子ども達のための自然学校・イエティくらぶ

NPO法人ねおすが主催する「子ども達のための自然学校『イエティくらぶ』」の活動報告をアップしています。

10月のイエティーズ~札幌校~活動報告~

2007年10月25日 22時06分24秒 | 札幌まるやま校
今回の舞台は札幌市の清田区にある札幌ふれあい
の森という人工物のすくない、とっても心地よい森
でした。そして、今は赤や黄色に葉っぱが輝いていて、
まさに紅葉真っ盛りのときでしたよ。

そこに親子10組の方々が集まり、スタッフも含め総勢
30名となりました。

今回も「より子どもが主体的に」「各子どもの興味を
とことん!」を意識することを、保護者の方々にも説
明してから、森の中へと入ることにしました。

まずはイエティーズの歌を歌って、そして、広場でカ
ケッコをして、体を暖めて、「さあ、森へいくぞ!」
と思いきや、スタッフのカトちゃんが、大きなザルの
上に並べたものを見せに来てくれました。




クルミの実を割ってみたり、ヤマブドウを味わってみ
たりと、大人も子どもも興味深々です。「ぜ~んぶ森
のなかにあったんだよ!」とカトちゃん。そして、森
へと出発しました。

いつものように寄り道をたっぷりしながら歩きました。
小川に落ち葉を流したり、カエルを捕まえたり、ヤマ
ブドウの実を見つけたり、ドングリを集めたり、色づ
いた落ち葉を集めたり、かざぐるまのようなはっぱを
見つけたり、はじめてみるような木の実にであったり、
キノコを触ったり、キノコの素?のようなグニャグニャ
したものに触れたり、匂いをかいだり・・・。





もう腹ペコになるほどに、たくさん歩いて、たくさん
遊んだのですが、もっと歩きたい!という子は、ちょ
っとハードな山道コースで帰りました。落ち葉がもの
すごくフカフカでとても気持ちよかったですよ。



森の中のバーベキュー広場に戻って、お昼ごはんにし
ました。そこでは焚き火を使って、いろんな料理に挑
戦していましたよ。中でも、ホオノキの落ち葉を使っ
ての”ほおば焼き”は、好評でした。ほんのり落ち葉
の香りがついた?味噌をおにぎりにつけて食べました。



ちょっと寒かったので、どこからともなく 焚き火を
しよう!ということになり、シラカバの皮を集めたり、
なるべく乾いている木の枝を集めたり、木の枝を火の
そばに置いて乾かそうとしたりと、知恵を働かせなが
らの「焚き火おこし」がはじまっていました。あとは、
落ち葉集めや、木の枝のおうちづくう、落ち葉かけごっ
こなどなど・・・。時間一杯までたっぷり遊びました・・・。




途中、雨が降ったり、気温も低い中でしたが、おわり
まで元気に森の中でイキイキしていた子どもたち。最
後に絵本を読みました。そして、歌を歌ってお別れし
ました。紅葉真っ盛りの中、自然に溶け込んでいる皆
さんがいて、なんだか素敵な光景でした。



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次回は11月11日(日)です。
舞台は滝野すずらん丘陵公園です。

初めての方のご参加もいつでもお待ちしております!

イエティくらぶ登別10月・2日目

2007年10月21日 13時26分31秒 | いぶり校
風が強く、そして時折雨が降りつけるような天気でしたが、
何とか外にいけそうです。
ジャムをつけて食べる「薄焼きパン」を焼くための薪を採りに、
施設の向かいにある山神社裏に出かけました。

まあ、薪を採るために山に入ったのですが、
せっかくの山です。薪を拾いたい子はひろい、
そうでない子は好きなように遊んでおりました。



すると、
立ち枯れた木を倒す「木たおし」なる豪快なあそびが生まれたり、
たまたま持っていたのこぎりを見つけてその倒した木を切ったりして、
仕事とあそびがどんどん混ざっていくような雰囲気が生まれてきました。
あ、トドマツのマツヤニで練りあめを作っていた子もいたな。
ためしに舐めたら・・衝撃的な味がしました! 



