子ども達のための自然学校・イエティくらぶ

NPO法人ねおすが主催する「子ども達のための自然学校『イエティくらぶ』」の活動報告をアップしています。

札幌まるやま校報告会

2016年03月13日 17時23分25秒 | 札幌まるやま校

今日はイエティくらぶ札幌まるやま校の2015年度報告会。

幼児保護者向けの「イエティーズ」

小学生の「月例スクール」

登山がメインの「トレッキングくらぶ」

3つのプログラムの参加者保護者の方たちと一日過ごします。

全員揃ったら挨拶をしてそれぞれやりたい活動にわかれます。

 

1,ひでみんとポテトサラダ新幹線づくり!

2,けいたと薪集めと火おこし

3,ぱぴぃとお昼のテーブルを雪で掘り掘り

 

早速活動がスタート。

 

調理は女の子たちとお母さんたちで担当

 

ポテトサラダを2種類作って型を抜いて新幹線の形にします。

 

薪拾いチームは森のなかへそりを持っておでかけ

風が強い日には枝が落ちるので雪の上にはたくさんの枝が

 

室内への薪運びもちょっとお手伝い。

お昼近くなると冷え込んできたので早めの焚き火開始です。

 

一方テーブル作りチームは迷路作りと言うか道作りというか

壮大な構想に!大人のパワーにも火がついていました。

 

もちろん遊びたい子は遊んでいます。

 

木登りや尻すべり~

お昼ごはんの時間になったので新幹線をお披露目!

食べるのがもったいないけど、スープと一緒にお弁当タイム!

 

外で食べたいチームと室内チーム

ちょうどお昼に日が陰って風があり、寒かったようで室内に避難する子どもも。

食べ終わったそばから焚き火に群がりおやつタイム

 

色々なものを焼いていますね~

 

お腹がいっぱいになったら思い切り雪あそびチームと

室内でのスライド上映チームに別れます。

 

室内では年間の活動を音楽に乗せてお届け、

自分が写っているとやっぱり盛り上がります。

あまり写っていなかった方すいません。

その後は次年度のスケジュールと運営体制の確認をさせていただきました。

外あそびチームは1回も室内に戻ってくることもなく、

終始遊び続けていました、流石です。

 

こちらは野球。バットは尻すべり、ミットはバケツです。

 

木登り。ジャンプするのが楽しい!

 

尻すべりはだんだん慣れてくるとスピードを求めて道具を使い出します。

 

今日もあっという間の時間でした、

4月からは札幌まるやま自然学校として活動していきます。

慣れるまでご迷惑かけることもありますが、

みなさんとの距離が一層近くなります。

よりみんなで子どもがのびのびと過ごせる場を創っていけたらと思っています。

 4月からもよろしくお願い致します。

 

札幌まるやま自然学校 カツオこと高野克也

 


イエティくらぶ黒松内校3月 もしものときのDSRキャンプ 2日目

2016年03月06日 17時09分14秒 | 黒松内校

もしものときのDSRキャンプ2日目!
昨日は、もしも避難所で一晩過ごすことになったらどうする・・・?
をみんなで考えて寝床を作りましたが、さて、寒さのほうはどうだったでしょうか。

起床時間の午前6時の様子。

   

寒くて夜明け前からみんな起きてくるのでは?との予想に反し、
みんな起床時間までおやすみモード。
就寝前の体育館の気温は10度でしたが、
夜中で5度、朝方4時ごろには2度まで下がりました。
寝る前はどれぐらい寒くなるかなかなか予想が難しかったようで、
夜中寒そうにしていた子たちには毛布をかけることに。

それもあってか、「寒くなかったよ!」という声もありましたが、
やはり冬の北海道で暖房なしは寒い。

それでもみんな起床時間が過ぎるとぞろぞろと起き始め、
寝床を撤収していました。

7時からは朝仕事の時間。

コケッツとグラッチェにごはんをあげ、

 

自然学校の裏に埋めていた、越冬大根をほりだしてもらいました。
小雨だったこともあり、大根掘りは土が固くなったところまでで切り上げましたが、
みんなでたくさん掘ってくれ、大根を掘り出すのがだいぶ楽になりました。 

 

一仕事のあとは、あさごはん!
 

