子ども達のための自然学校・イエティくらぶ

NPO法人ねおすが主催する「子ども達のための自然学校『イエティくらぶ』」の活動報告をアップしています。

イエティくらぶ苫小牧校6月「湖の奥地に出かけよう」

2008年06月29日 20時49分04秒 | いぶり校
イエティ苫小牧、その面白さがじわじわと広がりつつあります。
苫小牧周辺にあって、何度か行ったことがありながらも、
家族だけではなかなかできない豪快な自然遊びをやっています。

今回は、支笏湖の奥、オコタン野営場で遊んできました。

支笏湖の周りには、温泉や観光スポットなどいろんな面がありますが、
やはりこのオコタン野営場は一番支笏湖らしい自然を味わえる場所です。

みんなで水遊び道具を運び込み、準備を進めます。



でも、準備もそこそこに、ついた瞬間からみんなの気持ちは湖へ!
この時期、エビがびっしりと湖岸に来ているんですね。
初めての子たちでも、何と素手で十数匹のエビが捕まえられます。
すでに子どもたちの気持ちはエンジン全開!
お弁当もそこそこに、はやる気持ちを抑えながら、
湖に注ぎ込んでいる沢へあそびに行きました。



今年も水遊びの季節です。
ライフジャケットに身を包んで、冷たい沢に一気に入る!!
これが冷たい!でも気持ちいい!
小さな落ち込みで滑り台をしたり、
なんと湖までぷかぷか流れたりと、全開あそび度100パーセントです。







でも、やっぱり寒い!
あったかいお茶を飲んだり、
あらかじめ支笏湖の水を沸かしたドラム缶風呂で温まります。
これがほんとの支笏湖温泉露天風呂、であります。





ここからは、もう自分の本能が赴くまま、時間まで遊びます。
天気が良かったから、湖の水もぬるめです。
なんと桟橋から飛び込んでみたり、



日向ぼっこをしているヘビを腕に巻きつかせたり、





さっき取ったエビを塩ゆでにして食べたり、
(教育大岩見沢分校の皆様、塩ありがとうございました)




なんか、とてもいい時間です。
そんな様子を見ている僕たちの方が、幸せな気分になります。

満ち足りた気分で、
帰りの車に乗りました。

今度は、ここで泊まりたいですね。
秋口とか、とっても気持ちがいいかもしれません。


こんな、自分の思いや興味、気持ちが自然と受け入れてくれる支笏湖、
お手伝いしてくれるスタッフの皆さん、
そしてそういう活動に理解をして、お子様を参加させてくださる
保護者の皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。
ありがとうございます! 本当に最高です。



お外で食育キッチン 「野草クッキング」

2008年06月23日 14時47分50秒 | 札幌まるやま校
記事の投稿遅れてしまい、すみません!
5月の食育キッチンのご報告です。

5月の食育キッチンは、
野草をテーマに午前は野草クッキング、
午後からは葉っぱを利用した創作活動をしました。

いつもの仲良くなるゲームは
てあそび「きゃべつのなかから」を
ボランティアのくりちゃんの唄にあわせて、
たくさんの指をつかってしました。

小さなお友達も上手にできたかな?

今日お料理する野草、
・たんぽぽ
・クローバー
・よもぎ
を採りに森へ行きました。









よもぎのわからなかったお友達も
だんだんみつけるのが上手になり、
30分ほどでたくさんの野草を採ることができました。

今日のメニューは
・よもぎぞうすい
・クローバーのゴマ酢あえ
・野草てんぷら
・たんぽぽサラダ
・よもぎもち
の5品です。

いつものように
全員で手分けして取り掛かります。





よもぎをゆでて、細かく切ったものを
チビッ子達がすりばちで一生懸命すりつぶします。
その横で、
白玉粉と上新粉を小さな手でこねこねします。
ゆで上がった生地にすりつぶしたよもぎを混ぜます。
ハッとする程、
きれいなきれいな若草色の生地になりました。
その生地に
ワッフルのようにあんこをはさんで
よもぎもちの出来上がり!

ほかの作業のお友達も
自分で味を見ながら、
調理したり、
包丁を使ったり、
てんぷらを揚げたりと働き者です。

お待ちかねの、お昼ごはん。





よもぎの香りいっぱいのよもぎぞうすい、
クローバーとは思えないクローバーのあえもの、
野草てんぷらはタンポポの花もしっかりと黄色く可愛らしい仕上がりです。
ちょっとほろ苦いタンポポサラダ、
意外に子ども達に大人気メニューです。
まるでヤギのように
ムシャムシャと食べ続けています。

春の元気を体いっぱいに取り入れた後は、
葉っぱを使ったスタンプ遊びをしました。



好きな葉っぱを集めて、
絵の具をぬり、
画用紙にペッタンコ!

動物の形にしているお友達や、
同じ葉っぱを何回も押している子や、
どの子の作品も個性のでたすてきな作品となりました。

最後の感想も
みんなたくさんの言葉がでるようになって、
毎月お子さん達と関われて、
成長を実感できて幸せです。

次回の食育キッチンは
8月24日(日)「流しそうめんをしよう」です。
今年はどんな流しそうめんになるのかな?

参加お待ちしてます。

イエティーズ札幌校 第2回「むしのようちえん」

2008年06月15日 22時18分38秒 | 札幌まるやま校
雨か、
雨か、
と心配されていた札幌のお天気
本日快晴なり☆

始まる前から子どもたちはわいわいがやがや
網を担いで走り回ってちょうを追い掛け回していました。
さてさてそんな中でイエティーズ始まり始まり・・・。

今日のイエティーズは満員御礼。大きな○ができました!



まずは
アリ探しからスタート!!

それから
芝生の広場へ。

そこには
「ムシランド」があり
色々な道具、ムシランドの主おじいが。



まっくろなチョウ
ほしーいトンボ
ちいさなクワガタ

セミの抜け殻
などなどなど!
たくさんのムシを発見しました。







みんなで捕まえてきたムシたちで
いっぱいになったムシムシランド。

「さて、虫さんどうしようか??」

「帰してあげる!!!!」

で満場一致。
一斉に帰してあげました。



お昼ごはんを食べてから、
こんちゅうの絵本で午後再開!

今さっき
見つけたムシたちを
絵本の中に見出しました。

ヤゴからトンボ「変身」する話をしながら
ヤゴとトンボの模型をみせてくれたパピィ。
「もしかしたら、変身を見られるかも・・・」

その言葉どおり!
川の傍に
羽化しようと頭を出しているトンボを発見!!
みんな大興奮でした。



ほかにも
色んな水のなかのムシを見つけました。









藤棚を見上げると
たくさんのハチハチハチ・・・。

「ハチはなにをしてるのかな??」

「蜜を集めてる!!!」





ハチが一所懸命働いて集めてきた蜜から
ハチミツができている!
今日のおやつは
そんなハチミツを使ったおいしい飲み物☆







みんなでおいしく「ラッシー」を飲んで、
本日のイエティーズ「むしのようちえん」は終了です。
ありがとうございました!!

次回は
7月20日「かわのようちえん」
左股川でお待ちしております!!

お外で子育てイエティーズとまこまい6月「むしむしようちえん」

2008年06月08日 21時22分46秒 | いぶり校
今日の苫小牧は、どうやらいい天気となる予報です。
苫小牧各地の小中学校では、運動会が無事に催行されるようです。
ということで、イエティーズも元気に始まります。

今日は、最初から思いっきり体を動かしました。
あちこちを走り回って、じゃんけんをしたり、いつもの歌をうたいます。いろんな人とじゃんけんをしたから、ちょっとたのしくなってきました。



展望台での今日の絵本は、ご存じ「はらぺこあおむし」。
とても大きな絵本の中に、大きなあおむしがでてきました。
そしたら、展望台にはもっと大きなあおむしが!!
名前は「ねぶくろあおむし」といいます。



みんな、あおむしがつぶれないように、そおっとイイコイイコしてくれました。
ねぶくろあおむしは、いつも葉っぱを食べているので、
はっぱのことはいろいろと知っています。
特に人が食べてもおいしい「ヨモギ」というはっぱを教えてくれました。



もちろん、人が触ってはいけないウルシも教えてくれます。
春先とは違い、姿形が変わってきています。
よく見てから、森の中に出発しました。



最初は、一気に萌え出てきた森の中から虫を見つけるのは
とても難しかったのですが、
葉巻のようにくるくる巻いたはっぱを広げるとあおむしが入っていたり、
まるでくもの巣のようなものを口から出して
ぶら下がっているあおむしを見つけたり、
かたつむりがはっぱのうらに隠れていたりと、
だんだんと目が肥えてきました。少しずつ、見えてくるもんですね。

森の中を進んでいったら、なんとニワトリ小屋がありました。



おじさんに断って、ニワトリにあおむしやかたつむり、みみずをあげてみたら…、
食べてくれました!そうか、むしを食べるんだ。
そんな、元気になったニワトリが産んでくれる卵は、
卵スープにしていただきます。とてもおいしいです。
むしとぼくたちはつながっているんだ。ふうむ、なるほど。

ふちなし沼についたら、一気に天気が良くなってきました!よかった!
苫小牧ではとても珍しいおひさまの下で、お弁当を食べます。
途中で採ってきたタランボリン(たらんぼトランポリンタランボリン、だって)も、てんぷらにしてはらぺこあおむしのように食べます。


はっぱとぼくたちも、つながっているんだな、うん。

ここまできたら、もうぼくたちの出番はありません。
子どもたちは、自分の興味が赴くまま自由に、思いっきり遊びます。
ある子は沼に入り、ある子はマシュマロを焼き、ある子はモウセンゴケをつっつき、ある子はぼんやりして…。











そんな自由でゆるく、そしてすべての子たちがすべての子、
そして大人たちに優しく見守られている雰囲気に浸って、
とても幸せな時間を過ごしました。
また、ここまで来ると子どもたちの目も良くなり、
今年初めてのトンボやコガネムシなど、
レアなものも捕まえることができて大満足です。

こんな風に、子どもたちが自由に好きなことができるような場所と、
そんな雰囲気、そして子どもたちのモチベーションを作るのが
僕たちの役割です。
これからも、季節、そして子どもたちの思いにあったプログラムを
提供していきたいと思っています。



次回も楽しみにしていてください!!



黒松内校6月/川あそび

2008年06月08日 18時28分57秒 | 黒松内校
昨日、心配していた天気が嘘のようにいい天気の中、「朱太川には主がいてね、目が8っつで・・・」というおーさかの話から川あそびがスタートしました。

場所は自然学校から車で3分ほどの朱太川の広い河原。黒松内町の中央を流れる清流です。網とアクアスコープを手に取り子どもたちのヒザくらいの水位のところで、「川の主」探しが開始されました。

アクアスコープで川の中をのぞくと「ウキゴリ」や「カンキョウカジカ」「ハナカジカ」などなどカジカの仲間やカニがすぐに見えて、子どもたちはもう夢中で捕まえていました。真剣にアクアスコープの中をのぞくまなざし、気分はもうハンターですね。



そんなハンターたちの今日の収獲は大きなたらいのそこが真っ黒くなるくらいの100匹以上のカジカとカニ数匹と2cmくらいの川の主の赤ちゃんをゲットすることができました!

収穫した魚は1人1匹素揚げにしておいしく頂き、そのほかは元いた場所にリリース。思いっきり楽しませてもらいました。

魚とり以外にも川を流れたり、焚き火をしたり、水切りをしたり熱い太陽のもとまさに全開川あそびでした!


黒松内校6月/月例会スタート!

2008年06月07日 23時00分00秒 | 黒松内校
6月の活動がスタートしました!

子ども18名、大人11名、合わせて29名がぶなの森自然学校に集まり、「大家族」での生活と「全開あそび」でくたくたになるまで遊ぶ時間を過ごしています。

今月の主な活動は「川あそび」と「黒松内町ウォークラリー」の2本立てですが、天候があまり芳しくない予報なので、空模様と相談しながらの活動です。

◇【朝プロ】
今年度イエティくらぶ新導入プログラム、通称「朝プロ」で幕を開けました。自然学校にいる動物(トカラヤギ3頭、ニワトリ5羽、犬2匹)のお世話や5月にみんなで種を植えた「やんちゃっ子農園」の草むしりなどに自由に参加する活動です。なんだか朝からいい時間が流れていました。

