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天下りへの雑感
2010-05-27 / 社会
日経は事業仕分けが大嫌いなようで埋蔵金発掘の効果が無いとキャンペーンを行っている。私個人で言えば天下りに対して違和感があまりなかったのであるが事業仕分けで構造的な天下りシステムを提示されると拒否せざるを得ない。
日経が説く、費用効果の問題(節約額が安いとか)よりも構造的な「天下りシステム」への嫌悪感を先に感じるのだ。
民主党のロジックは明白である。先ずは「天下りが悪だ」という大前提があり、その事例を各個撃破という手法であろう。「天下りがいかに悪か」ということを宣伝して、その効果はある一定以上の効果があったと思える。ギャンブルで稼いだ金をピンはねして好き勝手遣うのは悪の権化であることは容易に理解できる。
民主党が残念なのはその後の風景が見えないこと。「天下り」を最悪対象とし、それを防ぐために新卒雇用を阻害した合理性が述べられないこと。
整理すると天下りは悪い→事業を整理→天下り先が無い→だったら退職せずにそこに居ろ→新卒削減 これでは総給料が増えるのは明白であり、結局同じであるということ。それははたして改革なのであろうか。
とはいえ、天下りというか公益法人の無茶苦茶さをアピールしたのは民主党の加点だと思う。 民主党の無邪気さは批判されることが多いけどこの手のカオスが、、、。
結論的な正義が無ければ議案提議は許されないという意見もあろう。でもこの緩さが嫌いになれない。ルーピーを以ってしても。
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