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TPPとFTAで農業に影響する雑感と他の因子

TTPが日本の農業へ影響が論じられるけれど、何か違和感がある。ソースを出すのが面倒なので省くけど減反や個別保証で兼業農家の所得はまぁ何とかなるのではないかと思う。仮に日本米が高コストでも政府が買い上げればいいのであって。その財源は関税を充てられないので面倒なのは理解できるけれど。(端折り過ぎ?)

僕の妄想でいちばんやばいのは酪農ではないかと思う。
飲料用の生乳の価格は問題が軽いとして、加工乳の乳価の取り扱いであろう。つい最近バターが品薄になったけれど、理由は飲料用の生乳の需要が変わらない状態で牛乳を減産したからバターに回す加工乳が減産した分減ったわけで、その手当てを輸入で補えなかったということ。またバターは関税が高いので調達先も無いに等しく、調達先を絞ることによって品薄になった。比較的関税が低いチーズはなんの影響も受けなかった。特に当時イタリア産の禁輸されたのであるがそれでもびくともしなかった。

TTPやFTAで酪農分野が無関税になると、牛乳は飲料用に限定せざるを得ないと思う。現在の日本の酪農システムではチーズやバターは欧州品でも価格競争力が無いと思う。

話は脱線。そもそも牛は出産をして乳を出す、この父は和牛であり、子は肉牛である。牛乳の市場規模が低下すると肉牛の供給元が減ることを意味する。「国産牛」とは乳牛に乳を出させるための副産物なのだ。その副産物が減れば国産牛が高騰するのは自然の流れである。

閑話休題。僕の勝手な見方を披露すると、関税で恩恵を被っている米農家は補助金や所得保証政策でどうにでもなる。しかし酪農は酪農業界だけでなく畜産業界とかかなりの影響力があるうえ、所得保障に馴染まない(酪農家は高所得だと感じた:イメージだけなのでソースは各自探してください)イメージがある。

米粉でパンを作っている場合じゃないと思うんだけど、大丈夫なのかしら。

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