梅雨入りとともにアジサイ(紫陽花)が,様々な色を見せてくれている。
紫陽花には額型と手鞠型があり,手鞠型ものを紫陽花(アジサイ),
額型のものを額紫陽花(ガクアジサイ)と呼ぶようである。
写真上は近くの山(川崎市読売ランド)
に見つけた山紫陽花(ヤマアジサイ),自生していたものである(6月14日)。
山紫陽花は額型の紫陽花であるが,一般に額紫陽花と呼ばれるものに比べ,
小型で葉に光沢がないのが特徴であり,
山紫陽花と区別して扱われてもいる。
自生種は関東,東海地方は本花,装飾花ともに白色,
関西以西では青やピンクの花というが,
山紫陽花も園芸種が出回っており,関東でもピンクのものもよく見る。
写真下は近くの公園,道路端に植栽された額紫陽花,
いろいろな色が咲いていた(6月7日)。
額紫陽花の花の中心部に密集している小花が本花(両性花)であり,
それを取り囲むように咲いている花弁と思える部分は装飾花,萼である。
その装飾花が額縁の額のように見えるので「額の花」の名がある。
この本花がすべて装飾花に変化したものが紫陽花である。
すなわち紫陽花は額紫陽花の進化種,改良種といえる。
紫陽花,額紫陽花ともにユキノシタ科アジサイ属。
近くの親水公園に,毎年6月の初,中旬,ホタルが放される。
日曜日の夕暮れ,家族で見物に出かけてみた。
そこにもたくさんの額紫陽花が咲き始めていた。
人集うホタルの夕や額の花