師走に入るとなぜかそわそわします。若い頃は、ジングルベルの音を聞くと何とはなしに落ち着かなくなったものだが、近年クリスマスを家庭で過ごす人が多くなっているから、この時期街は意外と静か。不景気も影響しているからだろうか。例年年末から正月にかけて出かけることにしているので、出かけるまでに雑用を済ませなくてはいけない。団地集会所の門松作り、お世話になった方々へのソバ配り(ソバは自分で打ちますよ)など、我が家の掃除はそこそこにバタバタすることが多い。そんな中、いつも気になるのが山の天気。どこへ出かけるかは天気次第だが、特に山は天気です。
年賀に今年の目標のひとつとして、富士山と槍ヶ岳登頂と大きなことを書いた手前とにかく富士山を目指さないと格好がつかない。12月29日お昼に松江を発つ。20時、東名高速の富士川SAで車中泊.
夜る夜ふけ 心臓の音を聞きながら 眠る
翌早朝に富士吉田に入る。富士スバルラインは今年も凍結のためアウト。ということは、1合目からの歩きとなる。ここ数年そうだが、少し前は大体5合目までは車が入ったものだ。一応駒返しの登山口まで行って見ると、車が3台止めてあった。この時点では、まだ富士山に登るつもりでいた。その後、河口湖、西湖周辺を見て回る。西湖は最近クニマスで有名になったから観光客が多いのかと思っていたら意外に静か。騒いでいるのは一部の人たちだけなのかもしれない。途中、一二ヶ岳登山口の看板を見つける。
これが、そもそもの間違いのもと。夜、河口湖の駐車場でチビチビやっていたら、富士山登山より富士山周辺の山々を歩いた方がおもしろいのではないかと思うようになった。結局、翌31日は西湖と富士山を眺められる毛無山~一二ヶ岳縦走に切り替える。君子豹変とはこのことか。
毛無山からの富士山
河口湖から西湖に抜ける峠に「文化洞トンネル」があり、その入り口横に駐車場と登山口があります。8時50分スタート、すぐに足和田山と毛無山の分岐にさしかかる。足和田山も富士を見るには絶好地です。毛無山から縦走に入り、一ヶ岳、二ヶ岳とピークを超しながら11時50分一二ヶ岳到着。途中、雪のため危険な箇所もありました。前後に人はいないので慎重に歩く。一二ヶ岳に着き大安心。行動食をかじりながら写真を撮る。
西湖と富士山(一二ヶ岳頂上より)
帰りは危険もあり、来た道を引き返す気にならないので頂上から尾根伝いに降りる。車道まで降り車まで歩く。14時10分トンネル着。
中央やや左のピークが一二ヶ岳
下山後、近くの温泉「いずみの湯」に向かい疲れをとる。明日はいよいよ元日、天気は良さそうだが富士山はやめて金時山に登ることにする。
2011年1月1日 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
金時山は人気の山らしい。元日と言うこともあるが登山者が意外に多い。特に高齢の方が目立った。頂上近くは雪が凍ってよく滑るので慎重になる。誰もだいぶん苦労しておられた。
金時神社参道
大まさかり
富士山はどこから見ても富士山です。当たり前のことだが納得しました。
頂上から縦走路を伝い下山する。金時神社~金時山~長尾峠~乙女峠~金時神社。9時20分スタートで12時20分帰着。下山後、温泉会館で汗を流すが、入浴者多く混雑。
明日は乾徳山を目指すので富士五湖道路で大月まで出て、中央高速の勝沼から地方道を通って夕刻「道の駅 はなかげの郷まきおか」で車中泊。ガイドブックによると乾徳山はだいぶ手強そう。「頂上までは鎖場が2カ所ある。最初は高さ7~8m、手がかりをよく確認してよじ登る。次は高さ30mにちかい垂直の岩場で、岩の亀裂を足場にしてよじ登る。」とある。夏ならいざ知らず、雪がかかった岩場の登りはどうしたものだろうかと少し心配になる。
2日朝8時、登山口に入る。登るにつれて雪が出てくる。昨日誰か登ったらしく、足跡が残っているので迷うようなことはない。2時間ちょっとで扇平につく。核心部はこれからだが、富士山がよく見えて天気は上々。気分も上々。
乾徳山周辺地図 乾徳山は奥秩父(埼玉県)の南部山梨県にあります
月見岩辺りからの富士は絶景
雪も深くなり、岩場も出てくるがアイゼンは着けない。いくつかの岩場を越すと最初のクサリ場が現れる。斜度は確かにきついが、足場はしっかりしているので右手にある優しそうなクサリに取り付き乗り越える。さらに進むといよいよ核心部の岩が現れる。
核心部の岩場は陽当たりがよく雪は付いていない。 よく見ると回り道も付けてあるのだがクサリを便りに登る。幾分腕力勝負だ。最初の2mほどを越すと幾分楽になり、スタンスも大きくしっかりとしてくる。ヨッコラショと頂上に顔を出したら、先客がいたのには驚いた。
乾徳山頂上 絶好の日和
壮年のご夫婦もクサリ場から下山
頂上におられたご夫婦、登りは回り道から上がられたそうだが下山はクサリ場から。何度か登った山だと言っておられたけどたいしたものだと感心する。360度の眺望だがどれがどの山なのかよく分からない。金峰山や甲武信岳、国師ヶ岳や雲取山など見えるはずだが・・・。
帰りはやはり楽でした。途中山ガールもどきが数名,ガイドらしき人と登ってきた。天気が良いから特に問題はないかな?。この日は、8時にスタートして11時20分頂上、13時50分下山でした。この後、 三富の温泉白龍に入り夜は中央自動車道双葉SA泊。明日は、深田久弥終焉の地茅ヶ岳を目指すことにする。 (つづき)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます