長い間「しましま*雑記」を読んでいただきまして、
本当にありがとうございました。
続けることが難しくなったので、
一応これにて終わりにしたいと思います
今後も自然布つだのHPを
引き続き宜しくお願いいたします。
締めくくりに、今までで一番好きな記事のブログをアップします。
今も同じ気持ちでいます。
どうか石垣島が変わらぬ宝の島でありますように。
*
旅から帰ってくる、
その機上から島を見るのがいつも楽しみだ。
石垣島は透きとおった海に囲まれ、陸地は山深く、
深い緑の宝石のようで、
このままずっと見ていたいといつも思う。
それから地上のことに思いが飛ぶ。
あの辺には自分たちの暮らしがある、
あそこら辺は友達が今頃機織りをしている、
あそこはお隣さんの畑だ、
あの人もこの人も今頃地上でいつもの日々を暮らしている、
この小さなとても美しい島で。
それから生き物のことに思いが飛ぶ。
見えないれど、あの深い緑の中に、
あの青い海の中に、多種多様な生き物が暮らしている。
それにご先祖もお化け(?)も魑魅魍魎も神様も、
あっちこっちにいらっしゃる。
その全部をみっちり抱えているから、
島はひとつの生命体、輝く星のようだ。
けれど例えば食物連鎖の頂点に立つ、
カンムリワシはいつまで生き残れるだろう。
絶滅が危惧され初めてからも、
生息環境がよくなっているとはとても思えない。
この王様がいなくなる日は
けっこう近い将来のことかもしれない。
人間だって危ない。
島の土がむっくりそのまま人の形になったような、
風貌に味わいのあるおじさんが日課で漕ぐヨロヨロ自転車。
いつも道路のど真ん中を走っていたのに、
角に追いやられたおじさんの自転車は危なっかしくせつない。
おじさんはなにも変わってないのに、
道路は拡張工事で一変したのだ。
急激に変化を始めた島。
ものすごいスピードで進む開発。
「カンムリワシが危ないから護ろうよ」ということが、
どれほど難しいことか。
しかし頂点の王様が消えるとき、
その消滅はひとつの象徴に過ぎず、
それから魑魅魍魎や神様も、
ニイニイ蝉もサンゴもヨロヨロ自転車も、、
ひっそりと姿を消していくのではないか。
何ひとつ、抱えた腕からこぼれ落ちたりしないよう、
いつまでも輝く星のようでいますように、
どうかカンムリワシが絶えることなく生きていてくれますように、
そんな島で布を作ることの出来る幸せを、
私もわすれたりしませんから。
そう祈らずにはいられない。
■かんむりわし基金
*カンムリワシの事がよくわかる
「かんむりわし通信」もここからダウンロードできます。
* かんむりわし米は石垣島産・無農薬栽培の黒紫米です。
八重山民俗園、中村雑貨、なかなか屋、自然布つだ(以上石垣)、TUKTUK雑貨沖縄(那覇)にて取り扱い中です。
直販もできますのでかんむりわし基金ブログよりお問い合わせ下さい。