無知の知

ほたるぶくろの日記

すっかりコロナ前の状況な上野

2024-03-20 13:20:45 | 日記
中尊寺金色堂展を目的に上野へ行ったのですが、ものすごい行列でした。

すっかりその気が無くなって、常設展を拝見しました。
このところ、自分の『眼』が変化していることを感じていて、面白く思っています。
以前は全く興味が湧かなかった刀にも最近は何かを感じます。
今は国宝『童子切安綱』が展示されています。今回はじっくり拝見しました。
刀身の鋼の色の中に微かな紋様があり、波紋も含め、あるバランスを感じるのです。刀の中の世界があるように思います。

ちなみに拵えは江戸時代のものだそうですが、こちらも素晴らしかった。

今回もう一点目についたのは螺鈿の香箱でした。螺鈿で表現された花(八重桜?)があまりに美しく繊細で、うっかり涙するところでした。

ちょっとピンボケなのですが、千手観音菩薩坐像(南北朝時代)の光背も眼を惹きました。


手の表現も美しく、見入ってしまいました。



そして今日の桜。
蕾は硬く、色もほとんど感じないほど。
昨年の春分の日は、もう桜が散っていましたのに。

今週後半に中尊寺金堂展のリベンジをするつもりですが、その時には咲いているでしょう。
昨年は枝垂れ桜の散り際でしたが、今年は咲始めを狙いたい。

それぞれの美しさがありますから。




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