◆24223 東方朔
東方朔(とうほうさく)は、幼いときに両親を失い、兄に育てられた。
長じて武帝に仕え、金馬門待詔の顧問職にあったと伝わる。死に瀕し東方朔は「自分が何たるものかを世間は知らない、唯一知っているのは大伍公だけだ」と語った。これが武帝の耳に入ったから聞きとがめ、早速大伍公をよびだして事情を聞くと、大伍公は「わたしは何も知りません」とこたえた。武帝はさらに言葉を重ね「大伍公よそちの長所は何か」と尋ねた。大伍公は、「天文のことならいささかわかります」と答えたので、武帝は、「天上の星に異常はないか」ときくと、大伍公は、「この四〇年ばかり歳星(木星)の行方がわかりませんでしたが、このごろまた元の位置で明るく輝いています」と答えたので、武帝ははじめて東方朔が木星だったことを知ったのだった。
東方朔(とうほうさく)は、幼いときに両親を失い、兄に育てられた。
長じて武帝に仕え、金馬門待詔の顧問職にあったと伝わる。死に瀕し東方朔は「自分が何たるものかを世間は知らない、唯一知っているのは大伍公だけだ」と語った。これが武帝の耳に入ったから聞きとがめ、早速大伍公をよびだして事情を聞くと、大伍公は「わたしは何も知りません」とこたえた。武帝はさらに言葉を重ね「大伍公よそちの長所は何か」と尋ねた。大伍公は、「天文のことならいささかわかります」と答えたので、武帝は、「天上の星に異常はないか」ときくと、大伍公は、「この四〇年ばかり歳星(木星)の行方がわかりませんでしたが、このごろまた元の位置で明るく輝いています」と答えたので、武帝ははじめて東方朔が木星だったことを知ったのだった。
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