そもそも日曜日に東京ジャーミィに行こうと思ったのは、このコンサートがあったからである。
なかなか生で聴くチャンスはないのでね、貴重な機会である。
会場は、ジャーミィと繋がっているこちらの新しい建物。
入るととっても綺麗。
演目はネイ、タンブール、ウード、サズ、クラシックケメンチェ、リラ、ベンディールなどを使ったアンサンブルや、民謡など。個人的には、今ハマっているトルコドラマのシーズン1でも使われていたというこの曲がすごい気に入った。
↓ コンサートで聴いたのとは、メンバーも編曲も違うから、あくまでも参考音源だけど。
Rast Nakış Beste [ Miras © 2001 Kalan Müzik ]
コンサート後、楽器を見せていただいた。
一番気になったのはネイという笛。私もアラビアの笛を引越前に持っていたのだが、どんな笛でも鳴らせる自信のあった私の鼻っ柱を追ってくれた、吹き口に細工がほとんどない、ただの筒のような笛であった。形的にはそれと酷似している。吹いていた方に聞くと、ケーナや横笛のように唇を横に引いて拭くと吹けない笛なのだという。むしろおちょぼ口にして、首を横に傾げながら吹くと音が出るそうだ。上のポスターのイラストでも、笛を吹いている人は首を傾げているね。
こちらはタンブールというとても背の高い楽器。フレットが棹の裏まで回っている。ベッコウのピックで弾くんだそうだ。
最後にギリシャのリラという楽器を弾かせてもらった。ギリシャのリラって言うと、古代のハープみたいなものかと思ってしまうけれど、それとは系統が違い、ビザンツ帝国時代の弓奏楽器からトルコを経てギリシャに伝わったもののようだ。実際に弾く弦は3本だが、共鳴弦が無数についている。何よりも大変なのは、バイオリンのように指の腹ではなく、爪の外側で横から弦を押さえること。単音ならなんとか音は出せるが、音階を弾こうとすると、指が思ったように動かなくて。爪を使って横から押さえるから、弦と弦の間が広くなっていて、指を入れられるようになっているわけだが、移弦をする時に相当指を動かさなきゃいけないから大変だ。
もっと弾けると思ったんだがな〜。ちょっと悔しかったな。
こんな鈴付きの弓もあって、「地引網の歌」なんかの時は、弓を返すたびに鈴が鳴って面白かったよ。