子ども達のための自然学校・イエティくらぶ

NPO法人ねおすが主催する「子ども達のための自然学校『イエティくらぶ』」の活動報告をアップしています。

イエティくらぶいぶり校・春休みキャンプ【とけちゃう前にとことん雪遊びキャンプ】

2014年04月03日 16時25分18秒 | いぶり校

三寒四温といいますが、気温も徐々に上がり、雪解けが進む今日この頃。

2013年度イエティくらぶいぶり校のラストプログラムは、シーズン最後の雪遊びin安平町追分です。

札幌・苫小牧から、下は年中さん、上は卒業式を終えたばかりの6年生まで6人の子どもたちが集まりました。

もともと雪の少ない胆振地方ですが、安平町にある営業が終了したスキー場で思う存分、そりすべりやスノーラフティングなどの雪遊びを満喫しました。

その活動の様子をお届けいたします。

 

2014年3月26日(水)天気:晴れ

さわやかに晴れた朝の苫小牧駅北口広場。

ここから今日の目的地・安平町に出発です。

5人の苫小牧チームに加え、1人札幌から大きな荷物を背負った札幌チームが合流します。

車に乗り込み、準備万端。

送りに来てくれたお母さんたちに行ってきます!

これから宿泊場所である安平町のさかえ合宿所を目指してドライブです。

それにしても、スタットレスタイヤで走るのがちょっともったいない気もするくらい、道路には雪がありません。

今日の遊び場は今シーズンの営業が終わったあとのスキー場。

だから、きっと雪は残っている…はず!おそらく…たぶん…。

 

合宿所に行く前に、2日間の大事な非常食・おやつを買いに安平町内のスーパーへ。

軍資金100円を手にみんな真剣におやつを選びました。

スーパーから車で3分。

今日の宿泊所・さかえ合宿所に到着しました。

まずはお互いの名前がわかるように名札をつくり、合宿所の中のどこに何があるか探検です。

落ち着いたところで始まりの会。

やまちゃんからこのキャンプの目標が発表されました。

「この春休みのキャンプの目標は、トコトン!雪で!遊ぶこと!!なので、みんなとっっことん雪で遊ぼうね!!」

みんなの気合も入ります。

とことんとんとん雪遊びに向かうため、まずは腹ごしらえ。お弁当でパワーチャージです。

合宿所から車で約20分。

安平町追分に到着しました。さすがに営業の終了したスキー場はとても静かです。

とことん雪で遊ぶぞー!と意気込んできたものの、雪は残っているのかしら…とドキドキしながら入って行くと……

ありました!ゲレンデにはお日様が反射してキラキラまぶしい一面の雪です!!

よかったー!

さっそくソリや遊び道具を車からおろし、雪遊びの準備をします。

今日は特別に夏に川遊びで使うゴムボートも用意しました。

これで滑ったら…ふふふ、想像しただけで楽しい♪

ゲレンデまでみんなで遊び道具を運びます。えっさ。ほいさ。

さぁ、やっぱりここはソリすべりでしょ!

しかし、スキー場の営業は終了しているということは、もちろんリフトなんて動いてるはずもございません。

子どもも大人もせっせとゲレンデを登ります。

それにしても良い天気!ゲレンデを登りきるころには額に汗がにじみます。おひさまのチカラは偉大なのです。

さぁ、登り切ったらあとはソリですべりおりるだけ。

この瞬間がとにかく楽しいのです。

その後は、登ってはすべり、すべっては登りの繰り返しで、とことんソリすべりを満喫しました。

そして、リーサルウェーポン・ゴムボートも登場☆

これは文句なしに最高に楽しい!!

まぁ、ボートを持ってゲレンデを登るのは大変ですけど…ね。

でも、あの爽快感を求め、子どもたちは一生懸命ボートを引き上げるのでした。

わっほーい!!

楽しそうな子どもたちの声が響きます。

あっという間に2時間が過ぎました。

そろそろお風呂に行く時間。

名残惜しく、後ろ髪をぐいぐい引っ張られつつ、スキー場をあとにしました。

使ったものは片付けも最後まで自分たちのお仕事です。

優しいお兄ちゃん(1年生)が弟たち(年長さん)を駐車場の入口までソリに乗せてくれました。

今日のお風呂は、追分駅の隣にあるぬくもりの湯にお世話になります。

小学生たちは自分のお財布からおこづかいを取り出し、券売機にて入浴券を購入。

いっぱい遊んだのでお風呂の前にちょこっとおやつ休憩をはさみ、お風呂をいただきました。

汗をかいたあとのお風呂って本当に気持ちが良いものです。

たくさん遊び、お風呂にもつかり、さすればお腹がグーと鳴きます。

みんなのお腹はぺっこぺこ。

しかし、キャンプでは食事担当なことが多いスタッフのうえちゃんは、今日はみんなと雪遊びに来ています。

さて、夜ごはんはどうなっているのでしょうか?

まさか、合宿所に帰ってこれから作るのか…?!

そうなったらお腹ぺこぺーこでみんな倒れてしまいます。いやはや、どうなっているのでしょう??

 

合宿所に戻り、玄関のドアを開けると鼻をくすぐる良い匂い。

ご飯の匂いがしました。

良かった~、合宿所に戻ってからご飯をつくり始めるという事態はどうやら避けられたようです!

