会計スキル・USCPA

会計はビジネスの共通語。一緒に勉強しましょ。

レオポルドカフェ シャンタラムゆかりの地訪問

2011-12-01 00:15:06 | 貧困問題

ムンバイ訪問で、どうしも行っておきたかったのは、やはり、

レオポルドカフェですね。

シャンタラムの登場人物達が、酒を飲みながら物語を展開させてゆく舞台なんですな。

カーラという、謎の女性に命を助けられた時に、『レオポルドカフェに来ればまた会えるかもよ』みたいなことを云われて、主人公がでかけてゆくんですが、そこには、いろんな事情で、自国からインドに逃れてきた癖のある人物達が集まってて・・・、というヤツで。

この世界的に有名になったムンバイ名物のレオポルドカフェですが、

どうってことのない、メインストリート沿いの、店の前の歩道にあれこれ出店が並んでるようなゴミゴミした一角にありました。そんなに広いわけじゃなく、フロアに沢山のテーブルを並べただけのお店です。

シャンタラム〈上〉 (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社




そう、こんな感じです。
Inside Leopold Cafe, Mumbai (Bombay)



ただ、入口にはセキュリティが居て、手荷物検査があります。まあ、こんな路面の店で、検査もなにもあったもんじゃなくて、テロリストが機関銃をもってやってきたらアンマシ意味がないような気もするんですが、気休めのためにかチェックはされるんですね。

08年にテロの攻撃の標的になったんだそうで、入口の所に弾痕が残っていました。人々にとっては、シャンタラムのレオポルドカフェというよりは、テロに攻撃されたレオポルド、と言う方がピンとくるのかも知れません。

セキュリティのお兄さんに、ここはシャンタラムの場所か、私は読んだけど、と聞くと、ヤー、ヤー、と嬉しそうに微笑んでました。とっても嬉しそうで、こういう無邪気さというか無垢な反応は、インドの魅力でして、前にも書きましたが、悪い奴は別として、一般人は、本当に良いヤツ、というか、これはインドに特有なんじゃないでしょうか。痛い目にあっていないだけかも知れないんですけど。

ムンバイ滞在中に、日本人にはほとんど出会わずでしたが、一か所、日本語を耳にしたのは、ここでして、日本人母娘が私の後ろで食事をされてました。娘さんは背が高くて、結構な美人さんでしたがね。

ここは観光スポットなんですな。同じようなカフェでも、明らかに観光客の白人がお茶したりビールを飲んだりしています。値段も他より少し高い。食事もまずいわけじゃありませんが、チキンマサラを食べたところでは、日本で食べるインド料理店のカレーとほとんど同じ味です。

じゃあ良いじゃん、って感じですが、少し離れたもう少しジミな店では、もっと安くて、同じチキンマサラでも、味に奥行きがあり、よそゆきじゃない自然な味がしてました。安くておいしいスープが飲めて。

結局、レオポルドカフェでは食事は一度しただけで、それっきりになりました。
高いと言っても、インド価格なんで、日本で食べるよりずっと安いんですがね。何なんでしょうな。観光客相手の場所というのは昔からどこに行っても落ち着かないんですね。同じ白人でも、地元に住んでるようなおじさんおばさんは安い方に来ているようでした。着ている服が観光客と違うんで分かるんですな。

レオポルドのボーイさんの方がずっと愛想も良いんですが、安い方も愛想が無いだけで、悪意の無い、真剣な仕事ぶりで、相手をしてもらって気持ちが良い。

レオポルドで、コーヒーを頼もうとすると、メニューにネスカフェと書いてある。なんじゃいと思いながら注文すると、カップに入ったホットミルクに、砂糖と、インスタントのネスカフェの粉末が出てきました。つまり、自分でとかして飲めってことでして、ちゃんとドリップしたコーヒーというのは、無いようでした。


ムンバイではカースト制度を意識することはほとんどなかったんですが、一度だけ、ハッとしたことがあって、それもここ、レオポルドカフェでのことで、

しきりにフロアの掃除だけしている、若い男がいて、ひたすら床を佩いている。邪魔になるのでボーイさん達にじゃけんにされながらも、気にせずに佩きまくっていて、ボーイさんも仕方ないなあ、という顔をして、それ以上は構わない。このボーイさんと掃除の若者との間の関係は、フツーの日本で言う一般社員と清掃のオパチャンの関係とは明らかに違っているんですな。そんなに床が汚れているわけじゃ無くて、別に佩く必要もない、だけど佩きます、佩きます、って感じで、懸命に佩いている。

どうも違和感があって、

これが、ひょっとしてカーストか、

と感じたんですが、違うかもしれません。

シャンタラムにも、昼間は観光客に占拠されているが、夜になると本来の姿を取り戻して地元の人間達が、・・・ってな説明もあるんで、夜中に行くとまた別のレオポルドの顔が見られるのかも知れませんが、ワタシャ夜は、疲れ果てて寝てたんで・・・。

シャンタラムに興味の無い人には、ここへのこだわりは理解できないかも知れせんが、メシは一度だけでしたが、結局お茶やビールを飲みに三回行っちゃいました。

観光客相手に慣れた店なんで、ムンバイご訪問の折は是非一度。

Mumbai Terror Attack Leopold's Cafe reopens after four days - Skynews Report


最新の画像もっと見る

コメントを投稿