虞美人草

　数年前に播種して育てて以来、我が家の庭では毎年こぼれた種で発芽し、虞美人草が花を咲かせます。今年も赤い虞美人草が一番乗りしました。茎が細く倒れやすいので、支柱で支えてたると、きれいに咲いてくれます。
　虞美人草の花言葉は「休息」です。健康を維持するには、休息は重要な要素です。身体的休息に加え、精神的休息は特に重要です。オウム真理教のサリン事件で指名手配されいた菊地直子が、13年間の逃亡生活の上ついに逮捕されましたが、「もう逃げなくてよいと思うとほっとする」と本音を吐いていました。一人では生きることができない人間に取り、社会から隠れて暮らすストレスは大変なものだったに違いありません。遊ぶ金欲しさに会社の金を横領するという事件が後を絶ちませんが、何時犯罪が発覚するかとおどおどしていては、精神的休息は得られず、ストレスは高まる一方で、ついには精神障害に陥るしかありません。精神的安らぎが何よりの「休息」と言えるでしょう。
　私にとり、月水金日は高齢者クラブ、囲碁同好会、健康体操クラブ、ボランティアなどの行事のある、親しい仲間と会える楽しい日です。一方、火木土は庭や菜園の手入れ、ブログの作成、切手の収集、書類の整理など一人で家に篭る日です。どれも、所謂「遊び」のストレスの無い毎日で、「日々是好日」を地で実行しています。現在の収入は年金だけですが、「足るを知り」その範囲内で生活する限り、心穏やかな毎日です。現役時代は厳しい日々を送りましたが、定年退職後10年、本当の「人生の休息」を得ることができたと実感しています。