子ども達のための自然学校・イエティくらぶ

NPO法人ねおすが主催する「子ども達のための自然学校『イエティくらぶ』」の活動報告をアップしています。

BERGON CLUB@いぶり・ウトナイ春のバードウォッチングッチング

2013年06月04日 10時15分47秒 | バーゴンくらぶ

2013年6月2日(日)晴れ

初夏の暖かい日差しの中、ボランティアスタッフ&ねおすスタッフのアウトドアスキルアップを目指す☆BERGON CLUB(バーゴンくらぶ)を苫小牧のウトナイ湖周辺で行いました。

今回は春のバードウォッチング。

午前中は野鳥の会のレンジャーの方と一緒に鳥を探しながら散策、午後からはウトナイ野生鳥獣保護センターの見学を行います。

参加者5名+ねおすスタッフ2名でウトナイ湖にあるネイチャーセンターから活動がスタートです。

 

鳥を見る前にシマリスさんがお出迎えくださいました。

2匹のリスが軽快に森の中をかけていました。

 

午前中の活動は、(公財)野鳥の会レンジャーの原田修さんを講師に迎え、散策をしながらの探鳥会。

原田さんからはまず、本日の行程とネイチャーセンター周辺の簡単な説明をいただきました。

その後、「ダニには気をつけましょうね」というような野外活動でのリスクマネージメント(危機回避)のためのレクチャーと、双眼鏡の使い方についてのレクチャーを受け、身支度を整えたら早速、鳥探しにでかけました。

 

外に出ると色んな鳥の鳴き声が聞こえてきます。

耳を澄ませてよーく聴くと…

ホーホケキョ ケキョケキョケキョ…

チヨチヨビィー、チヨチヨビィー…

ピヒュッヒジーリリリリリ…

ツツピー、ツツピー、ツツピー…

ボーボーポッポー、ボーボーポッポー…

さて、どんな鳥たちに出会えるのでしょうか。胸が高鳴りますね。

 

散策路を歩きながら、鳴き声のする方を見て、鳥が動いたらどこに行きつくかをチェック。

木の枝先などにとまったら目の位置に双眼鏡をあてる。

「あそこにいた!」

「どこどこ??」

「あのひゅいっと曲がった枝の先に…」

と、なんとも抽象的な会話ですがおもしろい。最初はキョロキョロしていたみなさんでしたが、次第に目が慣れてきたのか色々な鳥を発見することができるようになってきました。

トコトコ歩いてやってきたのは観察小屋。

葦(よし)の原っぱにいる鳥や水鳥などを観察しました。

 

ネイチャーセンターに戻ったら、今日、見ることが出来た鳥の種類・いた場所・何をしていたかをみんなでまとめます。

アオジ、キビタキ、センダイムシクイ、アオサギ、コブハクチョウ、トビ、ハシブトガラ、ベニマシコetc姿を確認できた鳥、さえずりや地鳴きだけが聴こえた鳥もいましたが、たくさんの鳥に出会うことが出来ました。

その後、ウトナイ湖周辺の自然環境について教えていただき、鳥とウトナイとのかかわりについて学ぶ機会となりました。

 

お昼ごはんを食べて、午後からはウトナイ湖野生鳥獣保護センターへ移動。

レンジャーの篠原さんに館内の案内をしていただきました。

動物のジャンプ力を比べる展示は子どもたちにも人気が高いそうです。

大人も体験。結果はキツネレベルでした。

 

館内施設を見学した後は、交通事故や衝突事故でケガをした野生の鳥を救護・保護している傷病鳥獣治療室を見学。

獣医師の山田智子さんに施設の特徴や現在、治療中の鳥獣の症状の紹介、保護センターが取り組んでいる普及・啓発活動など色々なお話をうかがい、治療中のハヤブサに給餌をする体験などをさせていただきました。


ラムサール条約(湿地の保存に関する国際条約)に指定され、動植物の宝庫であり、野鳥の楽園ともいわれているウトナイ湖。

水深が平均60センチと浅いことから水草が生えやすく、魚や水生昆虫なども住みやすく、鳥の渡りの中継地点として毎年、多くのマガンやハクチョウの集団渡来が見られる場所として国際的にも知られている湖です。

傷病鳥獣の救護・保護をしている施設は道内に2拠点で、道東地域以外の傷病鳥獣はすべてここの保護センターにやってくるとのこと(これが一番驚きでした!)

