子ども達のための自然学校・イエティくらぶ

NPO法人ねおすが主催する「子ども達のための自然学校『イエティくらぶ』」の活動報告をアップしています。

黒松内校/月例スクール・11月 その2

2007年11月11日 18時27分50秒 | 黒松内校
日曜日の今日は3グループに分かれての活動でした。

たーぼとまむとバンビが各グループのディレクターです。それぞれのディレクターから朝食のあと、私のグループはこんなことをします!あんなことをします!という紹介があった後、子どもたちは自分のしたいことを選んで活動に参加しました。

それでは各ディレクターからの活動の様子をご覧下さい。

~焚き火起こし~

昨夜から雨が降り続いていたので木々が濡れていることを覚悟しつつ、薪拾いへ行きました。昨日、秘密基地を作った場所へいったのですが案の定、集めておいた枯れ木は湿っていました。それでも、中心まで濡れていない木を探して持ち帰りました。

戻ってきた後は、湿ってしまった木を使って火を起こすにはどうしたらいいか?、ナタやノコギリの使い方などを学んだ後には実際に道具を使って薪の長さを揃えたり、細かくしたりして準備完了。

たきつけ(シラカバの樹皮)を下に置いて、細かい枝をのせて火を起こしてみました。しかし、火をつけてみると、大量も煙がモクモクと・・

木が湿っていたため普通の時よりも煙が発生するのです。
目に染みる煙と中々、火が安定しない不安と戦いながらも、見事に火を
起こすことに成功しました。

みんなは湿った木でも火を起こすことが出来るようになりました。
これからの野外活動では大活躍してくれることでしょう!
  
<バンビ:小野寺 亮>


★ じゃがいも団子を作ろう!

たーぼのグループは、ボランティアで参加してくれた女性陣の力を大いにお借りして、みんなで食べるじゃがいも団子を作りました。

ピーラーでじゃがいもの皮をむいたり、煮やすい大きさにじゃがいもを切ったり、一番熱心にやっていたのは、茹で上がったじゃがいもと片栗粉をコネコネするのが、気持ちよかったようです。かなり念入りにコネコネして、手の色々な物がくっ付いていそうな団子もありました。(もちろん最初に石鹸で手をあらっていますが・・。)

小判型のじゃがいも団子が80個以。その中にはピエロの顔のお団子や、ひまわりのようなお団子まで、あそび心がナイスなお団子も混ざっていました。

焚き火チームがおこしてくれた焚き火でこんがりと焼き上げ、砂糖醤油をつけて完成!

昼食の時にみんなでおいしく頂きました。
ピエロの顔のじゃがいも団子を作ったYUT君からは「10個以上食べた!」との声も。やっぱり、楽しく作ったものはおいしいね

<たーぼ:鈴木剛充>


★「豆を収穫して、炒って食べよう! そして おすそわけしよう」

とプレゼンをしてみると・・・ 誰も手を挙げない・・・
お!なんとかチラホラ手が挙がった。
5人の子どもと5名のスタッフで豆チームを結成しました。
やはり、子どもには地味か、、、とチラリと思いましたが、お豆を収穫して、豆をとって、選別して、拭いて、炒って、食べ、虫食い豆は動物にあげました。

鞘からでてくる真っ黒いピカピカのお豆や かじられてガチガチになったお豆がでて
くるたびに、子どもたちは「きれ~!」とか「虫いた!」とかを繰り返します。
「やっぱり豆チーム地味だね」な~んて発言もでましたが、子どもたちは集中してすっかり豆チームとなっていました。

自分たちでとったピカピカの黒大豆をフライパンで炒ると 「みんなには内緒ね」と言いながら初めは遠慮がちに一粒お味見。
なんとウマイこと!!
いつのまにか わしづかみ にして食べていました。
…途中、みんなの分がなくなっちゃう!とストップ。でも子どもたちは炒り立てが一番ウマイことを学んでいました。

虫食いを羊のジュリエットとヤギのどんとがらにおすそ分けに行くと、掃除機のように、吸い込むように喜んで食べていました。
その勢いに たくさんあった虫食い豆はあっという間になくなりました。