そして、炊事棟で「薄焼きパン」を焼きます。
小麦粉に塩を混ぜたものを水で練って、
500円玉よりもちょっと大きいぐらいまでに延ばします。
それを火で軽く焼いて食べます。
うん、簡単ですがものすごくおいしいのです。
ああ、ジャムをたっぷりつけてね。



そしたら、スタッフの「せい」が、
「もっと大きいの食べたいっす」と、
まるでピザのような大きなパンを作りました。
みすたーと二人、
ピザ生地広げ職人のように美しく丸い生地を作っていたな・・・。



ということで、最初から最後まで、秋を大満喫した2日間でした。

イエティくらぶ登別校「きのみあそび」1日目

2007年10月21日 00時28分02秒 | いぶり校
イエティくらぶ登別校、月例第4回目は「きのみあそび」です。
すごい雨がふる、なんて言われていたので心配していましたが、
見事に晴れ渡りました!よかった・・・。
美しい紅葉に見守られながらの活動となりました。

◆ 雨が降っているけど、でも外に出よう
 天気予報をみると、どうも天気がよろしくないようで…。
でも、気をもんでいるのはどうやらスタッフだけ。
子ども達は全然雨なんか気にしていません。
ネイチャーホールで「アイスブレイク」という
みんなが仲良くなれるようなゲームをしたあとは、雨具を着て外に出ました。
もうだいたいの子は、ふぉれすと鉱山周辺の遊び場所を知っています。
1ヶ月ぶりにあった子達とあっという間に打ち解けて、あそびはじめました。
一方、今回も森トンハウスでの宿泊に挑戦します。
しかも、森トンハウスだけでなく、あの「森のおうち」でも
泊まれることになりました!
早速カギを開けて中の様子を見ます。
「もう今から寝たい!」なんていう子もいたりして、
ますます今日一日の活動が楽しみになってきました。

   

ということで、今日は一日中雨具を着ての活動となりました。
上手な雨具の着こなし方を教えてもらったり、上手に長靴を使うコツ、
なんていうのもマスターしました。

◆ 食べられる木の実が採れるか!?
 お昼を食べた後外を見たら、お、雨が上がりました!
でも草木はぬれているから、また雨具を着て外に出ます。
なんとか食べられる木の実を採りたいねといいながら、周辺の森を歩きました。
もう何度も着ている子が「あそこにブドウがあるから」とヤマブドウがあるところを案内してくれます。
しかし、あるにはあるけど、本当に高いところにあるんです。
スタッフがよじ登って、下で受け取りました。
また、すぐそばになんと洋ナシがなっているところがあり、
近所のおじいちゃんが「こうやって採るんだ」と
バサバサ木をゆすってくれました。
まるでバクダンのように落ちてくる洋ナシをみんなで拾いました。

それにしても、見事な紅葉です。
木の実とかなんとか、とこちらが何か仕掛けなくても、
そこにいるだけでなにか気持ちが高ぶってきます。
最後は、思い思いに落ち葉を拾ったり、トチの実を拾ったり、
近所で飼われているポニーにえさをあげに行ったりと、
鉱山の秋を存分に楽しみました。
とにかく、ノンビリとしたいい時間が流れているのです。
もう何時間もそこで遊んでいた感じ。

   
 
◆ 味覚の秋です
 ブドウだけでなく、今年もいろいろな秋の実りが届き始めています。
登別漁港で、プリプリに太ったサケを2本ももらってしまいました。
これは食しないわけにはいかないと、
早速みすたーにみんなの前でさばいてもらいました。
そして出てきた夕食は「アラ汁」「チャンチャン焼き」。定番です。
しかし、みんなよく食べたな。あっという間になくなっちゃいました。

お風呂に入ったあとは、ジャム作りや洋ナシの皮むきをしました。
今回は、みんなにもごはん作りを手伝ってもらい、
食べ物が目の前で出来上がっていく様子を一緒に楽しみました。
だから、みんなおいしそうに見えるんですよね。
これからも、こんな機会を増やしていきたいと思っています。 

また、だいぶ顔なじみが増えてきたからでしょうか、
ぼくたちが何かを仕掛けなくても、子ども達だけで勝手に、
しかも面白い遊びを見つけ出すようになりました。
この自由時間、イエティくらぶではものすごく重要だと思っています。
自由時間こそ、子ども達のいろんな能力が引き出せると考えているんですね。
これからもそんな時間を十分に取れるようなプログラムを
作っていきたいと思います。

   

10月例会 3日目

2007年10月08日 18時03分00秒 | 黒松内校
無事 10月例会も終わりの会を迎えました。
しかし、お家に帰ってからも子どもたちは痛い足を引きずっていると思います。
ゆっくり休ませてあげてください。

3日目は40・20キロウォークの記録証授与式と
その後に選択プログラムを行いました。

1つは、海へ行こう!(昨日のゴールを見に行きました。)
2つ目は、鮭見学(近くの川へ鮭の遡上を見に行きました。途中、木の実や収穫されたジャガイモなどもみつけながら・・・)
3つ目は、ドンとガラにお薬をあげよう(学校で飼っているトカラヤギにコブができてしまいました。お薬をあげました。)
4つ目は、学校でのんびりチーム。(疲れた体を癒しました。

みんな体がギクシャクの1日でした。
みんなよく頑張った!

