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YS Journal アメリカからの雑感

政治、経済、手当たり次第、そしてゴルフ

Remembering Neil Armstrong

2012-09-13 19:54:17 | 新聞、雑誌から
9月13日の WSJ にアームストロング船長と一緒に月に降り立ったオルドリンの追悼文が載っていた。記事は "Remembering Neil Armstrong" 久々に文章を読んで心が洗われた気持になる素晴らしい内容であった。

英語が苦手な人も、勉強だと思って読んでみて下さい。( WSJ を購読してないと読めないかもしれませんが、何か手があると思います)

鬱病を患っていたオルドリンも最近は調子が良いようで、テレビなどのインタビューでちょくちょく見掛ける様になった。

気になって「宇宙からの帰還 」(立花隆)のオルドリンの部分を読み返してみた。驚くことに、彼は数学、物理は天才的であったが、国語(英語と言うべきか)が大の苦手であったそうだ。アームストロングとの仲も、どちらが最初に月に降り立つかで揉めたりした過去があったりした。

歳月とともにわだかまりが無くなったのかもしれない。

友情、業績への賞賛、自分たちが経験したアメリカンドリーム、将来のアメリカの宇宙開発への懸念、それでも失わない希望、心地良い余韻がまだ残っている。


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アフリカ象大繁殖!?

2012-08-16 06:19:07 | 新聞、雑誌から
ロイターの記事『南アでゾウに「出産制限」、頭数が100年前の200倍に拡大』によると、南アフリカに2万頭以上いるそうで、環境や野生動物への影響が出る可能性があり、精子をブロックするワクチンを使い頭数制限をする方針らしい。(推定で58万頭のアフリカ象がいるとされている)

保護で頭数が回復したが、増え過ぎたので駆除という訳にもいかず、この方法がとられるとの事。

ゾウのいない動物園は淋しいが、動物保護の行き着く先が精子ブロックワクチンというのは悲し過ぎる。

漂流物処理の補償

2012-07-01 18:45:47 | 新聞、雑誌から
この記事によると、アメリカ、カナダの西海岸で $200M(約160億円)の処理コストと推定されている。エンパイヤーステートビル4個分が今後3年に渡って漂着する試算もある。

先日、オレゴン州に流れ着いた桟橋の解体費用は $84,000(約670万円)、州の海岸清掃予算に2年分の半分(1年分という事?)に当たるそうだ。海岸線のゴミ拾いはボランティアが中心なこともあり、元々たいした予算がついていないらしい。

カナダは政府が予算を付けているらしいが、アメリカは連邦政府は州の責任という事で、現時点では援助していない。

国際法では原産地(?)に責任は無いらしいが、日本政府としても放っとく訳にはいかないだろう。

Barack Obama -- a legend in his own mind?

2012-06-27 10:07:53 | 新聞、雑誌から
この記事良いかも。アメリカ大統領として3年半も人前にさらされていたら、本性を隠し通す事は無理だ。

40歳やそこらで自叙伝を出版する神経もふてぶてしいが、自分の都合の良いように人物や出来事をでっち上げるのは、オバマの癖のようだ。

自分が異質な存在として暮らしていくと、コウモリの様な言動を無意識にしてしまう事がある。オバマはそんな才能が天才的で、意識的にやっているのだろう。昔ついた嘘が真実として自分の記憶になったりしたりして、言う事に信頼性がないと思う。

頭が良くて回転の速い人が50歳くらいからやや支離滅裂気味になっていく事があるが、最近のオバマの演説がまさにその典型だ。その上、嘘をつく時の出だしでちょっと吃り気味になる事を、Glenn Beck に見破られている。(いくつかサンプル流していたが、本当に分かりやすい)

ちょっと踏み外せば、超一流の結婚詐欺師にでもなっていた事だろう。結局はそんな人なのだ。

FINANCIAL TIMES

2012-01-29 11:30:34 | 新聞、雑誌から
Lilac さんのブロク "My Life After MIT Sloan" の「英語力のためにフォローしたい、ビジネス英語ニュースTwitterアカウント8選」(12-3-11) と、春山昇華さんのブロク『豊かで、健康で、活動的な、人生を目指して』(旧おかねのこねた)の「二枚腰&三枚舌は欧州国際政治の真骨だが、株式市場はペナルティ・ボックス入り」 (12-14-11) を、昨年暮れに読んで、FINANCIAL TIMES に俄然興味が湧いていた。

