知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

知ったかぶりの時代

2016年09月17日 | スキルアップ
インターネットで検索できるようになったため、
 情報自体は手に入りやすい
時代になりました。

そのため、
 情報を手に入れて、分かったような気になる。

ただ、
 「知っていること」と「使いこなせること」は全く別である
ので、
 役立つレベルには到達できない。

雑学王やクイズ王が、
 必ずしも仕事で有能である
とは限らないということ。

学歴も同じ。

結局、
 使える「人財」になるためには、コツコツ修練する方がよい
と思います。


 地道に努力。

論理的な思考能力は、
 「すぐに、論理的思考能力が身につく本」的な本
を読んでも、すぐには身につきません。

読解力も何冊も丁寧に本を読まないと身につかない。

地道な努力が必要だということを正直に伝えると、
 売れない
ので、
 すぐに、簡単に、一瞬で、身につく
的なキャッチフレーズを掲げているわけです。

一瞬で身につくスキルは、
 一瞬で廃れる
ので、あまり価値はありません。

一瞬で儲かるスキルであれば、
 みんなも、一瞬で儲かるので、競合がいっぱい出てくるからです。


かつては、司法試験は、
 コツコツ何年も、人によっては10年以上も努力をして
 ようやく合格する超難関試験だったので、
 実力者が多く、競合が少ないため報酬も高く、ステータスもあった。
 

それが、
 ロースクールができて、新司法試験になって、
 1500人から3000人へ合格者が倍増し受かりやすくなった。

 そのため、旧司法試験では合格できなかった人が合格できるようになり、
 競合が一気に増え、就職できず、待遇も悪化した。
 10年程度その続いた結果、弁護士では食べていけないということで、ステータスも地に落ちた。
 その結果、ロースクールに入学しようとする人が激減し、ロースクールが廃校しているとのこと。

3000番ギリギリで合格したような人の中には、
 地道にコツコツ、難しい本や判例を何冊も読んで、
 論理的思考能力を習得していない
人もいるため、
 合格者の中で能力の格差が著しくなっている。

3000人も合格するものであれば、
 論文試験の回答もオーソドックスなもの
で大丈夫なわけです。

そうすると、
 表面的な理解でも対応できる。

例えば、
 判例を覚えておいて、答えはこうです。

これが、1000人レベルになってくると、
 判例の事案との微妙な違い
を考慮して、
 問題文の事案をよく考えて、丁寧に当てはめをする応用レベルまで要求される
ことになる。

新司法試験でも上位は、旧司法試験と変わらない優秀な人もいるものの、
 ぎりぎりで合格したレベルだと、旧司法試験ではとうてい合格できなかったレベルである
ということです。

もっとも、弁護士のスキルなど、一般市民からは分からないので、
 ロシアンルーレットのような感じになっている。

こういう弁護士だと、
 判例はこうです
と異なる事案で言ってきたり、
 判例でこうだから負けだ
とすぐに諦めたりする。

判例と異なる特殊性を検討したり、新たに裁判例を作ろうという気概は少ない。
表面的な理解だと応用ができないことが理由。

スポーツでも芸術でも、
 コツコツ努力を続け、ようやく技を習得できるようになる。

勉強や仕事も同じ。

 今やっている仕事は、自分のスキルアップにつながるのかなぁ
と不安に思ったら、
 今は修行の場だと思って、コツコツ努力した方がよい
と思います。

コネを使ったり、ずるをしたりして、短い時間で昇進しても、
 いざというときに、実力が無いことが露呈すれば、自滅する
ことになります。

コツコツ努力して実力をつけておけば、
 「知ったかぶりの時代」においては、自然と輝き出す
と思います。

コツコツ勉強して、
 使いこなせるレベルまでスキルを磨いておく。

地道なトレーニングがスキルアップの秘訣だと思います。
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