子ども達のための自然学校・イエティくらぶ

NPO法人ねおすが主催する「子ども達のための自然学校『イエティくらぶ』」の活動報告をアップしています。

イエティくらぶ東川校 森つく6月「森のアスレチックづくり」

2013年06月23日 19時01分38秒 | 東川校

最近、気温の低い日が続いていましたが

今日のお天気予報では、どんどん暑くなるらしい。

夏らしい気候で、第2回目の森つくです。

本日のテーマは「森のアスレチックづくり」。

ロープやハンモックなどを使って

ニセウの森を遊べるアスレチックに仕立てよう、という作戦です。

 

まずは、ロープワークからスタートとなりました。

ハンモックを張るにも、どうしても紐を結ぶ場面が出てきます。

黙々と繰り返しているうちに、手がおぼえていきます。

覚えたロープワークを使って、ハンモックを張ります。

ロープが短すぎたり、長すぎたり…と失敗しながら

どんぴしゃの長さに調整していきます。

 

たっぷり練習をしたら、おひるごはんの時間。

ブルーシートで集ってのお弁当タイムです。

午後からは、本格的にニセウの森でのアスレチックづくりです!

結構きついんですが、山登り…。

ロープやカラビナ、ハンモックも担いでの登山です。

ニセウの森に到着!

まずはハンモックを張っていきます。

さらに、ブランコづくり。

こちらも、今日のロープワークを使って仕上げます!

ここでは、クワガタ発見。

その辺の木の幹を歩いていたんだとか。

こっちではツリーデッキに梯子をかけたり

本日の一番の大物。

ターザンロープコーナーも完成。

デッキの上から滑り降ります。

スリリングで、楽しい★

 

ニセウの門の前で、集合写真!

最後の最後まで遊んで、帰りはちょっと遅刻してしまいました。

ご心配おかけして、申し訳ありませんでした。

 

アスレチックづくり、うん!なかなかすごかったよね。

いろんなロープ活用法を実践できました。

今度またニセウの森に来るときには、さらにいろんな道具が必要になりそうです。

今月の森つくでは

自分で考えたアイデアを、ひとつひとつかたちにしていきました。

子どもたちだけでは難しいものも

大人と一緒に試行錯誤に進めていきました。

1回だけで終わらせるのは、もったいない!!!

絶対に、どこかで続きをやりたいね★

 

1学期の森つくはこれにておしまいとなります。

次は、夏休みの自由研究プログラムとして

染物体験プログラムを開催いたします。

ぜひとも、参戦してくださいね。

 

東川校 めめ


イエティくらぶ札幌まるやま校~イエティーズ6月~

2013年06月23日 18時40分48秒 | 札幌まるやま校

6月23日、西岡公園で幼児向けプログラムのイエティーズを開催しました!

晴天の中、16名の参加者と8名のスタッフで「小さなむしのようちえん」です。

 

全員集合したら、今日どんな生き物に会いたいかをリストアップ!

クワガタ、カブトムシ、ダンゴムシ、セミ、チョウ、ミミズ、魚

今日の目標はなるべく多くの生き物に出会う事です。

 

午前中は森や草原での生き物さがし。

森に入る前に「ハチ」「ケムシ」の危険性についてレクチャーがあります。

ハチにあったら姿勢を低く石になります。みんなできるかな?

 

いざ森にはいっていきます。

葉っぱの上や落ち葉の下、倒れている木の下などを見ていきます。

 

「あっ!これなに?」「何かいた!」という声が響き渡ります。

セミの抜け殻がたくさんついている木も発見。

葉っぱも落ちている。素敵な葉っぱだよ。

みんなで大捜索!

森の中で出会えて生き物は

ダンゴムシ、ジョウカイボン、ミミズ、セミ、ハムシ、何かの幼虫、エゾシロチョウ、

ベニヒラタムシなど。

 

お腹がすいた~との声がたくさんあったので早めの昼食です。

木陰にブルーシートをひいてみんなでいただきます。

カメラマンは参加してくれた子どもたちです。これがまたいい写真!