折しも、昨年からのヨーロッパの金融、財政危機が続いており、ヨーロッパの情報を至近距離で知りたいと言う思いが強くなっていた。

ピンクの紙面がよく目立つので、空港の売店などで何度も買おうと思った事はあるのだが、いかめしい名前だし、金融関係者でもないので、何と無く疎遠であった。

Kindle では、月 $14.99 で購読出来るのであるが、International Herald Tribune の苦い経験があるので、その気になれないでいた。

紙の方は、昨年暮れ時点では、年間 $700 位だったので(現在アメリカでは、$348 になっている。$700 は記憶違いかも?公理では一部 $2.50)、購入意欲は刺激されなかった。

そんな気持を見透かした様にジャンクメールが届き、4週間無料、その後の48週が $199 (つまり、年間 $199)とあるでは無いか!。

軽薄な私は早速、購読申し込みをした次第です。

US 版なので、アメリカ関係の記事が多い気がするが、比較対象が無いので何とも言えず。購読開始から3週間になるのであるが、なかなか読めない。

大きな理由は、まだ慣れてないという事が大きい様な気がする。WSJ だって、購読し始めてから既に15年。この2、3年でやっと読んでいるという感じになってきているので、もう少し時間が掛かる気がする。(学習能力が高くなっている事を祈るのみ)

FINANCIAL TIMES に限らず、優良、というか専門的で、グローバル(もしくは全国的)な新聞に関して、電子版が急激に普及してきているのに伴い、紙の方の値段が、全体的に安くなっている、もしくはとてつもないプロモーションがある様な気がする。

紙の販売数が増えても固定費自体が増えないので、何とかしようとしているのであろうか。これまでは大儲けしていたが、暫く儲かるうちは紙も発行しておこうという事だろうか?

将来は、完全にデジタル移行か、超高額な新聞紙という事になるのであろう?どっちも憂鬱だなー。

谷間のラッキーを単純に喜んでおく事にしよう。

No Church This Sunday―It's Christmas

2011-12-23 19:50:56 | 新聞、雑誌から
今日の WSJ の投稿記事 "No Church This Sunday―It's Christmas" には笑ってしまった。

今年は、プロテスタント系教会の10%が、このクリスマスの日曜日にサービスを行わない。やる所でも参列者が少ないと予想しており、例年よりこじんまりと、手短にして、現実的に対応するらしい。

さて、共和党の下院が折れた事で減税法案(といっても、2ヶ月暫定)が成立し、オバマ大統領は家族の待つハワイへクリスマス休暇に出掛けたが、今年のホワイトハウスの公式クリスマスカードには、「クリスマス」の文字が入っていない事(その上、クリスマスツリーもない)が話題になっている。

因に、"Christmas Day" は、アメリカ合衆国の正式な祝日である。

これがそのカード






ミシガンもちょっとだけホワイトクリスマスになるとの天気予報。

では、皆様

Merry Christmas!!

This time really is different. Really?

2011-12-21 20:33:39 | 新聞、雑誌から


"Armed with a strong yen" (The Economist 12-17-11) )の記事に掲載されている上のグラフを見ると、今年は、円高もあり日本企業による海外投資が金額、件数ともここ15年で最多になっている。

企業も内部留保が堪っているし、日本国内、その他の先進国ではリターンと成長が期待出来ないので、エマージングマーケットへの投資が多い。例としては、キリンビールのブラジルビール会社、武田製薬のスイスの会社(途上国に強いらしい)の買収が取り上げられていた。

過去には、ゴルフ場やロックフェラー等の不動産や映画スタジオを買ったりという、成金買収スタイルであったが、今回は、発展途上国の事業買収が中心で、以前とは違うという分析になっている。その上、日本から直接管理したりせず、海外経験が豊かな日本人経営陣が、才能のある現地従業員を上手く活用するとの予測がしてある。

日本の引退世代が、資金の必要な他国の若い世代に働いて貰って、海外投資が配当を生み、貿易収支の黒字を確保出来るだろう、という安易な結論がくっ付いている。(日本は、貯蓄率の低下にも苦しんでいるのではなかったか?)

