子ども達のための自然学校・イエティくらぶ

NPO法人ねおすが主催する「子ども達のための自然学校『イエティくらぶ』」の活動報告をアップしています。

子どものための登山教室/沢登り入門・登別

2005年06月26日 17時57分15秒 | 登山教室
 6月最後の週末、小中学生と一緒に沢登りを楽しんできました。当初札幌近郊でと思っていたのですが、雪解け水がまだ引かず、例年より20cmくらい水量が多いため、危険と判断して急遽登別に行き先を変えました。
 1日目は知る人ぞ知る河原の露天風呂「川又温泉」まで足慣らし。雨降る中カッパを着込んで温泉に到着。河原に浴槽だけがあるシンプ
ルな温泉ですが、みんなカッパを着たまま「いい湯だなぁ」 。2日目はみんなの願いが通じたのか、夜半の雨がうそのように青空が広がり、まさに沢日和。登別の山の達人、松原さんに道案内をお願いし、滝沢に挑戦です。滝沢というだけあって、小さい滝、大きい滝、なめ床、なめ滝と変化に富んで飽きさせません。小さいお釜をへつったり、滝を巻いたりして大人顔負けの沢登り。最後は落差15mほどの滝の左岸をザイルで確保しながらまいて、時間切れ。お弁当を食べて下山です。本格的にザイルを出したのは登山教室始まって以来初めてです。子どもたちも緊張した面持ちで、側壁に取りついていました。 スケールは小さいながらも変化に富んだ登別の沢。くせになりそうです。
 今回は、登別市ネイチャーセンター・ふぉれすと鉱山の方々、モモンガくらぶ代表の松原さんにすっかりお世話になりました。 ありがとうございました。

子どものための登山教室/ヘルベチアヒュッテ

2005年02月27日 18時09分22秒 | 登山教室
 1泊2日の「冬山宿泊体験」は今年度最後の登山教室でした。ヘルベチアヒュッテに泊まって翌日ツゲ山に挑戦という計画。
 1日目はお天気も良く、真青な空と真白な雪に囲まれてお弁当を食べました。その後は屋根まで雪で埋まったヒュッテを掘り出すという重労働が待っています。にもかかわらず、みんな早々に雪合戦をしたり寝転んでじゃれあったりしています。体力温存、という発想はないようです。
 ヒュッテを泊まることができる状態にするため3部隊に分かれました。小屋の中のまきストーブを使って雪を溶かし水を作るチーム、窓や入口を掘り出すチーム、屋根の雪下ろしチームです。3~4時間、
 とにかく一生懸命働きました。掘り隊が疲れたらソリを使った雪運び隊とチェンジしたりしながら、頭を使って効率よく小屋を掘り出していきます。みんなのがんばりのおかげで屋根が形を現し、窓から光が入るくらいは掘り出せました。みんなヘトヘトになっていましたが元気の残っている子どもはその後、急斜面の絶叫ソリを満喫しました。雪を溶かした水で作ったおでんやシチューも格別でした。
 翌日はいざツゲ山へ。中学生とかなっぺが先頭になり雪の道を掻き分けて進んで行きます。雪はさらさら、急な斜面もあったのでスノーシューでは歩きにくい箇所もありました。けっこうハードなコースをみんな弱音も吐かず軽い足取りで登ります。後少しで頂上…という所で密生した木々と急な斜面の深い雪に阻まれ、登頂はあきらめることになってしまいました。残念でしたが、そこまでのみんなのがんばりはすばらしい!帰りは沢の中をソリや尻すべりで下って、とても楽しくにぎやかでした。 
 2日間、よく働いてよく登りましたね!苦労して自分たちの手で掘り起こしたヒュッテに泊まって、ハードな山に登って、みんなの胸にはどんな思いが残ったのでしょうか。今度は春山で逢いましょう。

子どものための登山教室/スノーシュー体験・手稲ネオパラ山

2005年01月22日 15時08分33秒 | 登山教室
 冬の登山教室第2回目は、手稲ネオパラ山に行ってきました。今回は小中学生合わせて10名、大人15名、テレビの撮影もありにぎやかな山歩きとなりました。曇り空の下、子どもたちはスノーシューを履いて雪の上を元気に歩きました。

◆さらさらな雪を踏みしめて・・・
 9月の台風で山の下の方の木がたくさん倒れていました。その木々の合間を縫って雪の上を緩やかに登って行きます。スノーシュー初体験の子どももいましたが、みんなスタスタ歩いていました。大人は、はあはあ息を切らせながら。休憩時間はさらさらの雪の上に寝転んでじゃれあったり、雪を投げ合ったりしてみんな早くも雪まみれです。動物の足跡や鳥を見つけながらがんばって登りましたが、頂上までは時間が足りなかったので引き返すことになりました。

◆帰りのお楽しみは尻すべり!!
 引き返し地点の、木のない斜面でロングロング尻すべりを楽しみました。30メートルはあったでしょうか。雪が深かったので、最初の人は雪にもぐりながらやっとすべって来ます。何回もすべっているとよく滑るコースができあがりました。全身雪まみれになって滑ってはまた登りまた滑ってと繰り返しています。子どもたちは無我夢中で遊び、全身で雪を楽しんでいました。
 
 ネオパラ山頂上までは行けませんでしたが、雪山をしっかりとした足取りで登る姿は勇ましかったです。そして元気いっぱいに雪とたわむれました。