鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

岩政、ファーストインパクト

2012年08月10日 | Weblog
[鹿島]ホーム・磐田戦と言えば岩政選手「ファーストインパクトだった」
 9日、キリンチャレンジカップ2012のベネズエラ代表戦に挑む日本代表メンバー23人が発表され、鹿島からは岩政選手が選出されました。「おめでとうございます」と伝えると、「ありがとうございます」と、はにかみながら喜びのコメント。「何人か出場停止がいる中での招集なので、自分の序列が変わったわけじゃないですけど、どういう状況であれ、何年も代表に関われるのは幸せなこと。だいたいは麻也(吉田)がいないとき、国内組中心のときに呼ばれることが多かったんですけど、今回は海外でやっている圭佑(本田)や真司(香川)たちと一緒にやれるので、貴重な経験になる。この場を大事にしたいなと思います」

 そして今節の対戦相手であるジュビロ磐田と言えば、その岩政選手。というのも、目に焼きついて離れないのが、2004年6月19日Jリーグファーストステージの磐田戦。0-0のスコアレスで迎えた後半ロスタイム、コーナーキックをダイビングヘッドでたたき込んだ劇的な決勝弾は、同時に岩政選手にとってのリーグ戦プロ初ゴールでした。その名を世間に知らしめ、同時に日本代表の常連となる第一歩だったようにも思える、衝撃的な一撃についてうかがいました。やはり、鮮烈に覚えているようでした。

「僕のプロにおけるファーストインパクトだったんじゃないかなと思う。当時、ファンにとってもインパクトの大きかったゴールだと思う。ジュビロ戦の次の活躍というのが当分なかったので、ファンの方からジュビロ戦の話ばかりされましたしね(笑) それだけ僕にとって大きな出来事。(プロ)一歩目という意味では、意義深い試合でした」

 しかし、これだけでは終わらないのが磐田との“縁”。岩政選手は付け加えます。「ただ、今となっては2連覇目のときの方が思い出深いと言うか、よく覚えていますね」

 時はたち、2008年11月29日Jリーグ第33節の磐田戦。またしても後半ロスタイム、ちょうど表示の4分台に入ったところでした。左フリーキックに頭で合わせたこのシーズンにおける2得点目は、自力優勝での可能性を高め、2連覇をグッと引き寄せる決勝弾。「いやあ、まだあんまり信じられないです。ジュビロが厳しい試合をしてきて、本当に苦しかったですけど、今日は勝ち点3が大きな意味を持つことは分かっていたので、取れて良かったです。今年はサポーターのみなさんがたくさん駆けつけてくれて、僕たちの力になってくれたので、感謝の意味を込めたゴールだと思います。今年はゴール数が伸びなかったので、大事なところで一本取りたいと思っていた。現実になって信じられない。うれしいです。優勝が決まるまで気を引き締めて、浮かれることなく、やりたいです」。あらためて当時の試合を見返すと、ヒーローインタビューでは興奮冷めやらぬ様子。尋常ではない熱気に包まれていました。

 これほどドラマチックな活躍が2試合もあれば、それもいずれもカシマスタジアムでの得点だったのですから、磐田戦における岩政選手の「インパクト」と「勝負強さ」は見逃せません。前回の対戦では0-3の完敗を喫しましたが、今節はそのホーム・カシマスタジアム。そして6連戦最後の相手が磐田というのも、どこか興味深い一戦です。

(鹿島担当 村本裕太)

プロ入り初ゴールはジュビロ戦であった岩政である。
小笠原満男のCKをどんぴしゃで決めたヘディングは値千金の決勝ゴールであった。
秋田無きこの年は暗黒時代と良く言われる。
思い起こしても良い想い出が少ないシーズンと言えよう。
この試合、後半23分に金古に代わってピッチに立った岩政は、得点の前にはイエローを貰うアグレッシブさを魅せておった。
その気持ちがが伝わったのか、中央に飛び込んでのゴールを決めたのである。
これで、サポーターの心を掴んだ新人の岩政は次の年よりレギュラーの座を掴んだのである。
その岩政も、ルーキーイヤーのこの試合よりも二連覇に繋がる2008年のホーム最終戦の方が記憶に鮮明とのこと。
降格も見え隠れしておったこの年のジュビロはなりふり構わず引き分けを狙いに来ておった。
そこをアディショナルタイムに豪快に決めた決勝ゴールは歴史に名を刻んだ瞬間であったであろう。
岩政あってこその二連覇であり、それに続く三連覇である。
鹿島のDFは岩政がいてこそ成り立つ。
明日も完封だけでなく得点に期待がかかる。
聖地でのジュビロ戦は格別なる試合である。
岩政の活躍に期待である。

連戦最後の調整

2012年08月10日 | Weblog
2012年08月10日(金)