 

お昼を食べた子どもたちは思い思いに遊び出します。

トンボを探したり、川の方にふらふらと吸い寄せられたり、

おにごっこしたかったり、お菓子を食べていたり。

 

イエティーズ特有のゆる~い時間です。

自分のやりたい事を思う存分発散させたら、また集中して活動する時間です。

今度は川です。

川に入る前にお着替えタイム!準備ができた子どもからさっそく川に入ります。

タモ網の使い方のレクチャーを受けていざ実践。

なかなかできるようになるのは難しい!

でもコツをつかむと網に生き物が入りだします。

あえて教えすぎず、自分でどうやったらいいかどう学んでいくか?

その成長の過程を大切にしています。

 

それでも最後までなかなかつかまえられなかった子どもも大人と一生懸命ガサゴソ。

あきらめない心で魚をゲットできました!

 

せっかく川に入ったのだから生き物探しだけでは飽き足らない!

全身浸かってお風呂状態、カッパに空気がたまるのが面白い。

 

僕たちは子どものこういう感性を大事にしています。

今僕はこうしたいんだ、私はこう遊びたい。

なるべくその気持ちに寄り添った活動展開を目指しています。

時にはゆる~く締まりの無いように見えるかもしれません、

でも子どもは一人一人違います、

さまざまな子どもの感覚や完成を受け入れながらプログラムを進めています。

川での生き物探しを満喫したら生き物のレクチャー。

トウヨシノボリ、フクドジョウ、ウグイ、カワニナ、

オニヤンマノヤゴ、サナエトンボのヤゴ、エビなどなどたくさんです。

最後には生き物の命についても考えてみます。

冷たいところに住んでいる魚に人間が触ると魚はどんな気持ちになるのか?

川に返してあげる時に高いところから落としてしまうとどうなるのか?

問いかけます。子どもたちなりに答えはわかっています。

でも触りたいんです、その感触や見た目が不思議なんです。

その気持ちが大事だと思います、やってみる前に教えても実感がわきません。

 自分の体験を通して物事を理解して子どもたちが納得できるようなプロセスを踏んでいきます。

生き物にふれる事は、命の大切さや痛み、美しさ、不思議さをたくさん教えてくれます。

だから子ども達の目は輝いているのです。

今日はそんな事を思いました。

 イエティくらぶ札幌まるやま校~おそとで子育てイエティーズ6月~

次回は7月15日「流れる川のようちえん」です。

生き物さがしはもちろん!全身ずぶ濡れの水遊びです!

ぜひご参加ください。

 

カツオこと高野克也


イエティくらぶ東川校 はっちゃけ隊6月「空中・陸上・水中 どこまでも生き物探し!2」

2013年06月09日 20時00分30秒 | 東川校

今月のはっちゃけ隊、2回目!

どこまでも生き物探しにのめりこむ6月です。

今日のスタートは入れ替わりゲームから。

全員が円になった状態で、目配せで入れかわる友だちを探し

オニに場所を奪われないように、さっと場所替えをする。

そんな、言葉に頼らないコミュニケーションゲームです。

言葉を話さない生き物たちを相手にする本日

相手の空気や言葉にならない表現に意識を向けていきます。

ぐちゃぐちゃとしたヤチゾーンには

トンボが続々とやってきます。

待ち伏せをして捕まえようとするのですが、すばしっこくて網に入りません!!

こっちでは蝶を捕まえて、満足!

こちらもひゅーーーーっと飛んで行ってしまうので、苦戦する相手です。

こっちではアリの巣を掘り返しています。

うじゃうじゃ出てきて気持ち悪いけど、やっぱり気になる!

