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GM復活と、オバマ ムスリム風説  ロンドンエコノミスト

2010-08-25 23:10:50 | 政治
GMが復活して、再上場しようかというところなんですが、

エコノミスト誌がこんな記事をだしてまして、

Government Motors no more
An apology is due to Barack Obama: his takeover of GM could have gone horribly wrong, but it has not


オバマさんにお詫びしなきゃ、ってことでしょうか。

オバマは意外にきちんとしとるわい、って感じの記事でして

Lovers of free markets (including The Economist) feared that Mr Obama might use GM as a political tool: perhaps favouring the unions who donate to Democrats or forcing the firm to build smaller, greener cars than consumers want to buy. The label “Government Motors” quickly stuck, evoking images of clunky committee-built cars that burned banknotes instead of petrol—all run by what Sarah Palin might call the socialist-in-chief.


オバマ大統領は、GMを政治の道具にするんじゃないか、たとえば、民主党への献金者たる組合に有利な対応をしたり、消費者の望むクルマよりも、小型車や、環境対応車を作らせようとするんじゃないかとエコノミスト誌を含む自由市場の支持者達は恐れていた。

そのクルマには政府の自動車会社というラベルが貼られて、そのラベルってのは、このクルマは委員会制によって作られてて見栄えが悪くて、石油じゃなくてお札を燃やして走るのだという印だ。会社は、サラペイリン流にいえば、社会主義司令官によって率いられている。

Yet the doomsayers were wrong. Unlike, say, France’s President Nicolas Sarkozy, who used public funds to support Renault and Peugeot-Citroën on condition that they did not close factories in France, Mr Obama has been tough from the start.

でも、そうでもなかった。フランスのサルコジ大統領はルノーやプジョー・シトロエンに公的資金で支援するにあたってフランスの工場を閉めないことを条件にしたりしたが、オバマは最初からタフな対応をした。

GM had to promise to slim down dramatically—cutting jobs, shuttering factories and shedding brands—to win its lifeline. The firm was forced to declare bankruptcy. Shareholders were wiped out. Top managers were swept aside.

GMは生き残るために、大きな人員カットや、工場の閉鎖や、ブランドの削減を約束させられた。会社は法的破綻をさせられ、株主は全滅。トップ経営者達は追放された。


Congress has put pressure on GM to build new models in America rather than Asia, and to keep open dealerships in certain electoral districts. But by and large Mr Obama has not used his stakes in GM and Chrysler for political ends.

下院はGMにアジアでよりも米国で新車を出すことや、ディーラー網を特定の選挙区で維持するよう圧力をかけたが、オバマは全般的にGMとクライスラーに対し、その権限を政治目的には使っていない。


On the contrary, his goal has been to restore both firms to health and then get out as quickly as possible. GM is now profitable again and Chrysler, managed by Fiat, is making progress. Taxpayers might even turn a profit when GM is sold.


その反対で、2社を再建し、できるだけ早く政府の手から放すことをゴールに置いていた。GMは今や利益を計上できるようになり、フィアットに経営されているクライスラーも前に向かって進んでいる。GMが売りに出される時には納税者は利益を得ることだってありうる。

A gambler, yes. An interventionist, yes. A socialist, no.

オバマはギャンブラーか、イエス。
介入主義者か、イエス。

社会主義者。 ノー。


とまあ、結構絶賛に近いっす。

しかし、オバマさん、よくやってます、っていうことが、米国内ではあんまし理解されてないみたいなんですな。


オバマはイスラム教徒だと信じている人が結構いる、みたいなハナシになってます。




いや、これもひどいもんですなあ。なぜ、イスラム教徒だと信じる人が増えているのか、と聞かれて、この神父、イスラム教徒の国で生まれて育ったからだと答えてます。

外国生まれで大統領になれるかっての。わざと間違えてんですね。後で周りに誤りを指摘されてますが。

FOXニュース、結構な数の米国民が観てるんだそうで。  ゾゾーッ!!


オバマがイスラム教徒だ、というネタが盛り上がっているのは、このスピーチを受けてのことのようなんですが、




ニューヨークのロウワーマンハッタン、グラウンドゼロの近くにモスクを建てるってどうよ、という論争に対して、オバマが、感情は別にして、米国民の権利、信教の自由を訴えてて、結果としてモスク推進派を擁護する形になったんですな。


今週日曜日に、NBCのMEET THE PRESSに、共和党上院のマイノリティリーダー、Mitch McConnellが出てて、インタビューに答えてるんですが、


ホストのデイビッドグレゴリーがしつこく、なぜ、あり得ない話なのにオバマがイスラム教徒だと信じる人が増えているのかという質問をしてるんですが、答えをはぐらかすんで、質問を繰り返してて、最後には、

The president says he's a Christian. I take him at his word. I don't think that's in dispute,"

と、答えてます。つまりオバマはクリスチャンだと言ってるんだから、クリスチャンなんだろ、ってな具合で。

この発言が波紋を呼んでるようで、オバマのムスリム疑惑に対する否定が弱すぎる、というんですな。ひょっとしたらそうかも、というニュアンスも残して、完全否定じゃない。



まあ、選挙前だからとはいえ、トンデモな感じになってて、オバマさんお気の毒です。

それにしても、アメリカって・・・。










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