だから、今回は違うぞという事なのだろうが、本当だろうか。

海外から搾取する為には、厳しく数値目標を決めて管理していかなくてはならない。もし,そんな事が出来るのなら、日本国内でも、もっと違った事業展開になっている様な気がする。

挿入イラストも、時代遅れの(サムライ)日本人が、効率悪く金をバラまきながら、着地点に地面は無く、馬も不安そうな表情している、という風に見えてくる。日本を持ち上げている様な記事であるが、本当は、皮肉っているのかも。


In Trade Talks, U.S. Targets State Subsidies

2011-10-29 06:53:39 | 新聞、雑誌から
数日前に、アメリカで TPP 関連の報道を全く見かけないとエントリーしたのだが、何の奇遇か、WSJ 10月26日付けで関連記事が出ていた。

"In Trade Talks, U.S. Targets State Subsidies"、見出しにも、小見出しにも そして本文にも、の文字は無く、辛うじて、Trans-Pacific Partnership という正式名称(?)が本文の後半に方に出てきているだけであった。

まだ骨格も決まってないし、これから何年も交渉を重ねるのであるが、アメリカの長期的な意図は、中国の国営企業のグローバルな躍進を制限しようと言う事らしい。

中国は参加していないのであるが、アメリカ経済にほとんど影響を及ぼさないベトナムの国営造船企業をターゲットに、今後の通商交渉の雛形を作り上げようしているらしい。

TPP 自体は、関税撤廃(非課税障壁も?)を目指して始まった様だが、リーマンショックやヨーロッパの財政危機を経て、欧米型の経済モデルを守ろうという意図が出てきているとの事だ。中国型の国営企業モデルをアジア各国がまねる事を阻止する意図が強くなってきている様だ。

一方、アメリカも郵便事業は国営だったりするし、 GM 救済をした例もあるので、企業を国営化するオプションも捨て難い事情があり、人様の事を言えない。オバマ政権は、補助金バラマキなどで、中国政府的な政策を行っているので、交渉が一段と難しくなるという指摘もある。

アメリカも共和党、それも保守派が強くならない限り、中国を牽制する事は出来ず、世界中の国々で、政府に頼る経済が幅を利かせる事になる。これって、つまり世界全体が社会主義化するという事であろう。

Bill Clinton Talks About His Game

2011-10-15 20:32:59 | 新聞、雑誌から
After the formal meeting broke up, Clinton told one last story, about hunting for lost golf balls with his dogs. On walks near his home in New York's Westchester County, he frequently heads for a part of the woods that borders a private golf course.

"I don't know why I do this, because Lord knows I have all the golf balls I can use and the money now to buy more. But I take a little basket with me, and a tool to clean off the balls we find. I've got at least a hundred now," he said with a laugh. "It reminds me of when I was 12."

訳:公式なインタビューが終わった後に、クリントンは、犬とロストボールを探す事を話してくれた。ニューヨーク州ウインチェスターにある自宅で散歩するとき、たびたびプライベートゴルフ場に隣接している森に向かうそうだ。

「いろんなゴルフボールを山ほど持っている上に、もっともっと買えるお金もあるのに、なぜこんな事するのか自分でも分からないのだが、小さなカゴと見つけたボールを拭くボールクリーナーをもって行くのさ。もう100個は拾い集めただろう」と笑いながら語り、「12歳の頃の自分を思い出すんだ」と。


クリントンは政治家として、そして人間としても疑問符があるが、今でも何だか絶大な人気がある。その理由と、ヒラリーが別れない理由がボンヤリ分かった様な気がする。


WSJ の記事全文はこちら。(Bill Clinton Talks About His Game (10-15-11))上記の引用は、記事の最後に出てくる。

Japan Defense Chief Urges China Ties

2011-09-13 09:00:50 | 新聞、雑誌から
今朝の WSJ のこの見出し、"Japan Defense Chief Urges China Ties" を見て、ドキッとしたのは私だけではないと思う。