切り株を掘り返していたところ、アカアシクワガタを発見。

胸の赤色も印象的です。

ここまでいろんな種類が揃ってくると、やっぱり名前が気になります。

黙々と図鑑を引いて探します。

かなり、必死です。

後半戦は、川へ移動!!!

流れのある川での生き物探しへと続きます。

カワゲラやトビケラなど水生昆虫に注目です。

こちらでは、大量のカジカ。

暑い今日は、濡れても気持ちいい!!

たくさんのカエルやカジカを中心に、小さな生き物たちも捕まえました。

とにかく一日、生き物にエネルギーを費やした本日。

どこにどんな生き物がいるのか、自分たちの目と手で確かめることができました。

切り株を崩していくと、木の隙間にクワガタが潜んでいること

水辺にトンボが集ってくること

川の中でも日陰の方がカジカがいること

ひとつひとつを経験を通して学んでいきました。

さらに、図鑑の使い方も。

写真をよーくみても、わからないんです。

大切なのは、実物をよーく見ること。

よくよく見ると毛が生えてること

よくよく見ると触覚が細いこと

よくよく見ると顔が小さいこと

よーく見なくちゃ、図鑑で調べることもできないんです。

すっかりみんな、生き物探し、観察の名人となりました。

 

さあ!

来月は川遊びにでかけますよ。

遊びももちろん、違う環境でのたくさんの生き物も楽しみです。

東川校 めめ


イエティくらぶ東川校 イエティーズ6月「むしのようちえん」

2013年06月08日 22時57分08秒 | 東川校

晴天に恵まれた本日!

今年度2回目のイエティーズです。

今日は、むしのようちえん。

トコトンむしさがしへのお出かけでした。

カンカン照りのお日さまの下スタートです。

虫ステーションで

危ない虫についてのお話のあとは、自由に虫さがしとなりました。

もう、みんなじっとしていられません★

飛んでいる虫を、網で捕まえたり…

地面を歩いているいろんな虫に目が行きます。

あれは、なに??

真剣な表情がたくさん!

池の周りも人だかりとなりました。

どんよりした水たまりに見えますが

想像以上にたくさんの生き物を見つけられます。

木の葉っぱについている虫も

かさに叩き落としてみると、いろいろいることに気づきます。

捕まえた虫をみんなで一緒に見てみると

自分が見つけられなかった生き物にも

自分が見つけた生き物にも

大騒ぎです!

ひとりひとりが思っている以上に、多様な生き物が森では暮らしているんです。

最後には、虫の絵本で一日がおしまいです。

こんなにも一所懸命に

虫探しに熱中する日もいいですね。

ひとりでは見つけられなかったような虫も

たくさんの目で森を歩くからこそ、発見できる。

こんな生き物がいるんだ!

という気づき

こんなところにいるんだ!

という学び

に広げていくことができました。

 

来月は「かわのようちえん」

もちろん、川遊びにでかけます!!

次回はもっともっと暑いかな???

冷たい川にでかけるので、心の準備を万全に♪

東川校 めめ

 


BERGON CLUB@いぶり・ウトナイ春のバードウォッチングッチング

2013年06月04日 10時15分47秒 | バーゴンくらぶ

2013年6月2日(日)晴れ

初夏の暖かい日差しの中、ボランティアスタッフ&ねおすスタッフのアウトドアスキルアップを目指す☆BERGON CLUB(バーゴンくらぶ)を苫小牧のウトナイ湖周辺で行いました。

今回は春のバードウォッチング。

午前中は野鳥の会のレンジャーの方と一緒に鳥を探しながら散策、午後からはウトナイ野生鳥獣保護センターの見学を行います。

参加者5名+ねおすスタッフ2名でウトナイ湖にあるネイチャーセンターから活動がスタートです。

 

鳥を見る前にシマリスさんがお出迎えくださいました。

2匹のリスが軽快に森の中をかけていました。

 