ウトナイ湖ならびに周辺環境の保護を積極的に行い、子どもから大人まで幅広い世代に身近な自然環境について興味関心をもってもらえるよう普及・啓発活動をされているレンジャーのみなさん、獣医師のみなさんのお話は勉強になることがたくさんありました。

こうして学んだこと=インプットしたことは、次に伝える=アウトプットしていかなければですね。

子どものプログラム、またはエコツアーといった場面でこの学びをどう形にするか、考えていきたいと思いました。

色々とご協力いただいたみなさま、一緒に学んだみなさまに感謝です。

 

 

いぶり自然学校・上道和恵(うえちゃん)


BERGON CLUB1「白樺樹液しゃぶしゃぶ大会」@大雪山自然学校

2013年04月27日 23時52分29秒 | バーゴンくらぶ

4月27日(土)

大雪山自然学校ではBERGON CLUB1「白樺樹液しゃぶしゃぶ大会」を開催しました。

 

ボランティアで参加している大学生

東川町に暮らす人たち

ねおすスタッフに元ねおすスタッフ…と

参加者8名、ねおすスタッフ3名が集まりました。

プログラムで顔を合わすことがあっても

なかなかゆっくりお話しする機会が少ないものです。

白樺樹液しゃぶしゃぶを囲み、交流を深めるおなべ大会となりました。

 

それぞれが得意技やネットワーク、マンパワーを活かして

新しいことがはじめられそうな予感…を感じられました。

 

今年度は

こんな風に色々な人で集う機会を増やして、楽しい企画までできたら…と思っています!

今後とも、どうぞよろしくお願いします。

 

イエティくらぶ東川校 めめ

 


バーゴンくらぶ2月 手稲山で冬のアクティビティを考えよう!

2013年02月19日 10時26分29秒 | バーゴンくらぶ

バーゴンくらぶはNPO法人ねおすのスタッフや
日頃子どものための自然学校「イエティくらぶ」で
ボランティアとして活動してくれている方へ向けた
スキルアップを目的とした活動です。

今回は手稲山での雪遊びをテーマに
2013年2月16日(土)に札幌にて開催し、
参加者は
■札幌スタッフの高野(カツオ)
■黒松内スタッフの佐藤(ふった)
■ボランティアさん4名(なんと、全員女子!)
の6名が集いました。

今回は
・様々な雪遊びを実際に体験し雪遊び時のリスクマネージメントを学ぶ
・他にどのようなアクティビティが出来るか考えてやってみることで
 雪遊びのスキルアップを目指す
以上のことを目的に活動しました。

まずは、活動の目的地である手稲山にある山小屋「パラダイスヒュッテ」を目指し、
スノーシューを履いて歩きます。途中道を外れて歩いてみたり、
しりすべりをしながら行きます。またラッセルの大変さを知るのも大事なことです。

山小屋到着後、まずはアクティビティ体験ということで
午前中はスノーソーを使って雪のテーブル作りをしました。
ブロック作りが出来るようになると、イグルー作りや
天候が悪いときの避難場所を作るのにも役立ちます。

昼食は山小屋でキムチ鍋を作って食べました。


午後からは
・色んな道具を使ってのしりすべり
・落とし合い
・木からの飛び込み
・埋まる
など、様々な雪のアクティビティを体験しました。

最後は、帰り道の途中で今日の活動のふりかえりを行いました。
・自分が参加した目的、その目的を達成できたかどうか
子ども達と活動する時にはどうしたらよいか

参加者からは
・道具の使い方を知ることで雪遊びの活動の幅が広がること
・身につける装備の重要性
・他のスタッフと一緒に活動することで、色んな考えを知ることができた。
など、色んなフィードバックがありました。

子ども達と活動するボランティアさんのスキルが上がることは
子ども達の活動の幅を広げることにつながります。
また技術をあげるだけではなく、スタッフ同士のコミュニケーションを
はかることで、多くのアイディア、企画が生まれ
思いを共有することが出来ました。

今回参加してくださった方、パラダイスヒュッテをお貸しいただいた
鈴木さん、本当にありがとうございました!


黒松内ぶなの森自然学校 ふったこと佐藤ふたみ

 

 

 

 


バーゴンクラブ第5回 「イグルー作り&燻製作り」

2013年01月20日 21時05分10秒 | バーゴンくらぶ

「BAERGON CLUB」は
NPO法人ねおすのスタッフや
日頃子どものための自然学校「イエティくらぶ」でボランティアとして活動してくれている方へ向けた
スキルアップを目的とした活動です。

そんなBAERGON CLUBの第5回は
「イグルー作り&燻製作り」を2013年1月19~20日(土・日)に黒松内にて開催しました。

今回は雪を使ったイグルー作りの技術と燻製作りの基本、

この2つの野外スキルを学びました。

参加者は
■黒松内スタッフ4名
■社会人4名
の8名が集いました。

話し合い、意見を出し合い、試行錯誤を繰り返しつつ、

活動を行い、今後の活動へ向けたスキルアップをはかった

2日間となりました。

 

イエティくらぶ黒松内校 佐藤ふたみ


バーゴンクラブ第4回「冬の野外で快適に過ごす!IN大雪山国立公園」

2012年12月23日 17時41分53秒 | バーゴンくらぶ

「BAERGON CLUB」は
NPO法人ねおすのスタッフや
日頃子どものための自然学校「イエティくらぶ」でボランティアとして活動してくれている方へ向けた
スキルアップを目的とした活動です。

そんなBAERGON CLUBの第4回活動
「冬の野外で快適に過ごす!IN大雪山国立公園」を
2012年12月22~23日(土・日)に東川にて開催しました。

今回は
旭岳姿見の池周辺とキトウシ森林公園をフィールドに
冬の野外で快適に過ごすスキルを磨きました!

