追記)ええ、表題を間違えた訳じゃないですよ。毎日婦女子にごちそうして、『夢屋国王』のお財布は、おけら状態でありますよ。えらいこっちゃ。

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ハンモック

2014-09-04 20:04:39 | 暮らし

しら露を 集め織りなす くもの糸 (by 夢屋)

内閣府は2020年までに女性の管理職比率を30%まで引き上げ、女性の活躍で日本の産業界を元気にするんですと…「女、子どもの出る幕じゃねぇ!!!」などと、強がっていたオジさんたちも小粒になってしまいました。ましてや女や子ども、そしてお年寄りにウケる商品造りをしないと売れ筋商品にはならない…管理職比率云々よりも、人口の半分以上を占める女性目線や提言を実行できる柔軟な発想力を男どもは持つべきなのでありましょうが…。

朝は肌寒く、今まさに「白露の候」…造形家であるクモの見事な天蓋の機織りであります。田んぼのいたるところに白い幕を張り巡らし、一般的に見られるクモですから、種の同定は簡単に出来るだろうと思っておりましたが、中々ピタリと当てはまるクモの名前が出てきません。姿、形やハンモック状の網から『サラグモ科』のような気がするのですが…。

彼女たちは、果たして何時間かけてこのハンモックを掛けたのでありましょうか?主要な縦糸を風で飛ばして葉と葉をつなぎ、続いて横糸を掛けていく。そんな作業工程を観察する時間の余裕も無く、ましてやどの程度の効率で獲物を捕らえることが出来るのか…『夢屋国王』は、彼女たちの努力の結果を見ているに過ぎないのであります。

さて、『夢屋国王』の出稼ぎ先の朝は、試作品の品評会から始まります^^; 今朝もピクルスの試食から…どこまでも婦女子ウケする商品開発を目指しているのでありますが、『夢屋国王』は実のところ酢の物が得意ではありません。まぁ、好き嫌いはないので、食べれない訳ではないのですが、好んで食べようとは思わないのでありまして、特に乳酸発酵したような漬物は「漬物にあらず。」と、身体には悪いと思っていても塩っぱい物が好きな東北人魂を捨てきれないのでありますよ。色合いなども考え、オレンジ色のパプリカとトマト、キュウリを使ってみました。すべて自家製の野菜であります。
「美味しそう~!」(女の子たち

「美味しそうではない!国王が持ってくるものは、すべて美味しいのだ!」とパワハラを繰り返す『夢屋国王』でありますが、自身で試食していないから恐る々々聞いてみる。
「美味しい?」(夢屋国王)
「美味しいです、これ!」(婦女子一同)…^^;
酢、水、砂糖、ブラックペッパーにローリエ、ニンニク一片…新たな加工品は、取り敢えず成功のようであります。

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タコの足、1,000円

2014-09-03 21:21:16 | 暮らし

死出の旅 穂首で見送る いなごかな (by 夢屋)

今朝、1匹のコバネイナゴがススキの穂に留まって高みの見物をしておりました。人間社会の喧騒をあざ笑うのか、はたまた、そう長くはないであろう自分の人生(虫生)を哲学しているのか…。
昆虫たちにも病気があって、家畜として飼育されてきたカイコガでは、軟化病・硬化病、微粒子病などが知られております。人間と同じように、その病原菌は、カビであったり、細菌・ウイルス、原虫であったり様々ですが、カビで病気に感染した昆虫が、周辺の植物のより高い所へ移動するという行動が取られることが知られていて、人間本位でその理由を考えて、カビの胞子を遠くに飛ばすため…などと解説する人もおります。カビの毒素(成分)が昆虫の脳を刺激するとすればこれもまた面白い現象ではあります。


