アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

ヒメツルソバ

2024年01月08日 | うちの庭では

ヒメツルソバはヒマラヤ原産で、明治時代に伝わってきたそうで、私が初めて出会ったのは、石垣島から三重県津市へ移住した2000年でした。2003年に土浦に来た当時はほとんど見られず、徐々に増え、今では我が物顔で蔓延っています。ブロックの隙間など、他の植物とはあまり競合しないところで生えています。花言葉は「思いがけない出会い」です。

人生を振り返ってみると、人との出会いが人生を作っていると実感します。大学卒業後23歳で農林省に入省、63歳で大学教授を定年退職するまで、北は札幌、南は石垣島やスリランカまで、40年間に10数回ほど転勤を繰り返しました。どの回も、人との不思議な出会いが絡まっているのです。人間は一人では生きられない生物だからなのでしょう。

出会いは人ばかりではなく、技術・知識との出会いもあります。北海道で泥炭地開発を経験、その技術が熱帯モンスーン地帯の稲作近代化に生かされ、さらに稲作と自然環境との調和の仕組みを知り、大学での流域開発・環境問題の講義に繫がりました。恐らく、私自身のデーターベースが農水省の人事部門にあり、次々交代する担当者がそれを引き継ぎ、私の人生を演出してくれているのでしょう。多様な業務を抱える政府機関に所属したことで、多様な経験に出会うことが出来、私の人生は創られたとつくづくと思い当たる今日この頃です。

今もいろいろな出会いがあるのでしょうが、老齢化し認知機能が低下した私は「馬耳東風」になってしまい、折角の出会いを見逃しているのでしょう。かつてしぶきを上げて勢いよく流れていた人生は、今は沼地にどんよりよどんでおり、やがて三途の川へと導かれてゆくのでしょう。

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