前回、湿疹のことを大分書きました。一番酷いときは、浸出液がひっきりなしに出て、ぐしゃぐしゃの患部はどんどん広がっていました。浸出液が出ることで、随分体力を消耗していたのではないかと思います。塩分とタンパク成分を含んだ水分が出て行っていたのですから。
潰瘍は大分深く、痒みは潰瘍の外縁、新しい水泡ができているあたりだったのでしょうか?潰瘍の中心部も痒かったのか、記憶が曖昧になっています。ただ、その完全にオープンになっている傷を観ながら、痛みを感じないことが不思議でした。擦りむいたりしてこのような傷ができていたらヒリヒリして、大変痛いだろうと思います。それが全く痛いどころか、潰瘍部を触っても何も感じないのです。もちろん触っていることは感じるのですが、痛みが全くないのです。
どう考えても異常事態だ、と思いました。
治り始めの頃、傷が乾き、痛みを感じたときは感動的でした。通常の皮膚の感覚だったからです。
もう一つ、漢方を使い始めて治り始めた頃、何故か大好きな珈琲が全く飲めなくなったのです。香りさえも嫌でした。多分数ヶ月くらいお茶を飲んでいたと思います。
この珈琲が飲めなくなる、という経験はもう一度ありました。ドイツにいた頃、ドイツ人と旅行をし、1週間ほど完全なドイツ食を頂いて過ごした時です。突然、顔を含め身体中に細かい発疹が出て、乳製品が全く食べられなくなりました。そのときにやはり珈琲が飲めなくなったと記憶しています。顔にも出たことで、まわりの方に随分心配して頂きました。自分でも意外でした。美味しく頂いていましたので、何が問題なのかさっぱり分かりませんでした。それでも和食に切り替え、しばらくはお茶を頂いていました。
そうして数ヶ月経つとその症状は収まり、また珈琲も乳製品も美味しく頂けるようになりました。多分バランスなのだと思います。今でも乳製品と珈琲は量を過ぎないよう、自分で気をつけています。特に飲み物はなるべく水かお白湯を飲むことにしています。
ともあれ、最近はアレルギーの原因についておりおりに考えています。アレルゲンについての話しではありません。アレルギーを起す免疫系の状態が何故起こっているのか、です。
アレルギー体質とは何なのか、と言い換えても良いと思います。私は20代の頃から放射性同位元素(RI)を扱っていたため血球の分画をずっと検査されていました。その度に好酸球の割合が高いことを指摘されていましたが、そこにたびたび(アレルギー体質?)などのコメントがありました。通常は7%以下なのですが、私は大体10~14%で推移していました。湿疹が出ていた時は高めだったと記憶しています。このことも基礎的に自己免疫的な反応が起こっていることを示していると思います。
現在はRIを扱っていませんので、検査はしていません。気になるところではあります。
自分の中にバランスを壊し易いモビールが存在することを意識して生活しています。無理をしないこと、著しくバランスの悪い食生活、寝不足は命取りだと思っています。珈琲や乳製品も好きですが、摂り過ぎないようにしています。若い時はついつい無理をしてバランスを欠いていたのでしょう。何かに集中し過ぎて凝り固まってしまっていたのだと思います。
「ほどほど」ということは重要なことなのだと改めて思います。