これは、タコじゃなくてトウモロコシの気根

友人『ノロ君』の隣に住む『悦ちゃん』のご主人が、ミズダコとイナダを釣り上げて来ました。アジやイナダを狙っての釣行だったらしいのだが、彼の竿には大型のタコが掛かり、これが船底に張り付いて取り込むのにかなり難儀したらしい。「今は市場でタコの足1本、1,000円。タコには足が8本あるから8,000円、頭も付いているから今日の船代はこれ1匹で元が取れたよ、お客さん!!」と船長に褒められ、ご主人『ヒデオちゃ』はご満悦だったようであります。
貰いタバコのお礼にと『悦ちゃん』は、釣果を刺身や焼き魚でお裾分けしてくれるのでありますが、タコの下拵えだけでも有に1時間は掛かったに違いありません。ヌメリを取るために塩もみをし、大根おろしでまた揉んで、さらに茹で上げる…スーパーの大半を占めるモーニタリア産のタコと違って、身は柔らかく実に美味しい。たこ飯なんぞで出てきたら、さらに美味かったろうに…頂いて、さらに食指が伸びる『夢屋国王』であります。

『悦ちゃん』ちの嫁さんが孫と縁日でたこ焼きを買って来たとか…家にタコがあるのにと口説く『悦ちゃん』でありますが、お祭りの屋台で買うそれは、家で作るのとはまた違って、例えタコの切れ端さえ入っていないことが分かっていても買いたいものなんですよ^^;
足は刺身で、頭はマリネ…タコは内蔵くらいしか捨てるところがない。そうそう、イナゴも佃煮になれば、全身利用されますが、以前はスーパーでも見かけることがありましたが、最近は売りに出てませんなぁ…イナゴの佃煮。福島原発の影響とか、農薬が心配だとかおっしゃる方もいらっしゃいますが、先のそう長くないオジさんは、稲刈り後、イナゴでも捕まえてみますか…。

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愛ちゃんのキセキ

2014-09-02 19:47:00 | 暮らし

何見つめ 何を求めん 青がえる (by夢屋)

アスパラガスの枝に器用に留まっている「ニホンアマガエル」…通称『アマ執政』は今日も真剣に『夢屋水田』の見守りを続けてくれております。長月(新暦なら「葉月」が適当かも知れませんが…)ともなれば、イネも乳熟期から一気に登熟期に入り、「ヒメノモチ」は今月15日前後には稲刈りが出来る頃合であります。今年、試用した防鳥糸『ハッ鳥君』の効果は抜群で、小雀たちは、ぶどうの雨除けハウスの骨材には留まるものの、『夢屋水田』の「ヒメノモチ」には飛びつかない。そんな訳だから、『アマ執政』もそろそろ見張り役の手抜きをしても良い頃なのですが、律儀な彼の性格からこうして毎朝、田んぼの見守りを続けてくれるのであります。
一方の『夢屋国王』は、落水後(最後の仕上げに水田から水を抜いてしまいます。)の田んぼでは何もすることもなく、カメラによる昆虫採集とイネの登熟具合を見て回るくらいが毎朝の日課なのであります^^;

「隣の芝生が青く見える。」とはよく言ったもので、お隣の専業農家『善助さん』ちの田んぼと比較しては、穂が短いような気がする。薄い(イネの生育密度が低いこと。)、葉色がやや黄ばんでいる…etc.と思い込んでしまうのでありますが、こうして比色してみるとそんなに遜色がある訳でもない。(横向きが『善助さん』ちのイネの葉です。)有効茎数も23~26本(穂のついた茎の数です。)だから、今年も安定した収量は確保できるはず…あとは、品質ということになります。(心配し始めると、悩みは尽きないのでありますよ。)