"日中関係の改善目指す=一川防衛相インタビュー WSJ 日本語版" では、いかにもと言った、穏便な見出しになっているし、内容的にも日本語版の方が正確なのだが、オリジナルの英語版を読む人が多い事を考えると、もう少し、世界(アメリカと同意義に近いが)を意識した発言をした方が良かったと思う。( WSJ のセンスを疑う事も出来るが)

基本的に日本はどの国とも事を構える気はない。揉め事は友好的に話し合いで解決した気持も分かるが、それは、日本の一方的な希望であり、相手国や、状況を冷静に分析した結果ではない。

この手の中国との問題を解決する為には、やはりアメリカの威を借りるしかない事は明らかであろう。(尖閣諸島を放棄する覚悟があるならどうでも良いが、それは、歯止めのない譲歩の始まりとなるだろうし、これまでの外交方針を丸ごと捨てる事になる)

日本独自の軍隊としての自衛隊の存在を誇りたいのは理解出来るが、アメリカ外交政策、軍事構想の一部として存在している事を正しく認識しておかないと、全て間違った方向に行ってしまうのではないか。

今の日本が窮状である事を、アメリカも中国も正しく理解していると思われる。アメリカは何とか(自己都合もあるが)助けてようとしてくれているが、中国は好機だと考えている可能性が高い。

非常時であると思えば、おのずと答えは出そうなものだが、この見出しを見る限り、民主党による政権交代後の迷走はまだまだ続きそうだ。

「マッカーサー神話の嘘」 文芸春秋2009年11月号

2011-09-05 07:22:58 | 新聞、雑誌から
もの凄い勢いで、チェイニー元副大統領の回想記 "In My Time" (私の書評はこちら)を読んだ事で、読書が止まらなくなりそうだ。それも日本や世界の現在をキチンと考えたくて、近代史を読みたくて仕方がない。

まず、手元にある文芸春秋の過去2年半分で、福田和也の「昭和天皇」を読み返している。最新号が配達される度にボンヤリと読んでいたのだが、時代背景も詳しくないので、登場人物が立ってこず、なかなか考えながら読む事が出来なかった。途中からとはいえ、まとめて読んだ事で、流れが掴め、深く味わいながら読んでいる。(以前にも書いたが、連載終了した時点でまとめて全部を一気に読みたい気持がより強くなった)

過去2年半分の文芸春秋を一冊、一冊、手に取るので、この間に日本で何が起きたのかも、ボンヤリと掴めて来た様な気もする。民主党による政権交代前後なので、鳩山兄弟、小沢一郎関連記事の多い事、多い事。

バックナンバーを読んでいるうちに興味を引いたのが、「マッカーサー神話の嘘」。私が一番好きなジャーナリスト、ディヴィッド・ハルバースタムの遺作 "The Coldest Winter" (「ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争」)のハイライト記事である。(2009年11月の出版を控えての宣伝記事でもある。出版社は勿論、文芸春秋)

(この本の事は知っていたので、なぜこの記事に気付かなかったのだろう。朝鮮戦争に興味が無かったせいだろうか。ハルバースタムが死んだ時に、英語で読もうと思っていた記憶はある)

朝鮮戦争は、アメリカでも "Forgotten war" と呼ばれるで、関連の書籍も他の戦争に比べると極端に少ないらしいが、第二次世界大戦以後、大国同士の戦争が無くなり、辺境の地で代理戦争やゲリラ戦、そして対テロ、ソ連、中国、そしてアメリカが、いま正に抱える問題の原点とも考えられる。日本にとっても、在日米軍、外交(特に北朝鮮問題)、戦後の高度経済成長(朝鮮特需)と、現在進行形の事柄の出発点であるにも拘らず、情報は少ない。

このハイライト記事は素晴らしい。圧巻は、世論に支持されたマッカーサーの狂気を、トルーマン大統領が正しく押さえる事で、米中戦争への拡大(可能性は高かった)を防いだ事で、経緯がコンパクトにまとまっている。

連載されている「昭和天皇」が、ちょうど二・二六事件の所なので、奇妙な高揚感に捕われる。

朝鮮戦争だけでなく、マッカーサーの事も連合国軍最高司令官としてではなく、全体像として捉えてみたいと思った。

早速、キンドルで "The Coldest WInter" を購入。15617 ページ、途轍もない大作を抱え込んでしまった。

黒檀、紫檀

2011-08-26 14:27:32 | 新聞、雑誌から
本日の WSJ の記事 "Guitar Frets: Environmental Enforcement Leaves Musicians in Fear" によると、今週、ギターメーカーの Gibson の工場と事務所に U.S Fish & Wildlife Service のガサ入れが入ったらしい。