<間村 奈未子>

太平洋から日本海へ 40キロウォーク

2007年10月07日 23時51分26秒 | 黒松内校
朝5時過ぎからごそごそと起き始め、5時半朝食、6時自然学校出発!!

  

朝7:00 まずは準備運動で体をほぐし
太平洋は長万部町静狩浜をスタートしました。
子ども29名、大人16名のウォーカーにサポート3名、給食2名で
黒松内を縦断しました。

 

ウォーカーは○○km地点と書かれたサインや
道しるべとなる矢印を頼りにゴールを目指します。
長い長い道のり。歩いても歩いてもやってくるカーブ。
途中、仲間から歩道に書かれた伝言も大きな励ましになります。


 

歩く道のりに見える景色は、牧歌的で自然いっぱい
スタッフや仲間と励ましあいながら進みました。
いくつもの山を越え、谷を越えしているうちに
次第に足は痛く重くなっていきました。



そして、長い長い時間歩いて日本海へゴール!!

最初にゴールした4人は7時間52分で40kmを歩きました。
ストイックにしかし、時に楽しみながら歩いていたようです。

最後のゴールは20時36分でした。
40kmを歩くことは大変なことです。
それに加え18時過ぎに雨と暗闇は相当こたえたと思います。

本当にみんなよく頑張った!!

ゴールの後は、温泉とおいしい夕食が待っていました。
みんなぐっすりと寝ています。

黒松内だよりもご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/haruneos3/e/fc4963d8482d6bbfcda5e2749aa5cbb0

<ぶなの森自然学校 間村 奈未子>

10月例会 40キロウォーク 前夜!

2007年10月07日 00時05分28秒 | 黒松内校
今回のイエティくらぶ黒松内校は
毎年恒例 太平洋から日本海を目指し黒松内を縦断する
40キロウォークです!

札幌、白老、旭川から31名の参加者 
そして スタッフは総勢19名でいよいよ明日実施します。
 
夕方にみんなが黒松内に到着し、
自己紹介・夕食・明日の説明&準備を済ませ
今は 静かに 眠っています。

みんな歩く気満々で
「最高記録をだしたい!」
「がんばって歩く」
などの決意を聞くことができました。

私たちも万全体勢でサポートしたいと思います

明日は5時15分起床
6時学校出発
7時頃、太平洋静狩浜をスタートします。

明日はお天気は晴れ!(風は少し強そうですが…)
元気よく行ってきま~す

<ぶなの森自然学校 間村奈未子>





追分中学校2年生自然体験プログラム

2007年10月06日 10時39分58秒 | いぶり校
10月4日、安平町(早来町と追分町が合併してできた町)にある
追分中学校2年生の皆さん(40名)に自然体験活動プログラムを提供してきました。

もう3年目となるこの活動。
だいぶ先生方と私たちとの信頼関係も高まってきています。
事前に打ち合わせに伺ったのですが、
私たちに対して、とても丁寧に「今年の子ども達の様子」や
「そんな子達に、こうしてあげたい」という先生方自身の思いを
本当に丁寧に伝えてくださいました。

こういう信頼関係というのは、とっても嬉しいものですね。
熱い「思い」があるからこそ、カタチがで見えます。
私たちも、よりベストを尽くそうと気合が入ります。

そんな打合せを経て生み出されたプログラムは、
なんと「スローな一日を過ごそう」という、なんともオシャレなものでした。
今年は、ヤマブドウやコクワの実入りがとても良いのです。
そんな当たり年だからこそ実現した、特別感あふれるプログラムです。

①ヤマブドウやコクワを採る
②煮詰めてジャムにする
③クラッカーに載せて食べる

活動としては、シンプルです。それを、
協力したり、工夫したりといういろんな要素をを組み込みながら、
一日かけてじっくりと進めます。



まず、たわわに実るヤマブドウ、そしてコクワを
みんなで採りにいきます。
最初はややローテンションな子達でしたが、
始まるや否や、一気にテンションが上がりました!
ひとたびコツをつかむと…、もう林の中から出てきません!