こんなに赤く熟したはずなのに前評判の割には、どんけない(味気ない)トマト「アイコ」を先々週ホールトマトにしてしまいましたが、今朝、ひとつの変化に気づきました。先週、量販店から購入した名も無い『小玉トマト』の方が、甘くて風味があると憮然としていた『夢屋国王』でありますが、大量に赤く熟した「アイコ」をひとつ頬張ると…「甘~い!」
まさかと思い、比較的食味の良かった「トゥウィンクル」という品種を口にすると、むしろ水っぽい…「家のアイちゃんが、一線を超えたぁ~!!!」正直なところ、文章にするだけで味わって頂けないのが残念でもあります。出稼ぎ先への出勤時間を気にしながら、最も熟したと思われる『アイちゃん』を10数個収穫し、まずは「アイコ」のリクエスト者であるオッカーに試食させたのでありますが…「甘い。全然違う。」との評価。
職場でも婦女子に1個ずつ試食させ、「な、な、な!この前とは全然違うべぇ~。」と無理やり同意を求める『夢屋国王』であります。雨除けハウス内で、極力肥料や水を与えず、いじめぬいた『アイちゃん』が一定の到達点に達した…『夢屋国王』も少々興奮気味なのでありますよ^^;

ちなみに、このところの昼夜の寒暖差が、『アイちゃん』の味を大きく変えたのではないかと考える『夢屋国王』でありますが、まだまだ栽培のお勉強は続くのであります。

注)今さらながら「アイコ」について調べてみました。抗酸化物質リコピン含有量が一般のトマトに比べて2倍、うまみ成分であるグルタミン酸含有量が多く、糖度が高く甘いトマトであり、ゼリーが少なく食べても果汁が飛び散りにくくお子様の服を汚しません…と紹介されております。「アイコ」というネーミングは、内親王愛子さまに因んでいるなどと言う方もいらっしゃいますが、内親王愛子さまの生年月日は2001年12月1日であり、サカタ種苗から「アイコ」の種がリリースされたのが2004年6月1日なので、どうもこれは都市伝説の類のようでありますが…サカタ種苗に勤めている友人に今度聞いてみることにしますか^^;

 

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うなじ…

2014-09-01 12:09:11 | 暮らし

襟足に 心そそらる 猫じゃらし (by 夢屋)

秋分に向かうこの頃は、朝の4時ではまだ暗闇であります。時にはロウソクを灯し、時には白色LED電球で明かりを取りながら、夜が明けるのを待つしかない。田舎ではあるが日曜日の朝とは言え、非農家が多くなった昨今であるから、少々気を遣い機械作業は行わないようにしております。それでも、来春用のネギの種を蒔いたり、イチゴの株分けなどをしていると、あっという間に時間が過ぎてしまうのであります。

秋になり穂をつければ、誰にでも分かるイネとイヌビエの違いでありますが、植え付けてから間もない頃に、ヒエとイネを選別して田の草取りをした。生きていく上では、それほど役に立たない豆知識などと言って「ヒント!イネは大人だから毛が生えている。」とイネの葉耳部分に毛があることを、出稼ぎ先の若い衆に講釈する『夢屋国王』であります。

田んぼの脇に生えた「エノコログサ」を見て、何かそそられる…そうか、私はエノコログサの穂に女性のうなじ(襟足)を思い描いているに違いないなどと、朝から妄想を巡らすのであります^^;
髪をUpした女性の後れ毛は魅力的である…がしかし、エノコログサにそれを感じるかねぇ、普通…オジンの極まりでありますよ。

ふと隣のヨモギの葉先を見ると「サビキコリ(錆木樵)」というコメツキムシの仲間が留まっておりました。余りにも地味な色だから、木こりの使う鋸の錆に例えられたという説がありますが、コヤツも実にオジさん的なダークスーツを好んで着込んでしまったようであります。「夢屋補佐~!クールビズのポロシャツ作りませんかぁ~?」と出稼ぎ先の女の子に声を掛けられ、「ならば色は、ショッキングぴ~んく。」と応えた『夢屋国王』…オジさんだって、ピンクを着こなして見せますと断言するのであります。(はっはっは、実は誕生日のプレゼントに「心はひとつ」と背中に書き抜かれたショッキングピンクのTシャツを娘にもらっており、いたく気に入っているのであります^^;)

そうだ、年は食っても、オシャレな百姓を目指そう…いやいや、決してサビキコリの服装がダサイと言っている訳ではありませんがね…何のこっちゃ?

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