こんな一連の体験をしたことがある子は少ないのではないでしょうか?
地味~な豆チーム。
でも、昼食に作った炒り豆を一番食べているのは豆チームのようでした。

<まむ:間村 奈未子>

イエティくらぶ黒松内校 11月例会「秋の森探検隊」

2007年11月11日 00時48分19秒 | 黒松内校
 今回の黒松内校は「秋の森探検隊」
トドマツの林で遊んだり、精二郎ブナに会いに行ったりと秋の森を堪能しました。
あいにくと天候は晴れとはいきませんでしたが、寒さ対策をバッチリして雨具も準備OK!
自分達で作ったおにぎりをしっかりと持っていざ、出発。
ここは国有林の中でちゃんと許可をもらって入っているので他には人は来ません。
思い切り楽しみました。

最初は、じゃんけんすごろく、数集まり、チームによる猟犬をして遊びました。
この猟犬というゲーム、みんなは目隠しをして、たーぼが投げるペットボトルを音だけを頼りに見つけるというゲームなのですが奥が深い!
探すヒントは音だけなので、投げる時はシ~ンとして耳に手を当てて聞いていました。
数集めでのワンシーン。残念ながらチームになれなかった人にはみんなで「残念!」

みんなで体を動かした後はお昼まで自由時間。
探検に行く子どもや松脂を集める子ども、中でも人気があったのが
倒木や枯れ枝、ツルを利用した秘密基地作りでした。

自分の背丈より大きい木を運搬中


上手に組み上げていきます。

そうこうしているうちにお昼ご飯の時間です。
メニューは自分で作ったおにぎりとミカン、そして温かいスープでした。

肉団子とキャベツがギッシリ入ったスープ。体の中から暖まりました。おいしかった!

午後からは精二郎ブナとイタヤカエデの亀ちゃんの会いにみんなで林道を歩きました。
この2本は名前はユニークですが、その大きさはそれぞれの樹種では北海道でも5本の指に入る代物です。

イタヤの亀ちゃん。じゃいあんの身長が180cmとして・・どれぐらい大きいの?


精二郎ブナ。5月の時のようにみんなを迎えてくれました。

それぞれの巨木に挨拶をして、また来るよ!と継げた跡に最初の集合場所へ戻りました。
既にパラパラと小雨が降り、吐く息も白い程でしたが基地を完成させるために頑張りました。

完成したものはかわいい物から巨大な物まで。


中にはブランコ付きのものも!

たっぷりと森の中で遊んできた後は、夕食まで自由時間。
ちょっと早めに夕食を食べて、今回の目玉「ナイトハイク」へ!
・・だったのですが、生憎の空模様。雨のために残念ながら中止することに。
変わりに体育館で思い切り遊ぼうということになりました。
そして、みんなが熱中するといえばコレ!そうです、ドッチボール!

子ども、大人混成チームによる対戦。


そして、一番盛り上がるのがこのカード「子どもチーム」対「大人チーム」


どちらも本気を出して戦いました。「えっ?大人気ないって?」
イエイエ、イエティくらぶは子どもも大人も全開遊びです。
しかし、まだまだ元気な子どもチームに対して、連戦の続く大人チームは体力に
不安が・・・・果たして勝負の行方は・・・結果はWebで!じゃなくて、是非お子様に聞いてあげてください。

いつも全開遊びのイエティくらぶ、明日も続きます。
でも、今日はさすがに疲れたのか消灯時間にはほとんどの子ども達が
寝息を立てていました。(大人はさらに輪をかけて熟睡中なのは言うまでもアリマセン)

さて、明日はどんなことが待っているのかな。
楽しみにしながらスタッフもそろそろ夢の世界へと行くようです。
明日は何で遊ぼうか?みんな!


