今度休暇をもらって、ワシントンDCに行こうと思って、ガイドブックをながめていると、観とくべき映画の筆頭にスミス都に行くが上がってまして、これは是非観なくてはというわけで、
ツタヤで借りるか、いや待てよ、
この映画は古いんで、ネットでタダでやってるかも、
で調べてみると、
あった。
フルバージョンはこちら
早速観てみると、やや、字幕が無い。これはつらい。
まあ、ハナシがシンプルだし、うまく撮ってるんで、映像だけ追ってても大体わかるようになっている。
ストーリーとしては、現職の上院議員が亡くなって、後任を決めるのにもめたあげく、全くのシロートがワシントンに行くことになる。いきなり法案を出すが、有力者の利権とぶつかって、つぶされかけるが・・・、ってな感じです。
最近の手の込んだスピーディーなヤツを見慣れている現代人からすると、シンプルで、突っ込みどころ満載の、オーバー演出の、ご都合主義のって感じなんですが、
スミスが田舎から初めてワシントンにやってきて、リンカーンメモリアルの前で感激しているシーンがあって、カメラは、リンカーン像の前でスミスと同じようにたたずむ老人や親子の姿を、じっと撮っていて、
米国の理想、というものが、米国人にとってどういう意味を持っているのか、ということが何となくわかるような感じなんですな。日本だとお寺に参った時に、同じように神妙になりますが、伊藤博文の像の前で、近代日本建国の理念に打たれるみたいなことは、一般国民ではありえない感じですね。戦後日本だったらマッカーサーですかね。ひだり系、あるいは大多数の国民は平和憲法を授けたマッカーサーを仰いでもおかしくない。
ってな感じで、日本だと国家理念とかいうハナシになると、ちょっと調子が出ない感じになるんですが、米国がどんな感じか、理念国家と言われるゆえん、みたいなモノを感じ取れるような気がするんですな。
映画では、このリンカーン像にスミス氏の純粋な理想主義を象徴させて、腐敗したワシントン政治と対比させて撮っていますが、中央の腐敗に、シロートが挑む、という図式は昔から米国人はスキなんですな。
この映画はその原型ってトコですかね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます