ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

ヤマサナエ 2024<6月>

2024-06-05 | サナエトンボ科アジアサナエ属

<6.3>

漸く始まる

5月下旬に3回外したヤマサナエの産卵、6月になって漸く始まりました。前日午後が雨の好条件、気温21℃。
正午前から15時までに、過去最多の5♀が産卵に飛来しました。2♀は産卵前に♂に捕捉されて3♀が産卵。
まずは、産卵前の♀を捕捉する♂の2例です。何回通っても交尾態は高い樹上に飛んで撮れません。

連結態 正午前に♀が飛来した途端に縄張り♂が連結 ♀は枝にしがみついたが一瞬で飛立ち交尾態で上空に


12時35分頃 無防備に産卵に入った♀ ホバリングを開始して数秒で縄張り♂に捕まる


♂(左)が♀の腹部を掴んで水面に落下 ♂は連結できず断念、♀は逃げる


連結に失敗した♂ ホバリングしてからしばらくの間近くに止まった


産卵は3♀とも動きが異なり、上昇して卵塊を形成する、専ら水面際に留まる、上昇と下降を繰り返すパターン。
いずれも♂の捕捉を警戒し、♂の動向によって行動パターンが変わるものと思われます。

12時5分頃、最初に産卵に至った♀です。♂を警戒し上昇して卵塊を形成。約3分50秒の長い産卵でした。

♂の不在時に飛来して10秒後 卵塊形成の初期段階


上昇して卵塊を形成する


さらに上昇して方向転換 水面から約3mの高さ(水面から約1mの地点で撮影)


上空で2分程ホバリングを継続した後、水面に急降下


この直後の打水時に♂が現われて逃げる 見失なってから高所で発見したが以後は撮影できず、再び打水して終了 


12時45分頃、2番目の♀は水面すれすれで約1分間産卵。3m程離れた所にいた♂は気付きませんでした。

低空で現われて、いきなり打水した


卵塊は最大この程度で数回打水して消える 打水を捉えるチャンスがあったが、結局撮影できずに終わる




14時15分頃、3番目の♀が飛来。3分40秒の産卵で上空で卵塊形成し降下する行動を3回繰り返しました。

流れに♂は不在であったが、飛来時は♂を警戒して前後左右に激しく飛び、20秒後にホバリングを開始


飛来から1分後 2m程上昇して卵塊形成


10秒で降下


20秒後 再び2m程上昇 卵塊が最大級に




20秒後に降下して打水せず、3回目の上昇は1m程 2回目以降は20秒間隔で上昇、降下を繰り返した


20秒後 現われた♂を避けて10m程下流に降下 何度も上昇したのは♂を認識しての行動であった様子


打水直前 一度の打水で姿を消す




♀の飛来が多いだけに♂のバトルも壮絶で、3♂の絡みや撃墜された♂が水面に落下るシーンも目撃しました。

川から追い出された♂に掴みかかる♂

2024.6.3 神奈川県


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