ヤブヤンマ ２０１７＜７月③＞

＜７．６＞続編

宿願の交尾態

想定外の６♀が産卵したこの日、当然ながら探雌行動が盛んでした。♀を見つけるや否や♂が飛びかかります。
♂数頭が繰返し姿を見せ、こういう日でないと撮影できないシーンに何度か遭遇しました。
まずは宿願の交尾撮影です。いつも上空へ消えてしまいますが、運よく何とか確認できる位置に着地しました。
とは言っても高さ５ｍ程の梢。様々な角度で試しましたが、これが精一杯です。交尾時間は約１時間１０分。

交尾態






交尾前の♀です。６♀のうちこの個体のみが老熟気味で翅が傷んでいました。

♀　産卵






♀　産卵移動


約１０分間で産卵を止めて低い枝に休止しました。若い♀は産卵後に近くに止まることはまずありません。
約１時間後、林内を探雌する♂にこの状態で捕まり、交尾に至ったものです。

♀　静止


交尾成立は２例で、もう一方は産卵中の個体が捕まりました。産卵している♀が交尾に至ることは稀です。
強引に♀を水没させて、数秒で連結して飛立つ瞬間です。この後、交尾態になって上空に消えました。

連結態


産卵に専念している♀は、♂の接近に気付くと産卵を中断しても簡単には逃げず、時に♂と空中で睨み合います。
♂に狙われながらも逃れた♀は３例。不意を突かれて連結された♀もいましたが、交尾を拒否して振切りました。

連結態


上の連結態が飛立つも♀が抵抗して水没、♀が逃げる瞬間　ピントは合わず


♂　飛翔　探雌行動



２０１７．７．６　東京都

ヤブヤンマ ２０１７＜７月②＞

＜７．６＞

産卵日和

ヤブヤンマの産卵ピークは８月初旬との印象が強く、例年７月中旬から始動していましたが、早めに行きました。
多摩丘陵の小さな池に行くと、♂がパトロール中で時に３♂が現われてバトル。時期を早めて正解でした。
１１時半頃、早くも１♀が現われると次々に飛来して１４時までに６♀が産卵。当然、若々しい個体が大半です。
通常、♀が飛来するまで数時間待ちが当たり前、勿論飛来しない日もあり、産卵の集中は滅多に見ない現象です。
当所では３年前の８月に体験して以来でした。晴れ時々曇り、最高気温３０℃、湿度は高め。

最初に現われた♀です。若い個体ならではの警戒心か猛スピードで約２分間水辺を飛び回った後、着地しました。

♀　飛翔


♀　産卵






♀　飛翔　産卵移動


♀　産卵












♂　静止





２０１７．７．６　東京都

チョウトンボ ２０１７＜７月＞

＜７．４＞

生殖活動の盛り

アオヤンマの池では、６月中旬にチョウトンボが飛び始め、例年より早く生殖活動が始まって今が盛りの様子。
♀が飛来すると縄張りの♂が一斉に飛立って激しく追い、交尾が成立して飛び回ります。見飽きない光景です。
最後に着地してから交尾を解きますが、♂が多いので何時になく着地時間が短く１秒もない状態でした。
繰返し交尾が見られるので久々に狙ってみましたが、大概は撮影できる場所には止まらず翻弄され続けました。

交尾態




♂が多数待機する一角では、♀が一度打水するや否や♂が殺到するので産卵の撮影は到底無理というものです。
♂が少ない場所で産卵を待ちましたが、相変わらず変幻自在に飛ばれて姿を捉えるだけで精一杯。

♀　産卵


ここにも外来種のカメ




縄張り争い


ホバリングを交えて縄張り行動

２０１７．７．４　東京都

この日は静止を撮影する余裕がなく、以下は６月の撮影分です。

♂　静止






♀　静止



２０１７．６．２２・２６　東京都

アオヤンマ ２０１７＜７月①＞

＜７．４＞

思うようには

産卵が満足に撮れず、７月もいつもの池でアオヤンマの観察を続行です。曇天の日の様子を見に行きました。
♀は葦原の奥に潜り込み、この日も産卵が撮れずに終了。最高気温は３０℃でも高湿度で蒸し暑い日でした。
探雌行動が活発の割に交尾態３回、静止２回のみの目撃です。最初の交尾態が撮りやすい位置に止まりました。
しかし、不安定な葉に掴まっていて、懸念したとおり数分間で飛びました。そう思うようにはいきません。

交尾態


葦原から飛び出した交尾態が他の♂に追いかけられ樹上高く止まりました。すっかり落着きましたが、これでは。







♂　静止　捕食









２０１７．７．４　東京都

ヤブヤンマ ２０１７＜７月①＞

＜７．３＞

ぶら下がりヤンマ季節到来

ぶら下がりヤンマの初日、マルタンヤンマ♂の他はヤブヤンマ♂１頭を目撃。撮りやすい位置に止まっていました。
この時期ならではの綺麗な個体ですが、すでに後翅の一部が欠けています。

♂のぶら下がり

２０１７．７．３　東京都