
稲城のこのあたりは遅い田植え,
梅雨入りの頃に行なわれるようです。
6月13日,梅雨の晴れ間の日,
ちょうど田植えの現場に遭遇しました。

丘陵から道路への傾斜地に作られ,棚田のようになっていますが,
いまは小型の田植え機もたくさん開発され,
田植えはみんな田植え機のようです。
田んぼの向こうのは稲城市のメイン道路である鶴川街道,
鶴川街道から見える田園地帯もずいぶん少なくなりました。

こちらは少し前に田植えの終わった田んぼ,
5月の初めには蓮華の花がたくさん咲いていました。
周囲の環境はずいぶん変わりましたが,
何十年もの間,この時期になるとここで田植えがされ,
秋には刈り取りが行われきたと思われます。
この繰り返しで年月は過ぎて行きます。

稚苗が持ち込まれ,これから田植えが行われる田んぼです。
手前の赤バルプから井戸水が流されていました。
この水が下の田んぼまで徐々に供給されていきます。
多分,昔は湧き水,川の水が使われていたのだと思われます。
近くで農作業をしていたお年寄りからうかがった話をまとめてみると,
ニュウタウンを開発するにあたり,
ニュウタウンに降り注いだ雨が一挙に三沢川に流れ込み,
下流の川崎地区に洪水を起こすことが懸念されていました。
その対策として,三沢川分水路作戦が考えられ,実行されました。
稲城中央公園の地下にトンネルを掘り,
三沢川のあふれた水を多摩川に分流する作戦です。
このトンネル工事により,地域の湧き水が枯渇する可能性があるということで,
補助が出て,どの水田にも井戸が掘られたそうです。
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