アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

菊桃

2024年04月13日 | うちの庭では

満開状態の桜川堤の桜を背景に、孫の誕生記念の菊桃も満開状態になっています。その孫は健やかに育っており、高2となりました。高2となれば、進学する大学を決めるため、そろそろ自らの将来像を考える時期になったのではないでしょうか。部活では書道部と応援部で活躍しているようです。孫にとっては、自らの将来を構想する人生の重要な節目です。

私の高2を振り返れば、母から常日頃云いくるまれていた「世のため人のため」に従い、公務員を目指すことにしました。今にして思えば、社会を構成する人々は、それぞれが役割を分担して社会秩序を維持しているのであり、どんな仕事に就いていても、正直に活動してさえいれば、「世のため人のため」に貢献できるのです。青二才の浅はかな考えでした。

ともあれ農学部を卒業し、人間にとり必須の食料生産に関わる農林省に入省し、土地改良事業を管轄する農地局に配属されました。農地局は、農地の造成・整備、農道(橋梁を含む)、ダム建設、用排水施設整備など土木事業推進に必要な巨額の予算を握っていました。入省直後は、地方の国営事業所の技官として活動しました。東北僻地の農道建設を命じられ、大学で学んだ技術をフル回転し、路線の選定、測量、設計、発注、検収などに取り組み、やり甲斐を謳歌していました。

ところが3年ほどすると、標準設計が制定され、コンサルタントが進出し、技術を生かす場がなくなってしまうのです。一時は不運な業務に落ち込みましたが、折良く、マレーシアでの潅漑事業支援の案件への派遣を切っ掛けに、東南アジアで技術を発揮する機会を得ることが出来ました。当時東南アジアの水稲作技術の情報は乏しく、私の技術論文は学会で注目され、学会賞や学位を授与され、国立大教授に就くことが出来ました。申し分のない満足な人生でした。

孫に云いたいこと、それは、何事にも更なる発展を心がけ、真面目に取り組んでさえいれば、人生は次々と良い方向に展開してゆくものだと云うことです。いろいろな「人」があなたを見ています。正直・真面目が良い「人」との出会いを導いてくれます。人生の節目には必ず「人」が現れます。志望校を決める目的は、あなたが会いたい「人」に見つけてもらう素養を身につけるためです。志望校に合格できなくとも、与えられた環境で発展を心がけていれば、人格を磨くことはでき、「人」が現れ、あなたの人生は続きます。負を転換し、正に結果させることが、人生の醍醐味なのです。

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