と、いいますのも今回のキャンプ、安平町で活躍されているNPO法人ココ・カラさんに食事部分のご協力をいただき、地元の食材を使ったお料理を子どもたちに提供していただくことになっておりました。

今回は、代表の内藤さんと赤坂さんが美味しいご飯をつくってくださいました。

本当にありがとうございます!

この日の夜ごはんは、シカ肉のシチュー・シカ肉のカツ・ほうれん草のバター炒め・煮豆・ポテトサラダ・ごはん・甘夏というお品書き。

シカ肉は安平町でハンターさんがとったものを使っています。

腹ぺこーずたちはもりもりご飯をそれぞれのお腹の中にかきこんでおりました。

お腹もいっぱい!充電完了!

まだまだ元気な子どもたちと一緒にこの日の最後は夜の森探検に出発です。

ときわキャンプ場からスケートリンクにぬける道をみんなで探検しました。

ちょっぴり怖いけれど、持っているライトの明かりを消してみると、見上げた空には星がキラキラしていました。

帰り来て、一日使ったジャンパーや手袋、帽子に靴を干します。

自分ことは自分でチャレンジするのもキャンプのおもしろさです。

歯磨き、トイレを済ませたらあとは寝袋に潜り込むだけ。

いつものキャンプだとしばらくソワソワ・コソコソ起きてる様子がうかがえるのですが、この日はさすがにあっという間に夢の世界に溶け込んでいったようでした。

 

 

2014年3月27日(木)天気:晴れ+ちょっぴと冷たい風

朝です。

起きても良い時間(今回の設定は6時半)より早く目覚めた子どもたちに大概起こされるのですが、子どもたちの部屋をのぞいてみると…

爆睡!

年中さん・年長さんも参加しているキャンプでしたが、ホームシックになる暇もなく、朝を迎えことができました。

眠い目をこすりつつ、起きたらはまずは自分が使った寝袋をしまいます。

それから、自分たちが使った部屋の掃除です。

ぼくより大きいな、この掃除機。

朝ごはんはなーにー?とキッチンの様子に興味津々な子どもたち。

掃除が終わったら、この日の活動を決める遊び会議を行いました。

予想以上にスキー場でのソリ遊びが楽しかった私たち。

2日目はほかの公園に行く予定をしていましたが、子どもたちとも相談し、この日もスキー場でソリ遊び&雪を使ったおやつ作りをすることに決定しました。

朝ごはんをしっかり食べてパワーチャージです。

雪遊びの支度をしっかりまかない、車に乗り込み、再び追分へGO!!

昨日の遊び疲れも考慮しつつ、最後ですから悔いの残らないよう遊び尽くします。

1日目よりも長いコースに挑戦する子もいました。

こちらは麓からトコトコ登って中腹を超え、スキーの中級コースからぐるっと回って林間コースをソリで攻めてみることに。

中腹よりもう一段上がってくると見える景色も違ってきます。

まちの様子が良く見える!素敵な景色!!

林間コースのロングソリドライブはとてもおもしろかったです。苦労して登ってきた甲斐がありました。

麓では、雪があるから作れるおやつ・アイスクリームをつくっていました。

アイスクリームボールにアイスのもとをいれ、雪と塩をで冷やすます。

一生懸命シェイク中。

たくさん遊んだスキー場。

またみんなで遊びに来たいね!

合宿所に戻り、お昼ご飯を頂きます。

生姜入りのほっかほかな豚汁に塩むすびの組み合わせは幸せな味がしました。

使った食器は自分で洗って、自分で片付けます。

これで昨日の夜から3回目の洗物。すっかり上手になりました。

お昼を食べたら残念ながらそろそろ合宿所を出発する時間となりました。

「また遊びに来てね。待ってるわね」とやさしく送り出していただきました。

お世話になった内藤さん、赤坂さんにしっかりお礼を言って、さかえ合宿所をあとにします。

キャンプの最後はおうちの人におみやげを買うため、安平町の早来駅に立ち寄りました。

安平町、競走馬の産地でもあり、競馬界では有名なディープインパクトというお馬さんの出身地でもあります。

子どもたちのおみやげもお馬さんにゆかりのある品が多かったですね。

おみやげもゲットしたところであとは一路、おうちの人がお迎えにやってくる苫小牧駅を目指します。

車が苫小牧駅に着き、おうちの人の顔が見えた瞬間、電池の切れる子どもたちの姿も。

そうだねよ、なんてったって、いーーーーっぱい遊んだもんね。

駅前で終わりの会をして、とことん雪遊びキャンプはおしまいとなりました。

札幌からの参加者はスタッフと共にJRでの旅がもう少し続きます。

すっかり仲良くなった1年生コンビ。また一緒に遊ぼうね!

 

参加人数は少なかった分、とてもアットホームに、みんな兄弟のような仲間ができたキャンプとなりました。

地域のみなさんにもご協力いただき、美味しい食事、とても遊びがいのあるフィールドを子どもたちは全身で楽しんでいたように思います。

ご協力いただいたみなさんに心から感謝申し上げます。

 

新年度を迎え、新しい学年に進級・進学した子どもたち。

今度はどんなキャンプに出かけようか、スタッフ一同、楽しみに待っておりますので、また一緒に冒険に行きましょう!

 

 

NPO法人ねおす・いぶり自然学校 山田由美子(やまちゃん)/上道和恵(うえちゃん)