中尊寺金色堂展を目的に上野へ行ったのですが、ものすごい行列でした。
すっかりその気が無くなって、常設展を拝見しました。
このところ、自分の『眼』が変化していることを感じていて、面白く思っています。
以前は全く興味が湧かなかった刀にも最近は何かを感じます。
今は国宝『童子切安綱』が展示されています。今回はじっくり拝見しました。
刀身の鋼の色の中に微かな紋様があり、波紋も含め、あるバランスを感じるのです。刀の中の世界があるように思います。
ちなみに拵えは江戸時代のものだそうですが、こちらも素晴らしかった。
今回もう一点目についたのは螺鈿の香箱でした。螺鈿で表現された花(八重桜?)があまりに美しく繊細で、うっかり涙するところでした。
ちょっとピンボケなのですが、千手観音菩薩坐像(南北朝時代)の光背も眼を惹きました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/58/334d23d6b58f4ebfb5401e3da6c9c3cd.jpg)
手の表現も美しく、見入ってしまいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/bc/8a6457b8645f8e623f22ac91944f3851.jpg)
そして今日の桜。
蕾は硬く、色もほとんど感じないほど。
昨年の春分の日は、もう桜が散っていましたのに。
今週後半に中尊寺金堂展のリベンジをするつもりですが、その時には咲いているでしょう。
昨年は枝垂れ桜の散り際でしたが、今年は咲始めを狙いたい。
それぞれの美しさがありますから。
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