午前中の活動は、(公財)野鳥の会レンジャーの原田修さんを講師に迎え、散策をしながらの探鳥会。

原田さんからはまず、本日の行程とネイチャーセンター周辺の簡単な説明をいただきました。

その後、「ダニには気をつけましょうね」というような野外活動でのリスクマネージメント(危機回避)のためのレクチャーと、双眼鏡の使い方についてのレクチャーを受け、身支度を整えたら早速、鳥探しにでかけました。

 

外に出ると色んな鳥の鳴き声が聞こえてきます。

耳を澄ませてよーく聴くと…

ホーホケキョ ケキョケキョケキョ…

チヨチヨビィー、チヨチヨビィー…

ピヒュッヒジーリリリリリ…

ツツピー、ツツピー、ツツピー…

ボーボーポッポー、ボーボーポッポー…

さて、どんな鳥たちに出会えるのでしょうか。胸が高鳴りますね。

 

散策路を歩きながら、鳴き声のする方を見て、鳥が動いたらどこに行きつくかをチェック。

木の枝先などにとまったら目の位置に双眼鏡をあてる。

「あそこにいた!」

「どこどこ??」

「あのひゅいっと曲がった枝の先に…」

と、なんとも抽象的な会話ですがおもしろい。最初はキョロキョロしていたみなさんでしたが、次第に目が慣れてきたのか色々な鳥を発見することができるようになってきました。

トコトコ歩いてやってきたのは観察小屋。

葦(よし)の原っぱにいる鳥や水鳥などを観察しました。

 

ネイチャーセンターに戻ったら、今日、見ることが出来た鳥の種類・いた場所・何をしていたかをみんなでまとめます。

アオジ、キビタキ、センダイムシクイ、アオサギ、コブハクチョウ、トビ、ハシブトガラ、ベニマシコetc姿を確認できた鳥、さえずりや地鳴きだけが聴こえた鳥もいましたが、たくさんの鳥に出会うことが出来ました。

その後、ウトナイ湖周辺の自然環境について教えていただき、鳥とウトナイとのかかわりについて学ぶ機会となりました。

 

お昼ごはんを食べて、午後からはウトナイ湖野生鳥獣保護センターへ移動。

レンジャーの篠原さんに館内の案内をしていただきました。

動物のジャンプ力を比べる展示は子どもたちにも人気が高いそうです。

大人も体験。結果はキツネレベルでした。

 

館内施設を見学した後は、交通事故や衝突事故でケガをした野生の鳥を救護・保護している傷病鳥獣治療室を見学。

獣医師の山田智子さんに施設の特徴や現在、治療中の鳥獣の症状の紹介、保護センターが取り組んでいる普及・啓発活動など色々なお話をうかがい、治療中のハヤブサに給餌をする体験などをさせていただきました。


ラムサール条約(湿地の保存に関する国際条約)に指定され、動植物の宝庫であり、野鳥の楽園ともいわれているウトナイ湖。

水深が平均60センチと浅いことから水草が生えやすく、魚や水生昆虫なども住みやすく、鳥の渡りの中継地点として毎年、多くのマガンやハクチョウの集団渡来が見られる場所として国際的にも知られている湖です。

傷病鳥獣の救護・保護をしている施設は道内に2拠点で、道東地域以外の傷病鳥獣はすべてここの保護センターにやってくるとのこと(これが一番驚きでした!)

ウトナイ湖ならびに周辺環境の保護を積極的に行い、子どもから大人まで幅広い世代に身近な自然環境について興味関心をもってもらえるよう普及・啓発活動をされているレンジャーのみなさん、獣医師のみなさんのお話は勉強になることがたくさんありました。

こうして学んだこと=インプットしたことは、次に伝える=アウトプットしていかなければですね。

子どものプログラム、またはエコツアーといった場面でこの学びをどう形にするか、考えていきたいと思いました。

色々とご協力いただいたみなさま、一緒に学んだみなさまに感謝です。

 

 

いぶり自然学校・上道和恵(うえちゃん)


イエティトレッキングくらぶ~塩谷丸山~

2013年06月03日 09時13分35秒 | 札幌まるやま校

今年度からはじまった札幌まるやま校の新プログラム!

