トレイルを走ろうよ

幾つになってもトレイルラン

ハセツネの余韻

2006-10-11 00:10:05 | 
ハセツネの余韻(かなり長文ですが)

筋肉痛で階段の上り下りが辛い一日です。
天候に恵まれた今年のハセツネ、夜景の素晴らしさには絶句でした。
今まで、あのような素晴らしい夜景を見たこともなかったし、これからもないような気がします。

さて、レースの方ですが、昨年はリタイヤ、一昨年の初出場の時のタイムを3時間程短縮して、16時間39分47秒でしたが、内容的にはもう少しというのが実感です。

スタートを待つ間で、この暑さで水が持つかどうかの不安がチラリ。
その不安からか、水をセーブするかたちでの序盤戦となりましたが、醍醐丸の手前で早くも足が攣り始める。
それでも、どうにかライトなしで第1関門に到着。

ここから三頭山までが辛かった。
水はこまめに摂るが、やたらに喉が渇く。おまけに足も重くなってきて、笹尾根の平坦部分も走れない。
先行者は遥か彼方、振り返るとライトの群れが…。何度か立ち止まり先に行ってもらう。
三頭山の登りでは、足がふらつき、おまけに下腹にガスが溜まったような感じで、登りに力を入れると下腹が痛い。
この時は本当にストックを持ってこなかったを後悔した。

三頭山の最後の階段で思わず弱音を吐いたら。後続の女性に慰められてしまった。
どうにか三頭山に到着。ここまで来ると第2関門まで先が見えてくる。
予備に持ってるペットボトルの水を2/3ぐらい一気に飲む。

三頭山からの下りは、足の小指にヒビが入っているが頑張っている女性とヘッドランプの接触不良で明かりを求めている男性と三人で喋りながら走ったからか、調子が戻って来た。
第2関門手前のロードも足の重さをそんなに感じないで走れた。
第2関門の給水を待っている間に、残った水を全て飲む。ちょうど2.5Lだ。

ここまで来ると何事もなければ完走間違いなしなので一安心。
御前の登りもゆっくりだが、振ら付かずに登れる。
御前を過ぎ大ダワから大岳の登りになるが、比較的フラットの部分はゆっくりだが走れた。
大岳から第3関門、御岳を過ぎ日の出の登りとなるが、ここの階段も辛い。
しかし、この階段を登り終えるとそこには、目を見張るような絶景が…。
素晴らし過ぎる夜景だ。

一応目標は17時間台だったので、後はゆっくりと言う気分になってしまって、金毘羅尾根の最初はゆっくり歩いてしまった。
何人かに抜かれ、やはりここはハセツネだと思い直して走り始めた。
65kmを過ぎやがて後5km。都岳連の皆さんに「後5kmですよ」と言われると不思議と元気が出てくる。
走っていても足が軽いし、足が上がる。ちょうど空は夜明け前の朝焼け。木々の間から五日市の街の明かりも見える。
不思議と疲れはまったく感じない。山を走っていてこれほど気分良く走れたことは今までなかった。

道は、登山道から舗装路に変わるが、いつもは嫌になる急な舗装路も苦にならない。
やがて夜が明け、後ゴールまで僅かなロードになる。
自分でも不思議な程、気持ち良く走れる。最後に2名先行は追い抜いてゴールイン。
長く思い出に残る一日が終わった。


■反省
第1関門から三頭山までの間では、リタイヤの事やもう山を走るのは辞めようかと思うほど調子が出なかった。
何が原因かだが、どうも水分補給の失敗だと思う。
暑い時の水分補給は、水をこまめに摂るは正しいが、自分にはそれに加えて、何度かはある程度の量を摂る必要がある。
自分には「25度を超えたら水は3L」が鉄則のようだ。
■収穫
食料はどうしても多く持ってします。今回も結構余ったが、今回始めてパワージェルを持って行った。あの甘さがという人も多いが、自分には相性が良い。これから多用し、軽量化を図ろう。
■課題
課題は多い。
一つは、登りに強い足を作ること。もう一つは、やはり長距離を走れることの2点
三頭からの下りで一緒だったお二方も、ウルトラマラソンの経験者。やはり走れなければ思う次第

第14回日本山岳耐久レースは長く辛いレースでしたが、16時間39分47秒間の素晴らしい時間を体験できました。
これも東京都山岳連盟をはじめ多くの人たちのおかげです。ありがとうございました。
コメント (4)
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