3分間トークでは、大学生実習生のケンゴが、
自分がアメリカンフットボールというスポーツを始めたきっかけから、
身体が大きいという自分が短所だと思っていたことを、
宝だと言ってくれる場所がある、ということを話してくれました。 


 

お腹もいっぱいになったら、まずは昨晩の体験についてふりかえってみます。
昨日のことをふまえて、どうしたらもっと寒くないようにできると思う?
一人ひとり、ポイントをあげてもらいました。

<これで次はバッチリ!寒さに負けない4つのポイント>
・最低4枚以上の厚着をする
・友達とくっついて寝る
・かべをつくる
・ダンボールにうまる

このポイントをあげた理由に多かったのが、風をふせげるから、ということ。
実際、風は体感温度も下げるので、ないほうが断然暖かい。
ぜひ今後にいかしてもらえればと思います。 

   

さて、今日の活動では、水道水を使わず水を入手して、飲んだり使ったりできる綺麗な水にします。
水はどんなことに使っているだろうか…例えば飲み水や洗い物、お風呂などがありますね。
では、水道水以外で水を手に入れられる方法はなんだろうか…雨水!雪!川!など様々な意見がでました。
今回は雪と雨水を使うことに決定しました。
ですが、雪が簡単に手に入りますが、雨はどうやって集めようか?

ブルーシートを使う!傘を逆にして使ってみる!布に雨水を含ませて絞る!などの意見が出揃いました。
さっそく、ブルーシートや傘や布を使って水を集めていきます。

 

外は風が強く、途中、ものが飛んだこともあったようです。
雪集め隊は一足早く、集めた雪を持ってキッチンへ。
雪を鍋に入れ暖めて、溶かしました。

溶かしていくと、葉っぱや砂利などがありますが、思っていたより透明な水です。
雨水集め隊もやっと、バケツ半分程の水を集め終わりました。
こちらの水は、泥や砂利がたくさん入っていて茶色く濁っていました。
この水をどうやったら綺麗な水になるのでしょうか…?

 

ここでたつみが良い方法を教えてくれました!「ろ過」と「蒸留」です。
小学5年の子は聞いたことはあるようです。小学4年の子はそれってなんだろう?と首をかしげていました。
「ろ過」というのは、布などの目が細かいものに水を通して、砂利などをこしとることです。
「蒸留」というのは、元の水を加熱して気体にします。気体になるとき、水分と小さな砂利やゴミに分かれます。
その気体を集めて冷やすと再び水になります。これにより綺麗な水が手に入るのです!

まず、ティッシュと脱脂綿を重ね合わせたものを、ペットボトルでつくったろ過装置にセットして、ろ過をしました。

 

 

何度かろ過を繰り返して、はじめより綺麗な水が手に入りました!
ろ過をした水を蒸留し、さらに砂利などを取り除きます。

 

みんなで協力して、とても綺麗な水を手に入れることができました!
蒸留している間にいろいろなものを使ってろ過の実験をしてみました。
マスクは水を通さない、布は水を綺麗にしてくれるなど、ほかにもコーヒーフィルターや新聞紙、金ダワシなどで実験しました!

 

 それぞれ使った素材でどういう結果になったか、
自分たちで言葉にして記録していきます。 

 

全ての素材を試したあと、結果を共有します。
結果、いざとなったら布切れがあるとろ過するのに良いことが判明。
反対に、マスクは撥水性の高さを発揮していました。 

まとまったところで、お昼のじかん!
お昼のメニューはナポリタンスパゲッティ、越冬大根のスティックサラダ、大根の炒め物、ニラ玉スープ、ミニサンドイッチに、ブルーベリーヨーグルトです。

・・・越冬大根?そうです、実はみんなが切り上げた後スタッフで大根堀をつづけると、
みんながたくさん掘ってくれていたおかげですぐにでてきました。
ので、早速4ヶ月間土の中にいた大根のお味をためしてみます。
「かわらないよ」「いつものより甘い!」両方の声が聞こえました。 

 

 

3分間トークでは、これまでいろんなスポーツを経験してきたヒカルが
高校時代部活でやっていた柔道で培った

シンギタイ、心、礼儀、(技のギともいう)、そして身体を鍛えることの
大切さを話してくれました。
 

ここで、蒸留していたお水おたまってきたのでテイスティングタイム。
「うーん??」という人もいれば、「水道水よりおいしい!」という人も。
自然から得た水をみんなでどうにか飲めるかたちにしました! 