その名も「イエティトレッキングくらぶ」。

みんなで楽しく安全に歩いて「いい景色と達成感+α」を味わいます。

記念すべき第1回目の目的地は小樽市にある「塩谷丸山」です。

 

まずは札幌駅に集合。

参加者は子ども5名、大人3名、スタッフ3名の11名です。

 

集合したら携帯型座布団と行動食を受け取り自分のリュックに詰め込みます。

水も1L持っているのでリュックは結構な重さです。最後まで歩けるか少し不安。

 

今回の「+α」はプチ旅です。

海に行ったり、JRやバスなどいろいろな交通機関を使います。

切符を買うのはもちろん自分たち、財布を大切に持って料金表をじっくり見ます。

販売機の操作もやってみなくちゃわからない。

出てきた切符もなくさないように自分でしっかり持っていないと。

JRに乗り込み普通列車でガタゴト揺られます。

昨日の運動会や暑さで最初はぐったりしていた子どもたちも車内では元気いっぱい。

クイズを出したり、帽子でふざけたりしているうちに海が見えてきました。

テンションもどんどんあがります。

小樽駅で2両編成のワンマン列車に乗り変えま、約1時間で塩谷駅に到着。

最後のトイレを済ませます。

ぼっとんトイレだけどイエティの子どもたちはそれさえも笑い飛ばしてくれます。頼もしい。

天気は晴れ男晴れ女ぞろいのスタッフ陣のおかげで快晴!少し暑いくらいです。

日陰を探して無人の駅舎で今日の行程をレクチャー、

一体どれだけ歩けばいいのか?どんなところなのか表情は少し不安なのと、

よくわからないけど行ってみよう!な楽観した顔が混ざっていました。

 

登山口までは駅から約20分。

歩きはじめてすぐに「まだつかないの?」「どこに登山口があるの?」「頂上」なんて言う会話をしながら歩きます。

服装や装備を整え、ウルシやハチにあった時の対処法をレクチャーして登山届けを書きました。

10時40分登山開始です。

塩谷丸山の頂

上までは2.8km。最初から中盤までは子どもたちにとっては急な登りが続きます。

登りでテンションが下がりすぎないように、

まずは周りに目を向けてみようという事で「花を10種類探してみよう!」

見つけたのはヤブニンジン、ヒトリシズカ、エンレイソウ、スミレ、タンポポ、オオカメノキなどなど。

花を探していたら生き物もたくさんいました。

バッタ、抜け殻と羽化したてのエゾハルゼミ、カタツムリ、キアゲハetc

子ども達は発見の天才です。

目線が低い事もありますが、どんどんいろんなものを発見してくれます。

歩き慣れていない子どもたちは延々と続く登りにテンションがぐっと下がっていくので、30分ごとに休憩をしました。

子どもたちは水分と行動食を補給するたびに明らかにエネルギーが復活するのはなぜでしょうか?不思議です。

行動食で人気があったのはキャラメルでしたね。

ゼリーは家に持ってかえって凍らせて食べたいという声が多かったです。

(子どもたちには下りの途中にもキャラメルを追加しました。)

 

登る時は子どもたちの体力を見て順番を入れ替えます。

体力の無い子や足が疲れてきた子などを先頭にする事で体力やペースをコントロールするのです。

ボランティアスタッフのきなこさんが子ども全体を見てくれてアドバイスしてくれます。

山岳会に入っていて、クライミングなどもしているスーパーウーマン!