参加者は
■ねおすスタッフ3名
■学生3名
■社会人3名
の9名が集いました。

◆旭岳姿見の池をフィールドに活動を展開することで
より厳しい自然環境における行動技術を身に付ける

◆極寒の東川でのテント泊をすることで
厳冬期のテント宿泊のスキルを身に付ける

◆アウトドア料理のツールとして活用されているダッチオーブン料理をすることで
たき火やダッチオーブン料理のスキルアップを目指す

ことをねらいとしたうえで、
参加者同士で話し合いながら目標を設定し
実際の活動を展開しました。

イエティくらぶの活動では決められていないことがたくさんあります。
それぞれの活動の場面で
ボランティアさん自身も自分たちで考え、行動しなければなりません。
そのために必要な
スタッフ同士のコミュニケーションをスムーズにすること
自分自身の技量を挙げること
今回のバーゴンクラブでは、
そんなステップアップをすることができました。

イエティくらぶ東川校 木村恵巳


第3回バーゴンくらぶ「手稲山登山」

2012年11月27日 13時40分54秒 | バーゴンくらぶ

バーゴンくらぶ3回目は手稲山登山です。

「バーゴンくらぶ」はねおすのスタッフや
日頃イエティくらぶでボランティアとして活動してくれている方へ向けたスキルアップを目的とした活動です。
何のスキルアップかと言うと
・野外体験、アウトドアの技術や経験値
・スタッフやボランティアの人材育成法
・相互コミュニケーション
など

今回の目標は
・登山を通して登山の基本的な知識を学ぶ
・登山や野外活動で集団を統率する際の考え方や行動を学ぶ

小さなステップとしては
・主体性・自主性を意識する
・次の展開の予測、危険察知をする
・みんなのために今自分が何をしなければならないのか?を考え行動する
・1人のために何ができるか?を考え行動する
・メンバーで合意形成をとる

集まったメンバーは7人
学生1人、社会人ボランティア3人ねおすのスタッフ3人です。
まずは自己紹介、今回参加した目的と目標を共有します。

プログラムをイメージして準備してきた個人装備をリストアップ。
それぞれ経験も違うわけですから持ってきているものもさまざま、
なぜそれを持っているのか?なども共有しながらお互いの理解を深めます。

次はこちら側から提示したテーマに基づいて共同装備を用意してもらいます。
テーマは3つ
①安全に登山して安全に下山する
②やがいで快適に食事をとる
③雪を楽しむ

共同装備をそろえパッキングをすませたら出発です。
平和の滝の登山口は若干の積雪。
10時25分登山スタート

地形図を見ながら現在地を把握していきます。
まずは目印となるものを探すところから
ダムや針葉樹、広葉樹の境目、小高い山や送電線など
周りの環境から推測できることはたくさんあります。

途中からは各自が先頭となり集団を率いた際の声がけやメンバーの観察などを意識して歩いてもらいます。

今後どういうルートをどういうペースで歩くのか?
休憩を取るのか?
などその都度合意形成をとっていきます。
体力の違い、装備の違い、興味のある対象物の違い、
発言できる人、積極的に発言巣つのが苦手な人など参加者はさまざま。

お昼ご飯を食べる際にはラーメンを調理して、温かさを補給します。

活動時間のリミットや体力などを考えながら目的地点を何度も修正します。
積雪状態が多かったこと、アイゼンがなく体力が予想以上に奪われたことを考え、
今日の目標地点は見晴らしの良いガレ場となりました。

ガレ場からの景色を眺めながらココアを飲んでしばしの休息。
達成感も人それぞれです。


帰りは積雪状態だったので冬道と呼ばれるところを地形図で確かめながら下っていきます。


意外に雪深く、途中でしり滑りができたり、と雪も楽しむことができました。

登山口に戻ってきたのが16時15分。
5時間50分の山行となりました。

最後は事務所に戻ってきて各自で振り返りを行いました。


・自分の目標の達成度と感想
・個人におけるリスクと集団を率いるときのリスク
・この活動中の互いの印象や評価

ねおすスタッフからは
・事前の下調べや準備などの重要性
・先頭にたった際の集団コントロールの難しさ
・地形図の利用の仕方

参加者からは
・プログラムにボランティアで参加しているだけではわからない
ディレクターの考えや声かけの意味、危険予測や行動のコントロールなどを知れたこと
・自分が先頭になった際に周りの様子を観察する難しさ
などなどいろいろなフィードバックがありました。

こういった活動だから共有できること体験できることがたくさんありました。
最後に参加者が言ってくれたこと
「プログラムだけではなくアウトドア体験という時間の共有こそがお互いにとっての理解を深め、今後活動していく中で一番のスキルアップにつながる」
改めて意味のある活動だなと思うことができました。

来月は東川で本格的な冬・野外での過ごし方を学ぶことができます。
・今後イエティくらぶなど子どもの活動でボランティアしたい方
・現在ボランティア参加していてスキルアップしたい方
・ねおすのディレクターの考え深く知りたい方
ぜひ参加してくださいね。

今回参加してくださった方、協力してくれた方、スタッフのみなさんありがとうございました。
また違う山に一緒にいきましょう!


カツオこと高野克也