<ぶなの森自然学校 小野寺 亮>



お外で食育キッチン10月 “きのこを採ろう”

2007年11月06日 12時23分32秒 | 札幌まるやま校
10月の食育キッチンは、
藻岩山きのこ観察会理事長・中田洋子さんを講師にお迎えして、
きのこ採りをしました。

お外であそぼう~手遊び~
今日の仲良くなるゲームは、みんなで「アルプス一万尺」の手遊びをしました。
家族でペアでやった後は、相手を変えてやってみました。
何回かいろんな人とやった後は、すっかりみんな仲良くなりました。



お外であそぼう~きのこ採り~
とても楽しみにしていたきのこ採りにでかけます。
森の中に入ると、すぐにみつけました!
大きいの、小さいの、固いもの、フワフワしたもの。
チビッ子たちは、とても上手にみつけます。



みつけるとすぐに中田さんに質問です。「せんせ~い。これ食べれるの?」
講師の中田さんは、チビッ子たちの質問に一つずつ、ていねいに答えてくれます。
しばらくすると、パパもママもきのこを見つけられるようになりました。
すっかりみんな、きのこに夢中です。

お外でつくろう
少~しはだ寒かったので、今日は森の家でお料理をしました。
大人は、きのこ汁ときのこの天ぷらをつくりました。
もちろん、採れたきのこも中田さんに処理の仕方を教わって、お料理しました。
チビッ子たちは、さつまいものデザートづくりです。
ゆでたお芋の皮をむいて、つぶして、混ぜて、キュ!と丸めてできあがり!

お外で食べよう
とろみのついたおしょうゆ味のきのこ汁は、
天然のきのこの香りがして、絶品です。
揚げたてのきのこの天ぷらも、アッという間になくなりました。
さつまいものデザートも、やさしい甘さが大人気です。
今回もたくさん食べました。



お外でつくろう~カボチャランタンづくり~
大きなカボチャが手に入ったので、カボチャランタンづくりをしました。
みんなをビックリさせようと、カボチャはかくしておきました。
運び出されたカボチャをみて、チビッ子もママも大喜びです。
さっそくお外でランタンづくりです。
親子で協力して、カボチャの上を包丁で切って、
中のワタと種をとり出します。マーカーで顔を描いて、ナイフで切りおとします。
出来上がったカボチャは、とても個性的です。



~大人が夢中の大撮影会~
10個のカボチャランタンを前に興奮気味の大人たちで、大撮影会となりました。
一列に並べて記念写真をとった後は、
小山の斜面にカボチャを移動して記念写真。
さらに、下であそんでいたチビッ子たちを呼んでの記念写真と、
大人がどんどん夢中になって、撮った写真はとてもすてきな写真となりました。

採るという行為
チビッ子たちは目線が低いので、すぐにきのこを見つけられましたが、
大人はなかなか見つけられませんでした。
しかし、森に入って感覚をとぎすましていると、
きのこが目に入るようになりました。
そのことと比例するように、どんどん夢中になっていきます。
こんなにも、採るという行為が人間を夢中にさせるのかと、
参加者のみなさんを見ていて驚きました。



また、中田さんと子ども達のやり取りを見ていて、
子どもの質問に大人がていねいにしっかりと答えるということは、
子どもの探究心をとても刺激するものだと、改めて気がつきました。



きのこの奥深さ
講師の中田さんのまほうにかかったように、
私たちはすっかりきのこのみりょくにとりつかれました。
なんとこの日1時間ほどで、みつけたきのこは20種類以上です。
よく見ると質感が一つ一つちがうのもわかり、
見た目がまるで白雪姫に出てくるようなキュートなきのこにも出会えました。
そして、森の生態系の中で、
きのこがとても重要な役割を持っていることも知りました。

講師の中田様、ほんとうにありがとうございました。

イエティくらぶ登別11月「よるのもりあそび」

2007年11月04日 13時07分07秒 | いぶり校
◆2日目 たき火でごはんを作ろう
 今回も、森トンハウスや森のおうちで寝ました。
朝方の気温は3度。
さすがに、よく眠れなかった子もいたようです。
でも、グッドチャレンジだったと思います。  

今回は、朝ごはんも昼ごはんも外で、火を使って作ることに挑戦しました。
少しずつ、外でうまく生活できるような、野外行動技術を取り入れています。
朝ごはんは、有名な「食パンカートンドッグ」。
食パンに具材をはさみ、アルミホイルに包んで牛乳パックの中に入れます。
そして火をつけて、牛乳パックが全部焼けたら完成です。
誰でも失敗なくできるおいしい朝ごはんです。
余るかと思ったけど、すごい人気でした。