 

きつい登りが終わると大きな木は少なくなり、両側が背の高い笹に覆われた割と平坦な道になります。

頂上も目の前です、いつしか振り返ると海岸線が見渡せるようになってきます。

子どもたちからは「頂上まで景色を見るのをとっておく」なんて声も聞こえていました。

ちょうど顔の位置ぐらいにある笹を器用によけて進んでいくと最後の登りです。

登りの手前には雪でぬかるんだ道と雪渓の上り坂15mがまっていました。

6月でも雪が残っている事に驚きながら、雪をつま先でキックしながらステップを作って登っていきます。

運動靴ではなかなかうまくできないのできなこさんが道を作ってくれました。

頂上直下の最後の登りは岩がゴツゴツしています、

おりてきた人が滑って転んだのを見て子どもたちは無言で足下を確かめながら登っていきます。

気持ちが引き締まった事でしょう。

 

登りはじめて約2時間、12時40分に山頂に到着です。

ものすごくいい景色!小樽の町並みはもちろん余市方面や残雪の残る積丹岳も見えました。

山頂近くの平らな岩場で昼食です。

岩場のすぐ下は崖、眼下には新緑の森、前方に広がる日本海、背後には美しい山並み最高のローケーションです。

リュックに入っていた座布団を出して座ります。

スタッフからはコンソメわかめスープが差し出されます。

暑くても塩分補給は欠かせません。

おやつと大人のコーヒータイムが終わったら写真撮影会、

どんな場所だといい写真が撮れるか何カ所か場所を変えてとりましたが、

どこも人だらけ、日曜日の登山ですから激混みなのでした。

 

そんななか今日はねおすの理事でもある樋口さんも大学の研修の講師で登っておられたのでパシャリ!

子どもたちはどんなすごい人かをあまりわかっていませんでしたが・・・ ラッキー!

 

山頂で休んだ後はみんなにアンケートをとりました。

海岸まで行くかどうか?

答えは「行きたい!」ではさっそく出発しましょう!

でもみんなの歩くペースと時間で行くか行かないかの最終判断を途中でしますと伝えました。

登山は下りに慣れるまでは大変なのです。大人でも下りが苦手な人も多いです。

13時30分下山開始!

下りはじめて20分、最初の休憩です。

ペースがあまり上がりません、やはり山を下った経験が少ないので、

低学年の子どもの足がだんだんと疲れてきていました。

 

海岸には行かず、ゆっくり降りようと決定しゆっくり慎重におりていきます。

「前の人と3歩離れて」「かかとから足を降ろして、しっかり地面につけて」と

子どもたちの間に入って声をかけてくれるのはボランティアスタッフのはたぼうです。

登山経験がプライベートでも豊富な彼女は適切なアドバイスをしてくれます。

 

やっぱり雪渓の下りでは登山靴以外の子はみんな転びました、

雪遊びで遊んでいる感覚とはちょっと違いますね。

それでも一生懸命転ばないように踏ん張る姿は格好よく見えました。

 

途中に足を伸ばしたりエグザイル風な体操をし、休憩を何度かはさんでようやくおりてきました。

気づいたらJRの時間には間に合いそうもありません。

早歩きにしてみたものの、3分ほど間に合わずJRは行ってしまいました・・・15時23分塩谷駅着でした。

それでも滑りやすい下りが終わったせいかみんなの元気は復活!

国道沿いにあるバス停まで一目散にかけていきます。今度はギリギリセーフ!

バスに乗り込んで一路小樽駅へ!

バスが動き出すと心地よい揺れに眠りにつきました。

 

小樽駅に着き列車に乗り込み、オレンジをみんなで切り分けて食べました。

果汁とビタミンが口の中に広がり、気持ちもリフレッシュ!

列車の中は何回も注意されるほど盛り上がりを見せていました。

 

不思議なもので登山中は子ども同士そんなにコミュニケーションをとっていないのですが、

妙に仲良く打ち解けていました。

これもつらい事を一緒に乗り越えて達成感を共有した事が影響しているのでしょう。

 

最後はそれぞれの交通手段でゾロゾロと帰路につきます。

帰りがバタバタでまとめの話ができなかったけど、

それぞれ心の中に1つでも自分の自信につながる事が残ってくれていたら嬉しいです。

 

登山が子どもたちに与えてくれるいい影響はどんなものがあるか?