ある子は犬の散歩をしていたら、やんちゃっ子農園で草むしりをしている人の姿が見えたので、犬の散歩を中断して、ちょこっとお手伝いをしていみると、「これはラディッシュの芽かな?雑草かな?」「雑草抜きは無限に続く仕事だね」「この草の根っこすげー」と草むしりにはまっていく子がいたり、お散歩を終えて野球をやっている子、ニワトリが卵を産むのを待っている子、ほんとにそれぞれの興味の赴くままに緊張感のない時間が過ぎて行きました。



◇【ジョイによる「ジョイゲーム」】
朝食を食べ終えると、今度は男の子の部屋でぶなの森自然学校新スタッフのジョイによる「ジョイゲーム」が行われました。

自己紹介をするゲームや握手や肩もみでスキンシップをとるゲームなど、ハイテンションでゲームは進み、最後の3チーム対抗「フラフープリレー競争」は熱気むんむんで子どもも大人も本気の勝負となりました。

◇【まむのやんちゃっ子農園ツアー】
5月に植えたやんちゃっ子農園の野菜たちがニガウリ(ゴーヤ)以外は眼を出した!ということで全員で見学に行きました。



見学ツアーというより試食ツアーのようで、イタリアンパセリにミズナ、ルッコラ、パセリなどの葉っぱを少しちぎっては試食。「にげー!」と「うん、うまいうまい」の2種類の声が交差していました。

◇【あにぃの黒松内町ウォークラリー】
午後からは5グループに分かれて、黒松内町の街中を地図をみながらチェックポイントを回り、黒松内町に関するクイズや町の人の協力のいる課題を解決しながらゴールを目指すウォークラリーでした。

天気は暑くもなく、寒くもない曇りと歩くには絶好の天気となりました。

町の人とじゃんけんをしたり、本日開店しているお店はいくつあるか?有料のゴミ袋のそれぞれの値段はいくらか?という問題を調べたり、黒松内岳に登ったことのある人を探せ!という課題を解決したり、黒松内の街中をゼッケンをつけた子どもたちが歩き回りました。町の人に話を聞いたり、みんな積極的に課題を解決していました。

        

◇【自由時間】
午前と午後に2回あった自由時間には堆肥の中からミミズをとってニワトリにあげたり、トドマツのマツヤニを集めて燃やして焚火をしたり、自然学校裏の小さな小川「一の木川」でヤマメやヤゴを捕まえたり、先月刈った羊の毛洗いをしたり、野球をしたり、活動の合間も休むことなく全開に遊んでいました。

  

◇【夜のお散歩】
夜のお散歩のコースは天然記念物の歌才ぶな林の散策路。
懐中電灯を片手にみんなでセミの羽化を見に行きました。羽化のシーンは残念ながら見れませんでしたが、木によじ登りこれから羽化を始めるぞ!というセミの幼虫を3匹発見しました。夜の森の雰囲気、みんなどうだったかな?



いよいよ明日は川あそびです。天候はまずまずの曇り。お昼ごはんのおかずはゲットできるかな?

イエティくらぶ登別校6月・2日目

2008年06月01日 21時14分20秒 | いぶり校
◆登別のマグマスポット
予報どおり、雨脚は強くなってきています。
雨が降っているから外にいけない、それは分かっているのだけれど、
でもやっぱり心のどこかで残念な気持ちが強まってきます。
でも、みんなで乾かした雨ガッパを着て外に出ました!
行き先は、そう、登別温泉地区を流れる「天然足湯」です。
ご当地登別は、クッタラ火山のふもとにあるため、火山活動が盛んです。
そのため、地熱で温められた地下水が川となって流れ出し、
そこを「足湯スポット」として開放されているのです。
しかも、今日は雨だから、ほとんど観光客は来ません。
ほぼ貸しきり状態で、なんともゼイタクな川遊びをしました。

さとちゃんのガイドで足湯まで歩きます。



みんな、最初は足湯だけに、すそをまくって歩いていましたが・・・。
とにかく、とにかく気持ちがよいのです!



また、足元の砂地を掘ると、湯温が熱いところもあります。
それはいつしか「マグマポイント」と呼ぶようになり、
この川がボイラーで湧かされているお湯ではなく、
大地の力で温められているんだ、
と大きなスケールで温泉というものを理解することができました。

結局みんな肩まで入ります。本気の露天風呂とあいなりました。

 

天候不順も、低温注意報も、こんな風に楽しめるのが、
イエティくらぶの面白いところです!