野山から何かを採る、とか、狩る、っていうのは
人間の本能の部分を大きく揺さぶるのでしょうか…。
(もちろん、安全や採りすぎには十分注意して進めました)



どっさりと採れた果実を新聞の上に広げ、一粒ずつ房から外しました。
その時間は、何というんでしょうか…満ち足りた、幸福感たっぷりの
雰囲気が広がります。生徒の皆さんも、先生方も笑みがこぼれます。

鹿公園に移動し、お昼をとったあとは
いよいよジャム作りにとりかかります。
いつもは、簡単にカセットコンロなどで作ってしまうのですが…、
何せ今回のテーマは「スローライフ」です。
たき火を起こして、火を使ってコトコト煮詰めることにしました。
しかも、燃料は周辺に落ちている木の枝。かなり難易度が高いのです。

そこで、我がねおすの誇る「チャッカ三兄弟」の三男でいらっしゃいます
しゅんちゃんの登場。
実にテンポよく、そして実に理路整然と鮮やかに
火付けの技術を伝授してもらいます。
これは圧巻だったな。
みんな、ぐわーっとしゅんちゃんの手元を見つめておりました。
先生達も、かぶりつきで見てましたね。



お陰で、どのグループもさしたる問題なく火を起こす事ができました。
そこからは、じっくりと煮詰めます。
火を調節する人、かき混ぜる人、枝を拾ってくる人、何かしら調達してくる人と
我々が何も言わなくても、
グループ内が自然と組織化され、効率よく動き始めます。



そして、完成。
あんなにあったヤマブドウが、これだけになってしまうのかと
びっくりするぐらいの少量。でも、そこにいろいろな思いが凝縮しています。

スタッフが、その辺に生えていたクマザサを使って作ったお茶と一緒に
クラッカーに載せて頂きました。
おいしくないはずがありませんね。



生徒さんには、スローライフとか、スローフードとか、そんな言葉は
ピンとこなかったかもしれませんね。
でも、すべてのものを「そこ」からもらってくる、という感覚、
そして自分の手で作り、食べるという、感覚を全開にした活動は
とても分かりやすく、身体に沁みこみやすかったのではないでしょうか。

とにかく、とてもよいお天気の中、
ノンビリとリラックスした一日を過ごすことができました。
誰だったかなあ、鹿公園にある時計を見て
「あれ、まだこんな時間だったの?」だなんて言っていましたね。

最高のほめ言葉であります。






イエティくらぶ交流会

2007年10月04日 17時03分47秒 | 札幌まるやま校
9/16(日) ねおす事務所の庭でイエティ交流会を行いました。

参加者は、ねおすスタッフ、ボランティア、イエティくらぶ会員親子など22名で、バーベキューパーティをしました。準備の段階からワキアイアイと料理をつくり、17:00からはいろんな人がねおす事務所に集まり、おいしいご飯とおいしいお酒と楽しいおしゃべりでいい時間を過ごしました。



☆参加者の声☆

□服部綾花さん
アットホームな雰囲気の中、久しぶりにお会いする人もあり、イエティに参加し始めた頃をなつかしく感じました。またこのような機会があれば、ぜひ参加したいです!

□神崎佳子さん
イエティくらぶを卒業した高校生の息子(こうどう)と、この春イエティ・デビューした年長の娘(こはる)とともに、交流会に参加しました。
息子たち世代のイエティーズOB/OGも数人おり、久しぶりの再会を楽しんでいる様子でした。今どきの中・高・大生は、とかく色々と言われがちですが、そこにいた彼らは、明るく素直で落ち着いていて、お互いを思いやる様子に、どの子も立派に成長したなあ・・・と感慨深いものがありました。きっと皆それぞれに悩みや困難を抱えているだろうけど、こんな素敵な仲間がいることを時々思い出してほしいなと思います。
そして、まだ幼い娘にも自然体験を通して、素敵な思い出とお友だちをたくさん作って欲しいと思います。どうぞよろしくお願いします。

□伊藤萌さん
なつかしいメンバーに会えてとても楽しいひとときでした。食べ物もすごくおいしかったです。またやる機会があれば行きたいです。

□西埜将世(もんきー)さん
懐かしい人、初めて会う人など、いろんな人に会えた交流会となりました。話していると、初めて会う人も、どこかでつながりがあることを発見したりと、ねおす事務所の庭がパッと明るくなって、とても楽しい夜となりました。また、たまにはこんな機会があるといいですね!

次回の交流会は、小さなお子さんも集まりやすい時間を考えています。
ご参加、お待ちしています。



<イエティくらぶスタッフ 伊藤英美>