そんな事を深く考えながら今後も楽しくみんなで歩きたいと思います。

イエティトレッキングくらぶ~塩谷丸山~

 

来月は「八剣山」、登り時間は短めですが、

しっかり自分をコントロールして登らないと崖から落ちてしまう場所もあります。

果たしてどんなトレッキングになるのでしょう?

今から楽しみです。

「+α」も何かおいしいものにしようと考えていますのでぜひご参加ください!

 

それではまた来月!

 「塩谷丸山」

登り:2時間

下り:1時間50分

歩行距離:約10km

 

カツオこと高野克也


イエティくらぶ東川校 はっちゃけ隊6月「空中・陸上・水中 どこまでも生き物探し!」

2013年06月02日 23時21分49秒 | 東川校

前日は30度に届く猛暑でしたが、本日はちょっと涼しい感じです。

青空の下、6月のはっちゃけ隊もスタートです。

今月は、どこまでも生き物探しプログラム。

 

初めての参加の多かった今月

もちろん仲良くなるゲーム「バナナオニ」から始まります。

たっぷり走り回って、身体も心もほぐれたところで

とうとう生き物探しへと出かけます。

午前中は、キトウシ森林公園内の森と池をトコトン…。

池には、タニシやエビ、ドジョウ、ゲンゴロウ、ガムシ、アメンボなどなど。

どろんこの池なのに、想像以上に多様な生き物が暮らしています。

もちろん、カエルも発見。

この肌触りが結構気持ちいい。

お昼ごはんは木陰に広げたブルーシートの上で。

暑すぎず、とっても気持ちいい★

午後には、エゾヤマザクラの林に足を延ばしました。

パラパラと雨が降り始めたせいか、チョウなどの飛ぶ姿があまりみられません。

でもよーく見てみると、ハチがお花に集まっています。

ここで「セイヨウオオマルハナバチ」と

「エゾオオマルハナバチ」についてのレクチャーです。

特定外来生物に指定されている真っ白なおしりが特徴のセイヨウオオマルハナバチは

トマトの受粉などのために外国から輸入されました。

そんな彼らの一部が野生化して

在来の「エゾオオマルハナバチ」の縄張りや役割を奪う可能性があります。

北海道ではそんなセイヨウオオマルハナバチを「防除」する活動が広がっています。

ちなみにしゅんちゃんは「防除従事者」として北海道に登録されております。

続いて、車で東川町有林の奥の川へ…

この流れのある川では

キトウシ森林公園とはちがう生き物を見つけられました。

カワゲラやトビケラ、カジカなどきれいな川に暮らす生き物たちです。

晴天から始まった6月のはっちゃけ隊は

午後にはパラパラ雨に当たられながらの活動となりました。

とはいえ

川での活動で雨に気づかずに過ごしたような状態でしたが。

 

「生き物を探す!」ことを目的とすることで

「生き物に興味がある」「虫が好き」

そんなメンバーが集った今月は

本当に多種多様な生き物を発見することができました。

「生き物」への興味の幅も深さも、ひとりひとりちがっているからこそ

だからこそ

みんなは自分ひとりではありえない多くの気づきを得ることもできました。

「生き物」が取り持つ仲のおかげで

初めて出会った友だちなのに気づいたら一緒に追い込み漁をしていたり…

とあっという間に仲良くなっていました。

 

自由に遊ぶことも仲良くなるためにはとっても大切ですが

同じ興味を持つメンバーと集い活動することも

仲間としてお互いを高め合うとても大切な機会であることを

改めて感じさせられた一日となりました。

 

次回は7月!

夏真っ盛りはやっぱり川へ繰り出します。

ライフジャケットに身を包み、雪解け水の流れる川へGO!!

イエティくらぶ東川校 めめ