アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

サルビア

2019年07月20日 | みどりの風景

土浦市は「花いっぱい」運動を実施しており、サルビアとマリーゴールドの苗を申請団体に配布しています。我が高齢者クラブでも苗を申請し、花壇に栽植しています。サルビアは花殻を摘んでやると、霜が降りる初冬まで咲き続けてくれ、花期が長く花壇には便利な花です。サルビアの花言葉は「知恵」です。

「知恵」は経験の積み重ねにより生まれるものです。私は研究職として、30年間農林省に勤め、技術開発研究に取り組みました。研究業務では、問題が認識されると、①問題解決法の仮説設定、②調査・試験による仮説の実証、③調査・試験結果の評価(Yes or No)、のサイクルを繰り返すのです。評価がYesであれば、解決法が確定し、Noであれば、再度新しい仮説を設定し、Yesが得られるまでこのサイクルが延々と根気よく続くのです。評価がYesとなるケースは少なく、Noが圧倒的に多くなります。しかし、Noは失敗ではなく、Noであることが分かったと言う成果であり、貴重な「知恵」として蓄積されてゆくのです。私はこれを、クラブ活動でも適用しています。

高齢者クラブの会長を引き受けた際、運営方法に頭を絞りました。マレーシアで行なった3ヶ月毎の報告会(クウォタリー・レポート)が威力を発揮したことを教訓に、月2回定期的に幹事会を開き、協議した内容をA4サイズ1~2ページの連絡誌にまとめ、全会員に配布することにしました。ここでマレーシアで得た、情報の発信・伝達が重要であると言う「知恵」が役立ち、コミュニケーションがすっかり密になり、会員参加のクラブ運営を軌道に乗せることができました。

来週は、町内で年1回の祇園祭が挙行されますので、高齢者クラブにも役割分担が回ってきます。連絡誌で分担内容を知らせて、協力を募集しました。1回では、分担を埋め切れず、2回目の募集をかけたところ、会員の自主的な応募が集まり、分担表が完成しました。情報誌により、「わたしのクラブ」という愛着が会員の間で共有された結果だと思います。これもマレーシアで得た受益者参加のメリットの「知恵」です。繰り返されるNoの評価を、クウォタリー・レポートで皆で検討し、皆の「知恵」を取り入れて次の段階へ進み、ついにYesに達することができたという「知恵」です。


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