子ども達のための自然学校・イエティくらぶ

NPO法人ねおすが主催する「子ども達のための自然学校『イエティくらぶ』」の活動報告をアップしています。

イエティくらぶ苫小牧校5月「知られざる沼たんけん」

2008年05月24日 14時54分54秒 | いぶり校
ついに、イエティくらぶ苫小牧校がはじまりました!
黒松内や登別のように、ひとつの場所でじっくりと遊んだり生活する、
という活動とは違って、苫小牧周辺の面白ポイントへ、
リュックを背負ってあっちこっちへとフットワークよく出かけていく・・・。
そんな日帰り活動です。
毎回いろんなところに行く、というドキドキ感がたまりません。

ということで、
第1回は、イエティーズでも使わせてもらっている、
「ひかりの国幼稚園」奥にある沼のさらに奥へ探検に出かけることにしました。
この沼、おそらく苫小牧のほとんどの人は知らないんじゃないでしょうか。
そんなヒミツの沼、なんていわれるだけでドキドキしますね。

オープニングは、イキナリの斜面のぼりです。
この坂、幼稚園児がすいすい登っているところですが・・・。
あぁ、なんか大人のほうが大変そうだな。
今回の活動全体を進めてくれる、ディレクターのおやかさんが、
展望台で景気のよい号令をかけた後は、
みんな森の中を駆け抜けるように奥へと入っていきました。



そう、みんなエネルギーに満ち溢れているんです。
だから、奥にあるちょっとした広場では、
まるで競輪場のバンクのような斜面を使って突然レースを始めたり
(アメフトのようなあそびになりました)、



ヤナギの木の皮をむいて「スイカのにおいがする」とか言ってみたり、



サンショの木を見つけてにおいをかぎ、
「ウナギの蒲焼が食べたい」と叫んでみたり、



崖からゴロゴロ落ちてみたりと、もう全開遊び全開!!であります。
子ども達はもちろん、我々スタッフも、ある意味子ども達以上に遊びます。
どんどんと森の中に入ってタラの芽を摘んだり、
林道を外れて「どこまで行くんだ?」とわざと迷ってみたり・・・。
そんな大人の姿を見て、子どもは遊びの幅を広げていくんですね。

じっくりと遊びながら沼に到着しました。
お弁当を食べつつ、早速タラの芽と、サンショと、ヨモギを
天ぷらにして食べました。



今、目の前で採ったものをすぐ食べる。みんなモリモリ食べます。
そんな食いっぷりのよい子どもの姿こそ、イエティくらぶの得意技です。



食べ終わったら、みんな沼に入っていきます。
残念ながら、今回は魚などは捕まえられませんでしたが
(すぐに寒くなっちゃった)、でも今年最初の水遊び。
足がはまっちゃったり転んじゃったりと、
一筋縄ではいかない「沼」の様子を身体全体で体験しました。



着替えた後は、
たっつあんが苦心して起こしてくれたたき火にあたりながら、
紅茶を飲み、焼きマシュマロを食べる。これもまた、
イエティの風物詩であります。



すばやく着替えて、沼にそそぐ水源地を目指します。
もうここまで来ると、歩いているだけで楽しくて楽しくて。
初めて会う子たちともすっかりなじみ、
大きなお兄さんはちいさな子達の手を引いて、
面倒を見てくれます。頼もしい!!

  

暗いトンネルを抜けると(イエティのなきごえが聞こえたらしい)、
「ぽかっ」と視界が広がり、
唐突に水源地が現れました。



火山灰でできている苫小牧の大地からコンコンと湧き出る水をごくごく飲みます。「別にこの奥に水道があるわけじゃないんだよねえ」と、
当たり前のことに今更気付きながら、でもとにかく納得のいく原体験です。



おなかが減ったので、おやつ代わりにカップラーメンを食べることにしました。
湧き水でお湯を沸かし、「苫小牧ラーメン」を食べます。
みんな苫小牧に住む子。みんな苫小牧の山菜を食べ、水を飲みました。
これで身も心も完全に苫小牧人ですね。



こんな感じで、子どもも大人もとてもよい時間を過ごすことができました。
最高です。

 

***
イエティとは、ヒマラヤにいるという伝説の雪男。
雪山の中、家族で仲良く暮らしているんだそうです。
もう、そんな物語を聞いて、どんな生き物かを想像するだけで、楽しくなりますね。

そんなイエティの様子、今は目に見えないかもしれないけど、
森の中で身体を鍛え、感性を磨けば・・・
いつかきっと、見えなかったものが見えるようになるんじゃないかな。

そんな願いを込めて、「イエティくらぶ」はすすんでいきます。

今回のように、
思いっきり、思ったように身体を動かし、おなかいっぱい食べて、
みんなが楽しいと思える時間を通して・・・、
子ども達、そして周りの大人たちの「身体」と「感性」を高めていきます!




次回は、ついに支笏湖へ行きます!しかも、オコタンペ湖のさらに奥!
これは、はっきり言って超オススメです。
ぼくたちも、いまからかなりドキドキしています。
みなさん、ぜひお越し下さい!
コメント (2)
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