アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

雨の恵み

2006年07月31日 | 貧しくも豊かなラオス
長さ4400㎞、流域面積は日本国土の倍以上の81K㎡の大河、メコン川はチベットに源を発し、タイ、ラオス、カンボジヤ、ベトナムを経て南シナ海に注ぎます。 母なる大河といいたいところですが、ラオスはメコン川の恩恵にはあまり与ってはいないようです。灌漑用水などはメコンの支流となる国内の小河川を利用しているようです。19世紀にはタイに、20世紀にはフランスの植民地に、第二次大戦中は日本軍の介入などがありま . . . 本文を読む

自然の食材、蜂の子

2006年07月26日 | 貧しくも豊かなラオス
ラオスの人達は蜂の子が大好物のようです。仏教寺院前の出店、朝市などでは必ず、A5版位のサイズの蜂の巣にびっしり詰まった蜂の子が店頭に並べられています。何れの蜂の子も大きさが揃い丸々と太って居ます。まるで人工的に養殖したかのようです。 日本でも長野県や岐阜県ではクロスズメバチの幼虫をヘボと呼んで、昔から食用にしていたそうです。ヘボは多種類のアミノ酸やミネラルに富み、山里では優れた栄養源として珍重され . . . 本文を読む

巨大なミミズの糞

2006年07月23日 | 貧しくも豊かなラオス
ラオスにはとてつもなく巨大なミミズが居るらしい。草原に15センチくらいの高さででこぼこした土柱が盛り上がっているので、養蚕センターの所長さんに確かめたところ、ミミズの糞だと確かめました。糞の大きさから推察すると、ミミズの直径は2センチ位と思われます。長さは2メートルは優に超えるのではないだろうか。 ミミズは土を食べ、土に含まれる有機物・微生物を消化して栄養にします。そして糞を地表に排出し堆積してゆ . . . 本文を読む

アンティークな農村風景

2006年07月21日 | 貧しくも豊かなラオス
熱帯モンスーン地域の水稲二期作化は私が現役時代に関わった仕事でした。ラオスの稲作にも興味があったのですが、今回は移動のバスの車窓から垣間見るにとどまりました。一般の人との団体旅行ではやむをえないことです。 航空機から見たラオスの大地は、焼畑の痕跡を示す生育段階の異なるモザイク模様の林相と、その間に樹枝状に連なる谷地田です。平地の水田も日本のような整然とした短冊型ではなく、不規則な形態のジグソーパズ . . . 本文を読む

地産地消の豊かな食文化

2006年07月19日 | 貧しくも豊かなラオス
ルアンプラバンの朝市を散策しました。数百メートルの道路の両側にござを敷いて商品を並べた露天が延々と続いていました。 並べられている品々は実に多様です。日本のスーパー食品売り場で見るような、サイズが統一された規格品的食材は見かけません。里山で採取してきたような竹の子は太さがまちまちです。多種類の竹の子を食べるようです。木の葉と思われる野菜もあります。アマカエルのような小型の蛙が一匹づつ足を紐で縛られ . . . 本文を読む

古都ルアンプラバンの象徴・ワット・シェントーン

2006年07月17日 | 貧しくも豊かなラオス
ランサン王国の王都だったルアンプラバンは、13世紀から16世紀にかけ繁栄を極めました。寺院の美しさは東南アジアで最も美しいと賞賛する愛好家が多数存在します。これらがフランス植民地時代の建物と共存し、魅力的な町並みを作っており、1995年ユネスコの世界文化遺産に登録されました。 多くの寺院の中でも、3重に折り重なったしなやかなラインの屋根を持つ、純粋のルアンパバン様式のワット・シェントーンの美しさは . . . 本文を読む

托鉢

2006年07月17日 | 貧しくも豊かなラオス
ルアンプラバンではかつて王族の別荘を改装したヴィラサンティホテルに宿泊しました。ホテルの裏には寺院の修道院が建っており、朝6時に太鼓が鳴り響きます。すると若い僧達が集まり、隊列を組んで町に出てゆきます。町には各町内毎にあるという町中の寺院から集まった大勢の裸足の僧が隊列を組んで托鉢が始まっていました。居住まいを正した女性が道端に跪き、托鉢僧に供物を奉げていました。その光景は仏教にあまり熱心ではない . . . 本文を読む

慈雨仏

2006年07月15日 | 貧しくも豊かなラオス
ラオスの寺院を巡って、水に関わる仕事に従事してきた私が最も気に入った仏像は、全身の力を抜き、両手をゆったりと下げ、穏やかに立つ慈雨仏です。水の惑星といわれる地球の生命は、水の循環で保たれているのです。水は固体・液体・気体の三相に姿を変え、熱を吸収・放出して生命に適した地球の穏やかな気候を維持します。また物質に化学的・物理的に働きかけ、生命の営みと物質循環を主導します。 仏教の輪廻の考えは、三相に姿 . . . 本文を読む

戦乱をかいくぐったラオス最古の寺院

2006年07月14日 | 貧しくも豊かなラオス
豊かな大地、メコン流域は数々の文明が起こり、富を争って戦乱が渦巻いたようで、19世紀ヴィエンチャンはしばしばシャムに侵略されました。寺院はことごとく破壊され、住民は現在のタイ領のメコン川右岸に連れ去られました。その中で唯一破壊を免れた寺院が、現在博物館となっているワット・シーサケートなのです。 侵略したシャムも仏教国と思われますが、なぜ敵国の仏教寺院を破壊するのでしょうか。私の想像では、当時の都市 . . . 本文を読む

篤き仏教の国

2006年07月13日 | 貧しくも豊かなラオス
ラオスの首都ヴィエンチャンの郊外に高さ45mの金色に輝く仏塔があります。タート・ルアン(That Luang)と呼ばれるラオス仏教の象徴的存在です。3世紀にブッダの胸骨を納めるために建立したと伝えられています。1828年にシャムの侵略軍に破壊されましたが、1936年に現在の姿に改修されました。 仏塔の台座は一辺85mの正方形で3段構造になっています。その3段の回廊は300余りの小塔と無数の仏像で飾 . . . 本文を読む