何見つめ 何を求めん 青がえる (by夢屋)
アスパラガスの枝に器用に留まっている「ニホンアマガエル」…通称『アマ執政』は今日も真剣に『夢屋水田』の見守りを続けてくれております。長月(新暦なら「葉月」が適当かも知れませんが…)ともなれば、イネも乳熟期から一気に登熟期に入り、「ヒメノモチ」は今月15日前後には稲刈りが出来る頃合であります。今年、試用した防鳥糸『ハッ鳥君』の効果は抜群で、小雀たちは、ぶどうの雨除けハウスの骨材には留まるものの、『夢屋水田』の「ヒメノモチ」には飛びつかない。そんな訳だから、『アマ執政』もそろそろ見張り役の手抜きをしても良い頃なのですが、律儀な彼の性格からこうして毎朝、田んぼの見守りを続けてくれるのであります。
一方の『夢屋国王』は、落水後(最後の仕上げに水田から水を抜いてしまいます。)の田んぼでは何もすることもなく、カメラによる昆虫採集とイネの登熟具合を見て回るくらいが毎朝の日課なのであります^^;
「隣の芝生が青く見える。」とはよく言ったもので、お隣の専業農家『善助さん』ちの田んぼと比較しては、穂が短いような気がする。薄い(イネの生育密度が低いこと。)、葉色がやや黄ばんでいる…etc.と思い込んでしまうのでありますが、こうして比色してみるとそんなに遜色がある訳でもない。(横向きが『善助さん』ちのイネの葉です。)有効茎数も23~26本(穂のついた茎の数です。)だから、今年も安定した収量は確保できるはず…あとは、品質ということになります。(心配し始めると、悩みは尽きないのでありますよ。)
こんなに赤く熟したはずなのに前評判の割には、どんけない(味気ない)トマト「アイコ」を先々週ホールトマトにしてしまいましたが、今朝、ひとつの変化に気づきました。先週、量販店から購入した名も無い『小玉トマト』の方が、甘くて風味があると憮然としていた『夢屋国王』でありますが、大量に赤く熟した「アイコ」をひとつ頬張ると…「甘~い!」
まさかと思い、比較的食味の良かった「トゥウィンクル」という品種を口にすると、むしろ水っぽい…「家のアイちゃんが、一線を超えたぁ~!!!」正直なところ、文章にするだけで味わって頂けないのが残念でもあります。出稼ぎ先への出勤時間を気にしながら、最も熟したと思われる『アイちゃん』を10数個収穫し、まずは「アイコ」のリクエスト者であるオッカーに試食させたのでありますが…「甘い。全然違う。」との評価。
職場でも婦女子に1個ずつ試食させ、「な、な、な!この前とは全然違うべぇ~。」と無理やり同意を求める『夢屋国王』であります。雨除けハウス内で、極力肥料や水を与えず、いじめぬいた『アイちゃん』が一定の到達点に達した…『夢屋国王』も少々興奮気味なのでありますよ^^;
ちなみに、このところの昼夜の寒暖差が、『アイちゃん』の味を大きく変えたのではないかと考える『夢屋国王』でありますが、まだまだ栽培のお勉強は続くのであります。
注)今さらながら「アイコ」について調べてみました。抗酸化物質リコピン含有量が一般のトマトに比べて2倍、うまみ成分であるグルタミン酸含有量が多く、糖度が高く甘いトマトであり、ゼリーが少なく食べても果汁が飛び散りにくくお子様の服を汚しません…と紹介されております。「アイコ」というネーミングは、内親王愛子さまに因んでいるなどと言う方もいらっしゃいますが、内親王愛子さまの生年月日は2001年12月1日であり、サカタ種苗から「アイコ」の種がリリースされたのが2004年6月1日なので、どうもこれは都市伝説の類のようでありますが…サカタ種苗に勤めている友人に今度聞いてみることにしますか^^;