知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

パラリンピックから学ぶメディア論。

2010年03月25日 | 自分の未来を組み立てる。
ロングテール(アップデート版)―「売れない商品」を宝の山に変える新戦略 (ハヤカワ新書juice)

ロングテールからみると、障害の程度を縦軸、人の数を横軸にした場合
 健常者が多く障害がある方の数が少ない(ロングテールのようにゼロにはならない)。

オリンピックは多くの人が関心をもつ。
そのため、予算25.9億円(文科省 スポーツ振興)。
テレビもいっぱい放送。

パラリンピックは、ロングテールの端っこの方。
そのため、予算2.6億円(厚労省 障害者支援)。
テレビもほどんど放送しない。メダルを取ったニュース程度。
スポンサーもなく、自己負担。
海外諸国は、きちんと支援を行っているが、日本は障害者には厳しい。

理由の一つが、若者格差と同じ。
票にならないからです。
数が少ない意見は、国政に伝わらない。

パラリンピックを見ていると、
 すごいな
と感じられるはずです。
立派なスポーツです。
その人の人生を考えると、すごいなと思います。
試練の程度が半端ではなく、
コントロールできないことを受け入れて、
 コントロールできることに集中している
という原則を実践している人たちであることがよく分かります。

スポーツであれば、厚生省が担当するのはおかしい。
文科省で、オリンピックと差を設ける必要性もない。
海外もそういうところが多い。

身体障害を理由とする差別ということになると、
(給付に関することなので、違憲とまでは言えないかもしれないが)
 憲法14条
の理念にはそぐわないと思います。


 メディアは、ロングテールの一番もうかるところを対象にした偏った情報を発信する
ことになりますが、
今後、インターネットがさらに充実すれば、
 多様な視点からの多様な番組
ができる可能性があります。


例えば、障害者団体が情報発信を目的とした放送局を設立し、
 パラリンピックの情報、選手の情報、選手の人生の過程を詳細に報道する(あるいは情報発信する)。
それに理解を示すロングテールの端っこの人たちが、
 少しずつ資金を提供し、応援する。
介護器具販売の会社、車いすメーカーなどのスポンサーを募って、
障害者が中心となったマーケットを作り上げる。
(スポンサー企業には、マークなどをつけて、積極購入を促すという方法も考えられる。)

その資金を基金として、
 自己負担となっている遠征費の補助
など、国家が見て見ぬふりをしてきた事業を展開する。

ネットによる情報発信は、コストがかからないので、
 そういった団体が知的に成長し、スキルを身につけ、
 支援のスキームを作り上げれば、
 熱意があれば可能となる
と思われます。

大々的に行うには、
著作権の問題もあるので、海外にも同様のネットワークを作り上げて提携し、
開催国のメンバーが中心となって、
独自の写真やビデオを用意する必要があるかもしれません。
ユーチューブも利用できるはずです。

文字の情報提供だけでも、ある程度のコンテンツはできると思いますが。
(すでにたくさんあると思いますが)

インターネットは、
 個人の可能性を拡大させてくれるツール
です。

国家は何もできません。
国家に何かを期待するのは、時間とエネルギーの無駄です。
コントロールできないものは、受け入れざるを得ない。
コントロールできるところで、何とかできないのかを考え実行する。
そこに、
 幸せへのカギ
があると思います。
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