土浦市の南西端に位置する乙戸沼公園は、つくば学園都市整備に伴い整備され、農業用溜池を利用した水の公園となっています。沼の周囲に植えられた桜は樹齢30年位の若木約900本が主体です。
午後見てきたところでは、桜川の桜と同程度の蕾の状況で、今週末の花見はまだ早そうです。沼の対岸から眺めますと、ややピンク掛かった膨らんだ蕾の色が、照葉樹のみどりをバックに靄のように棚引き、水面に映えます。俳句の世界では、 . . . 本文を読む
サクラの露払い役、コブシが咲きました。コブシから1週間ほど遅れてサクラが咲き出します。コブシを見ると桜の春を待つ気持ちが一層掻き立てられます。
土浦市道川口・田中線、通称八幡通にはコブシ並木が植栽されています。片側2車線、比較的広い歩道が整備された新しい道路です。そのコブシが咲き出しました。しかし折角のコブシの風景も私の心を和ませるには至らないのは残念です。予算の都合でしょうか、電線の地下埋設が見 . . . 本文を読む
低迷する商都土浦の復活を賭け、1973年駅前再開発計画が持ち上がり、幾多の障害を乗り越え、1997年10月事業は完成を見ました。難事業完工を記念して1998年10月、「こいの泉」が「うらら広場」に完成しました。二期会評議員吉田正雄画伯が制作監修にあたりました。このモチーフは、市民の心の故郷・霞ヶ浦と、全国一を誇る食用鯉生産に由来します。水温む季節になりますと、鯉の口から噴水が溢れ出し、ここは憩の広 . . . 本文を読む
JR土浦駅の広場に水木しげる作「鬼太郎と目玉おやじ」の像を見つけました。高さ40cm位のサイズで、ひっそりと通行人を見張っているような風情です。題は「EYE&愛」、アイバンク登録を呼びかけ、1998年11月土浦環ライオンズクラブが結成25周年記念事業として建設したものです。銘盤にはこう記されています。
失明した人に愛の光を
アイバンクは目の不自由な人に
光を提供します
献眼は人として最後 . . . 本文を読む
昨日全国のトップを切って、平年より3日遅れて宮崎と宇和島で桜の開花が公式発表されました。これから1ヶ月あまりかけて、北海道をめがけて桜前線が北上するのです。全国からの桜便りが楽しみです。
土浦のお花見の名所、桜川へ行って蕾の状況を見てきました。北海道では吹雪と言うのに、こちらは今日は4月中旬並みの温かさで、蕾は一段とほころんてきたように思えます。今週の週末にはちらほら、いよいよ来週週末が見頃、とい . . . 本文を読む
毎年10月の第1土曜日、桜川河川敷きで開催される全国花火競技会は、昨年はNHKで中継されるほど、全国的に知られています。
競技会場の桟敷席で下から見上げる花火は、離れて横から眺める花火とは全く別物です。腸を抉るような爆裂音と同時に、頭上で炸裂した光のくずが自分めがけて降り注いできます。宇宙の彼方から地球の大気圏に突入した流星が無数の流星に分裂して、色とりどりに四方八方に飛び散る様です。
作者は桟敷 . . . 本文を読む
桜の名所、桜川の川原を始め、土浦の秋は一面コスモスの郷となります。
コスモスと言えば山口百恵の名歌を思い出します。
~幼い日の思い出、小春日和の穏やかな秋日、薄紅色のコスモスの花に囲まれていた~
作者が今見ているこの光景は、故郷の残像として作者のまぶたにしっかりと焼きついたに違いありません。
辛いとき、悲しいとき、ただ一人、涙をこらえて目をつぶれば、故郷のコスモスが浮かびます。
コスモスの陰から、 . . . 本文を読む
りんりんロードの美術館の中で、私の心にとまった絵を幾つか当「野外美術館」に展示してみたいと思います。
桜祭りに相応しい絵がありました。画面中央に大きな桜の木が3本描かれています。眞鍋小学校の桜を彷彿とさせる樹です。小さな作者は太い老桜樹に圧倒され、霊気を感じました。その感動を太い幹に目と口をつけ、満開の桜の冠を戴く精霊として表しました。精霊は春風に乗せて地上に遍く恵みの花吹雪を降らせています。画面 . . . 本文を読む
土浦から岩瀬まで約40kmの私鉄が廃線となり、その跡地がりんりんロードの名称で自転車道路になりました。その始点から約200mのコンクリート擁壁に、サイズ1m×1.5m位の約50枚の児童画が飾られています。コンクールの入賞作だろうか、見ごたえのある絵が通行人の目を楽しませています。出来栄えのあまりの素晴らしさに、大人が児童画に見せかけて描いたのではと疑いたくなるほどです。
無味乾燥なコンクリート壁を . . . 本文を読む
城北町の阿弥陀院に7体の地蔵尊が祀られていました。
100㎡ほどの境内はきれいに清掃され、手入れが行き届いていました。
町内会が心を込めてお祀りしている様子がうかがえます。
向かって右の2体は風化が激しく、数百年を経たものと分かります。
2体に続く地蔵尊はそれぞれ、過去に発生した飢饉・伝染病・戦争・災害などの犠牲者の霊を弔っているのでしょう。
過去の災難を忘れることなく、供養を続ける町内会の人たち . . . 本文を読む