明日のJ1第21節磐田戦に向けて、16時からスタッフをまじえてミニゲームを実施しました。その後、一部の選手はシュート練習も行っています。

ミニゲームを行うメンバーである。
真夏の6連戦もいよいよ最終戦である。
苦しいところもあったであろうが、選手には良い経験となった。
ドゥトラは疲れ知らずに走り、巧いシュートを身に付けた。
若き岳は連戦のしのぎ方を覚え、アジアを戦う術を知った。
そして、新戦力のレナトはチームにいち早くフィットすることが出来、連戦も良い結果をもたらせたと言えよう。
明日のジュビロ戦は、この連戦の総括となる。
チーム一丸となって勝利を掴み取り、聖地に歓喜を呼び起こしたい。
気合いを入れてスタジアムに向かいたい。
楽しみである。

ジュビロ戦プレビュー

2012年08月10日 | Weblog
【J1:第21節 鹿島 vs 磐田】プレビュー:鹿島の6連戦ラストゲームは磐田戦。連戦で培った一体感で勝利を目指す!(12.08.10)
週に2試合を戦う連戦が3週間続く6連戦も、ようやく終わりを迎える。スルガ銀行チャンピオンシップに出場する栄誉を与えられた一方で、J1の18チームのなかで唯一鹿島だけが挑まなければならなかった厳しい日程だった。コンディション調整には細心の注意が払われ、選手だけでなく監督・スタッフも疲労回復に尽力。ホームゲームが終わったあと、選手全員を一旦寮に戻し用意した食事を摂らせてから帰宅させたり、鳥栖のアウェイ戦を終えたあとも「そのまま大阪に移動して、大阪で調整していくということを選択」(ジョルジーニョ監督)するなど、疲労を最小限に食い止める努力が重ねられてきた。その成果もあり、スルガ銀行チャンピオンシップを初制覇、ヤマザキナビスコカップも準決勝進出を決めた。

しかし、リーグ戦では前節・サガン鳥栖に0-2で敗れ7勝5分8敗と再び黒星が先行するようになってしまった。順位も12位に再び後退。残る試合数が14試合に減った状況で、首位ベガルタ仙台との勝点差は12。ACL出場権を手にできる3位に以内に入ることを考えても、ここから勝点差9を詰めなければならないという厳しい状況だ。

ただ、過密日程の苦境を共に闘い抜いてきたことで、新外国人のレナトも急速にフィットし、ドゥトラの高速ドリブルもより研ぎ澄まされてきた。水曜日のヤマザキナビスコカップ・セレッソ大阪戦では、そのドゥトラがドリブルから力任せにシュートを打つのではなく、「いっぱい練習した」と話す左足のコントロールシュートでゴールを射貫くなど、確実に成長を遂げていると感じさせるゴールをあげている。2トップの興梠慎三と大迫勇也が裏に抜け出す動きをしたときのパスは、まだまだ改善の余地はあるが、監督の指導もと着実に歩みを進めているのは頼もしい限りだ。

前回の磐田戦では慌ただしい展開となってしまい、早い時間に失点したあと、終盤にも相次いで失点。0-3という完敗を喫し、2002年以来10年振りとなるアウェイゲームでの敗戦となった。
その試合後、岩政大樹は「アウェイで先制されるときつい」とふり返っていたが、ホームに場所を移した今回の対戦でも同じだろう。6連戦の最後ということを考えれば、先手を奪って試合を優位に進めたい。

ただ、磐田にとっても先制点が欲しいことは変わらない。現在、アウェイで3連敗中。いずれも無得点で試合を終えているだけに、この悪い流れを断ち切りたいところだ。戦力的には山田大記も前節はスタメンで出場しており、9日に発表された日本代表に名を連ねる駒野友一、前田遼一のホットラインも健在。今季から磐田の9番を背負っている山崎亮平も、前節今季初ゴールを記録するなど悪くない状態だ。

また、磐田の左サイドバックは、鹿島から期限付き移籍中の宮崎智彦が務めることになるだろう。宮崎にとっては久々のカシマスタジアムでのプレーとなる。両チームともにサイドの攻防が鍵を握るだけに、彼がどういったパフォーマンスを見せるのかも見どころだ。


以上
2012.08.10 Reported by 田中滋


宮崎のカシマスタジアム凱旋となるジュビロ戦である。
すっかりジュビロで定位置を得、順調に経験を積んでおる様子。
これならば、鹿島に戻ってきても戦力として計算が立つのではなかろうか。
しかしながら、鹿島のレギュラーである新井場は33歳になった今も光り輝く躍動を魅せており、この夏場の連戦にも疲労感の一つも感じさせぬ。
来季もまだまだ新井場がこの定位置に座っておるように、今は思える。
とはいえ、ここで来季について考えても意味はない。
明日は今現在の左サイドの実力を比べる良い機会であろう。
新井場対宮崎、この二人に注目である。