さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

【満願】谷汲山華厳寺(西国第33番札所)

2016-12-08 12:02:57 | ただの日記
平成13年8月17日に那智山青岸渡寺をお参りしてから15年4カ月。私も随分気の長い人間だと思いますが、西国三十三所観音巡礼も、遂に終わる日がやって参りました。


大垣から樽見鉄道で谷汲口まで行き、そこからスマホの乗換案内に表示もされないバス路線で8分。そこから長い門前街を10分くらい歩き、さらにまた長い参道を歩きました。
(行きは樽見鉄道、帰りは揖斐に出て養老鉄道で大垣に戻りましたが、鉄道の件についてはまた稿を改めます。)


樽見鉄道については別稿で書きますが、車窓からの景色は素晴らしかったです。この川は根尾川(揖斐川の支流)って言うんですかね。ここらへん出身の有名人としては古田織部がいます。(織部という駅もありますし。)


谷汲口で降りて、女性の運転手さんのバスに揺られて門前へ。バスを降りると賑やかに門前街が広がりますが、平日のためか、残念ながら閉まっている店が多かったです。


ひゃ〜消火栓が時代劇仕様だ!


ホースまで!


ところどころに干し柿を作っている家があります。


荘厳な仁王門は、いよいよこれで終わりという気持ちをしっかり受け止めてくれる温かさを持っています。


門をくぐってもまだまだ歩きます。


手水場のインパクト大。「俺の酒が飲めないのか」感が漂います。


いよいよ最後の階段ですか? 手を取り合って進む老夫婦の姿を見ると胸が熱くなります。


手を合わせて出てくる気持ちは感謝でいっぱいです。足の悪い私がここまで回れました。そして、全部回れるまで生きていることができたこと…これも感謝です。

でも、坂東の三十三所を回った時もそうでしたが、これで終わりという感じがしないんですよね。終わりの始まりというか、つぎに向けての元気をいただけるのです。これからも家族みんなで元気に暮らせますように。そして私自身長生きして、また素敵な旅ができますように…これが願いでございます。


華厳寺には他の札所と違って御朱印を3ついただきます。現在(本堂)と過去(満願堂)と未来(笈摺堂)です。


これが笈摺堂(おいずるどう)で、幾多の人々が巡礼で着用した笈摺(巡礼が衣服の上に着る、袖無し羽織に似たうすい衣服)や菅笠、杖、千羽鶴などが奉納され、花山法皇の笈摺も奉納されていると伝わっているそうです。


あっ、まだ階段がありましたね。これが満願堂で満願達成を報告しお参りするものです。


これも雰囲気抜群ですね。

私は巡礼用の衣装などは着ないで、普段着でまわってますし、連続休暇どうしよう…取り敢えず札所行こ…みたいなノリで回ってましたから、決して褒められる回り方じゃないですが、関東の人間が西国を回るのは大変、かつ坂東三十三所(若い頃2年で回りましたが)に比べて難所がはるかに多いことを考えると、15年前にまさか回り切れると思ってなかったものが回り切れて本当に嬉しかったです。

札所巡りは本来はお経を納めて回るものです。私もいつかもっと時間ができて、俗世への執着が薄くなったら、写経などやって、本来の納経をして回りたいものです。


さて、お昼時でお腹が空いてきましたが、軒並みお店がお休みで…。お食事どころが全く無いわけじゃないんですが、バスの時間に間に合うものでないと…ということで、味噌焼きだんごをいただきました。結構大きくて、美味しいです。おだんご食べながら、緑茶で祝杯!
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2 コメント

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満願おめでとうございます (リンデ)
2016-12-09 20:21:04
 続けられる忍耐力がやっぱりすごいよね。さぶりんさんは。私なんか1日5000歩の散歩も1日おきでしか続けられないのに。

 本当にご苦労様でした。きっと願い事が叶いますよ。
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ありがとうございます (さぶりん)
2016-12-09 22:12:38
リンデさん、コメントありがとうございます。

私の方は忍耐というよりも、気長に楽しく続けた感じです。

忘れなかったのが良かったのかもしれません。
返信する

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