2008年に強化された Lacey Act という絶滅の危機にある樹木の保存に関する条例の違反があったのではないかと、疑われているらしい。(Gibson は合法的に入手したものであると主張している)

この条例のおかしい所は、世界中(アメリカだけではなく)の保護区から切り出した材木については、2008年以前のものであっても、伐採及び輸入の書類がないと違反になるそうだ。滅茶苦茶である。

高級なギターの指板(フレットボード)には、マダガスカル産の黒檀(Madagascar ebony)、ブラジル産の紫檀(Brizilian rosewood)が使われるので、狙われたようだ。

絶滅種の保存に熱心なギタリストは多いらしいのだが、いざ自分のギターになると、同じ音が出なくなるといって、プラスチックなどの代替品への切り替えを拒絶するケースが多いらしい。ギターメーカーも大変だ。

記事の中で、法学部教授でありギタリスト(絶妙のコンビネーション)が、「所有しているビンテージギターに対象になる木材が使われている可能性もあるし、勿論書類などないので、(入国時に)摘発されるのが怖くてアメリカ国外に持ち出せない」とのコメントを出していた。罰金は $250 だが、もし違反してればギターは没収となるとの事。

日本のミュージシャンの皆様、もしビンテージギターを抱えてアメリカに録音とかに来る場合は、お気を付けあれ。

Peggy Noonan "The President's Island Retreat"

2011-08-21 09:48:51 | 新聞、雑誌から
WSJ 8月20日に掲載された Peggy Noonan のコラム "The President's Island Retreat - Is his visit to Martha's Vineyard a sign that he's giving up? " を読みながら、奇妙なデジャブを感じた。

アメリカ経済がふらつく中で、批判が高まる事に意も介せず、夏休み恒例になっている超高級別荘地で10日間の休暇をとる事を、オバマが再選への意欲を無くしていると彼女は結論付けている。今回のしょぼくれた休暇の様に、来年の選挙戦もしょぼくれものになるだろうと、締めくくっている。

"不可解なオバマの言動に関する愚考" (5-25-11) で、オバマ自信が再選を諦めたと考えているだけに、政策や政局で、再選が厳しくなって行く状況だけで無く、やっと、オバマの再選意欲の低下に的を当てた論評が出て来た事が不思議に思えるくらいである。

もう一度言おう、オバマはアメリカ大統領という職に飽きたのだ。

自分の理想を語る気はあっても、根気強く政策として実行していく気など全くないのである。チヤホヤされる事は好きでも、批判される事に耐えられないのである。

オバマが大統領任期中にやれる事、否、やらなければならない事は1つだけであろう。それは、最高裁判所での ObamaCare の合憲性の審議をする事である。手続き上の問題で、最高裁の審議を任期中にしないのは、合憲性の如何にかかわらず、アメリカ市民への裏切りばかりか、唯一成し遂げた大仕事でありながら自分自身への裏切りにもなるからだ。

もし、オバマが ObamaCare の最高裁審議を任期中にする様に努力するのであれば、その一点だけで、オバマへの評価を180度転換しても良い。オバマは、やはり大統領として、最後にはアメリカ市民の事をキチンと考えていたのだと。

Gross government debt % of GDP

2011-08-16 08:04:52 | 新聞、雑誌から


8月13日号の The Economisit の記事 " Emergency manoeuvres" に挿入されてあったチャートですが、改めて日本の特殊性が浮かび上がる。

日本は、街角で暴動が起きる事もなく、歳出カットどころかまともな政治的な議論すらなく、平和な日々が続いている。

15年以上も前から(当時は GDP の100%位)、水谷研治とか、井堀 利宏とかを読んで、真に受けているのだが、これらの人々の意見は黙殺されている感じがする。アメリカより日本の方を心配してしまう私は、何か根本的に間違っているのだろうか?

このチャートを冷静に見ると、ぞっとすると思うのだが、納涼効果は如何でしょうか?