浅田次郎/講談社
蒼穹の昴(1〜4)→珍妃の井戸→中腹の虹(1〜4)→マンチュリアンリポート→天子蒙塵(1〜4)と読んできて、本作が目下のところ最新なのであるが、本巻の主たるテーマは西安事件。
洋行でアヘンを抜き、目が冷めた張学良。この人はつい近年までご存命の方だったのに、西安事件についてはまだまだわかっていないことが多いようだ。
ましてや通信手段の限られていた当時、張学良が西安でクーデターを起こし、蒋介石を捕らえたらしいことはわかっても、蒋介石の安否は当初絶望しされていたらしい。そんな中、張学良ではなくやったのは自分だと名乗り出て馬賊の心意気を示すものが現れたり・・・。
このシリーズ・・まだまだ続くんだろうな。