そして、昼ごはんは「一本うどん」に挑戦しました。
小麦粉と塩を水で練ったものを、手のひらで細長く伸ばします。
それをお湯でゆでておつゆに入れて食べます。
そこで、そのうどん(のようなもの)をゆでるために
火を起こさないといけないので、森に入って焚き付けを拾ってきました。
いろんなあそびをしながらも、リヤカーいっぱいに拾い集めることができました。



一本うどんの出来栄えは上々。
これもまた、鍋いっぱいに作ったおつゆがあっという間になくなり、
まだ足りないっていうんであまった生地を火であぶって食べました。


ぼくもいろんなところでキャンプをしていますが、
こんなに食べる子達は初めてだな・・・。
それだけ、体いっぱいであそび、体いっぱいで楽しんでいるのだと思います。
これからもそんな雰囲気がうまくできるよう
いろいろと工夫していきたいと思っています。

イエティくらぶ登別11月「よるのもりあそび」1日目

2007年11月04日 01時00分28秒 | 札幌まるやま校
◆ 晩秋の鉱山で全開遊び! 
前回の活動が10月の下旬だったので、短い間隔での活動となりました。
ちょっとお話をしたら、みんなもう外で遊びたくてうずうずしています。
外に出たら、うわ~と一斉に走り出しました。
今回は初めての子が何人かいたので、もう何度も来て、
慣れている子たちのなかにうまく入り込めるかな、
とちょっと心配だったのだけど、もう全然大丈夫でした。
いろんな子達と、いろんなお話をして、いろんなあそびを展開していましたよ。
この時間は、とにかく全身を動かして、走り回るような活動、
そして、みんなが関わらないとうまくできないような
ゲームをすることにしています。
そういう活動を通して、一気に雰囲気を高めているのです。

そんな雰囲気で、何かひとつのテーマを決めて活動を進めつつ、
一方ではなるべく自由に思いっきり遊べるような
空間を生み出していきたいと思っています。



◆ 夜の森に出かける練習をしてから・・・
 とにかく、今日は夜の森に出かけます。
しかも、
①夜の森で一人で座る ②夜の森を一人であるく ③夜の森をみんなで歩く 
という3コースが用意されています。
さらに、どのコースも懐中電灯はなし。
今までは、みんなでワイワイと懐中電灯をギラギラ照らしながら歩いていたけど、今日はちょっとレベルを上げました。
秋の森は、静かにしているとネズミなどがかさかさ動く音が
聞こえる可能性が高い、というのもあるのですが、
もう少し自然からのインパクトを高めたい、と思ったので、
このような活動に取り組むことにしたのです。
でも、いきなりは大変なので、
一度みんなで3つのコース全てを下見しました。
ここで、こんな風に独りになるんだよ、とか、
ここを一人で歩くんだよ、とそんなことを話して、
夜へのイメージを膨らませました。
うまくイメージできる子もいましたし、
夜の森そのものをイメージしきれない子もいたかな。
そりゃそうですよね。夜の森になんて行くことがないですから。
そして、たき火をしてジャガイモと焼きシュマロを食べながら、夕方を待ちます。17:00、スタート。
それぞれがそれぞれのレベルでディープなよるの森を楽しむことができたようです。



◆ 今日は巨大キャベツ
 先月は、みんなで大きなサケをかっさばきました。
思いのほか好評だったので、
はてさて今回はどんな食材を使おうかあれこれ考えました。
そういえば、この時期スーパーの前には漬物用の野菜が並んでいます。
それを見てピンと来ました。そう、あの巨大なキャベツです!
あれを、一個丸ごと食べよう、とそんな場面をイメージしたら、
とてもたのしくなっちゃいました。
ということで、あの巨大キャベツを使って
大鍋いっぱいのキャベツスープを作りました。

みんなの前にあの巨大キャベツを見せたら
「おぉ~!でけえ!」と驚きの声が。



みんな、あの漬物用のキャベツを見たことがないんですね。
ぼくは結構もうみんな知っているのかと思っていたのだけれど、
これもサケと同じで、あんまり世の家庭の台所には上がらないようです。
料理作りに興味のある子が集まって、
巨大キャベツをザクザク切ってスープを作りました。
さすがに一個は使い切れず、半分で事足りてしまいました。
でも、みんな一日中外で遊んでいたので、
腹ペコもいいとこ。
全ての料理を全部食べてしまいました。