ごはんも食べたら、お片づけとお掃除の時間。
みんな自由時間を確保するために、協力して手伝いながらテキパキと進んでいました。
なんと、お願いしていたところ以外も掃除してくれると子ども達から言ってくれ、嬉しい限りです。 

掃除を早めに終わらせることができたので、約束通り自由時間。
みんなで体育館で遊びました。
写真は、たかぎぃが教えてくれた人間3目ならべ。ルールを覚え、汗をかくほど走りました。 

 

時間がきたのでいよいよ帰りの会のお時間。
今回は今年度さいごのイエティくらぶということで、
この一年間を写真で少しふりかえり、
みんな楽器をもちながらぶな森の校歌をうたって1泊2日のキャンプも終了です。

 

 

お迎えがくるまでの最後の時間も、みんなで体育館でハンカチ落としやガッチャンで
疲れるほど走り回っていました。

 

振り返りのなかで、
参加者全員が、自分のDSRが少し・たくさん高まったと思う、と言ってくれました。 

もう一週間もせずに5回目の3・11をむかえますが、
今回のキャンプで体験した、活動の内容とともに、
何かが起こった時にどうにかできるように考えることの大事さも
感じてくれていると良いなと思います。

今年度はこれで最後ですが、
春休みにはぶなの森自然学校で春の長期キャンプ、
そして来年度もイエティくらぶのキャンプがあります。
黒松内で、お待ちしていますよ!

(黒松内校 ひかる・ちこ) 

 

 

 


イエティくらぶ黒松内校3月 もしものときのDSRキャンプ 1日目

2016年03月05日 22時33分36秒 | 黒松内校

よく晴れたとても気持ちの良い日となりました。

今日から一泊二日は、今年度最後のイエティくらぶ黒松内校です!

 

元気いっぱいな子どもたちが、続々とぶな森へやってきました。

はじまりの会までしばらく、カルタやオセロをして遊びました。

 

 

ちこがやってきたら、はじまりの会のスタートです。

自己紹介やキャンプのスケジュールを確認したりしていきます。

そして疑問がでてきました。「DSRってなんだろう?」

DSRというのは、D…どうにか S…する R…りょく(力)の略です。

今回のキャンプでは、周りの人にやってもらうだけでなく、自分たちで問題を解決する、どうにかする力をつけよう!が目標です!

一泊二日でどんなことが待っているのでしょうか…ドキドキですね。

 

最初のプログラムは、晴れた日だからこそ行きたい!雪がないと行けない場所に綺麗な景色を見に行きます。

自然学校から車で少しの場所にある、月越峠に行きました。

着いたら、さっそくスノーシューを履いて出発!

たかぎぃが目標となるゴール地点を教えてくれました。

ゴールを目指して歩いていきます。

途中、休憩をとったり…

 

木の幹の穴を観察したり…

雪玉をつくったり…

動物の足跡を見つけたり…

 

歩いているだけなのに、周りにはたくさんの発見がありました。

それにしても、とても景色の良い場所ですね。

お天気も気持ちの良い快晴の空が続きます。

 

だんだんゴールが近づいてきました。

…なにかがみえてきたような?

ゴールにつきました!海が見えます!ゴール地点では、海と青空と雪原が広がる素晴らしい景色がまっていました!

やっと着いた…と力が抜けてしまう子もいました。

良い景色を見ながら、おやつ休憩をとりました。

そして、記念撮影をパシャリ!

休憩をしっかり取って元気を取り戻したら、来た道をかえります。

道が出来ているので、思っていたよりサクサク進んでいきます。

帰りも、木の幹の穴探しや雪のキャンパスにお絵描きしたりしました。

 

自然学校に帰ってきたら、夕飯をつくります。

今日のメニューはカレーライスです。

エプロンをきたら、

 

野菜の大きさや切り方をどうするか、炒める順番をどうするか、みんなで相談しながら決めていきました。

 

ご飯は空き缶で炊く方法に挑戦しました。

お米を空き缶に入れて洗ったら、

 

しばらくつけておいて、ガスコンロに網をのせてその上で炊きました。

 

 

横で大人組がしっかりカレーを煮込みます。

お腹が空いて、はやく食べたくて仕方がありません。

炊きあがったご飯を空き缶から取り出しました。

 

おいしそうに炊けたご飯の上に、みんなで作ったカレーをかけて、いただきます!

とってもおいしくできました!たくさん食べてお腹いっぱいになりました。

 

お皿を洗って後片付けをしたら、次のプログラムです。

次は寝床をつくります。今日は体育館で寝るので、段ボールやブルーシートなどを活用して自分がより暖かく寝ることが出来る寝床をつくります。

つくる前に、たかぎぃが何故このプログラムをおこなうのかお話してくれました。

5年前の3月11日におきた東日本大震災のこと、被災者の方がどのような生活をしていらっしゃたのか、

このプログラムをとおして、何か起きたときに自分の身を自分自身で守ることが出来るようになってほしいということ、

たくさんのお話をして頂きました。

 

さて、いよいよ寝床をつくっていきます。

どうやったら暖かくなるか、どんな道具をつかおうか、相談し合ったり一人で考えたりしながら、

自分の寝床をつくりました。

 

今日のプログラムはこれでおしまいです。

明日はどんなことがまっているのでしょうか?

黒松内ぶなの森自然学校(ひかる)